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栄通記

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2009年 06月 04日

990) af 「紙の世界・05 『エクスリブリス』(18~20世紀)」 5月26日(火)~6月20日(土)

○ AF2009:紙の世界ー05
   『エクスリブリス』(18~20世紀)

 会場:札幌アリアンス・フランセーズ
    中央区南2条西5丁目・南2西5ビル2F
    (入口は西向き。エレベーターでのみ2階へ。)
    電話(011)261-2771  
 会期:2009年5月26日(火)~6月20日(土)
 休み:日曜日・祝日(定休日)
 時間:10:00~19:00
    (土曜日は、~18:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(5・30・土)

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 今回は書票です。自分の蔵書に所有権を明示する為の記入物です。単なる添え物が美術品として一人歩きをしているのです。
 本というものは貴重なものです。写本時代の書物はあらためて所有者を記す物を添える必要はありません。印刷が普及して、美術というものが貴族の大広間だけの産物でなくなるのと反比例して、人気を集めていったのでしょう。ヨーロッパの場合はイコンのような感覚もあたかもしれません。東洋の落款印との比較をしてみたいものです。

 18世紀の古い時代の作品と、美術品としての近代の作品との2部構成です。簡単に紹介します。


○ 18世紀の作品

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○ 19世紀~20世紀の作品

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 やはり、現在の方が刺激的だ。小品と言えども侮りがたいヨーロッパ美学がある。切手もそうだが、ヨーロッパの凹版印刷の線の鋭さは日本人には真似できない。茫洋とした自然風景などは彼等の視野に入らないみたいだ。この鋭さで人物や建物を彫るのだ。エロスも障子越しのぼやけたスケベ根性ではなく、拡大レンズ付きの覗き穴から睨みつける厭らしさだ。

 小さな世界に作家の思想が明瞭に表現されている。
 作品は好きだが、とてもこういうのを我が愛蔵書の奥書付近に張る気にはなれない。独立して見るには良いが、本とは不釣合いだ。

 付近は横文字だらけの、しかも全然意味不明のフランス語の本が並んでいる。フランス蔵書票鑑賞にはぴったりの場である。

by sakaidoori | 2009-06-04 22:07 | af


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