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栄通記

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2009年 06月 06日

994) STVエントランス・ホール 「川上勉・彫刻展」 6月1日(月)~6月21日(日)

○ 川上勉・彫刻展
   ~Variation on Irises~

 会場:STVエントランス・アート
    中央区北2条西2丁目・STV北2条ビル・1階ホール
    (南進一方通行の西側のビル。) 
    電話(011)207-5062
 会期:2009年6月1日(月)~6月21日(日)
 時間:月~金 9:00~18:00
     土・日  9:00~16:00

ーーーーーーーーーーーー(6・5・金)

 (近くのギャラリーたぴおの「6月の傘・展(YURA)」と並行して見ると、互いの特徴が際立つような気がします。全く関係なさそうでいて、どこか合い通じる展覧会です。残念ながらたYURA展は今日で終わりなので連続して見る事ができません。せめて、ブログだけでも連続させます。)


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 驚いてしまった。
 てっきり等身大サイズの作品を中心にして、それらが照明と外光を利用しながら、作品の影と同居していると思った。具体的には入り口から入って左奥とか、階段の下、大胆に通路の真ん中に奥とかだ。

 今展の作家の狙いは女体のフォルムと全体のリズムではないだろうか。光と影などを利用した詩的イメージの喚起よりも、作家自身の造形美という、原点からの美とリズムの探求にあると思う。

 頭を飾るアイリスは、あやめの並んだ装飾的日本画を思い出す。体の模様の色は銀箔を思う。形は竹下夢二の手のようだ。全体は川上・こけしと言ってもいい。
 要するに、四角四面の近代建築意匠、ガラス越しの外光や人工照明、それらを正面から受け入れ、作家自身の持つ日本美との触れ合いを計っている、プラスアルファーのチャレンジをしている。
 その作家の姿が心地良い。近代ホールに現代こけしが並んでいるのを見るのは実に痛快だ。

 更に良いことがもう一つ。モデルとの強い結びつきが薄れた事だ。
 人体のモデルは作家の奥さんだろう。体つきもそうだが顔は間違いない。
 今回はモデルとの関係が淡白なのが良い。不必要な私的愛情表現が薄れている分、いつもより顔が魅力的に見えた。
 ついつい多くの顔を載せてしまった。



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 会場の資料によると、初期の作品プラントとは幾つかの変更がある。上の写真がそのデッサン・プランだ。

 ① 階段の下を使っている。
 ② 人がより沢山居て、並べ方がランダムだ。
 ③ 階段に人が座っている。他。

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 見た目には一直線でシンプルに並んでいる。暗いところは避けている。
 立ち姿を中心にした、普通に見える場所での、シンプルなリズムを追求した結果だろう。自然に場と付き合っている。そして、初期の構想を削ぎ落としている。


 硬い言葉を並べてしまった。
 とにかく面白い。
 人通りの多い機能的な空間で、日頃とは違う川上イズムを見せてもらった。
  

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by sakaidoori | 2009-06-06 10:40 | STVエントランスホール


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