栄通記

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2009年 08月 06日

1058) 資料館 「第38回 フジノン友の会  写真展」 8月4日(火)~8月9日(日)

○ 第38回 フジノン友の会  写真展

 会場:札幌市資料館2階 4室
    中央区大通西13丁目 
    (旧札幌控訴院。
     大通公園の西の果て)
     電話(011)251-0731

 会期:8月4日(火)~8月9日(日)
 時間:9:00~19:00
  
ーーーーーーーーーーーーーーー(8・6)

1058) 資料館 「第38回 フジノン友の会  写真展」 8月4日(火)~8月9日(日)_f0126829_2225813.jpg


 写真を楽しみしている仲間たちの展覧会。38回目です。長い歴史です。

 基本的には風景を撮っている方たちです。一人一点の出品です。風景の切り口にそれぞれの面白さがあって、かなり楽しめました。
 そして、自分好みの一点に出会えた。しかも撮影者がたまたま居られたので、その方のみの掲載にさせていただきます。


1058) 資料館 「第38回 フジノン友の会  写真展」 8月4日(火)~8月9日(日)_f0126829_22335397.jpg
     ↑:鈴木忠雄、「春の足跡」。

 撮影者は鈴木忠雄さん。

 早朝、カーテンを開けた時の外の様子の一瞬だろう。あたりに雪の積もった形跡も無い。一端、ほとんどの雪はなくなり、新たにその日の朝に積もった新雪だろう。春近き雪だ。冬の最後の雪は何と素敵な模様を作ったのだろう。人が歩き車が動く事によってできた絵だ。

 何と言っても、中央の小さめの車の跡地付近の模様が良い。一瞬、黒のあまりの鮮明さに街灯か何かと錯覚してしまった。
 車の抜けた白の流れが良い。中央の黒の模様に強い注意がいかないように下にも黒の跡地がある。車の抜けた2ヵ所は黒だ。鍵盤のような段違いのリズムを生んでいる。しかも、白と黒にあわせるかのように赤い車があり、全体を引き締めている。

 そんな車の流れを追いかけていると、黒の足跡とタイヤの跡も気になってくる。黒い模様が一人歩きしだして、朝のそこでの出来事が流れていく。一枚の写真が映写機になってしまった。

 車や黒い痕跡は、どこかオモチャのイタズラのようだ。この写真のジャンルは何だろう?風景・・・雪の風景、都会、文明、人・・・いろんな切り口が可能だろう。一枚だけの展示だから、撮影者の顔(主張)よりも、作品自体の主張の強い作品だ。この作品と合わせた2点1組、あるいは連作シリーズで表現したら、作家のカメラ思想がより濃厚になるだろう。それくらい、この作品はいろんな広がりがあると思う。

 鈴木忠雄さんは「春の足跡」として作品を紹介する。それは春を待つ北国の人の喜びのワン・シーンなのだろう。
 だが、作品は撮影者の気分や感覚を越えて広がっていく。

 

by sakaidoori | 2009-08-06 23:25 | 資料館


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