2009年 02月 16日
○ kensyo・個展 “To Be” 会場:CAI02・raum1 中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 (地下鉄大通駅1番出口。注意⇒駅の階段を下りてはいけません。昭和ビルの地下2階です。) 電話(011)802-6438 会期:2009年2月13日(金)~2月19日(木) 休み:日曜日・祝日(定休日) 時間:13:00~23:00 ※ オープニング・パーティー:2月13日 19:00~ (参加者には特性ポストカード進呈。) ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・14) ポストカード欲しさにオープニングに行ったつもりだったが、それは昨日だった。ちょっと残念な気持ちもしたが人も少なく静かに見ることができた。 ![]() ![]() ![]() ![]() 写真だ。女だ。全てヌードだ。 現代美術を標榜するCAIでの個展だから、「現代美術」としての主張があるのだろう。タイトルに「To Be」とあるから、生きること、あるいは存在・在るということを社会・自然という枠組みの中で問うているのかもしれない。 だが何よりもセクシャルで美しい。等身大と思える人物像だから、その女がスリガラス越えにそこにいて、妖しげに戯れていると錯覚したくなる。 あるいは川端康成の小説「眠れる美女」の女。目覚めること無く横たわり、不能の老人の逸楽の愛玩物のようなものとしても見れる。その川端文学の女ですら、官能美は死期近き男の若さと生命力の象徴でもあった。「もっと生きたい」という老人の叫びであった。 ケンショウ美学に何を求めよう? 白い背景はバージン・スノウのようだ。一瞬にして現れた冬、厳寒の中での白くてまーるいボリューム感と暖かさ。開かれた雪に女は閉じ込められている。 ケンショウ写真の開閉感が気になる。たとえ大きな写真であってもどこか標本のような閉塞感、それでいて標本そのものが膨らもうとする開放感、それは撮影者の自閉と若さの反映かもしれない。 明暗、光と影、そして若きヌードという一貫性と似た作品ではあるが、いろんなことに取り組んでいる。 闇そのものを追求した油彩画のようなものもある。水彩画と思いたくなるようなぼやけた美もある。金網を使ってストレートに「縛り」を表現してもいる。不思議な浮遊感もある。 将来は官能・耽美主義者になるかもしれない。今は女そのものの美よりも作家自身の虚美と生命力の方が強い。更に極端に進んで欲しい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ↑:「melt it away」・樹理 インク 合成紙 合成樹脂 他。 ↑:「soft skin Raining」・蜜花 インク 合成紙 合成樹脂 他。 ![]() ![]() ![]() 展示冒頭に作家のコメントがあります。 僕は、 僕が此処に居るのと同じ位の確かさと曖昧さで、 貴方が其処に居ると云う事を、 信じています。
by sakaidoori
| 2009-02-16 19:17
| CAI02(昭和ビル)
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アバウト
![]() 丸島 均。札幌を中心に美術ギャラリーの感想記、&雑記・紹介。写真は「平間理彩(藤女子大学写真部OG) 『熱帯夜』組作品の一点」。巡回展「それぞれの海.~」出品作品。2018.8.30記。2577)に説明有り。 by sakaidoori カレンダー
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