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栄通記

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2009年 04月 03日

959) 大通美術館 「加賀谷智子・個展」 4月1日(火)~4月5日(日)

○ 加賀谷智子・個展

 会場:大通美術館 
    大通西5丁目11・大五ビル 
    (南進一方通行の西側。)
    電話(011)231-1071
 会期:2009年3月31日(火)~4月5日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~17:00
   
ーーーーーーーーーーーーーーー(4・3)

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 初個展です。
 絵を習い始めた2000年から昨年までの展示です。今年の作品は、隣室での仲間達3人展に出品。つまり、グループ展と個展で加賀谷智子さんのいままでの絵画の全体を表現しています。
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     ↑:左、「ハナ・ハナ・ハナ」・F15 2000年。右、「ワアッツの丘 3ガツ」・p20 2000年。

 初めて描いた本格的油彩画です。写実を最大限に心がけて一生懸命に取り組んでいる姿が見えます。対象をしっかり「見る」、という真剣さと初々しさがあります。
 詳しい事情は知りませんが、教室の先生に習われた期間は少なくて、仲間との交流研鑽で絵に取り組んだみたいです。
 さて、リアルな絵から出発してどういう方向に絵を描く楽しみを拡げられたか、簡単に個別作品を載せていきます。

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     ↑:左、「「アオのキョウシツ」・P20 2002年。右、「アサのショクタク」・F20 2005年。

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     ↑:左、「マドベのハナ」・P20 2004年。右、「マドベのハナ」・F12 2006年。

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         ↑:「マドベのハナ」・F10 2008年。

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     ↑:「マドベのハナ」・全て2009年。(隣室のグループ展から。)

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          ↑:①


  描く手法はかなり変わっていますが、一定の方向性があり初期のモチーフなり視覚感覚は一定しています。
 加賀谷さんは夏はガーデニングで冬に集中的に絵に取り組むそうです。つまり、夏は生きた花の手触りの生活で、冬はその花を絵にして花(植物)との喜び楽しみを再確認し記録のように絵に残しておくのです。写真の記録性では物足りないのです。庭作りと同じで、耕すように手作業としての絵で残したいのです。

 それと、具象の比率を限り無く落とし、抽象化なりコラージュなり対象にしばられない自由度を高めていることです。簡単に言えば、見たまんま描くのでは面白くない、花が応えてくれないのです。
 
 花を生活の中に取り入れていろいろな空間との関係を楽しんでいるのです。とくに窓を額縁にしてそこに花を置く。四角に区切られた空間で花はどう自分に話しかけるのか、その気分を表現することなのです。感覚的に持っている四角にたいする好みと、好きな花とのランデブー・・・。花の色は絵の色と重なりもするのでしょう。
 花の姿は年々変わらなくても、窓辺の風景は変わる、それを見つめる自分自身も変わる、その手段としての抽象化なりコラージュの利用なのでしょう。

 一番下の写真の①の作品、いつになく描き込んでいます。絵を描く苦しみが見えます。絵を描くということは自分の思い通りにはいかないでしょう。その事がまた絵描きには楽しいことなのでしょう。

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 10年という画歴、それは少ない?そんなことは無いでしょう。こうして絵が成長していく姿を見れるのは嬉しいことです。それを画家や他の人達と語り合えるのは更に楽しい。一期一絵。

 昨年、僕は加賀谷さんに個展を薦めた。プロ・アマ問わず、発表が絵描きの基本だと思っています。そして基本の基本が個展だとも思っています。「作家ー作品ー鑑賞者(愛好家)」、そこに会話や意見が生まれる。がんじがらめの田舎の人間関係。その場限りの街の人間関係、「作家ー作品」の目に見えない社会的働きです。
 

by sakaidoori | 2009-04-03 20:37 | 大通美術館


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