栄通記

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2009年 07月 03日

1027) 時計台 「秋山久美子・個展」 6月29日(月)~7月4日(土)

○ 秋山久美子・個展

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階 B室
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831

 会期:2009年6月29日(月)~7月4日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(7・2・木)

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 道展会友・秋山久美子、ちょうど会友になられた頃の個展を見た。絵画鑑賞の初めの頃に知った絵、それらがどう成長していくかを楽しんでいる。

 彼女は非常に堅実な画家だと思う。「絵」という与えられた約束の中でどれだけ自己表現しようかと、一つ一つこなしていくタイプだと思う。
 「自分を出す」という前に、「絵画」という約束があるのです。線や面の構築としての「構成」、色の配分としての「構成」、これが彼女を大きく縛っている約束であり、そこを画家として習得し、ステップ・アウトしようとしているみたいです。そういう画業を「絵を描く事が好きだ」という絵心がささえているのでしょう。同時に学ぶ事も人一倍好きなのでしょう。なぜ学ぶかというと、良い絵を知っているのでそこに少しでも近づきたいという肉感的な欲求があると思う。

 それでは自分自身が無いかと云うと、そんなことは決して無い。画題としてのサーカス・シーン、飛行機、空、青に充分反映されている。反映されているが、それらの言葉からイメージされる世界と秋山・絵画の世界では決定的な違いがあると思う。
 自由、願望、奇想天外さが「サーカス、飛行機、空、青」にはあるのではないか。確かに画面は明るく、カラフルでマジシャン達は空中浮遊している。でも、それらは絵の中に居るだけで、こちらにやってこないのです。画家自身が心の躍動をセーブしているからだと思う。「絵」のために安易な自己の衝動を押さえているようにも見える。
 心の躍動、それは絵に動きがあるとか無いとかとは関係ないことです。本当にこの画家は「空が青が好きなのだろうか?色が好きなのだろうか?マジシャン達が好きなのだろうか?色の乱舞する模様が好きなのだろうか?」と思っていしまいます。間違いなく画家はそれらが好きなのに。

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     ↑:「気流のいたずら」。

 上の作品は最近作とのことです。今展の代表作だと思う。
 この絵は彼女の内発的なものを意識して描かれたものではないと思う。画業を積み重ねて、描けるようになった力量が今までと同じ物を描くのを許さなかったからではないか。はじけようといている。細々と人物(人形)が沢山描かれている。装飾と非装飾の間を人物が埋め始めた。
 良い絵だと思う。「絵と云う約束事」に縛られながらも脱皮しようともがいているみたいだ。今までに無い動きだが、構図的に少し収まりすぎた。内省なんかしなくてもいいのだ、自分の中から出てくるものをもっともっと信じて、「構図的におかしいかな、でも今回は新たな自分の構図に挑戦しよう」で、いいのではないだろうか。

 激しい絵を描く画家になるかどうかは知らない。むしろ、七色の中での静謐な世界へと進むかもしれない。
 今展、自分をはみ出す寸前の画家を見る思いだ。

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     ↑:右側、「明日の気流」。(共に最近作、未発表?)


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     ↑:左から、「空に見えた地図」、「上空1000mのできごと」。

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     ↑:左から、「雲と風と」、「マジシャンの都市空間」。

by sakaidoori | 2009-07-03 17:44 |    (時計台)


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