栄通記

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2009年 06月 05日

991) ②時計台 「第24回北の日本画展 & 第3回企画展 『白と黒の挑戦』」 終了・5月18日(月)~5月23日(土)


 989番①の企画テーマ展の続きで、北の日本画展・同人の出品作品を載せます。
 4部屋ありますが、ランダムに部屋の全体風景から。


991) ②時計台 「第24回北の日本画展 & 第3回企画展 『白と黒の挑戦』」 終了・5月18日(月)~5月23日(土) _f0126829_23592470.jpg


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     ↑:野口裕司、「」(タイトルをメモるのを忘れました)。

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 今春の個展と同様に、ビニール版を利用しての平面&立体作品。どこが日本画かというと・・・、こういう作品は日本画という言葉に拘らないで見たほうが面白い。ここが日本画の場だから日本画なのです。

 個展の時は作品が置かれている流れと作家の心や描く流れ、流れと共にほとばしる情念や情動と描かれる物や場との対峙ということがあった。
 今作は収縮し、縦に走る、半分に折る、左右を見る、といった目を一点に傾けながらぐるぐる同心円的に廻ったり、前後に距離感を保ったりと、愛でるように作品と楽しめる。
 いつものことながら、栄通風に言えば可愛いエロスです。
 何て言うのかなー、いつになく素直な作品です。気持ちが素直に高揚していて、焦らずにその気持ちを暖めていると言おうか。だからエロス厭らしくない。変に綺麗に皮膚感を出そうとしなくて、それでいて皮膚という境界を行き来している感じだ。
 こういう時期の作家は体育館のような広い場で一度好きにやらせたら良いのだが・・・。 


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     ↑:伴百合野、「扉」。

 右側の絵は板に描いている。板を利用しての「扉」では、そのまんま東君ではないか、と仰るかもしれない。そこが画家の画家足るゆえんで、楽しき想像の回路に見る人を導いてくれるのだ。
 二人の人物、決して上手い描写ではないが、なんとも左右の扉に目と体を向けて、一見分裂しているようだが、グルッと廻って結ばれている。別々の扉を通して人と人が結ばれるなんて在りえるのだろうか?


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     ↑:富樫はるか、「夏の思いで」。

 彼女の最近の傾向はメルヘンの世界に身を置こうとしている。今作もひたすら人間臭さを配して、ざっくばらんな斜線、直線によってあちらの世界に行こうとしている。
 そうなのだ。彼女の絵はいつも何処かに行こうとしている。昔は青春という心の闇に、今は可愛く見える人形の世界に。描こうと思えばもっとシリアスに上手く描けれるのに。たとえそれが「願望」という世界でも、「逃避行」という歩みに見えても、のんびり進んでいくしかないのだろう。
 歩む人・富樫はるか。


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     ↑:野口絹代、「たびにでる」。

 野口絹代、堅実な画家だ。目を見張らせるほどの大仰な絵は描かない。常に等身大の自分のありようを見つめて、少しでも絵という見える姿に留めようとしている。大きい絵を描きはするが、日記作家でもある。

 
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     ↑:田村直子、「ワンド」。

 実に楽しい絵だ。嬉しくなってしまう。
 短冊状にたくさん並んでいる。何が描かれているかって?画面を大きくして楽しんで下さい。


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 ↑:左側、竹澤佳子・「item」。
 タイツのピンクが眩しい。

 ↑:右側、馬場静子・「花花」。


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     ↑:大塚博子、「擬」・「 」(サンズイに遊ぶ・造語?) 。

 イかとタコ。形と動きと水とで遊び、字と絵で遊んでいる。

by sakaidoori | 2009-06-05 01:15 | 時計台


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