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栄通記

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2009年 04月 13日

967) きたら 「オルガン・スプリングコンサート & 豊平館」

967) きたら 「オルガン・スプリングコンサート & 豊平館」_f0126829_10224866.jpg    ○ オルガン・スプリングコンサート
   (4月11日・土 キタラ 500円)

   オルガン: シンディ・カスティーヨ
     (第11代札幌コンサートホール専属オルガニスト。1981年、ベルギー生。)
   ソプラノ : オレリー・フランク
     (1983年、ベルギー生まれ。) 

~~~~~~~~~

 4月11日(土)、地下鉄ドニチカ切符で。街に行く。
 ト・オン・カフェ(犬養康太・展)、キタラの500円・オルガンコンサート、中島公園で豊平館と川を挟んで昼食。いい機会だから初めて館内を散策。その後、テンポラリーの佐々木方齋・展、資料館、コンチネンタルギャラリーの学生2人展(齋藤由貴&佐藤あゆみ)を廻る。
 資料館以外は全部載せたいがどうなるか。他の展覧会も書きたいことだらけだがそのままになっている。書けなかったことよりも、書いたことに満足しよう。作家のかたもその活動は長く続けられるはずだ。折に触れ、新作を紹介させてもらうことにしよう。作品写真の快諾を得られることを望むばかりだ。

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 500円・オルガンコンサート終了後の風景。

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 コンサートはいつになくしっとりとしていた。舞踊曲的なものから始まった。なかなか軽易でモダンな女性奏者の服装だ。黒で統一されている奏者の後姿とは裏腹に、貴族趣味な出足はその後が心配された。
 実に女性的な弾き方で進行していった。テクニカルには弾かない。現代感覚の瞑想気分だ。この日は同じベルギー出身の女性ソプラノも参加。やはり黒装束だが、半肩を出したロングドレスはギリシャ・ローマ風のいでたちだ。太くはないがかなり大柄で美人だ。2人とも若くて美人なので華やかだ。
 瞑想的なオルガンの後にソロのソプラノ、その繰り返しが続く。時には歌唱の間に早口で詩を朗読する。スキャットだ。春の小鳥だ。
 オルガンと言えばバッハを連想し、そして宗教曲の荘重さと続く。そこにオルガンならではのテクニカルさがいやがうえにもホールをより重厚なものにする。
 やはり、決め付けはよくない。この日は女性らしい現代性が裏のテーマだったと思う。もちろんクラッシクだから、ものものしいのは仕方が無い。20世紀中葉の現代音楽も弾いていたが、瞑想気分に機械的に進むメロディーは妖しい気分にさせる。それでも技巧に走らないというこの日のテーマで貫かれていた。

 終了後の2人の挨拶が面白い。決して小柄ではないオルガン奏者は深々と頭を下げる。ほぼ90度まで体を折っている。お辞儀だ。この作法を本国でもするのだろうか?なかなか日本人でもあそこまでは頭は下げない。彼女は始まる前に日本語で挨拶をしていた。曲目構成を簡潔に語っていた。もちろんメモを見ながらだが、関心してしまった。いっぺんに会場を和ませていた。屈託の無いサービス精神だ。
 もう一人の外人は軽く会釈し、お礼に手を振っていた。あの透き通る声が、この体からでているのだ。ボリューム感で迫るというよりも、声の色艶による表現力を聴かせる人だった。


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     (↑:豊平館のベランダからの風景。そのうちに内部も紹介したい。)

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by sakaidoori | 2009-04-13 10:31 | ◎ 風景


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