栄通記

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2009年 07月 05日

1029) 時計台 「西村一夫・展 -座座座座座---」 終了・6月29日(月)~7月4日(土)

○ 西村一夫・展
   -座座座座座---

 会場:札幌時計台ギャラリー
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831

 会期:2009年6月29日(月)~7月4日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(7・5)

 いやー、滑稽なくらい面白かった。

 全壁面にイラスト風の人物が一列に座って並んでいる、ただそれだけの展覧会だ。



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 僕が見に行った時は沢山のお客さんだった。皆な立っていて、その景色の向こうに座り画像が横一列に並んでいて、人人人の熱気がムンムンしていた。ムンムンしているけれども、おっぱいの形が真ん丸く規則正しく並んでいて、可笑しくって笑ってばかりいた。
 突然、さっきまで居た沢山のお客さんが引いていなくなって、いきなり「坐像群」と向き合う事にもなった。これはこれで親しさが部屋一杯に広がり、何とも心地良かった。


 それにしてもあっけらかんとした大胆さだ。
 画家は「癒し」を主張し、まさに「癒し」の絵なのだ。「イラスト」とか「癒し」は描き手の強烈な主張を排除することによって成り立っていると思う。死とか苦しみとか悩みを問おうとはしない。それらは個我に結び易いからだ。
 確かに今展の人物シルエットには何の個性もない。何の苦しみもない。男と女、妻と夫、母と子など、どれも類型化している。夫と妻と子の現代聖家族、満ち足りた家族像でもある。家族の裏側は無視している。そういう意味では「人間」に迫らないつまらない絵かもしれない。
 だが、一つだけ明瞭な人間臭さが会場を覆っている。画家・西村一夫の強烈な個我だ。描かれた絵、主張したい事は「癒し」であっても、ここには並々ならぬ画家魂が鎮座している。「オレの絵を見てくれ、オレの主張を聞いてくれ!」と、画像群がハモっている。
 僕は描かれた内容を支持するために絵を見ていない。内容に真摯に取り組む画家の姿、その提示の仕方・仕事ぶりに共鳴して見続けている。

 円いおっぱいに挟まれた子供の顔、お母さんが子供を三人も抱っこしているみたいだ。
 地塗りもしないキャンバスに茶系のボディーラインが描かれているだけ。赤味の細いラインが輪郭線を優しくしている。ソファーも茶系、部屋全体が茶系だ。
 横並びの数珠つながりの座り地蔵、「幸せ」と言い切るには心許ないが、充分に癒しが詰まっていた。これも一つの絵の力なのだろう。


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by sakaidoori | 2009-07-05 07:07 |    (時計台)


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