栄通記

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2009年 06月 12日

1004) af 「紙の世界・04 『神秘画と秘画、古版画』(17~18世紀)」 終了・4月21日(火)~5月23日(土)

○ AF2009:紙の世界ー04
   『神秘画と秘画、古版画』(17~18世紀)

 会場:札幌アリアンス・フランセーズ
    中央区南2条西5丁目・南2西5ビル2F
    (入口は西向き。エレベーターでのみ2階へ。)
    電話(011)261-2771  
 会期:2009年4月21日(火)~5月23日(土)
 休み:日曜日・祝日(定休日)
 時間:10:00~19:00
    (土曜日は、~18:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(4・18)

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 二つの混合展示。

 一つは一般に流布した人生訓的挿絵(エンブレマタ)、一つは17世紀に活躍したジャン・ド・ラ・フォンテーヌという寓話作家の成人向け寓話の挿絵。

 前者が道徳的戒律の絵で、死を踏まえたお堅くて普通の絵。
 後者は、寓話の主旨は分からないが微笑ましくもスケベな絵。

 挿絵版画という技法・手法を共通するだけで画題としての共通性はない。まことにユーモラスな組み合わせだ。こういのをフランス的エスプリというのだろうか。


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     ↑:「笑い」。

 版画作品は文章のためのもの。文意がすぐに理解されるように工夫したのだろう。

 僕はこの絵をみても何ほども興がわかないが、視覚情報の少ない時代にはそれなりに役に立ったのだろう。特に宗教活動や村落の自治活動とも関わりがあったと思う。

 これらの「人生訓」の通奏低音に「死」があるようだ。「人生には死という避けられない最後があるのだ。ゆめゆめ忘れずに瞬時を生きよ!」これはキリスト教的生き方に反しない。
 一方「(死を重大な事件として、)人生は繰り返す!」という考え方もあるようだ。
 輪廻転生(りんねてんしょう)は仏教では否定される。キリストの復活思想・地獄天国観とも反するが、反復という死生観は有史以前のある種の人にとっての智慧かもしれない。
 下の一番右の写真、蛇のサークルは繰り返す死生観を表現している。性の象徴の蛇ではないとのことだった。


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    ↑:左から、「時は流れる」、「未来」、「老い」。
   (他に「不死身」、「休息」などがある。)


 次に成人向けの秘画を載せます。こういう挿絵付き印刷本が商売として成り立っていたのでしょう。
 どんな男性がニヤニヤして見ていたのだろう?これらの絵にどういう寓話があるのだろう?「人生を楽しめ」ということか?「あまり楽しむと落とし穴があるぞ」と、教訓めいたことを言っているのだろうか?宗教家や旦那さんと言われる人達への揶揄もあるだろう。


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by sakaidoori | 2009-06-12 10:07 | af | Trackback | Comments(0)
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