栄通記

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2009年 02月 17日

912) ②時計台 「北海道教育大札幌校 卒業制作展」 終了・2月9日(月)~2月14日(土)

○ 平成20年度北海道教育大学札幌校文化課程美術コース 
   卒業制作展


 会場:札幌時計台ギャラリー・2階の全室と3階の一部。
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831
 会期:2009年2月9日(月)~2月14日(土
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・10)

 ①では立体作品を載せました。今回は平面作品を中心に載せます。


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     ↑:油彩・干場清順、「群居の旅」・木性パネルにペン、水彩。
 楽しい絵だ。漫画的で動きがあって何かの物語に引きずられそうだ。
 こういう学生は飽きるほどドローイング(線描)をしないといけないのだろう。沢山描くということは絵が上手くなるということだが、それ以上に描けば物語がドンドン膨らむと思う。
 是非是非壁一面の屏風絵を、あるいは小さなノード大の作品の連作を。そして、儲けを度外視して格安で仲間やファンに売って支持や人気を高め、自分しかできない世界を確立して欲しい。


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     ↑:油彩・村山聡、「幽艶」・キャンバス 油彩。
 茶系を主体にして花模様のほんの少し妖しげな世界。
 ほぼシンメトリーの世界だ。画題の植物の先端は揺れてはいるが左右対称ということもあり動きは抑制されて安定感がある。だから、その「幽艶」さは恐いぐらいに艶やかというものではない。落ち着いた安定的な「幽艶」なのだろう。


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     ↑:油彩・上野里美、「眠りの中で」・キャンバス 油彩。
 こういう連作って好きだなー。一枚一枚は軽いけれども、学生の関心がストレート解りやすい。それに展示にもいろいろ悩んだことだろう。


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     ↑:油彩・川村真理子、「こわい夢見ないように」・キャンバス 油彩。
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 乳房といい性器がかわいい。曲げた膝も小さくて、それだけ胴体が大きい。足の部分と胴の部分のアンバランスも全体をさらに可愛くしている。
 薄い黄色と赤が妙に印象的だ。

 油彩画作品には自画像も展示されている。左の絵がそうだ。
 ほんの少し不安げでもやった空気から浮かび上がっている。不安さとそれでもたち上がる顔への意志が好ましい。




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     ↑:油彩・中里麻沙子、「あかるい夜」・キャンバス 油彩。
 中里さんは風景を描く。それも森であり樹を描く。描き殴るような勢い中心名場合と、描きこんで森の木々の小枝や葉の重なりの隙間にも一心に気を配って描く場合がある。今回は前者で、やや粗雑な感じがした。それはそれで良いのだろう。いろんな樹や森があるのだから。


○ C室

 C室はデザイン関係の作品だ。大作もあり、展示構成にインパクトがあった。

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     ↑:情報デザイン・田中那奈、「きょうもどこかで」・屏風。
 CG作品だと思う。なかなか大きくてコントラストもはっきりしていて大胆。


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     ↑:情報デザイン・児玉紗世、「Thank you day普及キャンペーン」・パネル。
 黄色ハートマークによる愛と感謝のキャンペーン・ポスターだ。明快さ、単純さ、大きな顔の親しみ易さ、まさにデザインの王道だ。手作りのハートがちょっぴり肉声を表現して憎い。ピンクも眩しいが黄色も良いものだ。


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     ↑:視覚映像デザイン・武田章、「一粒で300mの囚」・シルクスクリーン 立方体。
 この作品はなかなか考えさせられる。包装紙としても使えそうな同じデザインの用紙を生立方体にして、それを都会のビルのように箱方増殖ツールにしている。基本の用紙の色は淡く、強い主張色ではない。そのビル風の風景も普通といえば普通だしとりたててどうということはない。
 デザイン性が強いから肉声は伝わらない。その伝わらなさが今風の若者心を反映しているようで、かえって殺風景さがビルの合間から流れているようだ。

by sakaidoori | 2009-02-17 22:09 |    (時計台)


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