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栄通記

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2009年 06月 25日

1020) ①4プラ 「佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.4」 終了・4月11日(土)~4月19日(日)

○ 佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.4

 会場:4丁目プラザ 7階4プラホール
    中央区南1条西4丁目
    電話(011)261-0221
 期間:2009年4月11日(土)~4月19日(日)
 時間:10:00~20:30
    (最終日は~19:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(4・19)

 (二月前の展覧会です。)

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 左からグルッと佐野妙子、富樫はるかの順で会場風景を載せます。

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     (↑:中央の大作までが佐野妙子。以後、下の写真作品を含めて富樫はるか。)

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       ~~~~~~~~~~~~~~


 ○佐野妙子の場合

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     ↑:「気配と余韻」。

1020) ①4プラ 「佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.4」 終了・4月11日(土)~4月19日(日)_f0126829_748085.jpg1020) ①4プラ 「佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.4」 終了・4月11日(土)~4月19日(日)_f0126829_7492783.jpg









 見応えのある大作だ。
 大作をドーンと奥にすえての展示、これが彼女のここでの展示方法だ。小品群が大作へと導いていく。今年の小品の趣向に一気描きのポートレートがあったことだ。その小品と大作の関係が、今までとは違った佐野らしさに気付かされた。

 「気配と余韻」。
 一人の人物と背景だけという構図はいつもと同じだ。背景が良い。力を込めて丁寧に丁寧に描いている。いろんな色がしっかりと色と色の間を埋め尽くしている。タイトルの「気配と余韻」を表現しているのだろう。感心したのは、ムードに流されずに、気配の隙間隙間、余韻の隙間隙間を強く見つめていることだ。
 もともと油彩らしい厚塗りの画家だ。勢い過多のところがあったと思う。何の為の勢いかが表現しきれてなくて、一所懸命描いたという印象だけが残りがちだった。

1020) ①4プラ 「佐野妙子 富樫はるか・2人展  vol.4」 終了・4月11日(土)~4月19日(日)_f0126829_7544440.jpg 水性による薄塗りのポートレート作品について画家は語っていた。
 「人物が画面から立ち上がるような絵を描きたい」と。画材が水性ということで素直に画家の意を汲んだ小品だと思う。美貌という事を気にせず、その人の佇まいの印象をしっかり描いている。
 ということは、毎回見ている大作の人物画は、その人物が画面から立ち上がることを意図したのだろう。
 絵を見ていると、佐野妙子という画家は生一本で真面目過ぎるという印象を持つ。その細見の風貌に反して、力を込めてキャンバスに対峙している。一所懸命に塗りこんで塗りこんで、絵の具を重ねている。おそらく大学でも一所懸命に力強くデッサンに努めたのだろう。

 「人物が画面から立ち上がる」、それはたゆたゆした立ち上がり方なのか?他を圧する姿なのか?清々しい青年心理なのか?それでも私はいる、という叫びかつぶやきか?
 少なくとも気質的に大作の油彩画にはひ弱さはない。常に人物と背景が、格闘していた佐野・絵画であった。今作は素直にキャンバスの全画面と対話しているようだ。綺麗な綺麗な藪の中を見る思いだ。青春隙間とでも言おうか。


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by sakaidoori | 2009-06-25 08:41 | 4プラ・華アグラ


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