栄通記

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2009年 07月 13日

1033) たぴお 「上條千裕・展   宇和島・-logue」 終了・6月29日(月)~7月4日(土)

○ 上條千裕・展
     宇和島・-logue  


 会場:ギャラリーたぴお
    中央区北2条西2丁目・道特会館1F
    (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
    電話・林(090)7050-3753

 会期:2009年6月29日(月)~7月4日(土)
 時間:11:00~19:00

※ オープニング・パーティー ⇒ 初日、18:00~

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 上條千裕さんは2002年に結婚を期に北海道を離れ、今は四国の愛媛県宇和島市に住まわれている。
 ちょうど、僕がたぴおを訪問し始めた頃に、当地を離れた作家だ。離道後も時折りたぴおグループ展で出品していて、そのわずかな作品を見るだけだった。こうして纏まって見れるのはとても嬉しいことだし、楽しみにしていた。

 若い感覚からくる淡い心象風景、というのが彼女に対するイメージだった。
 窓ガラスに残った雨の足跡と雨だれの音、窓の風景の向こうを見つめる実景が上條・絵画と重なってしまう。実際には雨など降ってはいないのに、なぜか雨というロマンがイメージされた。

 今展は大分違っていた。使っている色とかはそんなに違わないのに不思議なものだ。
 ロマンよりも、色の塊としての凛とした存在感があった。いや、いろんなパターンの絵があったのだが、そう思われる絵が特に目に飛んできて好ましかった。


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     ↑:「dairyu-ji 大隆寺  ・-logue」

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     ↑:「tatsuno-gawa  辰野川  ・余光」

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     ↑:「風が吹く」

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     ↑:「蓮・夜明けを待つ」

 (あまり良い写真ではありません。水彩のあっさり風に見えますが、日本画の画材を使っていて、淡く濃密な色の重なりです。)

 あえて、自分の好みを中心に個別作品を載せました。
 タイトルから絵を見れば、風景の情緒やイメージを表現しているのかもしれない。
 ですが、僕には寺そのもの、川そのもの、風そのもの、蓮そのものをしっかり画家が見つめて、実景では見えない寺、川、風、蓮を画家が捕まえようとしているように見える。イメージではなく絵として存在させようとしている、またそういう画家の対象を正面に見据える強い意欲が絵と重なって眩しくもあった。健康的な色の表情だけでも充分に輝いているのに。

 比喩的に言えば、作品の色の量塊に冬の雪景色の白の塊と通じる物を感じる。輪郭のウエーブラインや暖かく包み込む色感など。全体が白っぽいから、その思いを強くして見てしまった。
 更に、冬景色の白は「何か」を覆って隠しているわけだが、隠しはかえって我々に見えない世界への虚構と現実感を増幅させる場合がある。上條・絵画は対象を上條風の色で包む事によって、存在の「何か」に迫ろうとしているみたいだ。
 
 淡い色調だが強い絵だった。雨模様の線の痕跡から離れて、色と面と形で存在そのものに迫ろうとしているみたいだった。

by sakaidoori | 2009-07-13 19:43 |    (たぴお)


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