タグ:線描画 ( 7 ) タグの人気記事


2014年 08月 19日

2450)③「第60回高文連石狩支部 美術展」 拓北高校 終了/8月6日(水)~8月8日(金)

       


  

第60回 高文連石狩支部 

   美術展
   
  


 会場:北海道札幌拓北高等学校
     札幌市あいの里
     電話

 会期:2014年8月6日(水)~8月8日(金)
 休み:
 時間:初日  ⇒11:30~17:00
    二日目 ⇒10:00~17:00
    三日目 ⇒10:00~15:30
   (以上は一般公開日程)
 

 【参加高校生】
 とても沢山。60校総作品数807点。  

 当番高校:北海道石狩翔陽高校
 主宰:北海道高等学校文化連盟石狩支部 

ーーーーーーーーーーーー(8.8)


 2441)①、2445)② の続き。

 会場は第一体育館、第二体育館、構内の廊下と盛りだくさんです。

 作品は線描・点描や切り絵などを中心に載せていきます。



 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 今回の会場風景写真は特に場所の明記はしません。それでも、始まりは第二体育館の風景からです。




f0126829_10373183.jpg






f0126829_10375856.jpg





f0126829_10383274.jpg
   ↑:(以上は第二体育館。)






f0126829_10474194.jpg
   ↑:東海大学附属第四 2年・沼館加奈子、「見据える。





f0126829_10483560.jpg





 切り絵だ。刻み線のゆらっとした自由な感じとか、シマウマの縞々模様の緻密さとか、切り絵の魅力たっぷりだ。高校生らしく自画像?も入っている。口を隠して見据える姿勢も凛々しい。

 色柄は「派手にした」と本人は解説しているが、それほどド派手ではなく、むしろスッキリ清潔だ。収まりの良い全体構成だ。そのことが学生の期待した「ハデさ」とは違うムードなのだろう。それに、白味が多い。この白は個人的には大好きなのだが、ハデにしたかったら白の領域が多すぎるのかもしれない。

 「ハデにしたい」のは、学生にとっては色だけの問題ではないのだろう。自分自身の気持ちや心を大きくしたいのだろう。そういう意味では、志は良かったが、まだまだだ。上手な人だ。もっともっと冒険心を沸騰させて、丁寧に丁寧に切っていけば、色だけでない「ハデさ」が画面から発散していくだろう。




 次の5点は全作札幌山の手高校だ。おそらく、似た感覚なので、顧問先生の好みや指導が反映しているのだろう。





f0126829_11202880.jpg
   ↑:左側、札幌山の手高校3年・山口辰哉、「存在」。
   ↑:中央、札幌山の手高校3年・宮田紗花、「救いを求めよ」。
   ↑:右側、札幌山の手高校3年・石川司、「時」。



 以上は全員3年生。次は2人とも1年生。



f0126829_11263324.jpg
   ↑:左側、札幌山の手高校1年・山崎逸紀、「異界の猫」。
   ↑:右側、札幌山の手高校1年・川野詩織、「ⅩⅡ時のシンデレラ」。



 相当緻密に線描を施している。肉声を伝えると言うよりも、装飾処理みたいになっていて、自分好みとは少しずれる。その装飾もアラベスク風の無限回帰に陥りそうだと、それはそれで大好きなのだが、そこまでの没個性にはならない。「高校生らしさ」第一の制作態度だから当然だろう。今は一所懸命に空間を模様感覚で埋め尽くして、その絵画エネルギーを財産として蓄積しているのだろう。ここからそれぞれが自覚的に先に進むと凄いことになるだろう。







f0126829_11545237.jpg
   ↑:札幌平岸高校3年・金子ひかる、「ナチュラルハイティーン」。



 こちらは同じ埋め尽くすでも、肉声200%の自己主張だ。「人生、愛も恋も憎しみも楽しみ苦しみモ、イッパイイッパイ!」だ。かなりオドロオドロ雰囲気が露出しているから、単なる見かけの明るさを問題にしているのではないだろう。何より、描いた本人がスッキリもっきりカイカ~ン、良い気分だと思う。だから絵は最高だと思う。








f0126829_1213591.jpg
   ↑:札幌東商業高校3年・福井杏奈、「邂逅する夏」。




 こちらは気分ドロドロだ。色もそれなりに多用しているが、やっぱり流れ落ちる黒い炎模様が圧巻だ。蝶々があったり、女の子が背中を見せて集まったり、舞台のカーテンみたいなのがあったりと、かなり象徴的に小道具を配している。

 「これが私の夏、これが私の良い気分」と、うそぶいている姿勢が頼もしい。「この世界だって綺麗なのよ」と呟いているのだろう。






f0126829_12134148.jpg
   ↑:札幌東商業高校3年・佐藤杏奈、「つながる」。



 「つながる」というタイトルに驚いた。てっきり「別れる、離れる、断絶する」と解した。

 確かに手の触れ合いに「つながる」を見ることができる。しかし、二つの世界(顔)の接続部分、その間を埋めている暗い闇は、「永遠の断絶感」を思った。一人の人間の崩壊に近いものを見てしまった。
 それにしてもこの「崩れ感、いや、学生のタイトルでは統合感」、確かに圧巻だ。漫画的だが、そのブラックユーモア的要素が人間の悲哀を感じる。黒に包まれたカラフルさも刺激的。







f0126829_12353739.jpg
   ↑:札幌西高校3年・高橋侑汰、「蛇神」。




f0126829_12354854.jpg
   ↑:(上掲の部分図。)




 画面の中には小さな蛇だらけだ。小さな蛇が集まった大きな蛇になったわけだ。
 蛇は気持ちが悪くて遠慮しがちが、人間にとってはユニークな存在だ。アダムとイブではないが、絵画上でも大事な存在だ。

 それにしてもこれほどの蛇にチャレンジするとは!エライ!









f0126829_13541284.jpg
   ↑:札幌白陵高校2年・佐藤茉依、「ダチョウ」。


f0126829_13573863.jpg





 細密画だ。細密表現もいろいろあり感心してしまう。見事なものだ。







f0126829_148233.jpg
   ↑:有朋(通信)高校2年・小平朗寛、「“脳”インスピレーション」。



 これまた面白い作品だ。
 四畳半の一人部屋で、空想に浸っている感じだ。
 貧乏な四畳半かもしれないが、作品の線はふくよかだ。だから、作品自体に貧相さはない。青年が狭い空間で自分の手や顔を見ながら、自分自身と対話して、なんだか変な気分になってきて、その変な世界を覗き込む・・・でてくるでてくる夢物語、その前奏曲だ。








 なんとかもう一回は載せたいです。気分は「④に続く」ですが・・・





f0126829_14165139.jpg





f0126829_14172359.jpg


by sakaidoori | 2014-08-19 14:42 | 学校構内 | Comments(6)
2013年 11月 17日

2309) 「魔女覧 (千草 ユエ no 袋小路 の4人展)」 g.犬養,お風呂・女中部屋 11月13日(水)~11月25日(月)

  


魔女覧 

  千草 ユエ no 袋小路
            




 会場:ギャラリー犬養 お風呂ギャラリー 
      豊平区豊平3条1丁目1-12
      (地下鉄東西線菊水駅より徒歩7分。
       駐車場有り。) 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2013年11月13日(水)~11月25日(月)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30  

ーーーーーーーーーーーーーーー(11.14)


 薄暗くて古くて狭くて、人の手垢に染まって、「エロス、ちょっと恐い4人展」だ。三つの部屋がざわざわしていた。

 なんといっても魅力は小さい世界にびっしり描き込んでいることだ。線描好みの当ブログでは、是非とも載せておきたい。
 描き込んではいるが、エログロ的汚さドロドロ感は希薄だ。描き手が女性ということもあり、綺麗にきつく情熱的に、という印象だ。

 4人の競演も興味津々。見始めはその違いも分かりづらいが、微妙に違う雰囲気が気になりだしてくる。いろんなパターンがあり、あれやこれやとこちらも妄想が膨らんでいく。一人展とは違った関係性も生まれていて、三つの狭い会場をあっちこっちと動き回った。

 以下、会場風景と、簡単な個別作品を見ていって下さい。


 始めはお風呂ギャラリー・その壱、です。
 今展用の新作でそれぞれが臨んでいる。




f0126829_13334397.jpg





f0126829_13344920.jpg








f0126829_13355082.jpg
   ↑:no、「無題G(瓶詰)」。


 他の作家がペン画とかの線描が中心だが、noだけが絵画だ。画題は裸や髑髏で、飾りのない人間のおぞましさ、醜さ、そういうのを描いている。

 




f0126829_13425991.jpg
   ↑:千草、「(? 、・・の魔女)」。


 今作は色を交えているが、塗りよりも線描が基本だ。とにかく細かく描く人で、そこが魅力だ。その関係だと思うが、空白部分を広くとったり、直線などを大胆に横切らせている。全体のバランスを重視している。細密による部分への偏った感覚から視野を広めたいのだろう。ということは、構想がしっかりとある人だ。もちろん、描き始めたら当初の考えからずれることもあるだろう。







f0126829_13542780.jpg
   ↑:ユエ、「ポニー」。


 基本は人ありきの画風だが、いろんな世界を持っていて余裕を感じた。他のメンバーが一本道を突き進んでいるが、洒落っ気を溜め込んだ遊び心の人だ。







f0126829_1413661.jpg
   ↑:袋小路閨子、「(?、・・の天使 弐)」。


 男の子を描く人だ。少女漫画に出てくるような可愛くてハンサム少年たちだ。少年だから、男という性よりも中性に近いのかもしれない。きっと、彼等をコレクションする感覚で妄想を膨らませているのだろう。




 次はお風呂ギャラリーその弐 です。

 絵画のnoと、遊び心のユエの部屋です。クリックして大きく見て下さい。




f0126829_1415252.jpg
   ↑:全作 no



f0126829_14313721.jpg
   ↑:no、「無題E(首吊)」。


 無題シリーズだが、地獄絵として一貫している。生と苦しみ、死と冥界だ。
 おそらく個展だったら、もっと大きな作品を見せてくれるだろう。今展の徹底した姿をみていると、より大きな世界が見たいものだ。その情念の叫びを。






f0126829_1418973.jpg
   ↑:全作 ユエ





f0126829_14202996.jpg
f0126829_14204526.jpg
   ↑:ユエ。左から、「チェシャ猫」、「吊られ損」。


 彼女・・・僕はユエが女性だと思い込んでいるが・・・の名刺には、「イラストレータ」と肩書きがある。確かに右側の人物の顔には手慣れたものを感じる。

 タイトルは遊んでいるが、装飾過多を厭わずに自分の世界を闊歩している。このドロッとしたリズムやウエーブ感は気分が先に先にと動かされる。




 最後は女中部屋です。
 袋小路閨子と千草の部屋。そしてミニ・ショップ。




f0126829_14412897.jpg
   ↑:(多分)全作 袋小路閨子



f0126829_18405137.jpg
f0126829_18422721.jpg
   ↑:袋小路閨子、「蝶々蒐集目録」。


 美少年は蝶々にさせられてコレクターの手元に。




f0126829_14413939.jpg
   ↑:右側の壁面は千草



f0126829_18521975.jpg




f0126829_18525039.jpg



f0126829_18531329.jpg
   ↑:以上、全て千草



 一心不乱の線描だ。画題のオドロオドロ感よりも、描き込む情熱に惹かれる。






 エロス表現が好きな人、線描が気になる方、お薦めです。
 会期は25日(月)とまだまだ余裕がありますが、前半後半で入れ替え予定。そして3回通ってスタンプを集めればプレゼントがあります。どんなサービスだろう?



 

by sakaidoori | 2013-11-17 19:49 | (ギャラリー&コーヒー)犬養 | Comments(3)
2013年 10月 17日

2264)「Exhibition秋 #10(Mio.Kの場合 4名のグループ展)」アートマン 終了/10月8日(月)~10月13日(日)

f0126829_1750239.jpg



Exhibition  #10 

  



 会 場:ART-MAN gallery
     中央区南4条東4丁目
     (南北に走る道路の東側。) 
     電話(011)200-4121

 会 期:2013年10月8日(月)~10月13日(日)
 時 間 : 11:00~19:00
      (最終日は、~18:30まで)

 【参加作家】
 吉住弘之 福地秀樹 Mio.K しゃる缶  


ーーーーーーーーーーーーーー(10.9)

 当館恒例の「秋展」。

 今年は4名。それぞれの作風、勢いは随分と違う。でも、力強いというか、力発散型の作家達で、バリバリ感が爽快だった。

 全員を載せればいいのですが、会場にいたMio.Kのみの掲載です。なぜ彼女だけになったかというと、線描画(ペン画)だったので、当ブログに記録しておきたかったから。


Mio.Kの場合


 (何て呼んだらいいのだったか。「ミオ・ピリオド・ケー」、あるいは「ミオク」?)




f0126829_1854622.jpg



 以上が、全作品です。クリックすれば、もう少し見やすくなるでしょう。

 個別紹介ができないので、販売用の作品はがきを載せます。だいたいの特徴は理解できるでしょう。




f0126829_182187.jpg
   ↑:(販売用の絵はがき。)


 描くというか、線を引きまくって、うねうねさせて、感情を直截に形にして、それでも手が止まらない、「あー、描くってこんなに楽しいの!!」、そんな作品だ。
 「燃える女の恋心」と言っても良いし、「女心は激しいぞ!棘ですむかどうか、近づいてごらん!」と、挑発してもいる。

 描き始めて3年ぐらいとのことです。だから、そのペンネーム「Mio.K」もそんなに知られてはいないでしょう。まさしくこれからの人です。

 今展では、綺麗に額装に納めて「作品展」という感じのお披露目展みたいだった。こういうエネルギー200%派は、一度は額や枠を無視して、エンドレスな世界に突入するでしょう。

 髪が増殖するような生命力を中心にして、肉体のまるまるボディー感が髪(生命力)の内部で出口を探している。いつの日かボディーも突き出て、髪と一緒になって、爆発して世界を覆い尽くす。「激しく燃える美」、「燃える女は美しい」、そんなことを連想した。

by sakaidoori | 2013-10-17 21:19 | アートマン | Comments(0)
2013年 10月 09日

2251) 「田村佳津子展 ~ふわふわ かたち やわらかな こころ~」 cai02 10月5日(土)~10月12日(土)



田村佳津子展 

ふわふわ かたち
   やわらかな こころ
  

     

         
 会場:CAI02
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2   
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

 会期:2013年10月5日(土)~10月12日(土)
 休み:日曜・祝日  
 時間:13:00~23:00
      (最終日は、~16:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーー(10.8)


 「かたち ふわふわ、こころ ふわふわ」の田村佳津子ワールド。

 まずは会場風景を見て下さい。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)
  


f0126829_21111491.jpg




f0126829_2111282.jpg




f0126829_2138577.jpg




f0126829_21352798.jpg




 作品は二部構成。
 上の写真を見て下さい。一つは、左側2点のようなの面をふわふわ、ふるふる感覚の微妙な色の世界。
 一つは、右側の作品のような線描の世界。

 面の世界と線の世界、静と動、絵画と線描画、ふわふわ心ときつい心、とに分けられるだろう。制作作業も相当に違う。真逆のような二つの世界なのだが、やはり同じ作家のすることだ。一人の人間が右と左に分かれて進んだのだが、途中の風景も随分と違ったのだが、最後は「あら、田村佳津子さん、また会いましたね」と同じ人間が挨拶をしているみたい。


 では、絵画編から載せて行きます。すこぶる薄味の微妙な女心、いえ、女の子心と言ったほうがいい。そんな淡い世界をひとまず見て下さい。

 「えっ、見にくいって!」
 写真を信頼してはいけません。写真は心の窓の枠のようなもの。心眼で薄美を味わって下さい。
 


f0126829_21162936.jpg



f0126829_21172792.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)




f0126829_21274068.jpg



f0126829_2128572.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)





f0126829_2129474.jpg



f0126829_21312823.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)



 田村絵画で最大の注意を先に指摘しておきます。下地を色塗りして、その上に模様を描いて、その模様に輪郭線を入れる、ではないのです。
 下地処理はされているでしょう。そこにふわふわ模様を描き込む。模様に輪郭線を描く。そして、模様と模様の間に、輪郭線を削らないようにして色を埋めていく。そういう作業を2回なり3回するようです。ですから、作品には重ね塗りの違いからくる凸凹は生まれない。どこまでもフラットな同じ厚さに塗られた絵画だ。もっとも、色に満足できなくて、重ね塗りの回数の違う色はあるかもしれない。
 そういうフラットな、何処までも波風の立たない均一な世界。まるで精神修行のような「ふわふわ」だ。だが、作品としては精神修行的な痕跡を残しては絶対にダメなのだ。あくまでも女の子や子供がメルヘン的に、雪降る姿に我を忘れるようでなければならない。だから、画家も今展の色味の薄さに悩んでいるが、不用意に濃くするわけにはいかないのだ。触れば溶けるような、「ふわふわ、やわらか、あったかなカタチ、まどろむココロ、幸せ気分」でなければならない。

 田村佳津子という個は消えて、意欲や主張や強さは幸せの向こうに行ってしまって、溶けそうで溶けない作品がそこに残る。わずかに、輪郭線を残した模様が絵画の証のようにして。




 さー、次は激しい線を見よう。もう少しお付き合い下さい。


f0126829_22381637.jpg



f0126829_22383733.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)




f0126829_22391095.jpg




 上の2点は旧作です。
 
 以下新作です。


f0126829_2240788.jpg





f0126829_22461576.jpg



 新作線描画の中では一番のお気に入り。



f0126829_22472012.jpg





f0126829_22492535.jpg




 激しい世界だ。もっとも、原画は写真で見るよりも隙間もそれなりに保たれ、ゆとりがあります。
 無邪気な遊び心で描いている、と言えば嘘になるかもしれない。重ならないような線は相当の緊張感を強いるから。しかし、田村佳津子は線を引くのが好きなのだ。緊張は無心な姿だろう。無心で童心に返っているかもしれない。それが画家というものかもしれない。上手く描けて、一人悦になっているかもしれない。この喜びを誰かに伝えたい・・・そこに個展が誕生する。






f0126829_21332761.jpg



 久しぶりにあった田村佳津子女史は元気だった。個展を開くのだから当然だろう。
 以下、栄通からの大きなお世話です。

 彼女を知る中堅ベテランの画家諸氏よ!足を運んで見てやって下さい。

 彼女を知らない若き諸君よ!あまり見れない画風に親しむのも楽しいものです。もし貴方が画家ならば、絵を続けることの意味を考える場になるでしょう。

by sakaidoori | 2013-10-09 07:00 | CAI02(昭和ビル) | Comments(0)
2013年 08月 27日

2170)「私大合同展 (4大学美術部合同展)」アートスペース201 終了・8月22日(木)~8月27日(火)

    


私大合同展 

  北星学園大学アートクラブ 
 北海道工業大学美術部 
 札幌学院大学美術部 
 北海道武蔵女子短期大学美術部
  

              


 会場:アートスペース201 6階 A室  
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2013年8月22日(木)~8月27日(火)
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~17:00

ーーーーーーーーーーーーーー(8.27)


f0126829_22333274.jpg



 美大に関係しない大学生が絵を楽しんでいる、できれば作品を通して、いろんな人と話をしたいな。大学の中だけの絵だから、街にでて皆さんと交流したいな、そんな展覧会です。

 参加学生が多いので、どうしても小振りになり、一人の作品数は一点になりがちだ。その辺はもの足りない。何人かはもっとはしゃいでもと思う。

 そんな中で、面白い学生に出会った。その1年の女学生作品を中心に語ろうと思う。
 その前に、全作品を載せます。



 会場を時計回りに進みます。


f0126829_22475373.jpg



f0126829_2248821.jpg



f0126829_22485798.jpg



f0126829_22491648.jpg



f0126829_22494058.jpg



f0126829_22501717.jpg



f0126829_22504580.jpg





 さて、お目当ての学生作品は--



f0126829_22563280.jpg
   ↑:北星学園大学1年・Wendie Takamiタカミ)。左から、「Kill me」、「Niki」、「The Light House」。


 作品としてはそれぞれが小さく光っている。左側は自虐的なのだが、絵としては凄みが薄い。もっともっと墜ちないと。
 真ん中は絵としては一番良いのだろう。良いはずだ。彼氏かどうかは知らないが、格好良く描いてあげましょうと、大きく相手と向き合っている。
 右側は幼稚さが魅力なのだろう。

 だが、今の段階で作品がどうのこうの言ってもしれている。まだまだだから。
 それよりもタカミの絵に対する意気込み、情熱は凄い。アートをもっともっとやりたい、と騒いでいた。ノーテンキなやる気はどこまで本気か、長続きするのかと心配もあるが、絵描きの卵としては好感度200%だ。いや、これほど前向きな、オーラ出しまくりの画家志望者は初めてだ。

 「今の大学を卒業したらフランスに行きたい。英語は大丈夫だ。今はフランス語を勉強している。自分の絵の型はまだまだだ・・・、私、アトピーだから自分の体を刻んで殺して生まれ変わりたい、そんな絵なんです。感情の起伏が激しいんです。この自分を刻んだ絵、鬱の時に描いたんです」

 「そうか、鬱の時か。ならば、凄みのある絵を描きたかったら鬱になったらいい。絵を描くから苦しむことはない。苦しみを全部絵にしたらいい」
 「それって、暗くないですか?」
 「暗いさ!だから良いんだ。自分の生の姿が絵に投影さえて、自分の絵になるんだ。そして鬱が回復したら、その時の絵を見せまくりに行ったらいい」

 ・・・

 そんな馬鹿話のような真剣なような、楽しき時間を過ごした。18歳の女学生と60歳の初老の会話だ。情景を想像して欲しい。

 とにかく沢山描くことだ。50号ぐらいも平気で描ける、時には壁で一気描きもできる。そして見せる機会を増やすことだ。
 大学1年とは素晴らしい。決して遅い始まりではない。頑張り給え。作品展がある時には教えて下さい。



 線描画、鉛筆画の類を記録したいと思っている。それらを含めて、何点か個別作品を載せます。



f0126829_23334153.jpg
   ↑:北星学園大学・平井美宇、「クワガタと猫」。




f0126829_23335220.jpg
   ↑:北海道武蔵女子短期大学・近間加奈恵、「線」。




f0126829_23392492.jpg
   ↑:北海道工業大学・高橋和奏、「夢中」。




f0126829_23393818.jpg
   ↑:北星学園大学・小杉茉由、「ひつじ」。

 描き手の小杉さんも羊さんみたいな人でした。優しさはそのままで、だんだんと強くしたらと思った。




f0126829_23395396.jpg
   ↑:北星学園大学・福永奈実、「#4046」。

 面白い絵だ。




f0126829_2340624.jpg
   ↑:北海道武蔵女子短期大学・桐木麻有、「珊瑚」。


 珊瑚よりも、青い世界の真ん中に何かがあるような感じがしたのが良かった。




f0126829_2350572.jpg
f0126829_23501437.jpg
   ↑:北星学園大学・田淵圭祐、「女神」。


 シルバーの色は着色ではありません。
 シルバー粘土を乾かして、焼いて、磨いて、できあがり。と、田淵君は言っていました。
 小さいのが好きな田淵君。次回は最低でも10個だね。できれば30個!お願いします。



 タカミのスケッチ帳からもらった作品を載せます。


f0126829_2355131.jpg


by sakaidoori | 2013-08-27 23:51 | アートスペース201 | Comments(5)
2013年 08月 06日

2130)「細木るみ子展 ~客観素描2013~ 第3期収蔵作家作品展」六花亭・福住店 8月1日(木)~8月31日(土)

  

細木るみ子展  客観素描2013  



    六花ファイル第3期収蔵作家作品展 


   

 会場:六花亭・福住店(2F喫茶室)
      豊平区福住2条5丁目1
      (地下鉄東豊線・福住駅から徒歩10分) 
     電話(0120)012-666

 会期:2013年8月1日(木)~8月31日(土)
 休み:
 時間:11:00~17:30
     (L.O.17:00)

 企画:六花ファイル

ーーーーーーーーーーーーーーー(8.3)

 会場は2階。


f0126829_0402732.jpg





 不思議な世界だ。「何が楽しくて、いや哀しくて鉛筆にこんなに執念を込めているのだろう、まるで禅坊主のように」、と誰かに言われそうだ。


 僕はこの会場の無機質な雰囲気、ざっくばらんな清潔感が好きだ。今回は作品との絡みもミスマッチのよな、グッドマッチで良い。
 完璧な平面作品です。桜吹雪のような華やかな作品ではないのですが、会場の空気と一緒になって、作品が咲くのだろう。だから、飲食室ですが、広く会場を載せます。



f0126829_2351328.jpg
   ↑:①




f0126829_23513682.jpg
   ↑:②



f0126829_23523178.jpg




f0126829_23594785.jpg




f0126829_011822.jpg





f0126829_017131.jpg
   ↑:(①の写真の作品群。)


 左から順番に載せます。作品は全て紙と鉛筆です。


f0126829_0225681.jpg
   ↑:「あいている道 ⅰ」・2009年 730×710㎜。


f0126829_0232420.jpg
   ↑:「氷解」・2009年 790×545㎜。



f0126829_023444.jpg
   ↑:「季節の塊」・2008年 595×670㎜。




f0126829_0274171.jpg
   ↑:②の写真の作品。「Texture of the light」・2013年 730×710㎜。



f0126829_028148.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)




 「心象風景」と言い切りたいが、ちょっとズレる。かといって、タイトルにあるよな「客観素描」という言葉には違和感を持つ。その言葉に、「心を落ち着かせて、無の境地になって、世界を異界を二次元世界に転写する」という意味を込めているのだろう。

 だが、それは作家の見果てぬ願望にも聞こえる。そもそも素描ほど肉声露わな表現はないと思っている。作品全般の印象は、感情を理知的に抑え、抑えても出てくる「何か」と格闘する、その痕跡ともとれる。痕跡ではあるが、やはり無意識、無自覚な強い願望、心象が投影されているのだろう。作品にある種の統合性があるから。もっとも、作品の調和性は見えない異界の秩序なのだ、と言われるかもしれない。

 いずれにせよ、自己を含めた世界に調和を見、無の境地になって理知的にその境界を確認してい。そして感情を・・・感情をどうしようかと思案げだ。感情を抑えても出てくる絵画ワールド、抑えるが故にわき出す細木ワールドかもしれない。



f0126829_0394212.jpg




f0126829_05529.jpg
   ↑:(一番下の作品。)「Movement of the light ⅰ」・2011年 530×455㎜。





f0126829_0573126.jpg
   ↑:(真ん中の作品)「Movement of the light ⅱ」・2012年 530×455㎜。


f0126829_0562976.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)



 プロローグは昇り階段だ。繋ぎ的場だ。そこに近作がある。
 本来ならば本会場に置くべきだが、そこは喫茶店で、立って見せるにはなじまない、と思ったのか?何はともあれ真っ先に見せたかったのか?あるいは、階段ということに意味を込めたかったのか?いずれにせよ今の彼女だ。

 激しさを増している。が・・・感情と言うより全身これ皮膚感覚になりつつある。紙質の凸凹が皮膚で、皮膚という受信器そのものが表に出ようとしている。とても「客観」とは言えない。よほどこの言葉に愛着があるのだろう。作品そのものとは異質なのに。作品の成り立ちが「かくあれ(客観)」、との思いだろう。









    ---------


f0126829_0595385.jpg



 この日は札幌ドームで日ハムの野球日だった。観戦後の散々と帰る人の列姿を眺めることになった。ただ歩いている感じでオーラを感じない。「負けたかな?」・・・やっぱり負けていた。歩く姿はウソをつかない。

by sakaidoori | 2013-08-06 10:01 |  六花亭 | Comments(0)
2010年 04月 17日

1270) ①テンポラリー 「藤谷康晴・展 ANALOG FLIGHT」 4月13日(火)~4月25日(日)

○ 藤谷康晴・展
    ANALOG FLIGHT
      ーSAPPORA→ー


 会場:テンポラリー・スペース
     北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2010年4月13日(火)~4月25日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーーー(4・17)

 本日訪問。期待に違わぬ個展だ。ほぼ、1年数ヶ月ぶりの個展。青年表現者としての執念、もっと羽ばたきたいという意欲、さまざまな情念がぶっつかった個展らしい個展だ。
 失礼ながら芳名帳を見させてもらったが、予想に反してお客さんが少ない。何故だろう?そのネッチコイ表現が嫌われたのだろうか?テンポラリーは街中から遠いからだろうか?確かに軽く見るには重たい展覧会だが、所詮は個人の見果てぬ妄想であり、描かざるをえない心情の発露だ。是非多くの方に見てもらいたい展覧会だ。
 幸い、来週一杯と会期はあります。当ブログもこの個展を一所懸命応援したい。「じゃらん見た!」ではないが、「栄通記、見た!」ということで一人でも多くの訪問者=応援者を期待しています。

 今日は、既に日も没して眠りの時間です。とりあえず会場風景の紹介です。

f0126829_23595014.jpg


f0126829_011538.jpg


f0126829_02828.jpg


f0126829_08316.jpg


f0126829_091823.jpg


f0126829_010184.jpg



f0126829_0115360.jpg



f0126829_0142468.jpg




f0126829_016419.jpg
     ↑:(ある作品の部分図。)


 以下、②に続く

by sakaidoori | 2010-04-17 23:50 | テンポラリー | Comments(0)