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栄通記

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2009年 08月 05日

1055) CAI02 「RED × ORIGINAL COLOR  20人の情熱かたち展」 7月31日(金)~8月6日(木)

○ RED × ORIGINAL COLOR
     20人の情熱かたち展


 会場:CAI02・raum2・3
    中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
    (地下鉄大通駅1番出口。
    注意⇒駅の階段を下りてはいけません。昭和ビルの地下2階です。)
    電話(011)802-6438

 会期:2009年7月31日(金)~8月6日(木)
 休み:無し
 時間:13:00~23:00 
    (初日は、19:00~。最終日は~19:00まで。)

 【参加者】
青木泰洋 石井貴子 永川奈美 永川美保 大田恒平 工藤みずき コニシリエ 齋藤涼 さなだまつり 品川直子 大福 高柳未央 近田亘 中田裕之 平間一樹 AYA、Y kim Sachie sarymar(柿澤万里沙) Version1.0
 

ーーーーーーーーーーーーーーー(8・4)

 北海道造形デザイン専門学校生を中心にしたグループ展。
 今春、テーマを「グリーン」として第1回展を開いた。その時は、参加作家の全員が専門学校の学生達であった。グループは変化、発展したようだ。多方面の有志を募っての第2回展だ。「緑」、「赤」と続いたから、レインボーの七色7回を目指しているのだろう。

 今回の「赤」展、言葉どおりに赤を意識してのものだ。参加作家が多いので、申し訳ないが数名以外は作品だけの掲載にさせて頂く。

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 真新しい白壁に赤が並ぶと迫力がある。デザイン風な作品でも、攻撃的にこちらに迫ってくる。赤に驚いて細かく見る気が一瞬たじろぐ。これだけ作家数があれば、やはり自分好みがあるものだ。目が慣れれば、そういう作品の前に長くいてしまう。

 以下、4点だけ個別作品を載せます。

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     ↑:平間一樹、「無題」。

 いわゆる目くらまし作品。何の工夫もされていない、ただの網目状のピンクの印刷物だ。
 長く見ていると、画面がゆがんで見えてきて気持ちが悪くなる。ピンクで気持ちが悪いとはしゃくにさわるのだが、どうしても長くは目を固定できない。おそらく、焦点が定まらないので、脳がどう認知していいか判断に困っているのだろう。
 船酔いは体が揺れて胃が困って酔うのではないそうだ。揺れるという慣れない事態に、脳がどう対応していいかわからないので酔うとのことだ。それと同じ事を平間一樹はデザインでしているのだろう。学んだ事を積極的にギャラリー空間で実践しているのだ。

1055) CAI02 「RED × ORIGINAL COLOR  20人の情熱かたち展」 7月31日(金)~8月6日(木)  _f0126829_032558.jpg いっそのこと、この部屋の3分の1ぐらいの広さで密閉空間を作り、全壁に隙間なく張り巡らせてはどうか?何秒その部屋に耐えられるか?真っ先に入ってみたいものだ。
 (左の写真、拡大して見て下さい。パソコンで同じ効果があるのかないのか?)



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     ↑:永川奈美、「ゆらゆら」。

 穏やかな具象画が少ないので、とても人目をひく。3人という安定感のある構図に支えられて、赤と黒が女性の前向きな気分を後押ししている。青春だ。


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     ↑:AYA、「unchaine」。

 サイケ調のドローイング。赤・展ということで、枠を赤にしたのが一工夫。
 線描のみだが、非常に具体的な世界が作家のイメージにあるようだ。

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     ↑:sarymar(柿澤万里沙)、「shaclke you」。

 平間一樹君ともども作家も会場にいて、いろいろと四方山話。今春、CAIの現代美術研究を修了したとのこと。修了制作展で彼女の作品を見ていた。こういう淡々かつストイックな線描作品には関心があるので親近感を持って会話をすることができた。

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 赤という主張の強い展覧会の中にあって、線描ということで細く見えるかもしれない。だが、こういう作品は面や物語を主張した作品と比較しても仕方がない。線描画は作家自身の肉質性がストレートだと思う。生の主張の強さが問われる分野だと思う。
 淡々とストイックな世界にいかにして強さを出すか?徹底して画き続けるしかないだろう。吐き出したもの(作品)を世間にさらして自己確認する、その繰り返ししかないだろう。交流という意味で他者の言葉は大事だが、一々の言葉に気に止めずに、自分に徹するしかないだろう。

 何かのイメージを画くのか?線が一人歩きしてイメージが生まれるのか?それすら未知数な若い作家だ。楽しくも苦しい腕と手の繰り返しの動き、是非是非長く画き続けて欲しい。


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by sakaidoori | 2009-08-05 17:40 | CAI02(昭和ビル)


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