栄通記

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2009年 04月 13日

968) テンポラリー  「佐々木方斎・展 『メタレリーフ』」 4月7日(火)~4月17日(金)

○ 佐々木方斎・展
   「メタレリーフ」

 会場:テンポラリー・スペース
     北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側、隣はテーラー岩澤)
     電話(011)737-5503
 会期:2009年4月7日(火)~4月17日(金)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーーー(4・11)

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 「メタレリーフ」、非常に難しいタイトルだ。「レリーフ(浮き彫りされた作品)を超える」、「レリーフを考える、言葉にする」ということになるのだろうか?意訳して「彫刻、美術、現代美術を問う」あるいは、「現代美術を成り立たせている現在を問う」・・・。

 観念論はひとまず置いて、作品を見よう。
 凹凸のある建築資材に着色し、同じく平板な材料は白く塗り、それらを交互に並べている。画質感を出すというよりも、ややそんざいな感じの着色だ。1997年頃の作品である。前回のテンポラリーでの出品作品が未発表であったから、これらもそうかもしれない。古き民家の屋根裏に箱詰めで仕舞っていたものを、久しぶりにお日様に向かって並べてみた、そんな感じで作品を見た。

 氏の版画作品を見たことがある。白地に一色に着色された格子状の模様を描いていた。絶対抽象であり、限り無くデザインにたどり着く一歩手前の作品だった。直線、平行線、直角交差、白地に模様の色が眩しかった。非常に緊張を強いるが、前頭葉がピクピクして心地良かった。おそらく、数学や近代建築物が好きな方だと思う。ドップリと近代文化に浸かっていて、その美を体現している。当然、デザインとは親和性が強い。デザインとは生理を捨象して、「いつでも、どこでも、だれでもが良い気分」を表現しようとする。
 氏の作品はデザイン的で明るく綺麗だが、「いつでも、どこでも、だれでもが良い気分」、からは遠い。緊張度が高すぎるからだ。

 今作はそれらとは反対を向いた作品だ。格子状の作品が緊張100%としたら、方斎流の遊び精神だ。素材は市販の物を、色はあっさりと数色使って、その色で市販の材料のデザイン模様を違った物にして遊んでみよう。「あー、やっぱり白が欲しいな、平板に描いちゃおう」。交互に並べた姿は大きな大きな抽象立体作品だ。

 氏は’80年代中葉に「美術ノート」という美術誌を主宰されていた。美術の何たるかを問う雑誌だ。「メタ美術」だ。そういう人だから、市販の素材の選択やらに特別の思い込みがあるかもしれない。それらが日に照らされて顕わになった姿に狭義の美術以上の主張があるかもしれな。
 だが、今展は「過去」の作品が「今」に登場したことで充分だろう。床に置かれ、僕らには投げかけている。キャッチボールだ。ボールは画家自身にも投げられている。「過去」と「今」が対話をする。


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by sakaidoori | 2009-04-13 23:20 | テンポラリー


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