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栄通記

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2009年 04月 06日

961) 時計台 「外山欽平・油絵個展  ==作品Lシリーズ==」 終了・3月30日(月)~4月4日(土)

○ 外山欽平・油絵個展
     ==作品Lシリーズ== 

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階A室
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831
 会期:2009年3月30日(月)~4月4日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(4・6)

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 ほぼ会場一周を掲載しました。
 一目で分かるように作品を傾けての展示です。絵は「L」をアレンジしたもので、図と地の色は殆んど全作品に共通です。緑と深い桃色と青。ですから、全体がデザインになっています。

 「この作品は普通に並べよう、これは少し傾けよう、これはどうしようかな?」といった風に想像されます。画家が作品と同時に額装や部屋全体のレイアウトを楽しんでいるように見えます。字の「L」も踊っています。
 ですが、違うのです。近くで作品を見れば分かるのですが、地(背景)にあたる緑の絵の部分、垂れた図柄は全て真下にむかっています。つまり、最初からこういう傾きで絵は描かれたのです。
 
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 下の写真を見れば分かるように、筋は下向きです。そしてこれは、「垂れ」と作家は説明されていました。細かいことは分からないのですが、油を絵に付着させて、流れに任せるのです。垂れが額の近くにきたらひっくり返して、流れを逆転させるとのことです。その痕跡が黄色い色の筋なのです。

 それでは一枚一枚の傾きはどういう意味があるのでしょう?
 外山欽平さんは北海道抽象派協会の同人です。来週からその協会派展が市民ギャラリーで開かれます。
 外山さんの場合は天井の高い広い壁一面の展示です。その展覧会の展示のレイアウトの部分部分が一枚一枚の作品なのです。初めに全体の絵があるのです。個別の作品は、個の独立性と同時に全体との関係性で誕生したのです。
 今展の全ては与えられた位置が決まっているのです。それを一点物として独立した展示が今回の会場構成になったのです。「個と全体」、まるで「個人と社会」みたいです。


 全部が一枚の壁画として抽象派展の壁を飾ります。来週はその全貌を紹介したいと思います。

by sakaidoori | 2009-04-06 12:02 | 時計台


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