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栄通記

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2009年 02月 10日

901) 小樽港 「米国第7艦隊所属 イージス駆逐艦『フィッツジェラルド』」 2009年2月8日

 小樽に軍艦を見に行く。イージス駆逐艦(ミサイル搭載)「フィッツジェラルド」だ。横須賀を母港にしている米国第7艦隊所属である。昨年の小樽の「ブルーリッジ」、一昨年の石狩新港「ステザム」に続いての3回目の見学だ。これから先も近くに来れば見に行く予定だ。

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 2月8日の日曜日。その日は吹雪だった。時折り嘘のように晴れるのだが、出歩くような天気ではなかった。
 軍艦の停泊場所などは、昨年の見学で知り尽くしていたので現場付近の悩みは一切無い。一目散に中央埠頭の西対岸のビュー・ポイントを目指した。
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 到着と同時に吹雪は強くなった。遅い昼食を済ますが、視界はなかなか良くならない。
 船体は150m強。日本の最新鋭の自衛艦と長さはだいたい同じだ。それより幅広で排水量もかなり大きい。見た感じからして日本のよりは戦艦らしい。それと、武器ではないがイージス・システムを備えているから探索機能は抜群に良いのだろう。
 日本艦との大きな違いはミサイルを搭載していることだ。核爆弾も搭載可能で航続距離は2,000km以上だ。海洋発射巡航ミサイル(Sea Launched Cruising Missile・略称SMCM)だ。艦の中ではどこにあるのだろう?勉強不足でわからない。日本艦は防衛を主務にしているから、その攻撃力は対空、対艦、対潜のみだ。もっともそれらは対地上爆撃にも使用可能ではあるが。
 高精度のレーダー探索システムと誘導設備を備えた核弾頭発射システムを持つ戦艦が日本近海の周りにうようよと居るわけだ。中国はさぞかし居心地が悪いだろう。ロシアとて同じだ。北朝鮮などは論外だ。日本という国家が米国に守られているというのが事実だ。他の国は当然そう見ている。
 今、目の前に居る戦艦が核を積んでいるかどうか?それはわからない。

 戦艦に興味のある方は拡大して見て下さい。

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 天気が悪くて良く見えない。湿った雪が長く外に居るのを邪魔をする。そして、普段は見物客の多い場所なのだが、殆んど居ない。替わりにマル通の標識のある船が横付けされていて真横から広々と見れないのが心残りであった。


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 戦艦が止められている埠頭に移動する。
 そこには出入口がある。門のこちら側に一台のワゴン車が駐車している。普通の車両だが、中には2名の警察官が座っている。
 中からでかい体の外人が携帯電話をかけながら出てくる。こちらに近づいて何やらカタコト日本語で話す。街に行くためのタクシーに乗りたいらしい。電話番号を知らないかという。車の中に居るポリスマンを指差して、彼の方に行かせる。
 「アナタはイングリッシュわかりますか?」「イエス」「×××」「○○○」「×××」「わかった、タクシーに乗りたいのだな」「イエス」・・・。
 おそらくこの警官はこうして戦艦の乗務員のサービスをするのは初めてだろう。雪も降っているから車の中で待機していたが、何故だか寒いのに外に出て話し相手をし始めた。その内に2人の女性外人が出てくる。
 「ヘィ。街に行くのか?タクシーを待っているが、一緒に行くか?」「オー、イエス、イエス」
 人の塊は6人と更に大きくなった。
 小型タクシーが来た。あの巨漢達、乗れるのかと心配したがポリスマンを後にして無事出発した。

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 昨年とは違って、埠頭は何かで囲まれている。船体部分がはっきり見えない。それでも、戦艦を近くで見る迫力は圧巻だ。写真は艦を斜め後方から見ていることになる。雪が降っているので不鮮明だが、戦艦としての凄みがある。901) 小樽港 「米国第7艦隊所属 イージス駆逐艦『フィッツジェラルド』」 2009年2月8日_f0126829_1328553.jpg


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 以下、艦の要目を記しておきます。
 
※1995年10月就役のアーレイ・バーク級12番艦。フライトⅠで、主要目はイージス駆逐艦「カーティス・ウィルパー」(’94年4月就役)と同じ。

 ○発注  1990年2月22日
 ○起工  1993年2月9日
 ○進水  1994年1月29日
 ○就役  1995年10月14日

【概容】
 ○満排水量  8,950 トン
 ○全長     153.8m
 ○主機     COGAG  
 ○全幅     20.1 m
 ○吃水     9.4 m
 ○最大速力  32ノット
○乗員     337名
【兵装】
 ○
 ○スタンダードミサイル(SM-2 SM)
 ○トマホークSLCM
 ○アスロックSUM用VLS2基90セル
 ○ハープーンSSM4連装発射筒 2基
 ○127mm(5インチ)単装砲 1門
 ○25 mm機関砲 2門
 ○12.7 mm機関砲 4門
 ○20mmファランクスCIWS 2基
 ○324mm(Mk-323)連装短魚雷発射管 2基
 ○航空機 SH-60 シーホーク 1機、着艦可能

※ 兵装に関しては今後一つ一つ書いていこうと思います。 
※ 一昨年、石狩新港に寄航した「ステザム」はこの船と全く同じ仕様なので参考にして下さい。(下の「米国第7艦隊」のタグをクリックして下さい。)
※ 昨年、小樽港に寄港した旗艦「ブルーリッジ」のことは近々書きます。

 

by sakaidoori | 2009-02-10 14:01 | ◎ 旅・飛行機・船


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