栄通記

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2009年 06月 29日

1025) エッセ 「兵藤いずみ・個展」 終了・6月23日(火)~6月28日(日)

○ 兵藤いずみ・個展
       
 会場:ギャラリー・エッセ
     北区北9条西3丁目9-1 
       ル・ノール北9条ビル1階
     (南北に走る片側2車線道路の東側。)
     電話(011)708-0606

 会期:2009年6月23日(火)~6月28日(日)
 休み:3月30日(月)
 時間:10:00~19:00
     (最終日は、17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(6・27・土)

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 もしかしたら「癒し系絵画」と見る向きもあるかもしれない。上の写真を見たらそう判断されても仕方が無い。
 兵藤いずみは基本的には「生命」を描きたいのだから、「癒された」という言葉を聞けば喜ぶかもしれない。誰かを「癒す」という意識で描いてはいないだろう・・・。

 ふぁーんとした「癒し系絵画」と根本的な違いがある。この絵には無数に鉄筆線が施されている。作家の情念・情動が余りにも強く投影されている。

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 ヒトデのようなシナプスのような赤い形は、全部鉄筆で紙に刻印されている。白く掘られた線が目に焼き付く。
 まず始めに水採用の紙(支持体)に、デッサンに基ずいてびっしりと鉄筆線の模様を描く。その線を生かす形で色鉛筆やアクリルで細かく色を付けていく。とにかく細かい事をちまちまとされている。間違いなく手首は疲れ、肩はこり、神経も相当に消耗しているだろう。絵を描いているのだ。

 見た目の最終目的は発色にあると思う。
 上の中品の魅力、それは近づいて見れば、色や鉄筆線が這い回っている姿に作家の情念を感じ、離れてみれば楕円の形が生命体として膨らみ、その輝きを見れることだ。
 成功してると思う。ただ、あまりに同じ物ばかりが並んでいる。成功に満足した継続作業というよりも、次の発展の為に気持ちの繰り返しをして、何かが見えてくるのを確認しているのだろう。


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 問題は大作の方だ。
 銀河系のような宇宙の拡散をイメージしたのだろうが、定型に収まり過ぎた。変化が無さ過ぎた。絵としての動き深みに欠けた。思い半ばの絵のようだ。

 原因はいろいろあるだろう。
 大作を描く行為の経験不足とか、アトリエの広さとか。
 より大きな問題として技法の問題があるだろう。鉄筆による刻印が絵の出発だ。絵の骨格はこの段階でかなり決まってしまい、描きながらの自由度が少ない事だ。
 それ以上に根本的な問題があると思う。画家・兵藤いずみの心が充分に開ききっていないと思う。宇宙とは闇夜であり常世でもある。永久の生命体の棲家としてのあの世だ。あの世を徘徊する心になりきっていないと思う。

 だが、兵藤いずみは頼もしい女性だ。お年は僕より少し上だろう。彼女曰く、「残りの人生を考えると、個展のペースを速めないといけない」。素晴らしい言葉だ。
 2、3年前の個展よりも今展の方が断然面白い。互いに残りの人生を逆算する年齢ではある。だから次回の個展でもお会いして、再びいろいろ語り合いたいものだ。
 


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by sakaidoori | 2009-06-29 05:30 | エッセ


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