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栄通記

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2009年 04月 06日

962) af 「紙の世界・03 『西洋双六』」 3月17日(火)~4月18日(土)

○ AF2009:紙の世界ー03
    『西洋双六』(18~20世紀)

 会場:札幌アリアンス・フランセーズ
    中央区南2条西5丁目・南2西5ビル2F
    (入口は西向き。エレベーターでのみ2階へ。)
    電話(011)261-2771  
 会期:2009年3月17日(火)~4月18日(土)
 休み:日曜日・祝日(定休日)
 時間:10:00~19:00
    (土曜日は、~18:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(3・17)

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 今年のアリアンス・フランセーズは紙文化の紹介です。すでに3回目で、今回は西洋双六です。

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     (↑:大きくして見て下さい。)

 作品は18世紀~20世紀に遊ばれたものです。どういうキッカケでフランスに双六が始まり、定着していったかは分かりません。升目にはホテルや刑務所があり、非農耕的な人生ゲームです。都市が発展し、市民が浮き沈みの人生を楽しむ余裕が生まれたのでしょう。迷宮などもあり、どこか貴族の没落を思う。おそらく博打として流行っていったのでしょう。

 昔の双六は定型があったようです。マスは全部で63。基本的にサイコロを振って、早くゴールに着いた人が勝ち。
 升目には約束事があります。
 19番、ホテル。二回休み。
 31番、井戸。井戸に落ちたということで、誰かがここに来るまでお休み。助けた人はまた誰かが来るまでお休み。つまり、一度誰かが入ると、常に誰かが居るわけです。
 42番、迷宮。30番に戻る。
 52番、刑務所。井戸と同じ。
 58番、死。振り出しに戻る。

 あと、雁の升目はもう一度サイコロを振って進むことができます。「雁の遊び」と言われる所以です。どこか殺気立った雰囲気です。戦争やペストで「死」が身近な国なのですね。「メメントモリ」です。

 「死」の升目が面白いので、いくつか載せます。

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     (↑:展示壁は図書室でもあります。)


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     (↑:afを退場して狸小路を移動の、途中の休憩場。CAI02で開催中の「富樫幹・個展」の案内板が置いてあった。チョッとフランス的な景色でした。)

by sakaidoori | 2009-04-06 14:12 | af


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