栄通記

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2017年 08月 08日

2570)③「『moment』 篠原 奈那子(藤女子大学4年)写真展」 アートスペース201 8月3日(木)~8月7日(火)




moment

篠原奈那子写真展

(藤女子大学写真部4年)



会場:アートスペース201 5階6階(全館全室)   
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2018年8月3日(木)~8月7日(火)        
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
    (最終日は、~18:00まで。) 

ーーーーーーーーーーーーー(2.8)


3度も続けて「篠原個展」、見飽きたことでしょうが、しかたがないのです。今展は丸島均が企画している展覧会「群青(ぐんせい)」の企画展だからです。会場のアートスペース201さんも協賛しての個展だからです。

企画および協賛の主旨は、「群青参加者の若手を『個展開催』という形で支援する」という、明解な目的で誕生した「個展」だからです。




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総合タイトルは「moment」。

もし副題を丸島流に名付けるとしたら、
「花とナナコ、海とユキ、そして22歳の7月」  (「ユキ」はモデル嬢の仮の名前。雪のように美しく。)


二日目、8月4日の篠原奈那子は忙しかった。
中央バスターミナル地下は食堂街になっている。その一角に「自由空間」と絵画展示コーナーがある。喫茶レ・ノールが管理している。その日が「サマーウエーブ展」終了で、「篠原個展」の宣伝を兼ねて篠原奈那子も参加した。作品の撤収のために、個展終了後に喫茶店におもむいた。

展覧会の打ち上げも終わろうとする時間だった。残っていた画家と篠原は議論?に参加した。






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会期中、多くの知人先輩達が来てくれた。
感謝を込めて、篠原奈那子に集う人達を伝えましょう。




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やりなおし!


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「シノハラ!ばはは~い」
(恋する乙女は元気が良い。しかし、後輩の後塵を踏むわけにはいかない。心に記す思いで帰ったことだろう)



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「わたし、人物、撮り慣れないの~。男の人~、撮っても良いんですか~」

ぎこちなく構える◯◯◯◯さん。

更なるポーズは・・・・




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翌日の日曜日。

ちょっと遅れたナナコ。
そして、かなり早めに帰るナナコ。


今日が最終日です。
彼女は一日います。
よろしくお願いします。












by sakaidoori | 2017-08-08 11:08 | アートスペース201 | Comments(0)
2017年 08月 07日

2569)②「『moment』 篠原 奈那子(藤女子大学4年)写真展」 アートスペース201 8月3日(木)~8月7日(火)




moment

篠原奈那子写真展

(藤女子大学写真部4年)



会場:アートスペース201 5階6階(全館全室)   
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2018年8月3日(木)~8月7日(火)        
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
    (最終日は、~18:00まで。)
 

ーーーーーーーーーーーーー(2.8)


今展の特徴をザックリと書きます。

①最大の特徴であり、長所は、バライタ紙のみで(当然、手焼きモノクロ)39点展示したことだ。しかも学生が!
金銭的にも、労力的にも、手焼きのレベル的にも、制作する緊張度といい立派としか言いようがない。

実力のある大人の写真家諸君!機材の自慢ばかりをしていても仕方がないのだ、やれ構図がどうだとか、焼き具合が悪いとかを言う暇はないのだ!篠原奈那子展をみるべし。君たちが忘れていた写真心の原点がここにはある。

窓のない展示会場は、篠原奈那子好みに包まれている。一人静かにボーッと何かに浸っているという・・・。



②誉めるのはそこまでだ。

確かに悪くはない。が、さて・・・。
個展は他との比較が出来ないから、だからこそ発表者の意志、意欲、情念、情緒がストレートに伝わる。今展の場合は、「22歳という女子大生の、深くもなく浅くもない乙女心。沈むでもなく、浮かぶでもない不安定なムード。重くもなく、軽くもない明日への夢。そしてほんのチョッピリ美しくありたい自分。

おそらく、若い女性にとっては落ち着く会場になっている。だから、今展を大成功と言えば言えるのだが、僕には大いに不満が残る。

拡がりがない、冒険心がない。あまりにも小さな小さな視野狭窄の世界だ。
現在の位置に止まっていたら、発表する材料に尽きるだろう。

自分に浸るロマンはあっても、自己愛は感じるが・・・作品とはそういうものなのだが・・・若さのかわいさがあっても、新たな乙女心や不安定感を感じない。

・・・・・・

だが、無い物ねだりを篠原奈那子に求めているのかもしれない。
彼女が「撮影者」に止まるのならば今で充分なのかもしれない。
「22歳の女」、「22歳の篠原奈那子」にはもっともっと沢山の心があると思うのだが。
少ないとしても、いろんな見方があると思うのだが。

女とは化けるのを楽しむことができる。もっともっと化ければいいのに。
おてんば娘が女の原点だと思っている。もっともっと好き勝手に遊べばいいのに。いろんな「不安」を見つければいいのに。



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左回りで作品を載せていきます。



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会場は壁面毎にシーンを替えている。
上の写真群は一番最後のコーナー。友人をモデルにしている。この壁で盛り上がらねばならないのに、一人の女性をほんの少しだけ変えているだけだ。変化に乏しかったのが今展の最大の問題点だろう。今後を期待しよう。








by sakaidoori | 2017-08-07 11:22 | アートスペース201 | Comments(0)
2017年 08月 05日

2568)①「『moment』 篠原 奈那子(藤女子大学4年)写真展」 アートスペース201 8月3日(木)~8月7日(火)

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moment


篠原奈那子 写真展

(藤女子大学写真部4年)



会場:アートスペース201 5階6階(全館全室)   
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2018年8月2日(木)~8月7日(火)        
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
    (最終日は、~18:00まで。) 

ーーーーーーーーーーーーー(2.8)

(ご無沙汰しています。久しぶりの投稿です。)

展覧会「群青」企画、アートスペース201協力による個展です。

既に始まっています。


バライタ紙による手焼きモノクロ39点が、ビシッと会場を埋めている。清々しい。

発表者はたかだか大学4年生だ。だが、今展のようなバライタ・手焼きのみで埋め尽くす写真展は見たことがない。
内容は見事・・・と、言いたいが、そこは22歳だ。高度なものを求めてはいけない。
どれだけ「22歳の女性の感性」が表現できたか、を楽しんで下さい



以下、設営時の風景を載せます。


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by sakaidoori | 2017-08-05 08:38 | アートスペース201 | Comments(0)
2017年 01月 25日

2560) 「村田主馬 ~チカホで、100枚のスナップ写真を見る会 」チカホ 終了/10月16日(日)(日)  18:00~




◎「
チカホで、丸島均と100枚のスナップ写真を見る会


2016年期 第13回
村田主馬 (北星大学写真部)の場合


場所:札幌市チカホ①②番出入り口付近の白くて丸いテーブル
   (銀だこやモスバーガーの前!)
日時:2016年10月16日(日) 18:00~
-----------(10.16)
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 村田主馬君は群青展・後期「対展」に参加します。よろしくお願いします。 
※群青展 前期⇒1月26日(木)〜1月31日(火) 10:00〜19:00
     後期⇒2月2日(木)〜2月7日(火) 10:00〜19:00 
         (各会期最終日は、〜18:00まで)
       会場⇒アートスペース201(市内南2条西1丁目 山口ビル5階・6階)
~~~~~~~~~~~~~~~~(10.16)


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 写真の中央が村田君。その右が宍戸浩起君。

 2人は昨年の群青「対展」に参加した。当時、僕は彼等のことを一切知らなかった。群青に参加していた人の紹介だった。学年は違うし、学校も違うし、漂う空気感も違うし、声色も違うし、背丈も違うし、おそらく好みも違うと思う。なにからなにまで違っていそうだが・・・真面目なんだ!素直なんだ!写真に対して一途なんだ!二人とも!

 村田君は対展で女の子の足を撮っていた。
 僕が、「せっかく女の子の足を撮るのだから、もっともっと、もっともっと迫らないと!」「いえ~、これでせい一杯ですよ~~、女の子撮るの、初めてなんですよ~」と、弱音を吐いていた。嘘だろうと思っていた。

 女の子の足に迫れない青年だ。どんな作風なのかな?



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 なるほど、なるほど。正統・堅実派だ。これでは「女の子」を撮らないだろう。決して腰が惹いているのではない。接写はもとろんのこと、必要以上に被写体に迫らない。両手を拡げてやや大きめに風景と向かい合い、しっかり見つめる、撮る、という感じだ。だから、重厚さはあるが遊びとか動きには無頓着だ。

 女性集団の後ろ姿がある。遠目でも良い、村田距離感・重量感でこういう女性群のいろいろなバージョンを見たいものだ。展示作品に女性がなくてもいい。でも、こういうスナップに「女」が欠けるのは、女性大好きな丸島にとっては寂しい限りだ。




 この日は藤女子大学の学園祭に行った。もちろん目的は写真部だ。簡単に会場風景を紹介します。
 なぜ紹介するかというと、群青展には藤女子大関係者が7名もいるからです。なんでこうなったんだろう?7名の名前は、柚原果林 橋本つぐみ 竹中春奈 岩田千穂 佐々木彩乃 平間理彩 篠原奈那子 です。



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 群青参加者2名を掲載します。


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   ↑:4年・平間理彩


 勢いだけが平間ではない!そんな感じだ。





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   ↑:3年・篠原奈那子


 自転車の好きな学生だ。
 一枚一枚は強いし惹かれる・・・のだが・・・全体の印象が弱い。なぜだろう?



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by sakaidoori | 2017-01-25 00:24 | 100枚のスナップ | Comments(0)
2017年 01月 18日

2542)「丸島均と100枚のスナップ写真を見る会 ~篠原奈那子 の場合」かでる2・7 終了/7月9日(土)14:00~



丸島均と100枚のスナップ写真を見る会

2016年期 第4回


篠原奈那子 の場合



場所:「かでる2・7」 8階 北海道市民促進活動センター
  北2条西7丁目(西南角地)
日時:2016年7月9日(土)
   14:00~

ーーーーーーーーーーーーー(7.9)



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 「スナップを見る会」は、基本はチカホの白いテーブル開催です。
 この日は、「見る会」終了後に群青展会合を予定。会議の前のスナップ漫談の時間です。

 本日の主役は、前回同様に藤女子大学写真部3年生の篠原奈那子さん。部長を務めています。秋の小樽鉄路展でも代表と聞いています。群青でも何やかにやと応援してもらっています。頑張る女子大生!充実の学園生活でしょう。


 さて、藤女子大と言えばモノクロです。篠原奈那子さんはその代表者でしょう。前回の平間理彩さんも代表格です。先輩にあたるから大御所的です。しかし、平間さんはフィルムを絶対視していない。かたや篠原さんはフィルム・オンリーみたいです。この日の持参写真がそれを物語っている。
 ということは、「パチッ」とシャッターを押す機会の少ない人かもしれない。数少ない写真を「ジトッ」と眺め魅入っているのでしょう。暗室での時の流れに身を置くのを至上の喜びとしているかもしれません。

 ところで、スナップを見る立場だと、今回の持参品はサイズが大きくて素通りして見るには不便です。そして、他の人のスナップは、作品化を考えないで、自分の気の向くままに撮ったものがほとんどです。見る方は気楽な感じで、大量のスナップで、撮影者の立つ位置・姿勢・眼差しを想像することができる。流れる雲を見るようにスナップを流し見することによって。
 その点、この日の見る会は趣が違っている。幸い、会議室だったのでテーブルに写真を並べてその全容をまばたきで見ることができた。見るには便利だったが、手に取る感触、持って見る親近感はいつも見ているスナップ写真を見る会には及ばなかった。


 さー、皆が選んだ組み合わせです。






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 選ばれたポートレイト。表情いろいろで、女もいろいろ・・・いろいろなのが女性なのかもしれない。



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 これを選んだ方はよくわかる。佐々木練君でしょう。




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 キリリと引き締まった組み合わせだ。不思議なものだ。こんな風な組み合わせが見えるとは!感心の一語に尽きる。



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 これも好組み合わせだ。ポートレートが抜群の効果を発揮している。この人物がなければ、渋い心象風景だけとして枠にはめそう。空間の中に、人の生きてきた時間軸が生まれたみたい。



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 続きに続く好組み合わせシリーズだ。鏡や花は間違いなく主役だ。が、全体の中で生きている。3枚あることによって、全体の膨らみや奥域が生まれたみたいだ。




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 これは間違いなく僕が選んだものでしょう。対作品として。タイトルは「冷や汗」。




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 これも僕が選んだのかな~?覚えていません。タイルは、「穴」。
 しかし、他の方の選定の方が余裕を感じる。僕の選び方は無手勝流か、キリキリ選定かどちらかみたい。

 篠原さんは「目」が好きみたい。



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 さらに1枚加わった!誰かが足したのだろう。こちらの方がおもしろそうだ。



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 この組み合わせ!篠原奈那子嬢も「参った!」とつぶやいたことだろう。




 思うに、今回の写真は多くが作品になったか、作品候補だったと思う。
 失礼だが、参加者の選定・シリーズの方が、撮影者本人が選んだ出品作群よりも面白く思えた。素材が白黒ということで、虚構を演じることができたのだろう。写真の一つ一つが普通のスナップよりも完成度が高いから、色んな組み合わせに対応できたのだろう。それに、選ぶ方はかなり自由に操作した。
 その点、篠原奈那子さんは世界を狭く置き換えて選び抜こうとしている。余計な要素を排除している。この余計な世界にめくばせできるようなったら良い個展ができると思った。




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by sakaidoori | 2017-01-18 12:00 | 100枚のスナップ | Comments(0)
2016年 01月 16日

2481)「藤女子大学3年展」 アイボリー 終了/12月8日(火)~12月13日(日)

藤女子大学3年展
  
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2015年12月8日(火)~12月13日(日)  
 休み:
 時間:11:00~19:00 
     (最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(12.12)

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 モノクロで頑張る藤女子大学写真部の3年生展。


 総勢5名。5名で広い会場をしっかり埋めている。その意気込み、努力は喜ばしい。
 展覧会としての形はしっかりしている。次ぎに問われるのは中身だ。中身・・・残念だが見る人を喜ばせるにはまだまだだ。努力は認めるが、執念が、拘りが、薄く感じた。被写体を見つめる姿勢が弱く感じた。ここはもうひと頑張りして欲しい。

 撮影する学生が淡泊なのかもしれない。淡泊ならば「淡泊」な味が出ればいい。楽しい気分を出したいのならば、もっと楽しさがあってもいい。悩ましき青春心理、憧れの異性、不安な将来・・・負の材料も正の材料もふんだんにあると思う。おそらく、被写体への拘り、あるいは自分自身への問いかけが中途半端なのだろう。表現とはそこんところを見つめないと、なかなか見る人の共感を得られないだろう。

 それと、モノトーンの色調子が似通っている感じだ。いろんな白黒があると、もっと楽しめるだろう。




平間理沙 の場合


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 凄くエネルギッシュな平間理沙。やはりボンボンと勢い込んでいる。
 ではあるが、少し違う。勢いではなく、「見つめる」、そして「黒」への試みだ。人物群も登場して、表現の幅にもチャレンジしている。しかし、チャレンジとはいっても、どこかおっかなびっくり的だ。よっぽどいつもとは違うのだろう。
 作品的には物足りなさは否めない。肝心のパワーややっるかない精神という若さを脇に置いている感じだから。しかし、撮り手は何か期するところがあるのだろう。

 ちなみに、平間理沙は丸島企画「群青『女の空間展』2/4~2/9 アートスペース201」の参加者です。参観、よろしくお願いします。



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 廃墟らしき風景を撮ってはいるが、廃墟よりも、窓とか穴とか四角とか、被写体の構成要素に着目して何かしら象徴的に仕上げている。そこでの一方の主役は「黒」だ。だが、距離感が安定しすぎて余りに動きがなさ過ぎた。悠久の時の流れをかもしだしたいのだろう。が、ここでの「平間理沙らしさ」とは何だろう?モノクロ派にとっての「廃墟」は一つの必須かもしれない。必須なればこそ、その人らしさを見たいものだ。



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 人物群だ。流れ風景で巷の一瞬の切り取りだ。人を撮ることは良いことだ。今回はそれに尽きる。
 余りに距離感が一定で、余りに覗き見的で、余りにおっかなびっくり的だ。この距離感が撮り手の安全距離なのだろう。この距離からどれだけ離れるか、どれだけ近づくか!人そのものを「見る」ことができるか!




小酒井彩香 の場合


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 いくつかのシリーズ。全体に突っ込みが足りない。ある種の距離感で撮り手自身が満足している感じだ。
 折角だから一つの拘りで、シリーズで突き進めばよかったのに。これでもか、これでもか、という女性的粘着力をはっきすればいいのに。




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 タバコの白い線が良い感じで目に焼き付く。撮り手は細長いものが好きなようだ。タバコと喫煙を小道具にしての物語。二十歳前後の女性が二十歳前後の男性を見る目、これだけではないと思うのだが・・・そこんところが知りたい、見たい、味わいたい。



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   ↑:「旧未来都市」



 工場群を三分割にしての展示。普通はひっつけて横拡がりにするのだが、あえて話したところが見せ所か。離すのはいいが、3枚ではもの足りなかった。もっともっと左右に拡げればいいのに。そうすればこの街の迫力というか、なれの果てというか、存在が際立っただろう。
 思うに、撮り手は街の煙突への関心が強かったのではないか。極端な話、煙突だけあれば事たれりかもしれない。ならば、もっともっと煙突に拘ればと思った。




岩代亜子 の場合




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   ↑:「光」




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   ↑:「凜」




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   ↑:「純」




 素直な人だと思う。「愛」や「幸せ」を撮りたいのだろう。「明暗」、「裏表」、「善悪」、「天国と地獄」という二律背反的思考からは遠い。作品はテーマの中の裏面性を感じると深みが生まれると思っている。岩代亜子の場合はそういう深みを気にしてはいけない。もっともっと素直にストレートに「愛」を「二十歳のけなげな想い」を強く見せればいいのに。




中村おとわ の場合


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 ここは「愛」と「結ばれ」の世界だ。ロマテック、ファンタスティック、というよりも恋愛小説を書くためのモデルケースのよう。それに、「愛」がテーマなのだが色気がない。そこが楽しいところだ。



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 「彼氏に追いすがる女学生」ではあるが、この色気の無さは素晴らしい。「あんた、何してんの!チョット待って、待ってって言ってるでしょう!もうバカ!一緒にたこ焼きを食べようよ!」そんな楽しい会話が聞こえそうだ。
 演技者は真剣だろうが、まるでパン食い競争の走者のよう。





名畑響 の場合



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 けっこうガッツに取り組んでいる。もしかしたら今展の中で一番強いかもしれない。強いのだが、作品としてのパワーとなると考えてしまう。どこか遠巻きに感じる。何だろう?

 結局、「名畑響にとっての被写体とは何なのか」だ。モノトーン特有の強さや格好良さはそれなりにあるのだが、「何故撮るのか?」がこちらに伝わって来ない。おそらく、「撮る」ことが好きなのだろう。ならばもっともっと、「撮る」という行為を前面に出したらいい。おそらく、この強さを持って行く場がないのだろう。極端な話何でもいいのかもしれない。それならテーマに拘らずにバシバシ気になるシーンを撮って、変にコンセプトなどにこだわらずに表現したらいいと思う。「鑑賞者は自分・名畑響だけ」の時間を持ったらいいと思う。

by sakaidoori | 2016-01-16 11:21 | 北専・アイボリー | Comments(0)
2015年 02月 21日

2465)「竹中春菜 橋本つぐみ(藤女子大写真部4年)二人展 reply」ニュー・スター 2月17 日(火)~3月2日(月)





竹中春菜 橋本つぐみ 二人展 
reply

 
(藤女子大学写真部4年)


 会場:ギャラリー ニュー・スター
      中央区南3条西7丁目・KAKU1階
       (西向き一方通行の道路の北側。
       美容室kamiyaの隣。)
 電話:
 期間:2015年2月17 日(火)~3月2日(月)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~20:00
      (日曜日は~ 17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(2.20)



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 ビシッと決めたモノクロ・ワールドだ。

 橋本つぐみはやや淡い色調で心象気分。
 竹中春菜は黒の強さに変化をつけ、被写体そのものと向き合う姿勢。
 狭いギャラリーは二人の巣箱のようだ。ヒバリさえずる生娘(きむすめ)2人展だ。


 昨日拝見。それにしても良い天気だった。天気に誘われてか、3人の塊ができた。見知らぬ女性は気分は上々で目が笑っている。無言では立ち去りがたい雰囲気、何となく二言三言の立ち話。2月というのに春気分の陽気は他人同士を引きつける。
 もう一人の男性は顔見知りの写真家。始まったばかりというのに2度目の訪問という。これまた良い感じで立ち話だ。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 左側の橋本つぐみから載せます。



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 橋本つぐみは高校時代から写真発表をしていた。僕はその頃を全然知らない。彼女を知る人たちは大いなる期待で見守っていたはずだ。

 結果は・・・、僕は伸び悩みだったと思っている。
 大学入学時のお祝い桜写真も見た。同性愛者達の街中行進も撮っていた。「女」あるいは「女の子」の性にも取り組んでいた。藤女子大特有のモノクロで「風景」にもチャレンジしていた。
 圧巻は、今回の相方・竹中春菜がモデルだ。昭和ロマン的な「女の子」の標本世界でゾクゾクとした。抜群に良かった。橋本のテーマの一つ「女、女の子、性」にも適っていて、その自作の期待を高めた。

 しかし、ここからがいけなかった。相棒・竹中春菜への全面的な信頼は、他の被写体を強く見つめるキッカケにはなれなかった。

 もしかしたら橋本つぐみはセンチメンタルでロマンティックな女の子なのかもしれない。「何かを強く撮らないといけない」という自意識と、「自分の気持ちを吐き出したい」という感情が上手く重なっていないのかもしれない。

 今展、素直な作品だと思う。優しさもあり、男の撮るモノクロとちょっぴり違う感じだ。でも、結局は意図的に求めていたこととは随分違う位置にいる。自分に正直になたのだろう。回り道、試行錯誤の「卒業」という儀式だ。
 卒業後もモノクロに拘るのか?原点のカラーに戻ってより楽しく写真をするのか?な~に、焦ることはない。気長に続けて、大学時代とは違った橋本を見せたらいい。




 次は竹中春菜です。




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 おーっ、森山大道顔負けの迫力だ。いきなりのハード・パンチだ。




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 この花は撮影者自身だ。

 竹中春菜は野に咲く花を愛する。綺麗とか可憐ではなく、強くしっかりそこにある、という姿を愛する。だから、単作で勝負するタイプだ。その一作の中に自分自身を含めた全部を表現する。そういう意味でのモノクロ派だ。ありのままの美ではなく、誇張を含めてあるべき姿としての美を探求している。理想や願望を強く自覚している。



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 まるで中国の「集合住宅のある風景」みたいだ。どこか場末がかって現代との断絶を感じる。それは「昔々~」とか、「トンネルを抜けると・・」で始まる物語の手法で、見る者を別次元に誘う。

 僕は先ほど、「竹中春菜は単作作家」だといった。今まではそうだった。ここにきて、彼女の中の物語が蠢き始めた感じだ。きっと今までは「自分らしくある」という写真に拘っていたのだろう。写真による存在証明だ。その段階は終わった。まさしく「卒業」した。今展は「物語の始まり、予告編」だ。展示作品の黒の色使いはかなりバラバラだ。意図したものではないだろう。あれもしたい、これもしたいという気持の表れだ。

 きっと、地道に写真努力をしたのだろう。気持ちの上では焦っていても、一歩一歩着実に技術と感性を磨いたのだろう。



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 以下、雑談。藤女子大とモノクロ雑考。



 藤女子大学写真部4年の竹中春菜と橋本つぐみの二人展。いわゆる卒業記念展だ。

 ここの写真部はモノトーンで有名だ。だからだから今展もモノトーンだ。

 不思議なものだ。他大学写真部も暗室の備えはあるのだが、今や発表はカラーが主流と言ってもいい。そして被写体は極々普通の身辺事情ばかりだ。
 その中で、女子大学なのに孤軍奮闘でモノクロ主体でやっている。さぞや男勝りの勝ち気な女性と思いきや、いたって普通ムードで可愛い女子学生ばかりだ。しかも小柄だ。暗室の中でジトーっと時間をかけて写真に向き合う。「良い黒よ黒よ、出てこい!」、「あ~、この淡い灰色が良いんだよな~」と自問自答しながら悪戦苦闘しているだろう。間違いなくそれは良いことだ。

 写真行為をすること、写真を知るには暗室体験は最高だ。悪いわけはない。ところがどうしたことか、この女子大学の卒業生達、卒業後の発表をあまり聞かない。

 何故か?僕は根ながら考えた。

 結論その一。
 モノクロからカラーへの意向に失敗したのだろう。変にモノクロに拘りすぎたのだ。
 卒業後に暗室制作を続けるのは至難だ。それに、これはどんな写真家にもいえるのだが、デジカメで膨大な写真を撮っている。至って普通の女の子がモノクロを続けるのには無理がある。

 結論その弐。
 モノクロは男の美学だと思っている。そこにはウソがある。いや、ウソばかりだ。だからカッコイイ。ウソの中で勝手に空想、妄想に浸ることができる。壮大なロマンに酔うことができる。
 だいたい、現在の美術は西洋価値観を前提にしている。その西洋美学&美学史は男の価値観の結晶だ。
 そのモノクロを普通の女の子が継続するには無理がある。

 結論その参。
 被写体としてはモノクロは何でも料理しやすい。料理とはまさに加工で、撮影者の美学に高めることだ。多重露光でとんでもない加工をしても、黒の美学を重んじるモノクロはあまり異様とは思わない。むしろ、「虚から実」というサインになる。
 その点、カラーは等身大を前提にしている。もちろんいかようにも加工できるのだが、加工それ自体が「実から虚」というサインになる。
 空想よりも生身の実感を愛する女性軍は、鑑賞はともかくとして、なかなか無意識的かつ自覚的に「虚」を前提にはしにくいのでは。

by sakaidoori | 2015-02-21 18:21 |    (ニュー・スター) | Comments(0)
2014年 06月 29日

2387) 「藤女子大学写真部 写真展 『閃光少女』」 資料館 6月24日(火)~6月29日(日)

    
  
藤女子大学写真部 写真展 
  『閃光少女
  

             

 会場:札幌市資料館2階6室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731  

 会期:2014年6月24日(火)~6月29日(日) 
 休み:
 時間: 9:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(6.27)




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 モノトーンの藤女子大学写真部だ。一人以外は白黒という虚構で勝負だ。

 作品数も宜しい。大きさもまずまず。狭い部屋だが、それぞれ工夫した展示で、学生らしさがよく伝わる。個別個別はそれなりに面白い。しかし、全体の雰囲気、白黒の出し具合とかがある一定の幅に納まっていて、強さ厳しさ鋭さが弱いと思った。凄く残念だ。技術力の弱さでもある。色への拘り、あくなき探求心だ。表現者自身の美学を高めて、高い表現欲求持てばと思った。求めるものが高ければ、学ぶことも多いだろう。大学写真部、大人の技術指導者がいない写真環境だ。更に更に頑張って欲しい。



 面白かったと思う人を中心に個別紹介します。




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   ↑:以上、2年・小酒井彩香、「I'm」。



 面白い感覚の学生だ。変なものばかりを撮っていて、適当に提出している。被写体もバラバラ、距離感もバラバラ。おそらく、それらは日常のなかでの取り立てて頑張らない一コマ一コマなのだろう。この中心定まらない非定型の世界をもっともっとたのしみたいものだ。





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   ↑:以上、4年・橋本つぐみ、「unfmiliar spring」。



 じとっと魅入らせる作品だ。何かを見つめている。感じている。ちょっとダークな気分にさせる。
 春、さくら満開の良い気分200%もあれば、季節の快晴気分について行けない時期でもある。そんミスマッチな心象世界か?他の世界と自分との微妙な差異を見つめているのだろう。

 頑張った作品だと思う。以前は良きモデルに出会って「少女・処女」の引き籠もりを表現していた。空気感表現と生理表現をダブらせたいのだろう。モデルに頼るところがありすぎて、他へのチャレンジが薄くなっていた。
 今回は頑張った。このレベルを一気に付け抜けて欲しい。「少女性」が継続テーマであってもいいのだが、作品力留まってはいられない。





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   ↑:以上、2年・岩代亜子、「1one1liness」と「sakura」。
 



 上に取り上げた一作が妙に気に入った。さくら満開の中で、廃墟気分の対比だ。線的表現が好きなのだろう、細かさ鋭さも気になるところだ。彼女も2年生だ。失敗を恐れずにガンガンやって欲しい。細かい綾表現がもっとググッと!期待しよう。




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   ↑:4年・竹中春菜、「アンテナ」。




 何かを求めて、首が引き裂くほど上昇する。焦るようなスピード感もある。一人で何かに対して身構えるような、「我ここにあり」というシグナルだ。
 そういう擬人的姿勢を「アンテナ」と竹中春菜は名付けた。何をキャッチしたいのだろう?感じる植物だ。

 僕はこの二月に、青年達を集めて「対展」という写真展を開いた。2点を対として表現する写真展だ。この作品はまさしく「対」だ。正反という対比でなくて、存在感やボリューム感を高める働きをしている。
 この会場では、竹下作品ばかりでなく、部分的にも「対表現」を多く取り入れていて嬉しくなった。







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   ↑:2年・名畑響



 正面対峙の挑発感覚が好ましい。逞しさも良い。
 シンプルに表現するを課題にしたようだ。そうだ、シンプルでどこまでできるか!
 






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   ↑:「こわれもの」、「それから」。



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   ↑:以上、岩田千穂




 「それから」と「こわれもの」という二つのタイトルだけども、人が全体を取り巻いて一つの表現になっている。この感覚はグーだ。
 人との距離もあれこれといろんな距離感で表現している。好ましいフットワークだ。が、ちょっとわざとっぽい感じもして、被写体との距離感を修行中だ。

 人の存在がやけに小さく見えるが、上掲の建物が水面に映った作品は大きく見える。際だった存在感だ。その分、「こわれもの」表現としてはいいのだろうが、異様にバランスを欠いた感じだ。もっとも、このアンバランスも若者らしくていい。







 
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   ↑:2年・平間理彩



 これも対作品だ。「羊」と「犬」か。

 確かにアイデアは普通だが、被写体に対する肉薄感覚がいい。犬の不鮮明さ、悪くはないが、いささか技術不足で不思議さの効果を発揮しなかった。見事な失敗作になっていて今後の糧になると思う。

 次は失敗を恐れずに沢山大きく出品することだ。




 
 気がつけば全員紹介の雰囲気になってしまった。ここで止めておきます。次回も楽しみにしています。






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   ↑:1年・篠原奈那子



 自転車物語でしょう。一人旅ムードで小さなセンチメンタルだ。でも、若い華やかさが自然に出ていて眩しい。

by sakaidoori | 2014-06-29 00:21 | 資料館 | Comments(2)
2014年 03月 19日

2375)「藤女子大学写真部写真展 三月展」 アイボリー 終了/3月11日(火)~3月16日(日)

   


藤女子大学 写真部写真展

    三月展
    


  
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)   
 休み:
 時間:11:00~19:00 
     (初日は、15:00~。最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.15)


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 モノトーンの作品が会場の機能的雰囲気と合っていて良い感じ。が、会場は広くて、その広さに負けた。確かに経験不足の低学年も参加している。仕方がないと言えばそうなんだが、やっぱり部としての発表経験を伝統として生かし切っていない。会場に負けないぐらいの大きな気持で作品を他人に見せたらいいのに。折角の意欲が小さく見えて残念に思えた。




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 「いどあゆみ(2年)」は沢山写真を撮ると宣言している。その心意気は素晴らしい。ここに記録しておこう。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)




 被写体は非常にオーソドックスなものばかりだ。極端な黒出しや露光過多もなく、一定の幅を静かに歩んでいる感じだ。淡々とした日常ともいえる。
 そうなんだが、全作モノトーンとなると、日常の中の非日常みたいなものがかもし出されていて、グループ展の効果だろう。しかも若き女学生ばかりだ。際だった技量の冴えや強い個性からは遠い。が、初々しさ素直さ、写真をしたいという心は気持ちが良い。懐かしい味がした。これに意図的強さが加わればと思った。





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   ↑:3年・竹中春奈



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   ↑:「庭」。



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   ↑:「それでも」。



 今展一の作品群だ。というか、学生作品としては惚れ惚れするできだ。

 何が良いか?しっかりと対象世界を見つめ、その強い姿勢が被写体を視野から飛ばし、撮影者の「目」と「姿勢」のみを見る方に残像として残している。

 上の僕の写真では、「普通の写真では?」と疑問に思う向きもあろう。その通りです。被写体の魅力は皆無な作品群です。いいしれぬ技も見えてはこない。やはり、写真ですら原作でないと伝わらない魅力があるということでしょう。

 ただ、いつまでもこの被写体で撮影者は満足できるのだろうか?誤解を恐れずに言えば、「何」も撮ってはいない作品群でもある。撮影者の感覚と姿勢を際立たせる手段のようなものだ。(もちろん、当人はそんなことは思っていないだろう。)
 事物そのものへの強い関心が芽生えないのだろうか?視覚世界そのものに対して、強い写真動機が湧いてこないのだろうか?撮影者自身の人間的成長が写真世界を拡げるのだろう。5年、10年単位で変化成長する姿を見たいものだ。






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   ↑:1年・小酒井彩香、「春寒」。




 「白」を出そうと頑張った。

 素晴らしいことだが、モノトーンで白を魅せるのは大変だ。おそらく、「白自体」を追求しても無理だろう。そこが「黒」との違いだ。白は他との関係性がもっとも強い。白自体の色出しを研究しつつ、他との関係で白を際立たせる、しかも「光」というやっかいというか、必須な写真存在を常に念頭に置いていないといけない。






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   ↑:左側が竹中春奈、右側が小酒井彩香






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   ↑:1年・名畑響





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   ↑:3年・橋本つぐみ



 少し気合い不足と思うが・・・。
 昨年末、竹中春菜と2人展をした女性だ。竹中春菜はその勢いを今展にも持続した。彼女は春休みのようだ。雪解けを待とう。








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   ↑:1年・中村おとわ




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 とても面白い。
 タイトルを付けるならば、「闊歩するスカート」、あるいは「女の子はスカートよ」。
 ちびまる子ちゃんが中高校生になって、スカートを相手に格闘しているみたい。

 いっそのこと「スカート百態」にして、もっともっと遊んだらいいのに。それだけ撮れば、遊びを越えてイマジネーションが膨らむと思う。スカートのチラリズムは「性の象徴」であり、「見られる不思議」であり、「向こうの世界」への橋渡しだ。もちろん「男の願望」でもある。










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   ↑:以上、1年・平間理彩


 
 1年生だ。写真を撮るのが楽しいのだろう。自力で仕上げるのが嬉しくて仕方がないのだろう。この楽しみ喜びでもっともっと大きく大きく被写体に迫ってもらいたいものだ。

 ところで、今展一の展示占有量だ。エライ!
 というか、会場の割には学生一人一人の出品量が少ないと思う。一人分の空白地帯もあった。事情はともあれダメでしょう。おそらく、一人何mという量を指定しているのが問題なのだろう。一人一人は量に対して余裕を持たせて展示を考えている。結果、全体にすきま風が生まれる。量は量として、多めに作品を用意した方がいいと思う。隙間の美学よりもうるさい意欲の方が学生らしいから。







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   ↑:2年・尾初瀬陸子







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   ↑:2年・井戸あゆみ




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   ↑:1年・岩代亜子、「Life is...」。




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   ↑:2年・岩田千穂。左側は「lives」、右側は「うつす」。




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 着眼点が面白いと思う。








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   ↑:1年・植松沙蘭



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 植松沙蘭さんには恋人がいるのかな?頑張って下さい。








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by sakaidoori | 2014-03-19 22:25 | 北専・アイボリー | Comments(0)
2012年 06月 22日

1799) 「藤女子大学写真部 新人展 ~撮る前、ロマン~」 資料館 6月19日(火)~6月24日(日)

  
  
   藤女子大学 写真部 

     新人展
  ~撮る前、ロマン
 

             

 会場:札幌市資料館2階6室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731

 会期:2012年6月19日(火)~6月24日(日) 
 休み:
 時間: 9:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(6.21)

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 モノトーンで名をなす藤女子大学写真部だ。

 新人展ということもあってか、ちょっと元気不足だ。
 新1年生を含めた、新入部生は写真歴が浅いので、目立ちたがり精神が低いのは当然だろう。だが、1年生は入部も浅いのにそれなりの数を出品していて好感が持てた。
 問題は2年生だ。今展を低調にさせている元凶は彼女等にある。全員とは言わない、誰かがドドーンと元気印を発揮すればいいのに。2年生は新人ではないが、今展の本当の主役はあなた方にあるのに、もっともっと頑張って欲しい。
 3年生、「新人展」ということで遠慮がちの出品だが、それなりに自己表現をしていた。というか、この学校のこの学年は充実していると思う。次回の発表時は主役になって、ドドーーンと「藤女子大学写真部」の存在をアピールして下さい。今しないと直ぐに卒業だ。
 4年生、限りなく控えめに、そして「しっかり、今のわたし」だった。

 会場にはアンケート用紙もあった。今回は当ブログでアンケートに代えよう。
 以下、1年生から順番に作品を載せていきます。最後まで載せるつもりですが、時間が・・・。


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     ↑:1年・煤田未来

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 時間を堅く止める、そういう感覚の写真群だ。おspらくそれは無意識の結果だろう。だが、こうして個性が自然に出ていて良い。堅くて真面目な学生かもしれない。



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     ↑:1年・尾初瀬陸子

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 影を撮ったり、置いてけぼりのボールだとか、ロマンティックでクサイ作品だ。だが、クサクて大いにいい。こういう恥ずかしい作品を撮って見せて表現者は皆な成長していく。
 人が好きなのだろう。ニギニギ場が好きなのだろう。次回は2歩前進した被写体、前向きの顔が見たい。その次は半歩後退した作品だ。


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     ↑:1年・岩田千穂


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 写真が好きで何でも撮っちゃおう、でも、近づくのが恐いな~、そんな声が聞こえる。やっぱり近づいて撮らないと、心が見えない。写真部に入ったからには勇気を学ぼう。
 (しかし、僕も恥ずかしくもクサイ言葉を並べているものだ。その代わりに、彼女達に接近して語っているつもりだ。一期一会の切り捨てゴメンに聞こえるかもしれない。許してくれたまえ。)


 次は問題の2年生だ。


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          ↑:2年・橋本つぐみ

 物語の好きな人だろう。それも、カラーを愛する人のようだ。その色具合が白黒のグラデーションに生きてはいない。チャンと撮ってはいるが、う~ん・・・。
 読書に喩えれば、青春本だ。冒頭を読んだら、「あら、若くておもしろそう」、とつぶやいてページを開いたら真っ白、ディ・エンドだ。そんな不完全燃焼の展開だ。
 何を遠慮しているのだろう。白黒表現の技術不足は仕方がない。なぜ、心の物語大きく拡げて他人に問おうとしないのか?


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 背のの小さい人だ。が、批判がましい言葉にも物怖じせずにバッチリと目が定まっていた。
 「2年生、どうしたの?」「伸び悩みだと思います。皆な、いろいろあって・・」
 伸び悩みは橋本つぐみ本人だろう。
 「次回はタノムヨ」「はい、もっと上手くなります」「いや、上手くならなくってもいい、もっと大きく沢山出そうよ」
 そして約束しあった、「次回は10枚」。合い言葉は「大きく沢山」だ。


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          ↑:2年・熊林美稀


 気分は、「直線、視線、道の先にあるもの」だ。テーマはしっかりしている。撮影者の志向がうかがわれて好感が持てる。だが、あまりにテーマに拘りすぎて、脇を見ていない感じだ。作品から不思議さというか、作家の意思を越えたサムシングが乏しいのが欠点だ。この作品の場合は、ただ単に向こうにあるもので終わっている。向こうに至るまでの悩ましい部分がポッカリと消えている。
 だが、それも徹底して一点を見つめる作品群を発表したから見えたのだ。短所を引き上げる必要はない。長所を生かさない短所を自覚することは大事だ。


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          ↑:2年・竹中春奈

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 もの悲しい心象気分の作品群だ。コンパクトすぎて世界が小さくなった感じだ。



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          ↑:2年・小林紗佑理

 今回は1枚の出品。次回を楽しみにしています。



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     ↑:2年・奥村明日稀


 残念ながら、今回はテンションが低い。それは仕方がない。多人数の部活だ。そういう人がいてもいい。

 問題は、一番目立つ場所に彼女の作品群を展示したことだ。それは、「藤女子大学写真部」のセンスが疑われる。(私見だが、熊林美稀君を正面の目立つ場所に置き、熊林君の置いていたところに橋本つぐみ君、橋本君の場所に奥村君だ。どうでしょうか?)


 とりあえず1、2年生だけは報告できました。できれば3、4年生とも思いますが、②は未定です。


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by sakaidoori | 2012-06-22 14:16 | 資料館 | Comments(1)