栄通記

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2009年 08月 17日

1071) たぴお 「ブックス・アート 展」 終了・8月10日(月)~8月15日(土)

○ ブックス・アート 展

 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2009年8月10日(月)~8月15日(土)
 時間:11:00~19:00
    (最終日は、~18:00?まで)

 【参加予定作家】
 林教司 藤川弘毅 斉藤邦彦 久保千賀子 春像 能登健一 三上詩織

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 本という実体に拘った渋い展覧会だった。
 開けられる、読まれる、封印されるという本の流れ。蔵書というマニアックな耽溺性、手作り本、デザイン・・・、本を愛している人達の仲間展という感じもした。

 本という形式に着眼した作品、実体的であっても本の持つおぞましさや愚かさ、あるいは魔性という側面、そんな作品も見たかったが、注文を言えばきりがない。優しく置かれた「本」たちを愛でてきた。


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     ↑:斉藤邦彦

 壁が支持体、本をコラージュにして線描で絵を描いている。本は釘で封印され、立体として気ままに読まれることを拒み、描き手のみが自由な唯一の主人公。
 齋藤邦彦は抽象作家だ。職人的な粘着性で質の高さを保っている。
 今こうして壁に大きく取り組んでいるのを見て齋藤ファンとしては気分爽快である。画家は何かしら新たな展開にさしかかっているのかもしれない。


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     ↑:能登健一

 ポスター or ロゴマーク入りデザイン。周りが静かに「本」の重さを発散している中で、大きく赤く染まった壁だ。

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     ↑:藤井啓

 3冊の本が置かれているだけだ。
 素晴らしい。こういう出品は誰でもできる。できないのは継続する意志だ。
 赤い腰巻のよな本、2、3日お借りして机の上に置いておきたい。


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     ↑:林教司

 林しばりで縛られた、ざっくばらんな5、6色の本。

 選ばれた色は「白、黒、赤、青、茶(薄茶)」。

 日本人の古代の色感は「白、黒、赤、青」と言われている。
 「赤」は現在の赤色というよりも鮮やかな色との意味。「青」は白と黒の間の色で灰色と言ったほうがいいのだそうだ。要するに七色にせよ、色を細かく表現する意志も意欲も意図も無かった。
 そして、「黄色」と「茶色」が江戸時代に「発見?された」と本に書かれていた。
 この6色が日本人の原色らしい。(「アンパンマン」物語はこの6色を巧みに使って成功しているとのことだ。)

 画家は「黄色」を省いての展示。嫌ったのか、避けたのか、たまたまなのか?
 優しく力強く封印された6個の本君たち。


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     ↑:藤川弘毅

 今展一の主張作。「本を見るな!テーブルを見れ!」という作品。
 そうはいってもなかなか本が面白い。
 作家自身のか古本屋で入手したのか、2冊の個人用アルバム。かなり古い写真が張られていて、記録としての写真の独壇場だ。
 一冊は作家自身の写真集だろう。マネキンのような透明人間のようなモデルのトリッキーな作品。
 アルバム、写真集、テーブル、何とも不思議なミスマッチのようなグッドマッチの作品だ。

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     ↑:春像


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     ↑:久保千賀子、「雨雲」。


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     ↑:三上詩織、「Form to make from a story」。

 小さな作品ですが、いろんなことがキュッと詰まっていて感心してしまった。

by sakaidoori | 2009-08-17 23:11 |    (たぴお)


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