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栄通記

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2009年 05月 22日

975) テンポラリー  「熊谷榧展 『北の山と人』」 終了・ 4月21日(火)~5月3日(日)

○ 熊谷榧・展
   「北の山と人」

 会場:テンポラリー・スペース
     北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側、隣はテーラー岩澤)
     電話(011)737-5503
 会期:2009年4月21日(火)~5月3日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーーー(4・29、日)

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 4月29日・日曜日、実に天気の良い日だった。北大構内での探鳥会の後に、近くのテンポラリーに立ち寄った。

 冬山での仲間達の絵画展だ。作家は熊谷榧女史、かの有名な熊谷守一の二女だ。何年か前のさいとうギャラリーでの個展の折に御本人にお会いしたことがある。1929年生まれだから、74歳位だったか。小柄で明るく元気な人というイメージだった。

 今展、かなり以前に北海道の山に登られた時の絵だ。
 冬山だがこの日の光燦々の陽気にぴったりだった。ざっくばらんに描かれた人物や雪や背景の表情が温かいからだ。輪郭線は強く踊るようにくねくねしている。面として構成された色の世界は油絵らしく肉厚なのだが、あっさりと大らかだ。画家はストレートに事物を見るタイプなのだろう。対象の生命力をググッとつかんで、細かいところには拘らないという姿勢だ。強い意志の伝達の道具として油彩は画家の気質に合っているのだろう。登山や山という画題もその反映だろう。山に向かう時の人間の気合いと心配りだけあればいいのだ。余計なことがないのだ。

 そうはいっても女性の絵だ。山という厳しい存在には関心が薄い。ここには荒れ狂う山の存在はない。山が神ではと思う神々しさや自然美もない。山そのものに画家の関心は向かない。山と人との関係、登山を会しての人と人との触れ合い、小道具は野辺の雑草のように優しく可愛いい。

 シンプルでストレートな画家の意思力、愛情という味の素で画面を覆う明るく健康的な世界だった。色合いや線や面が濃密だった。

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 (↑:この絵は表紙に貼る予定ですので、もう一度登場してもらいます。)

by sakaidoori | 2009-05-22 11:43 | テンポラリー


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