栄通記

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2014年 07月 18日

2415)「4LDK-マイハート-(教育大2年生・・しゅーるできゅーとな7人の展)」さいとう 終了2/18(火)~2/23(日)

   




4LDK -マイハート 

    しゅーるできゅーとな7人の展覧会        
     
             


 会場:さいとうギャラリー 5階  
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
     電話(011)222-3698

 会期:2014年2月18日(火)~2月23日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

 【参加学生】
 北海道教育大学岩見沢校 芸術課程 美術コース
 津畑クミ 泉菜月 林満奈美 大澤とま 山本泉 阿部静香 花井みか
 ・・・以上7名。

ーーーーーーーーーーーーーー(2.22)


 (今年2月の展覧会です。以前に8割ほど書いていてそのままでした。
 この時は2年生の展覧会、今は教育大3年生です。4年生になれば忙しくなります。これからの10ヶ月、ガンガン突きすすんで欲しいです。その体験を踏まえて、卒展制作に励んで欲しいです。思うに、教育大生は1年遅い、ノンビリしている。もっともっと美術高揚感、制作スピードを高めて欲しい。欲しい、欲しい、欲しい・・・の栄通記でした。)




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 教育大学2年女子有志の展覧会。


 コンパクトにキュッと身を引き締めて、清潔でちょっと不思議、ほんのりセクシー、そしてかわいく・・そんな展覧会だ。
 こぢんまりと収めているのがもの足りない。でも女の子っぽいかわいさが空間作りの基本みたいだ。ワイルドに迫力満点では趣旨にそむくのだろう。ということは、個別作品は弱いのだが、全体意志はしっかりしている、ということだ。
 とにかく、乙女心というのか、普段着のシュールというのか、これでも可愛さ控えめというのか、それなりのムードがかもし出されていて、軽いふわふわドキドキ気分だ。そこがとても良かった。




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   ↑:(全て)津畑クミ



 こまるく色っぽくの津畑クミだ。小品ばかりだが、絵画に立体にいろいろそろえて意欲満点だ。こういうのをキュートとかコケティッシュというのかな。
 今回は単作での主張だ。この小娘達が沢山集まってもっと大きな河になって何かを奏でたらと思った。




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   ↑:津畑クミ、「おやすみなさい」。



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   ↑:津畑クミ、「女」。







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   ↑:林満奈美、「おしまいのはじまり」。




 簡単な線描?で反物?を作るとは!。肉声を拒む和の空間と、描き描きウーマンの根性(感性)との勝負だ。肉声を上手い具合に綺麗に収めたものだ。






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   ↑:花井みか、「悲しみ幾千年」。



 小さい世界だが鏡という凶器だ。狂気とは裏腹な関係だ。おもちゃの遊びのように可愛く見せている。







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   ↑:山本泉。左から、「ちぐはぐ」、「気付いてほしい」。



 迷える子羊の一人旅か?






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   ↑:阿部静香、「Temperature」。




 以下、泉菜月の小物小品によるインスタレーション風世界が続きます。


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   ↑:泉菜月、「畸形の魚いつまでも綠の川を泳ぐ」。





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   ↑:以上、泉菜月




 泉菜月が何をしたいのかはよくわかりません。空間を使って、他人と自分との距離感、間合いを推し量っているみたい。あるいは自分の立つ位置を確認しているのか?魚になって他人という川を泳いでみた。何が見えるかな、何が見えるかな、何もないかもしれないな、でも気になるな、魚よサカナよ、どこに行こうかな、良い友達はいないかな・・・。








 次は大澤とまの漫画です。




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   ↑:(全部)大澤とま。左側は「4点」。中央は「3点」。右側は映像で「浮遊」。




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   ↑:(以上、左側作品の部分図。)





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   ↑:(右側作品の部分図。)



 要するに漫画です。ちっちゃいし、しかも僕は老眼だから細かくは見れなかった。で、何を思ったかというと、この人は壁中を自分の漫画で埋めたいのかな?これだとギラギラ増殖派だ。それとも、今展のようにデザイン風に貼り合わせて、「漫画だってお洒落にインテリアになるのよ」ということかな?これだとモダンモダンの装飾派だ。

 日本漫画は一部ではあるが世界言語になりつつある。それは有名人だけが闊歩する場ではない。そこが日本漫画のいいところで、日本人が描けば世界に羽ばたく可能性がある。美術界で培われた「構図」だとか、「マチエール」だとか、「空間」とかを木っ端微塵にしかねない怖さを秘めて、堂々と世界の表舞台に躍り出た。

 大澤とまがどういう自覚で漫画に取り組んでいるかは知らない。ただ好きなだけかも。
 「枠」に納まった漫画たち。それは美術の皮肉とも思える。いや、漫画そのものが美術界では異分子だった。今は表看板の一つだ。無名の漫画家達のどうでもいい漫画が、これら表看板の漫画を支えている。さて、大澤漫画、趣味や楽しみ以上の何かを目指しているのか?





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   ~~~~~~~~~~~~~


 作品鑑賞は2月22日。真冬真っ盛りだ。




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by sakaidoori | 2014-07-18 09:37 | さいとう | Comments(0)
2014年 03月 09日

2365)①「北海道教育大学岩見沢校芸術課程1年生(8期生)展覧会 『crEIGHT 』」市民g. 3月5日(水)~3月9日(日)



  crEIGHT



北海道教育大学岩見沢校
芸術課程一年生(8期生)展覧会 
                クリエイト展
 

  


      


 会場:札幌市民ギャラリー 1階 第1展示室 
      中央区南2条東6丁目
      (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2014年3月5日(水)~3月9日(日)
 時間:10:00~18:00
      (最終日は、~17:00まで。) 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.4)

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 確かに1年生有志のみで広い会場を埋めきった。それは良いことだ。
 が、1年生らしさというか、少し冒険心が足りない感じだ。

 もっとも、この冒険心というものは意外に難しい。要は展覧会の中心をどこにおくかの問題だろう。今展は1年間の授業の成果と、そのことをコンパクトに小綺麗に伝えよることに重きを置いた。同じ授業の成果でも、その先を試みるとか、授業は授業なのだが止むに止まれぬ若き悶々とか、喜びとか、喜怒哀楽を「青年の主張」のように会場で幅をきかす、という方向にはならなかった。

 が、1年生時から積極的に発表した。この先、いろんな展示をして欲しい。いつもいつも小綺麗でこざっぱりでは面白くない。若者は冒険だ、美術は冒険だ、表現への生まれいずる悩みだ。



 以下、できるだけ多くの作品をまとめて載せます。概ね、会場入口から右回りです。





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 まだまだ続きます・・・。




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 一人の作品ではありません。こういう似た作品群は、授業の成果展or課題展と思っていいでしょう。




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 上掲の作品群は栄通好みです。おそらく、個別作品で掲載すると思います。





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 写真も課題としてあるようだ。もっとも、今展への写真部門は2人だけだ。




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 もう少し残っていますが、個別作品を含めて②に続く

by sakaidoori | 2014-03-09 03:15 | 市民ギャラリー | Comments(0)
2014年 03月 07日

2361)①「2013年度北海道教育大学修了・卒業制作展(札幌)」サテライト (&岩見沢) 2月7日(金)~3月9日(日)

  


   
2013年度 
北海道教育大学
修了・卒業制作展
 




 【札幌会場】

 会場:北海道教育大学・札幌駅前サテライト
     中央区北5条西5丁目7
      sapporo55ビル4階 
      (紀伊國屋書店札幌本店の入居しているビル。)
     電話

 1期:2014年2月7日(金)~2月20日(木)
 2期:2014年2月24日(月)~3月9日(日)

 時間: 10:00~21:00
      (土火祝日・最終日は、~16:30まで。)


 【岩見沢会場】

 会場:岩見沢市有朋交流プラザ(JR岩見沢駅直結)
     岩見沢市有朋町南1番地1 JR岩見沢駅複合駅舎内2階

 1期:2014年2月7日(金)~2月20日(木)
 2期:2014年2月22日(土)~3月7日(金)

 時間: 9:00~21:00
      (最終日は、~16:30まで。)
 
  ●一部作品(空間造形)は下記会場で展示

   会場:そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター
   会期:2014年2月11日(火)~2月20日(木)
   時間: 9:00~21:00


 ※ (詳細はパンフを拡大して確認して下さい。) 


 ーーーーーーーーー(2.10)


 札幌会場(サテライト)1期の様子を報告します。この展覧会は終了しています。現在は岩見沢会場に移動していますが、その展示も明日の金曜日までです。


 この①では、卒業生の部屋を報告します。②で、院生修了作品にいきます。



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 それなりの部屋に、日本画、油彩画、彫塑、立体造形、デザイン、木材工芸、染織作品が所狭しと並んでいる。賑々しくて実に心地良い。何より学生展らしい。2期の作品群も見たが、この部屋の元気良さが一番と思った。ぞんざいな部屋構造も学生向きだ。
 もっとも、展示学生にとっては余裕の無さが不満かもしれない。広くて、天上が高くて、照明もビシッとした会場を求めているかもしれない。何よりここの会議場的雰囲気が気に入らないことだろう。

 正直、全作品に好感を持った。が、全員紹介は無理でしょう。無理なく進めていきます。





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   ↑:山田亜侑、「ありのまま」・1000×1500×1000㎜ 羊毛 流木 押し出し発砲ポリスチレン。



 血に飢えた巨大モンスター、とおもったら「うさぎ」さんです。ミミの無いのがセールス・ポイントのようだ。

 作品は巨大なのだが、しぐさからか愛嬌といじらしさでふてぶてしくない。等身大の仲間という親しさがあった。
 こちらも頭を下げて、「お早う」、「行ってきます、ごきげんよう」と日々挨拶がしたくなった。それにしてもミミのないうさぎはうさぎらしくない。「ありのまま」というタイトルとも似つかわしくない。「うさぎをミミで見るな、うさぎ全体で見れ」、ということか。全てを特化して見るな、の意か。耳無しうさぎに山田亜侑、覚えていて損はない。





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   ↑:佐藤佳奈子、「四季彩」・1600×3200㎜ 岩絵具 水干絵具 胡粉 墨 水金箔 銀箔 雲肌麻紙。


 大作を描ききった。花鳥風月という古典的画題に正面からぶっつかっていった。総決算としての努力と技量を思う。が、どうしても古典的な具象花鳥風月を見ていて惚れ惚れするというわけにはいかない。
 確かに若々しさと現代的感性がそこかしこに顔を出している。3匹の鹿の関係を人間社会に置き換えたらどうなるのか?鶴の天に向くくちばしに何かを求める欲求があるのだろう。赤い◯と黒い◯は太陽と月か。しかも赤い◯は写る姿も描かれていて暗示的だ。いろいろと構図なり画題の展開に工夫がある。それでも花鳥風月では刺激が薄い。見る方もここに安住できれば一番いいのだが。「刺激が、刺激が欲しい」。





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   ↑:貴志絵理華、「紫陽花」・1818×2273㎜ 土佐麻紙 岩絵具 胡粉 墨 パネル。



 こういう一所を見る眼に会うと心が躍る。葉陰の暗い部分があるとわくわくしてしまう。だから、個人的には小鳥など不要だ。が、画家の描きたい世界は僕の求めるのとは違う。微かながらも小鳥や蝶や葉の舞い姿が必須なのだろう。画題の紫陽花はそういう小さき者たちを受け入れる住み家なのだろう。だから、華やかな花も必要なのだろう。心地良い世界として。





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   ↑:北村優美、「白椿」・1818×2273㎜ 土佐麻紙 岩絵具 胡粉 パネル。



 「白椿」という題からして作品のムードをより妖艶にしている。

 前作と同じように一所を描いているが、こちらの花は仮の姿だ。花という実像からは限りなく離れる。中央から下方の白く輝く花姿、上部の闇夜に浮かぶ真っ白な花、それらを繋ぐように幾つかの花が上空から舞い落ちる。全ては絵画全体を支配するものに奉仕しているようだ。画家の求める美という理想郷から。更に一歩進めれば情念情欲というエロスも垣間見えるが・・・さて、どこまで画家は進むのだろう。







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   ↑:打川大恵、「永炎」・1818×2273㎜ 土佐麻紙 岩絵具 胡粉 墨 パネル。



 紅蓮の炎だ。しかも炎の中には網の目状の球体がある。それは燃えているのか燃やされているのか?
 大作でもあるから炎の激しさはより大胆だ。が、意外におとなしくも感じる。おそらく、シンメトリーに収めたからだろう。「永炎」は「永遠」の意味も含んでいるのだろう。永遠なる世界は動きがあるようで、本質は静かなものかもしれない。画家はそういう「永遠」を見つめているのだろう。炎と子宮のような円球を通して。




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   ↑:青木千夏、「湖畔」・1818×2273㎜ 土佐絵具 岩絵具 胡粉 墨 銀箔 パネル。



 湖畔の白き波模様に画家の心は捕らわれたようだ。波打ち際そのものにも気持ちがいく。寄せては引く水の姿。ただただみつめるだけ。その美しさに心が奪われて、一心に描くだけ。








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   ↑:山崎綾華、「快感」・2273×1818㎜ 油彩 キャンバス。



 アッと驚く山崎綾華だ。グロテスクを交えながらシュールに、ちょっと性欲を、かなり妄想をいかんなく発揮している。他人の目を気にせずに、「描くんだ!」という姿勢が良い。技術的拙さもシュールな良い味になっている。なりふり構わずに、しかし画面一杯を有効利用するんだ、頼もしくもハッピーな山崎ワールドだ。

 それでは折角だから部分図を載せます。



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f0126829_15532734.jpg 生真面目な裸婦エンジェルを描いていた人が、かくも変身した。良いことだ。
















 なかなか充実した部屋だ。続編として、もう一回報告したいのですが未定です。
 間違いなく院生修了作品は報告します。

by sakaidoori | 2014-03-07 06:56 | サテライト | Comments(0)
2013年 08月 28日

2171)「デジタル絵画研究室展 (北海道教育大学デジタル絵画研究生展)」 時計台 8月26日(月)~8月31日(土)

  


デジタル絵画研究室展 


北海道教育大学デジタル絵画研究生による展覧会 
      
        


 会場:時計台ギャラリー 2階 C室
      中央区北1条西3丁目 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年8月26日(月)~8月31日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)   

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.27)


 北海道教育大学美術研究室展が続く。案内も頂いたことだ。失礼かも知らないが、載せ続けよう。
 これからも形を変えて教育大グループ展は続くだろう。そうそう全部は掲載不能だろう。続けれる時は続けよう。



 当ブログ定型の全体風景から載せます。


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 もう少し小割にして載せます。クリックすれば大きくなります。それだけで今展の概要はわかるでしょう。
 それから、駄文が続きます。



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 2年生から4年生の参加、ほぼ全員集合でしょう。


 写真を見てもわかると思うが、発表姿勢がコンパクトで、新人2年生に会わせている感じだ。どう転んでも4年生の方が発表経験も技術も上だ。圧倒的に2年制を四隅に追いやる、そんな勢いではない。地元である岩見沢の狭い会場でなら仕方がない。ここは腐っても東京以北では最大級の街札幌だ。しかも時計台には一般的絵画ファンが沢山来る。もっと、2年生らしさ、3年生らしさ、4年生らしさを発揮して、自分の名前を、制作姿勢をアピールすればと思う。要するに、「オレだ、オレだ、ワタシだワタシだ!」だ。
 以上はデジタル研究室展だけではない。総じて全ての研究室展にある程度いえることだと思う。


 さて、当デジ研の特徴は、新絵画展といった感じだ。肉筆絵画を相対化し、デジタルを応用して絵画の可能性を広げようといている。その意味では、個々の作品の出来映えとは違って充分楽しんだ。写真を応用した作品が少ないのは残念だが、それは学生自身が「絵画」を主な動機として当大学に入ったからだろう。写真も自在にこなす、そうなればデジ研としてはバッチ・グーだ。
 それと、キャプションの自己紹介が面白かった。字も大きく見やすかった。

 やっぱり、各自2点は見たい。上下に組んだりして可能だと思う。どうしても無理だっら減らす・・・。





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   ↑:2年・松原将隆、「French Night」・Photoshop マット紙。


 写真のことを書いたが、いきなり写真のようなリアルな作品だ。いわゆるスーパ-・リアリズムだ。直描きしてパソコンに取り込み、そこで適当に加工してプリントしたのだろう。あるいはパソコンで描いたのかもしれない。写真はパソコンに取り込むのではなく、描く資料だろう。

 本人の説明書きによると、2歳から車を描き始めたらしい。車なら何でも描けるのだ。
 それほどのカ-キチならぬ、カ-描きだ。
 「車の松原」で覚えておこう。







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   ↑:2年・高橋一矢、「海溝」・Photoshop マット紙。


 抽象画が好きな学生が、とりあえず抽象に可愛くチャレンジ、でしょう。特に作品に言うべき言葉はない。

 本人とモジャモジャ会話をした。日ハムの糸井選手のようなワイルドでイケメンな男だ。そのパワフルさを生かして、「壁一杯抽象画運動」をしたらいいのに。
 聞けば、研究室には立派な複写機があるという。かなりの大きさがプリント可能だ。紙代は仕方がない。出来映えは問わない。「オレの抽象画とはどんなのだろう?」日頃感じている高橋・抽象ワールド、その試みを大きく見せて欲しい。




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   ↑:3年・白馬茉実、「ぐにゃり」・アクリルガッシュ モデリングペースト 水彩紙。


 なんぞで分厚く下地を作り、色を塗って、「ぐにゃり」だ。平面作品というよりも立体さながらの壁画みたい。というか、学生自身の自己改革のためのチャレンジ作品のようだ。深い意味はない。絵画と工作を同時の取り扱い、そこから再出発という意志だ。




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   ↑:2年・太田歩夢、「エスターテ」・SAI Photoshop 光沢紙。


 名前と同様に、淡い夢気分です。




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   ↑:2年・天野なつみ、「201308」・Photoshop 光沢紙。


 完全パソコン制作。普通の水彩みたいで驚く。
 画題的にも雰囲気的にもちょっと普通になりすぎたのが欠点。
 「爽やかさ」を求めていたはずなんだが、橋の「壁」が強調されて、主題とは別になったのも欠点。
 上の自然はあまりにも普通すぎたが、下の川と影は面白い。上部の三分の一は少しだけ空を入れて削りたいな。
 そんな会話を学生と交わした。絵に冒険心を、と思った。




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   ↑:4年 酒井安莉沙、「dreamin'」、Photoshop マット紙。


 さすがは4年生だ。色出しや雰囲気は上手いもんだ。
 自分と風景との隙間に焦点を合わせているのだろう。一種の心象風景みたい。真ん中の輝きは印象的だが、僕的には、目立つ輝きよりも、抜ける窓のよう部分があった方が不思議さが増すのではと感じた。
 学生は、見つめ直す風景よりも、自分を震いだたせる風景に感じ入ったのだろう。



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   ↑:(全作)4年 竹島亜実。左側、「exchange」・ペン画 インク つけペン 水彩紙。
   ↑:中央、「glass tank」・線描画をデジタル加工 ペン SAI Photoshop 光沢紙。
   ↑:右側、「spider web」・ペン画 インク つけペン 水彩紙。



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 線描画に拘っているから記録しておかねば。
 機械仕掛けで全面を覆うタイプみたい。描いている凄みは伝わる。が、描かれた世界の自己主張となると弱い。描く強い情念意欲意志と、作品としての結果に断絶があるようだ。画面を絵画としてまとめるからだろうか?これほど描くという行為をむき出しにしているのに、結果は何かを隠すかたちになっている。何故だろう?



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   ↑:4年 小島小夜、「言わない気持ち」・Photoshop インクジェット 顔彩等 画用紙 光沢紙。



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 先日、ギャラリーたぴおで個展を終えたばかりだ。実に格好良く焦点を絞っての展開だ。「言わない気持ち」と言うけれど、随分とちゃんと言っている。もっとも、その理解は誤解だろうが。
 朦朧として物言わぬ風情だが、大きな外の世界とチャンと向き合っている。自分の心の中のロマンスの世界から、自分と外との対話の始まりだ。



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   ↑:3年 佐藤菜摘


 当ブログではお馴染みの佐藤菜摘だ。これからも登場するでしょう。

 今回は感想省略。代わりに簡単なプロフィールを載せます。

     1992年 夏生まれ
          秋田県湯沢市出身、岩見沢市在住。

  「・・・、言葉も視線も難しいな、と思ってかいてます。



     ~~~~~~~~~~~


 この日はひどい土砂降りだった。

 時計台ギャラリーからの雨風景。左側の階段に注意して下さい。滝になっちゃった。



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by sakaidoori | 2013-08-28 19:05 | 時計台 | Comments(0)
2013年 08月 24日

2162) 「北海道教育大学油彩画研究室展」 時計台 8月19日(月)~8月24日(土)




北海道教育大学油彩画研究室展       
        


 会場:時計台ギャラリー 2階 C室
      中央区北1条西3丁目 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年8月19日(月)~8月24日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

 【参加学生】
 油彩画研究室学部生 2~4年生。   

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.23)

 今週の時計台ギャラリーの2階は北海道教育大づくしだ。力が入っているのはAB室の院生展の方だ。
 現役の油彩研究室の方は、小品あり、初々しい2年生ありで迫力的にはかなり落ちる。一方で、学業も終わろうとする4年生ありで、今の油彩研究室の動向は楽しめた。
 もっとも、他の研究室生も「絵画」を描いている。だから、教育大の「絵画動向」はこの研究室だけでは片手落ちだ。むしろ、他研究室生の絵画のほうが面白い面もある。困ったことだ。絵画はやっぱり「油彩研究室だ」と言われる存在になって欲しい。それ以上に、道内の絵画学習集団は「教育大油彩研究室が一番だ」、と言われて欲しい。



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   ↑:(左側の3作品を個別に撮るのを忘れてしまった。特に、大作を掲載できなくて不本意なところだ。)



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   ↑:2年 中野朝美、「夏の風物詩」。


 2年生と言うことで、無難に3点の連作でまとめた。3体のクラゲはそれぞれに表情があって、力をがはいっている。

 クラゲは良かったが短冊が大失敗だった。左の短冊は動きがあって、少しは良いのだが、それでも「絵画」を考えさせる大失敗を犯している。
 基本的に短冊に何の思い入れがないから、そのまんま描いている。普通はそれで良いのだが、何も描かれていない短冊の面が、絵画の窓(異空間)になってしまった。困ったことに、この短冊が目立つ。クラゲに対する愛と工夫を、この短冊にも取り組んで欲しかった。
 短冊をよりサラリと描くか、リアルに描くか、画中画的に何かを描き込むか、本格的異時空間にするか、なのだろう。
 
 若い女性らしい初々しい作品で、そのことの方が「夏の風物詩」になっていた。絵の後ろ側に女の子を感じてしまった。



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   ↑:4年 山崎綾華。左側、「感覚麻痺」。右側、「微笑みする罪」。


 驚いたのは上の二作だ。同じ学生だ。しかも堂々としている。

 左側の羽のある作品。
 実は、昨年の当大学の「油展」で、貧弱な羽のある裸婦を見た。絵が上手いの下手などはどうでも良いことであって、「羽を描きたいのなら、何故堂々描かないの?・・・」と学生と会話した。ニコニコした対応でチャンと会話が成り立つのだが、何とも絵を描いている「自覚と自信」が薄かった。遠慮しているのだ。好きな絵を描いているのに誰に遠慮しているのだろう?
 その学生が、立派な羽を描いた。うつむき加減だが、人体もしっかり描いた。「おー、やっと絵描きのスタート・ラインに立ったな」

 その学生が、気分を180°変えて物まね風の大作を堂々と発表している。ルネサンス期の作品模写ではないがそれに近いだろう。
 左側の樹木、人物、石ころとリアルに模写風に描き、右側は今風に面的にして、それなりの試みをしている。
 この作品は、出来映えそのものはどうでも良いのだ。堂々と模写風にして、チョットした工夫もあり、恥じらいはない。
 本当はそんなことは絵描きの学徒としては当たり前のことなのだ。ようやく絵に恋をし始めた山崎綾華だ。

 そんなことを思っていると、本人が現れた。で、・・・



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 立ち姿も堂々としている。何かきっかけをつかんだのだろう。

 以下、最後になるかもしれない老婆心。
 他人に何て言われてもいいのです。「自分ありき」という自覚、自信、矜持です。時には、他者の言葉は「気づき」になるかもしれない。が、細々した作品の指摘よりも、「作品を通した会話の持つ力」を大事にして下さい。



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   ↑:3年 遊佐千尋、「対」。



 個人的に対作品に多大な関心がある。若い社会人に声をかけて、対写真展なども考えているくらいだから。

 さて、学生はこの「対」で何を試みたかったのか?空と海と岩という無味乾燥的な構図ありきの世界だ。理想的には、対効果であらぬ世界に見る人を誘えれば良いのだが・・・。
 一方で、「岩」に頑張っている。
 やはり学生の絵画思想・主張と会話をしたいものだ。




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   ↑:3年 小林明日見、「虹」。





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   ↑:2年 坂本有美、「呼ばれた気がした」。


 目、顔の表情が良いですね。






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   ↑:2年 太田香、「互いに忘れないように」。


 この貧相スタイル、女貧乏神というか、好きですね。




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   ↑:4年 笠原浩美、「螺旋」。



 卒展発表時には、この螺旋が壮大な絵巻になっているかもしれない。





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   ↑:3年 佐藤真奈実、「嗜好」。





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   ↑:2年 藤沢杏奈。左から、「風景画」、「白い森」、「風景画」。




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   ↑:4年 村田愛莉、「airi.m」。


 一人明るい世界だ。抽象画で、激しく、明るく、元気よく、しかも壁面に拘らないで・・・そんな世界を目指しているのか?

 大学入学してまもなく個展を開いた人だ。高校時代を見ていたからだろう、案内も来て見に行った。本人を直にしてこちらの方が緊張してしまった。話もせず、挨拶だけで帰った。失礼をしてしまった。
 その学生が4年になった。大学時代の成果を個展でみたいものだ。その時にはチャンと会話ができるだろう。

by sakaidoori | 2013-08-24 11:06 | 時計台 | Comments(0)
2013年 08月 08日

2137) 「いわならべ ~夏の陣~ 北海道教育大学岩見沢校 日本画研究室展」 時計台 8月5日(月)~8月10日(土)

   


いわならべ  
    ~夏の陣
 



北海道教育大学岩見沢校
芸術課程 美術コース 
 日本画研究室作品展      
        

 会場:時計台ギャラリー 2階 C室
      中央区北1条西3丁目 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年8月5日(月)~8月10日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.6)


会場を前後から見て下さい。



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 誰もいなくて写真風景としては寂しい。見るには爽やか気分になれて悪くはない。
 全作、現役学生によるもの。花鳥風月的なものばかりだし、画題なり構図なりに個性発揮、意欲全面押し出し勝ち、ではない。日々の研鑽の一コマを見せる、味わって欲しい、というものだ。

 「展示もチョッピリ工夫しました。その辺も楽しんで下さい」と、言っている。

 左回りに全作品を載せます。


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 このあたりは2年生。初々しさと日本画らしさが重なって気持ちがすっきりする。



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 小品ばかりで「これではいかん」、と思ったわけではないが、4年生の大作が登場する。当然雰囲気も変わる。その後は学年入り乱れながら「夏の本陣」に進む。爽やかな「夏の陣」だ。



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 手前の作品が気になってしまった。



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   ↑:(以上)4年 打川大恵、「在りし日の記憶」。



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   ↑:左側。2年・吉田弥生、「紫陽花」。
   ↑:右側。2年・山本泉、「群花」。


 お持ち帰りして玄関なりマイルームに飾りたくなった。素直な初々しさと、明るい初々しさ、日々の空気になりそうだ。




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   ↑:2年・宮本ありさ、「水鏡」。


 今展中、唯一不思議な作品。不思議というか、このボリューム感が気になるところ。
 毎日見ていたら、自分の頭も随分と活性化されそうだ。




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   ↑:4年・青木千夏、「寂光」。


 鋭い作品だ。上手いのだが、なぜか目立たない。「光」がテーマなのに何故だろう?



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   ↑:4年・貴志絵理華、「紫陽花」。

 この作品も色味がなくて地味だ。それに中央の樹が何とも無骨だ。が、四隅まで目立たずに丹念に描き込んでいる。樹の下草は抜ける感じを出すために、わざとに頑張ってないような姿勢だ。
 見せる樹の強さ、下草の抜け具合、それを入念に花々が目立たず一所懸命に取り巻く。一途な研鑽を感じる。
 それと、意地っ張りというのでは無いが、絵の弾ける元気さが良い。それは描き手の個性か?作品に華が生まれればもっといいのだが。




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   ↑:4年・佐藤佳奈子、「いわあそび」。



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 右側の青い作品がお気に入り。この作品も、単発で見るのとでは随分と印象が違うだろう。



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   ↑:4年 北村優美、「向日葵」。




 さて、彼等、いや彼女等4年生はどんな卒業作品にいどんでいるのだろう?

by sakaidoori | 2013-08-08 23:35 | 時計台 | Comments(0)
2013年 08月 01日

2123)「4LDK -マイルーム- (シュールでキュートな乙女7人展)」 たぴお 7月29日(月)~8月3日(土)


 

4LDK 

 マイルーム- 


   シュールでキュートな乙女7人の展覧会
                   

    

 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2013年7月29日(月)~8月3日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00 

 【参加学生】
 北海道教育大学岩見沢校 芸術課程 美術コース 
 津畑クミ 泉菜月 林満奈美 大澤とま 山本泉 阿部静香 花井みか・・・以上、7名。 
  
ーーーーーーーーーーーー(7.30)


 北海道教育大学岩見沢校 芸術課程 美術コースの有志・女性2年生のグループ展。
 どんな「4LDK」か?早速、全体を見よう。


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 もしかしたら、可愛さ一杯の華やかで、賑やかで、ノーテンキで、ちょっとセクシー、やっぱり青春ってちょっと辛い、そんな「これが乙女よ!」をほんの少し期待した。そんな期待は直ぐに消えた。それでめげる鑑賞家ではない。こじんまりした乙女心を探ることにした。それに、後で知ったのだが、全員2年生だ。お気に入りもあった。何より参加学生で「知人」に会ってしまった。それで、規模に反して、ついつい長い文章にもなった。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 で、ドアを開けて会場に入ると誰もいない、と思いきや陰にこっそりと女学生が控えていた。本当に見えにくい位置にいる。作品よりも受付嬢に驚いた。

 その受付嬢こと、泉菜月から始めよう。異様に長く彼女のことを書いてしまった。失礼。


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   ↑:空間造形研究室・いずみ なつき、「うろ覚えno.1」・水彩 マッキ― カラーインク等。


 たまたまだが、学生が隣の作品の照明調整をしていた。実に面白い。当然、この人がいないことを前提にしての壁面構成なのだが、それだと何とも寂しい。絵画作品自体は面白い。水彩も線描も生き生きしている。が、展覧会に占める壁面全体としては、「空間造形学徒」以前の壁になった。というか、空間造形研究室に所属しているが、もっともっと絵を描きたい人だ。絵を描く姿勢と空間造形研究とが中途半端なのだろう。

 で、絵画を壁に展示したら、本人もあまりの寂しさに愕然としたのだろう。それでグリコのおまけのように落書きをちょっと控えめに貼っちゃった。もちろん、後付けだし、「空間造形」まで心配りができない。絵画作品自体もワイルドよりも、全部視野に納める一点集約的な収縮感だ。だから余計にコンパクトになった。

 いずみ なつきはドローイングと七色を生かす世界として空間造形を予感ているのだろう。もっとも、「空間」に対して自分なりのイメージが薄いようだ。それでも、会場には細かいサービスをしていた。小さな自己主張だ。やる気は旺盛と見た。
 絵画をバリバリと膨らませて、達成感を味わったらいい。好きなドローイングで一部屋を埋め尽くしてみたらいい。自分の「空間」が見えてくるだろう。


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   ↑:空間造形研究室・花井みか、「皮膚のそとがわの内側」・写真 インスタレーション。



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 秀作だと思う。
 何を撮っているのか全然分からない。女性の肌を撮っているような、見せてはいけないところをサラリと見せているような、でも、何の秘密性のないものばかりかもしれない。見る方に対して、妙に思わせぶりで、それでいて絶対に媚びない。マイペースを貫いている。写真の部分撮りと、写真構成の自在性を自由に操っている。たいした2年生だ。



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   ↑:空間造形研究室・林満奈美、「満開の記憶」・インスタレーション 不織布 シャツ すだれ。 


 現代王朝風の美少女艶やかさだ。
 小なりとも大いなる実験作だ。
 ただ、綺麗さ、可憐さが引き立ちすぎて、そのすだれ越しの向こう側との交流がもっとうまくいったらと思った。今展は「記憶」だが、記憶という「異界」をもっと強く感じれたら。

  すだれ花散ること知らぬ黄ろき織り 風よ吹き抜け!匂い見つめん




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   ↑:日本画研究室・山本泉、「見ないで」・日本画 岩絵の具 雲肌麻紙。


 2年生ですが、しっかりした日本画です。高校時代から描いていたのかも?
 「見ないで」、と言われれば「見たくなる」。だから他人を「見たくない」のかもしれない。



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   ↑:版画研究室・津畑クミ、。左から、「溢れる」、「少女の夢・F15 アクリル。


 2枚とも既発表で、僕好みだから既に載せています。この二つの作品が同じ学生とは愉快です。
 見知った作品ですから、違う作品も見たかった。バンバン描いてバンバン見せよう。そうすればファンも多くなるとおもう。次作も大いに楽しみに待とう。



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   ↑:情報デザイン研究室・阿部静香、以上「ものかげ」・アニメーション。


 御免、じっくり見れなかった。青が印象的でした。





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   ↑:映像研究室・大澤とま、「森」・木板 アクリルガッシュ。


 映像のための原作作りか?




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 7人全員を乗せることができました。すると--


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 この作品は誰のでしょう?



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by sakaidoori | 2013-08-01 00:35 | たぴお | Comments(0)
2013年 07月 17日

2094)「のり展 ~ノリであつまった20人~」 たぴお 7月15日(月)~7月20日(土)

  

のり展 ノリであつまった20人 
                   
    

 会場:ギャラリーたぴお   
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
     電話・林(090)7050-3753 

 会期:2013年7月15日(月)~7月20日(土)
 休み:
 時間:11:00~19:00
      (最終日は、~17:00まで)

 【参加学生】
  20名という多数。(お名前は省略。) 
  
ーーーーーーーーーーーー(7.16)


 北海道大学教育大生有志のグループ展。


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 学生書と意味不明気味の金属造形作品がメインだ。そこに若干の絵画や立体作品の出品。ここに大きな絵画があったならば、地味ではあるが強く面白い展覧会になっていただろう。その辺は残念だが、今後に期待しよう。


 その意味不明気味の金属造形作品を2点載せます。


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   ↑:(3年)・丹代裕子、「威守」。


 魅力は3点。
 表面の色出しにこだわっていて綺麗だ。色としての絵に関心が高いのだろう。
 何を表現しているかわからないこと。だから、無骨な鉄に感じ入るしかない。
 上記とも関連するが、威張っていること。「鉄だ、私だ、どうだ」と鎮座している。



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   ↑:(4年)・小西宏枝、「ツースリー」。


 
 ノコギリ人間のような造形がただ立っているだけだ。見ているだけでは作品の魅力は半分でしかない。触って、こっついて、揺らして、ふわふわと遊べれるのが面白い。できるならば、もう一回り大きかったら迫力も存在感もふわふわ遊びも満点なのだが、大いなる試作品として満足しよう。
 「堅い金属」と、「揺れる学生心」のマッチングが良かった。



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   ↑:中西大樹、「(臨書)蘭亭序」。


 先ほど載せた丹代裕子さんが選んだ、「私の一書」。やさしく流れてまとまっているのが良かったのか? 
 ちなみに文章の大意は「・・・(参加者は)それぞれの順序に並んで着座した。琴や笛などの華やかな音楽はないが、酒を飲みつつ(自作の詩を・・・)」と、物の本に書いてありました。



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   ↑:熾烈に燃えろ 福澤亞耶、「生は愛しき蜃気楼 茨木のり子の詩より」。


 蜃気楼というたゆたゆしさはない。むしろ安定した剛直感で「愛」を謳っている。



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   ↑:清水縁多、「ツイスト」


 多産豊穣を願う遺物みたいだ。きっと古代遺物がヒントにはなっているのだろう。
 面白いと思う。しかし、この作品は既に見たことがある。どうせなら5体ほどの出品をして。「さわりたくなるような」面白おかしく、しかも不思議ワールドを見せて欲しい。



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   ↑:小島小夜、「白い灰色」。


 こちらも既発表。それでいいのだが、折角だから大きく追加して、壁をキャンバスにするぐらいの勢いが見たかった。そうすればいろんな「女の子心」が湧いてくると思う。



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   ↑:狩野成美、「煮」。


 丸い姿が可愛かった。


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   ↑:三橋美里、「臨 瓦当」。


 書のような、デザインのような、絵画のような、「ドーンと何でも書くぞ!」という勢いがある。

by sakaidoori | 2013-07-17 22:43 | たぴお | Comments(0)
2013年 05月 26日

2073)「Maniac Mansion (教育大学 男子学生13人)」 アイボリー 終了5月15日(水)~5月19日(日)

     

Maniac Mansion 


北海道教育大学岩見沢校芸術課程美術コース
 
学年も専攻も違う男子学生13人による展覧会
         
    
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2013年5月15日(水)~5月19日(日)   
 休み:
 時間:11:00~19:00
      (初日・最終日は、~17:00まで)

 
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.19)


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 男子学生展ということを確認したくて見に行く。
 「マニアック」と謳っているのだから、もっともっとハシャゲば楽しいのに。



 時間のない訪問でした。写真を10枚程撮るのがやっとだった。それでも伴匡泰(4年)君と話せてよかった。
 以下、今展の記録のような報告です。


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          ↑:書第二研究室3年・細木慎太、「獲麟」・墨 筆。


 筆幅を一定にして勢いに流れず、そして強く。



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     ↑:情報デザイン4年・鎌上純、「Visuarium」・processing プロジェクター。

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 水槽の裏面をスクリーンにして、トリッキー感覚で光と遊んでいる。なかなか面白いのだが、スクリーンが小さい。大作の準備なのだろう。期待しよう。




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          ↑:映像研究室4年・伴匡泰、「来迎図」。


 伴君は「仏教をもっと勉強しろよ」と指摘されて、しょげ気味とのことだ。
 勉強勉強、確かに勉強はしたほうが良いが、頭でっかちの絵になって面白くなくなる。この作品はもっともっと遊ばないと。パロディーでもユーモアでもアイロニーでも、たんなる冗談でも構わない。恥ずかしいとか、遠慮とか、そんなことを気にせずに、もっともっとだ。敢えて言おう、「mustだ。楽しまなければならない」。漫画でも、食べ物でも、乗り物でも、もっともっとマンダラマンダラ、万華鏡だ。そういえば女の子もいない。描こう。




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     ↑:空間造形研究室3年・佐藤拓実、「緊縛パブリカ」・写真(アルバム)。


 パブリカを縛りあげて、赤味調での写真集。おもろいアイデアだ。パブリカは自傷か、願望か、単なる冗談か?何かの準備だ。間違いない。空間造形の主役になるのだろう。小なりとも空間で、その試みを披露したらいい。遠慮してたら直ぐに4年で卒業だ。





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     ↑:木造工芸研究室3年・佐貫友紀、「凹にゃんと板にゃん」。


 楽しんだけど、ちょっと世界が小さい。もったいない。折角いろいろと楽しい気分になったのに、もっと夢を膨らまさせて。


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          ↑:佐貫友紀、「吾輩は」。





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          ↑:空間造形研究室2年・八谷説大、「印象e」。


 2年生なのに一番大きな作品だ。
 まさしく「印象絵」だ。「心像絵」かな。



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 隣室では映写会。4点の上映。左の写真を見て、映像傾向を思って下さい。
















     ~~~~~~

 今展を見て思ったこと。会場の「希望感想」に換えて。北海道教育大学雑考____ 

 北海道教育大学生は沢山展覧会を開いている。意欲的なのだろう。そう思うのは、こちらの「美大教育大学学生と展覧会」という印象にすぎないようだ。発表したい気持ちが意欲の手前で足踏みしている。

 今展は有志が、自分の積極的な意志で美術展に参加している。しかも最終学年の4年生が多い。が、経験不足がはっきりしている。「見せる」という意思と意欲と情念が弱い。つまり、意外に個々の道教育大生は展覧会というものを日頃強く意思していないようだ。

 「何のための作品か?」「好きだから」「描かざるをえないから」、それでいいと思う。
 では、「何のために見せるのか、展覧会とは何なのか?」「それは単なる自己表現の一環か?自己満足で終わるのか?」を考えてない。答えなんて何でもいいのだ。美術制作する学徒として、日頃の問題のはずだ。
 確かに学生自身の問題ではあるが、教育機関、美術人養成機関としての大学の責任でもある。個々の教授陣の美術思想が問われる問題でもある。それは残念でもあるし意外だし、学生には「そうだったのか」という同情にも似た気分になった。

 この会場は学生グループ展の溜まり場のようになってきている。自然発生的な現象だし、それはそれで良いことだろう。ならば、ここでの経験を生かして、大きく表現してもらいたい。学生一般は作品を晒して「問う」という実力ではない。「自分を晒す」、そのことが素晴らしい。そこを見たい。交流したい。意気込みを育てて欲しい。いわゆる、「明日への糧」だ。
 我々の鑑賞がその一助になれば嬉しい。そんなことの為に見ているわけではないが、「見せる-見る」からいろいろ拡がることは欲している。

by sakaidoori | 2013-05-26 12:42 | 北専・アイボリー | Comments(0)
2013年 04月 28日

2032)「ひみつきち展 ~14人の宝物~」 アイボリー  4月24日(水)~4月28日(日)

   

ひみつきち展 ~14人の宝物        
    
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2013年4月24日(水)~4月28日(日)  
 休み:
 時間:11:00~19:00
      (最終日は、~16:30まで)

 【参加作家】
 大内里絵子 菅野早帆 木村怜美 島本さとみ 千葉麻美 猫宮まどか 山崎麻乃 阿部ゆう 飯野佑理 板津奈々子 小島小夜 佐藤歩惟 時田麻里奈 能登有嵯・・・以上、14名。(北海道教育大学美術関係現役&OB)   

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4.27)


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 こぢんまりと気持ちよくまとまったグループ展。タイトルの「宝物」が示すように、「ちっちゃくても、それぞれの大事な宝物」だ。できれば、「あふれる宝物」のほうが若いエネルギーを感じて楽しいのだが。


 とても全員は載せれません。わずかばかりの人達ですが楽しんで下さい。



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     ↑:山崎麻乃、「キルトルーム 2」。



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 キルトだ、パッチワークだ。古物や切れ物をゴマンと集めて、切って張って縫い合わせて、あれこれと拡がる自分の世界だ。

 「ルーム」と名を売っているのだから、いっそのこと4畳半ぐらいの部屋を作ればよかったのに。キルトカーテンをめくってキルトルームに進入、そこは山崎麻乃の夢の中だ。キルトの裏側が見えるからダメだって?裏が見えたって良い。裏があっての人生だ。裏を見せたくなかったら、反対側も表地で作ればいい。何っ、大変だって?秘密基地なんだから、めっとりと自己追求しなくっちゃ。




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     ↑:佐藤歩惟(あい)、「シカクカクちゃぶ」。


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 脚も折りたたみ式で、愛すべき今風ちゃぶ台だ。
 表面の手触りはすべすべ滑らかなのは当然だ。貼り合わせているから、微妙にウェーブラインというか凸凹感が伝わってきて、これが何とも宜しい。真っ平らな機械感とは違った味がある。模様や引っ付き具合も角張っていて、完璧精巧派の職人が見たら口がへの字になるかもしれない。ところが、この素人クササというか、ウブな精巧さが新鮮だ。なかなか愛すべき一品だと思う。

 現役の学生とのことだ。金工が専攻で、木工との兼ね合いを模索中とのことだ。鉄もする、木もこなす、なかなか器用な人なのか。




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     ↑:阿部ゆう、「town」。


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 釉薬無しの質感がいじらしい。

 大きいのが大好きな当方ですが、この人に特大は求めにくい。ならば、小物を沢山作って、「阿部ゆうの街作り」に励んだらと思う。焼き物で間に合わない時は、色鉛筆でドローイングだ。可愛くって暖かそうな街を作ってくれるだろう。






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     ↑:菅野早帆、「モギーと相棒の物置 (おっちゃんこ/のびのび/まるまる)」。


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 この作品は数だね。とりあえず、嘘八百の800個だ。鋳型で作っているのだから、やる気があればそれほど難しくはないだろう。ついでに鋳型は10種類ぐらいは欲しい。
 さー、その800個をどう料理するかだ。期待しようではないか、菅野早帆のあふれる世界を。物置から小部屋へ、小部屋から大広間へ、大広間から街にでよう!




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     ↑:小島小夜、「かくしちゃった」。


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 やっぱり、こういう作品展には絵が欲しい。それなりの量を、しっかり気分でまとめてくれた。ここまで描けば、もっともっと描きたいだろう。





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     ↑:木村怜美、「十人十色お茶わん」。


 日用品に徹した焼き物だ。というわけで、僕も一つ買った。早速、今日の朝ご飯に使った。ちょっと大振りで持ちやすい。青が新鮮だった。


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          ↑:時田麻里奈、「連れてって」。




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          ↑:千葉麻美、「うじりとさじり」。


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 「うじりとさじり」?何のことはない、「右尻と左尻」だ。なかなかアイデアがハッピーだ。次は、「うぱいとさぱい」を期待しよう。



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          ↑:大内里絵子、「トランシルバニア○○」。





 教育大学生のグループ展が非常に多い。概ね今展のような感じで、小品に多人数という構成だ。思うに、誰か言い出しっぺがいて、それに皆なが反応しているのだろう。何かを作っているし、描いているし、それを見せたい気持ちが強いのだろう。一方で、小なりとも完結した姿で自分の世界を見せるまでには至っていないのだろう。
 こうしてグループ展を多数開くことは良いことだと思う。が、このグループ展のうねりがもっと高まればと思う。個展、二人展、三人展とか、より個人の責任の高いものになればと思う。そういう伝統を築いて欲しい。今は、その前段階の時期だろう。



 今日(28日)までの展覧会です。



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by sakaidoori | 2013-04-28 07:58 | 北専・アイボリー | Comments(1)