栄通記

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2009年 06月 26日

1022) ミヤシタ 「安住公美子・展  秩序のない法則」 6月24日(水)~7月12日(日)

○ 安住公美子・展
    秩序のない法則

 会場:ギャラリー ミヤシタ
    中央区南5条西20丁目1-38 
    (南北に走る道路の東側の民家)  
    電話(011)562-6977

 会期:2009年6月24日(水)~7月12日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(6・25)

1022) ミヤシタ 「安住公美子・展  秩序のない法則」 6月24日(水)~7月12日(日)_f0126829_20521022.jpg
     (↑:①)
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     (↑:②)
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     (↑:③)

 ばんばんばん、ばんばんばんと押し倒し張り倒しで攻めてくる。実に頼もしい。それも、比較的小品の展示の多いミヤシタでの作品群だ。堂々とピンクピンクが押し寄せてくる。色に勢いに気持ちがすっきりしてしまった。


1022) ミヤシタ 「安住公美子・展  秩序のない法則」 6月24日(水)~7月12日(日)_f0126829_21104414.jpg


 壁画展では無いわけだから、一つ一つを見ないといけない。絵の勢いの好ましさを念頭に置きながら、絵がどこに行こうとしているのかに関心が趣く。幸い作家が居られた。彼女の言葉を交えて書き進めよう。

 上に掲げた作品、これが今展では一番の主張があると思う。
 「顕微鏡で覗いた細胞のミクロの世界」、ということを画家は語っていた。言われてみれば特にこの絵はその意識が強い。確かにそうだが、こんなに大きく描く度量は清々しい。小さいミクロの姿を大きくすることによってマクロに迫りたいのだろう。激しい動きは生命体の躍動感だろう。説明から導かれる解釈はここまでだ。後は絵がどう語るかだ。
 上の絵、何より良いのは下の方のゴチャゴチャしてない濃い紫部分だ。ここが全体をどれだけ吸引し、しかもどれだけ発散しているか、この絵の命があると思う。作家の言う、ミクロとマクロの誤解の世界への入り口だ。


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 絵に前後の動きを追求しているのだろう。黄色い部分が「いかにも」という感じだ。安住久美子という画家は意図的に取り組むと、その意図性が強く絵に反映されて面白味を減らしている面がある。もちろん絵は意図的産物だ、作為の産物だ。作為でありつつ作為を問わない存在として「絵」が見られる、そこが絵の魅力だ。
 上の絵の何よりの良さは自由にピンクを使っている事だ。ピンクという色は非常に限定された個性の持ち主だ。誤解多き色だ。自由爛漫なピンクの動きが羨ましい。ピンクに特別の感情を持たない女性だからできるのだろう。


1022) ミヤシタ 「安住公美子・展  秩序のない法則」 6月24日(水)~7月12日(日)_f0126829_223370.jpg


 どう見ても植物に見える。緑は水面から顔を出す芭蕉のような葉っぱで、真ん中のは紫色した菊の花。何に見えるかは人それぞれだが、決して植物などを意識した絵ではないとの事だ。だが、安住風・極楽涅槃図だ。
 この絵は一種の日の丸絵画になっている。紫の菊が満々中に描かれている。描き手の意図ではないだろうが、見る者の視線を中央に惹きつける。

 描きたい事を真ん中にすえる、悪びれずに力強い。他の絵も動きが溢れている。物事をしっかり見つめて、ストレートに迫る、そういう作家だろう。
 お話ししていても、正面を見据えた目には雲が無く大きく見えた。



 

by sakaidoori | 2009-06-26 22:30 | ミヤシタ


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