栄通記

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2009年 06月 01日

985) 時計台 「堺齋(ひとし)・個展」 終了・5月25日(月)~5月30日(土)

○ 堺齋(ひとし)・個展

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階B室
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831
 会期:2009年5月25日(月)~5月30日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(5・31・日)

 「堺齋」、その名はうろ覚えだったが、作風はしっかり覚えている。
 昨年の僕の記事には「おもしろ系」として紹介した。そして、見続けているとどこかもらい泣きしたくなるような気持ちになるとも語った。
 今年もことさら画風や展示スタイルを変えること無く、作品と画家に予期せぬ形でお会いすることができた。


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 新作の大作は入り口正面に、いつもの事だが昔の初お披露目の大作も入り口脇に展示されている。その大作から載せます。

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     ↑:「まつり」・昭和61(1986)年 F110。

 すごいエネルギーだ。画家に制作当時はこんなにエネルギッシュだったのかと伺えば、「たまたまです」とのことだ。
 基本的に境齋は人間が好きだ。群れる集団模様に強く惹かれる画家だし、制作当時は40歳に満たない年齢だったから、祭を人間絵巻としてギラギラと見もし、あらぬ幻想を抱いたことだろう。どこか暗い画風でもあるから、自然に夜は合うのだろう。それにしても見飽きない作品だ。


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     ↑:「御鉢平の風神雷神」・平成6年 F110。


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     ↑:①「ねじれて、おんぶして、ずっこけて」・平成20年 F110。

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     ↑:②「夢と現実の間に」・平成19年 F110。


 ②の作品、哀しい絵だ。
 中央の二人の人物はいつもとは違って見える。おそらく肉親だろう。

 境齋の絵画は、いろんな画題をコラージュのようにあちこちにばら撒き、何とはなしに一つの絵画空間に収める。スッキリした線と、線に縁取られた面の構成。それぞれの絵画空間には一つの物語はあるが、それらが何かの強い脈路をなしているとは思えない。そして、それぞれの世界は滑稽さもあり淡々としている。しかも人の表情は漫画だ。

 どこを取っても哀しいところは無いのにそう見える。何故だろう?
 中央の人物と他との関係を空想のノスタルジーで結び付けようとするからだろうか? その拙く型にはまった人物描写に不思議な味わいがあるのだろうか?

 それにしてもどの絵をとっても可笑しさと哀しさが同居している。決して上手い絵とは思わない。「へたうま」などという言葉は論外だ。
 上手い絵が良い絵とは思わない。好きな絵が良い絵とも思わない。
 無手勝流の可笑しさあり、哀しさあり、物語あり、愛すべき絵画だ。


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     ↑:左から、「弱り目に祟り目」・平成17年 F10、「悲喜」・平成15年 F15。


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     ↑:「天国」・平成13年 F10。

 

by sakaidoori | 2009-06-01 19:28 |    (時計台) | Trackback | Comments(0)
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