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栄通記

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2009年 02月 13日

906) ①資料館 「北海芸術デザイン専門学校 グループ・デ・b-FA展」 2月10日(火)~2月15日(日)

○ 北海芸術デザイン専門学校絵画芸術研究室展
    グループ・デ・b-FA

 会場:札幌市資料館2F・1室
     中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院・大通公園の西の果てにある建物)
     電話(011)251-0731
 会期:2009年2月10日(火)~2月15日(日)
 時間:9:00~19:00

 【参加学生】
 阿部正子 家常知里 宇野嘉祐
  
ーーーーーーーーーーーーーーー(2・12)

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 専門学校の学生展であることには間違いありません。
 一方、ここの研究室は夜の履修過程ですから、いろいろな社会身分の人達が絵画の勉学の為に通っていると思われます。2年の本科生終了後も研究生としていつまでも残ることができます。ですから、今展参加学生達も年齢構成や昼間の生き様はいろいろです。
 比較的絵画歴が若い、作品発表歴が少ない、具象性の強い作品、あたりまえですが絵を研鑽しあう仲間達という共通項です。

 全員が昨年の道展に入選していました。阿部正子さんは新会友、宇野嘉祐君は新人賞、家常友里さんは初入選です。
 具象性の強い作品群ですが、それぞれの画題や表現したい世界がかなり違うので見ていて楽しい。それと、オリジナルを開化させる直前という新鮮さがある。
 大変でしょうがもっともっと個展に近い形で発表して、作品を晒す自分を晒すという経験を積まれたら良いと思う。他人に褒められけなされ、気分が上がったり下がったり、それが自分では気が付かなかった世界の気付きに繋がるかもしれない。そして見る僕らにも出会いがある。
 そうは言っても最後は自己と自己自身、絵画自身との対話があるだけでしょう。

○ 宇野嘉祐の場合

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     ↑:「SHELL HOLE FICTION-UNO」・F150 油彩 2007年。
 会場正面にドーンと展示。展示は制作年順だから意図した場所ではないがその異様さに目が驚かされる。口の中の表面を連想してしまう。見えない臓器に直結する皮膚感覚のリアルさ。肉そのもの薄気味悪さ、光って伸びる唾液の悩ましさ、作家は「エロス」を強く意識していないのだろう。僕は「エロス」と「美」を感じた。

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     ↑:「GARLIC-Uno」・F100 油彩 2005年。

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     ↑:「CORN-Uno」・F100 油彩 2005年。

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     ↑:「PIPE FICTION」・F150 アクリル 油彩 2006年。

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     (↑:参考写真作品。「様相2008年ーKIKU」・2008年。)
 クローズアップされた形とその重なり、形そのものの質感と隙間に拘っているようです。限り無く抽象を意識した超具象画と呼べばいいのでしょうか。ミクロとマクロを横断する世界は発展途上だ。

 (意外に長くなってしまったので、②に続きます。)
 

by sakaidoori | 2009-02-13 13:00 | 資料館


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