○ 秋田智江・展
会場:ギャラリーミヤシタ
中央区南5条西20丁目1-38
(南北の中小路の、東側にある民家)
電話(011)562-6977
会期:2009年3月25日(水)~4月12日(日)
休み:月曜日(休廊日)
時間:12:00~19:00
(最終日は ~17:00まで)
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今展の総合タイトルは「HOTEL NO PARAISO NO INFIERNO」(ホテル、天国でも地獄でもないところ)。
秋田さんは物語作家と言っていいでしょう。箱のような小品をランダムに並べて展示します。その物語の重要なメッセージを大きな絵にする、という傾向でした。
今展は大分様子が違います。
非常にカラフルです。弾けてます。
大作の独立性、主張が非常に強い。印象に強く残る大作を描いています。何かを表現しようというよりも、自分の中の湧き上がる気持ちを素直に絵にしようしています。白や黄色やピンクといった明るい暖色の泡模様です。物語よりも気持ちの絵です。
湧き上がる水玉模様なのですが、同時に魅入るという内向性もあります。藪の中を見ている風景とも受け取れます。
発散する気持ちと内向的な目です。明るく楽しく、そして本当に明るいのか楽しいのか・・・、やっぱり明るく軽やかだ。
秋田さんの言葉は硬い。
冒頭のキャプションを読まれたらわかると思いますが、非常にストレートです。概念的でどこか読む人に意味不明な言葉を提供しています。それに反して絵はカラフルで童話的です。ギャップを感じる。
ですが、画家本人は何の矛盾もないのでしょう。絵は言葉の説明ではないのですから。