栄通記

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2009年 02月 12日

905) ①時計台 「北海道教育大札幌校 卒業制作展」 2月9日(月)~2月14日(土)

○ 平成20年度北海道教育大学札幌校文化課程美術コース 
   卒業制作展

 会場:札幌時計台ギャラリー・2階の全室と3階の一部。
    中央区北1西3・札幌時計台文化会館
    (東西の中通りの北側にあるビル)
    電話(011)241ー1831
 会期:2009年2月9日(月)~2月14日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・10)

 今年は見せる展覧会になっていた。特に立体は良い。平面だってなかなかと思った。ただ、2人ほど若手の絵画作家に感想を聞いたら、立体は褒めたが平面はイマイチと言った。同業だから厳しく見ているのだろう。
 というわけで立体を中心に載せます。
 まずは会場風景から。


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     ↑:A室。

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     ↑:B室。

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     ↑:C室。


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     ↑:金属造形・吉成翔子、「ほっこりお住まい」・鉄。
 非常に僕の好み度・満足度の高い作品だ。だからどうしても褒め殺し気分になるがお許しを。
 会場中央にドーンと鎮座している。高さ150cm程はある。大きい。そして中に入ってふたをすれば予想以上に広く感じる。
 たまごとダルマの合いの子のような「もっこり型」といえば良いのか。本人は「ほっこり」と呼んでいるようだ。
 鉄は触れば冷たい。この作品、よほど作家は愛情を込めたのか、見た目も手触りも重量感があり優しい。物語を見る者に誘うが、その具体的な名称物に拘っていないのが良い。間違いなく作家の夢や理想の産物だが、嫌味なく見る人に語りかけている。
 広い野原と納屋、その両者を繋ぎ合わせた作品だろう。広い世界でただ一人藁の中に入って夢見ているようだ。


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     ↑:彫刻・梶田みなみ、「もりまもり」・発砲ウレタン 紙粘土 他。
 僕の小中学生時代、火星人には生物はいるのか?と授業中にも話題になった。その時の想像上の生き物がこの作品のような8本足のタコのようなものだった。
 「もりまもり」とあるから「森守り」なのだろう。森の妖精だ。それにしても不思議な生き物だ。吉成翔子がシンプルな造形による物語作家だとしたら、生理的な気分を全面に出して前に進む物語作家だ。
 一見するとドロドロ気分がある。作家はそこが綺麗と思っているのだろう。森の中で一筋の光に当たった雫が、森の緑を凝縮させて輝く、そこからうまれた「もりまもり」妖精だろう。


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     ↑:金属・杉田斐子、「世界は今日も笑い出す」・鉄。
 これは一つの装置です。小さいピンクのイスが見える。背の低い人はこれに上がって直方体の中を覗くのだ。
f0126829_1263999.jpg 左右に電信柱が走っている。下には音符記号が並んで音楽気分、向こうはビルの街並だ。
 なかの景色よりも、自分がすっぽりと頭を突っ込んでいる姿を連想すると何だか変な気分になってきた。どうということはないが見る人にチョッと恥ずかしい思いをさせる楽しい作品。





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     ↑:金属・町嶋真寿、「ことばをもたない」・鉄。
 タイトルの通りに言葉は要らないでしょう。デフォルメされた力強い形を楽しもう。誇張されてはいるがストレートな力強さ、最近には珍しい。



 (②に続く。次回は平面中心。)

by sakaidoori | 2009-02-12 12:24 |    (時計台) | Comments(0)


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