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栄通記

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2009年 06月 15日

1008) ③小樽・市民ギャラリー 「Wave  11人展」 終了・5月12日(火)~5月17日(日)


○ Wave  11人展

 会場:市立小樽美術館・3F市民ギャラリー
     小樽市色内1丁目9番5号
     (小樽駅から5分ほど運河方面に)  
     電話(0134)34-0035
 会期:2009年5月12日(火)~5月17日(日) 
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)
 料金:無料

 【参加作家】
 青木美樹 江川光博 深山秀子 水谷のぼる 福原幸喜 徳吉和男 高野理栄子 羽山雅愉 工藤英雄 末永正子 三宅悟
ーーーーーーーーーーーーーー(5・16・土)

 (980番の①、981番の②の続き。)

 以下、写真を中心に何人かの作家を載せます。

○ ⑤-高野理栄子

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     ↑:「salvage」。

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 今展はグループ展だが、会場の間口を利用して個展と言ってもいい展示になっていた。
 作品は銅板による腐食版画?。
 こういう模様は心象風景と言えば一応は大過ないのだろうが、それでは心象の中味はどうなっているか、と問われればとても難しい。それに全ての作品はそれなりに心象風景を孕んでいるものだから、心象心象と言ってばかりでは何も言っていないのと同じだろう。

 一見おどろおどろ装飾だが、額装の工夫や展示方法などから几帳面さが漂っている。模様の動きが一様だ。作家の中の心模様(造形模様)と、のその模様に対する作家自信の距離感が一定に見えて、意外にすっきりした落ち着きを感じる。腐敗する退廃性よりも、健康的に模様が増殖している。生き生きした花達。
 額装のなどを含めたラインの意味と分割具合、四角という形とその変化、シンメトリー的デザイン、2色のバランス、模様の変化などを作家自身が確認し、今後の方向を模索しているみたいだ。もちろん、キーは腐食版画の手応えだろう。

 「サルベージ」、遭難船舶の救助?。海の底の見えないところから、この世に現れてくる姿、それを救い・救助と例えているのかも。見えないものを見えるようにするとは助けであり、存在の生命付与という含意か?


○ ⑥-深山秀子

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     ↑:。左から、「こぼれゆき」、「ゆきもよう」。

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     ↑:左は「あさきはる」。

 タイトルから自然の移ろいの抽象化ということが分かる。作家の自然への眼差しでしょう。
 小樽だからでか、画面のリズムは海のの波模様であり、潮騒の匂いを感じた。


○ 工藤英雄

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     ↑:全て、「遊体」・油彩。

 造形に揺らぎがないので、こういう抽象絵画は描きなれている作家でしょう。
 一番下の作品が他の作品とはムードを異にしている。増殖という遊びだ。他がシンプルな形なので変化が面白い。
 いずれにせよ、力強く筋の通った「遊び」だ。「赤」という遊びだ。

by sakaidoori | 2009-06-15 17:29 | ☆小樽美術館 市民ギャラリー


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