栄通記

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2009年 06月 12日

1005) ミヤシタ 「井上まさじ・展」 5月27日(水)~6月21日(日)


○ 井上まさじ・展

 会場:ギャラリー ミヤシタ
    中央区南5条西20丁目1-38 
    (南北の中小路の、東側にある民家)  
    電話(011)562-6977

 会期:2009年5月27日(水)~6月21日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(6・6・土)

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     (↑:1階。)


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     (↑:2階、下の2枚は部分図。)


 明るい絵、心揺さぶられる絵だ。


 見ているとどうしても近づいて見たくなる。それも絵面に引っ付くようにして見たくなる。
 すると今度は離れて、一枚の絵画を遠くに見える景色の中の景色として見たくなる。離れて見れば、隣や他の作品との関係が視野に入り、会場全体が井上・空気に包まれる。
 画家は自然を描いてはいないが、自然を観照して描いているのではと思えて仕方がない。
 朝焼けに見える、夕焼けに見える、水面が光で輝いているように見える、湖水に眩しい霧が生まれ何かが「ある」ように見える。樹林の濃い緑の隙間隙間を覗いているように見える。

 今展は今までのような自然観照的絵よりも、ミクロの世界で色がうねり、赤が充血し、どっと内に引き込ませる絵を発表した。
 全体を見れば分かるが、それらは作家の新境地というよりも、引き出しは同じで見せる顔を変えたような感じだ。万華鏡の機会仕掛けを少しいじってみたら、見える世界が極端に変わったと言ってもいい。
 それにしても綺麗で静かで激しい絵が湧き出たものだ。

 覗き込んで入り込んでいくミクロの世界、同時に宇宙のように外に広がり全体を包みこむマクロの世界。それを絵の具の色と集積で、外界の光をエネルギ-にして、見る人に感じさせようとしている。
 ミクロとマクロ、細胞と宇宙、磁場と物質、波と力、作家にとっては一つなのだろう。

   
 2階は井上工房の匂いが伝わるストレートな作品が並んでいる。
 
 直線の絵には参った。何色かの色で重ねられた最後に、隙間を空けて直線が何本も何本も垂直に引かれている。
 以前にも同様な作品を見たことがある。それはフリーハンドとすぐに分かった。今回は困った。定規を使ったとしか思えない一糸乱れぬ直線の行列だ。線に乱れがない。しかも優しい。井上・絵画を見ている目にはフリーハンドと断定したいのだが、前頭葉が製図的直線と言っている。
 答えはフリーだ。画家には失礼だが、何年か前よりも直線を引く技術が上手くなった、心から感心した。
 画家は技術のために線をひいてはいない。一種の心と体の修養の結果として、修養の方法として直線に取り組んでいる。どこか禅僧的な絵画の取り組みだ。伝統的東洋美の気韻生動につながるのだろう。

 心奢らず、趣くままに線を引き色を乗せる。見て喜ぶ人在れば幸いかな。

 この線を見ていると、どこか浮世離れして、浮世をにらみ返す凄みがある。
 1階の絵画の色と造形の世界は、この直線に見せる凄みと優しさで絵画と云う作業を続けているのだろう。

by sakaidoori | 2009-06-12 20:42 | ミヤシタ


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