栄通記

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2012年 12月 11日

1911)「円山動物園アートアニュアル アニマルフォトストリート」地下鉄円山 11月19日(月)~3月31日(日)

  
札幌市円山動物園 アートアニュアル  

         アニマルフォトストリート
   



 会場:地下鉄東西線円山駅 地下コンコース

 会期:2012年11月19日(月)~3月31日(日)
 時間:地下鉄が利用できる時間帯

 【参加作家】
 ・12名。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー(11.23)


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 地下鉄円山駅からギャラリー・レタラに向かった。地下歩道を歩く。出口1番はかなり遠い。淡々と進むと、前方で何やら賑やかな風景が拡がっている。黄色い幸せ回廊に、沢山の写真だ。それも動物ばかりだ。どれどれと楽しい気分を押さえながら、時間も気にしながら、見ていった。



     「 ・・・。
      札幌市円山動物園をモチーフにアート表現を主体とする写真家が
     動物園内で写真撮影を行い、12月にオープンのアジアゾーンの動物達を
     ユニークな視点で表現しています。
      ・・・・」




 「動物フォト・コンテスト」という感じだ。そして普通に「動物どうぶつドウブツ」が続く。随分と見知った撮影者も登場する。「この人ならば、変化球的ドウブツ写真もあるのでは」と期待をしたが、やはり普通に動物どうぶつドウブツが続く。確かに一人一人の写真技量は高い。視点もそれぞれ微妙に違うが、結果的には、「こんなに似た視点ばかりでいいのだろうか?」に、なってしまった。遠目には賑やかそうで近づいてはみたものの、感心して見るにはあまりに似通ったドウブツ風景写真だった。


 展示後方から全作家を載せます。

 こうしてパソコン画像でゆったり見ると、もの凄く楽しめる。撮影者の個性も一人一人明らかに違う。だが、展示空間の歩道では、余りに同じと思える写真が続いていった。
 作品が全て同じ大きさで小さいからだろうか?歩道が黄色や緑で賑やかだからか?企画者側が、もっと大胆な撮影リクエストをすべきなのだろうか?実に実にもったいない写真展であった。



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     ↑:シーズン・ラオ


 何てことはない生き物達を強く撮っている。




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     ↑:竹本英樹


 やさしい眼差しだ。




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     ↑:2点とも、アキタヒデキ


 彼特有の粘っこさがない。公共空間を撮り、公共空間に収めるということを意識し過ぎたか?




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     ↑:クスミエリカ


 白味が印象的だった。それと、猛獣といえば極端だが、動物の猛々しさを感じた。




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     ↑:keiko kawano

 綺麗だ。




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     ↑:辻博樹




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     ↑:メタ佐藤


 動物の目、彼らは何を見つめる?




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     ↑:2点とも、小牧寿里


 顔なり仕草に注目している。




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     ↑:2点とも、山本顕史


 建物とか施設に視点を置いている。廃虚に近い印象だ。




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     ↑:浅野久男


 アット・ホーム的というかヒューマンな作品群だ。




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     ↑:北川陽稔


 色と影と人と動物、皆なが交じり合って一つの世界。




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     ↑:kensyo


 黒味に動物の野生を表現か?個人的にはセクシーな動物写真を見たかった。

by sakaidoori | 2012-12-11 00:49 | 公共空間・地下コンコース | Comments(2)
2012年 10月 16日

1829)②「小樽・鉄路・写真展 13th 2012」 小樽旧手宮線跡地 8月27日(月)~9月9日(日)

  

小樽・鉄路・写真展 
13th 2012



 会場:小樽旧手宮線跡地
   小樽市色内2丁目マリンホール裏

 会期:2012年8月27日(月)~9月9日(日)
 時間:24時間屋外展示、当然無休。
     (最終日は~17:00まで。)

 主催:小樽・鉄路・写真展実行委員会
 協賛:(有)石崎電気商会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(9.8)

 1822)①の続き。

 それでは後半部分を軽く歩くことにしよう。


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 彼女は歩く。僕の写真を邪魔したかったのか、僕の写真に収まりたかったのか、彼女は去っていく。


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     ↑:M イワナミ。

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     ↑:(左側の写真作品は、M イワナミ。)


 またまた彼女が立っている。ミスター・イワナミの守護姫か。


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     ↑:(上下、ツグミ。)


 小さめのおがみ看板という意匠、びっしりと思春期が詰まっている。
 やや古風な衣装の乙女がビンに詰まっている。コレクション風の男性作品ではない。性欲がないから。「このまま水の浸ったビンの中にいたい、だって気持ちいいんだもの、安心なんだもの、でも外は・・・」そんな感じの女心に見える。
 しかし、その気持ちを連続作品として提示しているのがいい。「小さい世界小さい世界、ワンダフル」といいながら、溢れる思い、増殖するエネルギーを楽しんでいる。当然、この小さい世界は羽ばたくための培養器だ。惜しみなくこの若さを大きくしてもらいたい。

 撮影者の言葉があった。ストレートにその気分が伝わってくる。


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     ↑:國生隆史。


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     ↑:小林直智。



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     ↑:?。


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     ↑:?。


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     ↑:三好めぐみ。


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 ③に続く

by sakaidoori | 2012-10-16 21:27 | [小樽]ダラ・スペース | Comments(0)
2012年 10月 07日

1822) 「小樽・鉄路・写真展 13th 2012」 小樽旧手宮線跡地 8月27日(月)~9月9日(日)

  

小樽・鉄路・写真展 
13th 2012



 会場:小樽旧手宮線跡地
   小樽市色内2丁目マリンホール裏

 会期:2012年8月27日(月)~9月9日(日)
 時間:24時間屋外展示、当然無休。
     (最終日は~17:00まで。)

 主催:小樽・鉄路・写真展実行委員会
 協賛:(有)石崎電気商会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(9.8)

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 なぜだか、このイベント写真展は好きだ。小樽の再発見とか、写真好きの仲間達の全員集合とか、いろいろと意味のあるとことだろうが、何ともいえないバカバカしさ、ランチキ気分が気に入っている。そんなことをいったら、関係者は不真面目に世間受けをしているだけではと発言しているようだが、そんなことはない。確かに、「真剣白刃で、完璧な静寂の中での作品とのにらみ合い」という作品鑑賞も好きだ。が、見るテンションはそんな律儀な精神だけで成り立ってはいない。女好きから、郷土愛から、社会批判から、哲学問答から、自然賛歌までいろんな気分を持っているわけだ。そんなあやふやな気分に一本の筋を通す、意外にもこういう写真展が持っている。


 今回の鉄路展、それなりにうるさいのだが、チョッピリいつもとは違う。参加者が少ない感じだ。関係者に確かめたら、その通りだった。「枯れ葉も山の賑わい」で、数で押し寄せるマンパワーの力は、絶対的だ。そして思った。僕は「マンパワーに触れたくて展覧会に行っているのでは?」と。一人の力、二人の関係から生まれる力、仲間達の力、企画者や呼びかけ人の作品以外の力、かなりの人間の押し寄せる力・・・。

 数は少なめだったが、それはそれなりに見に行っている人の感覚だ。以下、会場風景を中心に進めていきますが、充分に元気の良いイベントだった。


 会場の入り口反対側から見ていった。ですから、概ねその経路で進みます。


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     ↑:藤女子大学3年・白浜、「カラス傘」。

 破れた傘を使っていて、何となくカラス気分だ。
 広い会場だ。こんなムードで、ポツンポツンと点在して欲しい。あるいは、まとめて10個位の傘隊にしてカラス軍団も良い。そうすれば、哀愁は飛んでいって、にっくきカラス隊の襲来だ。街中でのゴミステーションでの、「ゴミーカラスー人」の三角関係再現だ。。もっとも、今回の撮影者はカラスに託した「独」を表現したかったのだろう。


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     ↑:藤川弘毅。

 ギャラリーたぴおでお馴染みの藤川弘毅。

 今回の環境は建築現場だ。壊れた足場板に収まる生娘、だ。
 鉄路展の藤川写真は実に良い。たいてい若き女性がテーマなのだが、自然体で彼女等に迫っている。もともとそこに登場する若人達はモデルの素人だ。彼女達は普通に振る舞っている方が生き生きしている。天真爛漫というか、無防備というか、世界語になった「かわいい」の見本だ。その若き女性の清新さを、彼特有のムードで接しているのだろ。羨ましいものだ。


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 スタッフの休憩所も兼ねているようだ。いつも写真、いつもお客さん、いつもいつも良い気分、だ。



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     ↑:テーマは「小樽」。


 これが「小樽・鉄路展」だ。
 雨にも負けず風にも負けず、夏の暑さにも台風にも負けず、見る人の悪口にも、批判批評という展覧会儀式にも負けない、そんな丈夫な精神の持ち主達だ。

 以下、その負けない人たちの部分紹介です。僕好みが強く入った選択です。これで一つの写真展になればと思ったのですが。



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     ↑:(この写真群は縦長の配置なのだが、横で見た方が面白かった。)


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 終わりまで紹介となると随分長くなります。 ②に続く





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by sakaidoori | 2012-10-07 07:13 | [小樽]ダラ・スペース | Comments(0)
2012年 09月 18日

1802)「Nana Photo Exhibition 『呼吸する温度』」 テンポラリー 終了・9月12日(水)~9月17日(月)

Nana Photo Exhibition

    呼吸する温度
         


 会場:テンポラリー・スペース
      北区北16条西5丁目1-8
     (北大斜め通りの東側。
      隣はテーラー岩澤。)
     電話(011)737-5503

 会期:2012年9月12日(水)~9月17日(月・祝)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00

 ーーーーーーーーーーーーーー(9.17)

 写真展。
 若い女性の透き通るような感性、人の体の間合い越しに感じる存在感が魅力的だった。


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 ・・・次は2階です。


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 とにかく綺麗な展覧会だった。顔が思わず赤らむほど伸び伸びしている。かかとがふわりと浮き、背筋がすくっと天を向き、胸が開いていてしまいそう。この無防備な開放感は何なのだろう?この若さ、自己の感性を信じる姿、惚れ惚れしてしまった。女性ならではの個展だ。


 女性の淡い呼吸が立ち籠めている。確かにそれはナルシズムだろう、息吹も女も空気感も所在感も大事な表現だとは思うが、それらが醸し出す向こう側の世界が妙にリアルだ。確かにそれは不可視の世界なのだが、余りにナナの世界が心地良いから、別世界もすんなりとこちら側に惹きつけてしまいそう。いや、自然に向こうに歩んでいきそう。その夢現、不確かな世界が綺麗か汚いかは知らないが、作家の健全で健やかな美を信じ切って、一歩踏み出したくなってしまう。
 そこまではナナの力だ。それから先は自分の力だ。おのが力の弱さを忘れていまいそうだ、忘れてもいいのかもしれない。ただ前を向いて歩け、ラインを越えろとナナが言っている。



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by sakaidoori | 2012-09-18 23:26 | テンポラリー | Comments(0)
2012年 05月 24日

1764) 「ウリュウ ユウキ・写真展 『Daily Mirror』」 g.犬養 終了・5月2日(水)~5月14日(月)

   
○ ウリュウ ユウキ・写真展 

     Daily Mirror
  


 会場:ギャラリー犬養 
      豊平区豊平3条1丁目1-12 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2012年5月2日(水)~5月14日(月)
     ※ 会期は一週間延長しました。
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30  

ーーーーーーーーーーーーーーー(5.5)

 個性豊かな旧家の空間ということで、写真を見るには戸惑った。それなりには楽しんだのだが、時間が経てば経つほど、写真のリアルさが記憶の中では薄くなっていき、何だか相当に時間が過ぎ去った感じだ。おそらく、犬養ギャラリーがあまりに個性豊かだからだろう。写真を記憶と記録の中に仕舞い込む力があるのだろう。ウリュウ作品も、その磁場に安心して身を任せていたのだろう。
 だからといって彼の写真が弱いわけでも、受け身でもない。

 とにかく、会場風景を四隅からの写真で始めよう。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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 ウリュウユウキは展示の仕方に工夫をする。今回は譜面代に写真を置いた。まるで譜面台全体が子供骨組みロボットのようで、写真が顔だ。高さによって設置者の意図も推し量れる。かなり低い。おそらく、異様なイスにに合わせたのだろう。そこに座れば写真は目の高さと丁度良い。がイスからでは詳細は見えない。詳しく見るには近づかねばならない。そして、身をかがめることになる。写真に限らず、絵画作品にしろ、こういう角度で接する機会も少ない。広い会場に、縮かむ人達を作りたいのだろう。


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 展示の工夫はいつもの趣向であり、ファンサービスだ。それはいままでの流れと変わらないのだが、明瞭に変わったことが二つある。

 作品解説風のパネルが無くなった。つまり、「文字言葉」がなくなった。とかく写真家は多弁である。その多弁さが過度の説明パネルへと発展する場合がある。「文字」は、写真の個性を否定しかねない時がある。ようやくそのことに氏は気がついたようだ。おそらく、写真表現に確たる自信を持ち始めたのだろう。

 僕の写真ではわかりにくいが、心象性をかなり強めている。黒のグラデーションを拡げて闇のような部分を強調している。上の譜面台の作品で、そのことを確認して欲しい。
 それは被写体という風景の本質に迫るというより、より人間的に被写体を解釈している。あるいは心象性を被写体にダブらせていると見る。要するに、ロマンに陥らずに、オレはオマエをしっかり見ているぞ、オマエと一緒にオレはいるぞ、と個我を主張している。しかも強くだ。

 いつもと同じように風景を撮ってはいる。が、いつもの淡々さが向こうに行ってしまった。半歩被写体に近づくウリュウユウキの息吹を感じる。真っ直ぐな電線まで、太く丸まった感じになった。
 彼は自分を「旅する人、旅の足跡を撮り続ける人」と言っていた。今回は「旅」だろうか?旅と言うには定点への拘りが強すぎるようだ。定点への感情移入も強い。必然的に心象写真にならざるをえない。自覚的に写真行為を突き進む、そういうウリュウユウキを見れた個展だった。


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 随分と標識などの人工物が多い。そして、写真特有の覗き見趣味も、はばかることなく愛用している。


     ~~~~~~~~~~~~


 1階の小部屋にも作品があった。小部屋といえば聞こえがいいが、旧家らしい古さがムンムンしていて好き者の空間だ。


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by sakaidoori | 2012-05-24 01:16 | (ギャラリー&コーヒー)犬養 | Comments(0)
2012年 05月 12日

1745)②「第4回・自遊自彩 <春編> 『OYOYO de 写真展』」 OYOYO 5月9日(水)~5月13日(日)

  


○ 第4回 自遊自彩 春編 

    OYOYO de 写真展



 会場:OYOYO (まち×アートセンターさっぽろ)
      中央区南1条西6丁目・第2三谷ビル6F
      (南1条通の南側、東急ハンズ二軒西隣。)
     電話

 会期:2012年5月9日(水)~5月13日(日)
 時間:9日、10日、11日 12:00~23:00 
     12日         10:00~23:00 18:00~ 歓迎会
     13日         10:00~20:00

ーーーーーーーーーーーーーーーー(5.12)

 1744)①の続き。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 沢山の撮影者です。7、8名の掲載です。


 展示は、ある種の傾向でまとまっている。
 そこで、「モノトーン」、「人物」、「カラー」という色分けで、それぞれの一番好みから載せます。


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     ↑:伊藤也寸志

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 大きいサイズで、誇張もなく、とても見やすい。伊藤也寸志流「写真という都市の記録」だ。写真の記録性を一枚一枚確かめつつ、そこに写す自分の姿を重ねて時の流れに身を任せようとしている。
 そういえば、森山大道が1970年代の北海道の都市風景を撮っていた。そういう森山を追体験しているような淡々さだ。だからかどうか、被写体は「今」のはずだが、どこか懐古的でもある。「もう、この場はオレが撮っておかなくては記録されることはない、撮らねば」という強さが漂っている。
 きっと、この見えない姿勢が僕に強い印象を与えたのだろう。俄然、マイペースを貫き、他とは一線を画している。
 ところで、大道の北海道風景は写真に行き詰まった時の、貴重な自分自身の記録でもあった。あまり自分をだそうとはしていない。今では人物なども大きく撮っている。氏は人が好きなのだ。伊藤也寸志と「人物」との距離はどうなっていくのだろうか?



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     ↑:イトウ マスミ


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 被写体に近づかない緊張感が良い。なぜ近づかないのか?用意された作品帳にヒントがあった。そこにはヌードではないが、魅惑的な女ばかりがあった。それは官能性を通しての「女の本性」なのだろう。そして、展示作品も、「女の本性」なのだろう。離れた女、迫る女、誘惑、官能、清楚、美しく、弾む心、そういう「女の本性」だ。


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     ↑:キリトリ隊、「虹」。


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 写真はカラーだ、バリエーションだ。切り取って美しく流れよう。
 同じ色でも強い色調だから、バンバンと目に焼きつく。その攻撃的な色づかいが気に入った。


 以上は栄通が選んだベスト3で。「モノクロ」、「人物」、「カラー」という色分けですが、「記録」、「女」、「強さ」という別の基準でもあった。


 以下、ランダムに紹介します。


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     ↑:(撮影者記録ミス)、「yqma-p」。

 生き生きしている。撮影者と被写体との信頼関係が迫ってくる。



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     ↑:カメラ熟女子(伊能二三代


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 「熟女子」とはその通りだ。「熟女」が撮る、子供のような素直さ元気さだ。写真が撮りたくて撮りたくて仕方がないという雰囲気が良い。これに本当の熟女の色気が重なるとどうなるのだろう?それは芸術の味の素でもある。「芸術の素」直前の、お転婆娘の迫り来る「元気の素」を楽しもう。



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          ↑:野呂田晋


 鮮やかに繊細にクリアーに撮る人だと思っていた。その真逆を意図しているみたい。確かに言葉で言えば、「見えない空間への試み」などと言えるかもしれない。いや、「撮れるのに撮らない。されど押さえ難き撮りたい心」
 2点一組の対写真と見るべきだが、下の作品は良い。おびただしい人の足がある。名もなき群衆だ。



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          ↑:小尾三枝子


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 上の写真の印画紙が今展の課題だ。つまり、自分で透いた紙だ。和紙だ。材料のチップも本州からの取り寄せだ。名古屋出身だから、妙な道内への拘りはない。強い紙を欲すれば原料は本州からだ、ということだ。 そして今展は、とりあえず手作り和紙を印画紙にしての手応えの確認だ。寺社仏閣が好きだという。将来は、それらの道内の足跡を大きな手作り和紙で見せてくれるだろう。大変ではあるが、ここまで見せたのだから、そうしないと意味がない。その時は紙の話などはさておいて、写真そのものを語ろう。


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          ↑:山下敦子、テーマは「静と動」。


 入り口で静かに迎えてくれる山下敦子。おとなしいが、好きな赤はしっかりと強く見せている。



 あと数人載せたいが・・・。やっぱりグループ展を報告するのはシンドイ。時間が足りない。言葉が滞ってしまう。

by sakaidoori | 2012-05-12 09:40 | OYOYO | Comments(0)
2012年 05月 12日

1744)①「第4回・自遊自彩 <春編> 『OYOYO de 写真展』」 OYOYO 5月9日(水)~5月13日(日)


○ 第4回 自遊自彩 春編 

    OYOYO de 写真展


       出展受付中!! 180×900㎜


 会場:OYOYO (まち×アートセンターさっぽろ)
      中央区南1条西6丁目・第2三谷ビル6F
      (南1条通の南側、東急ハンズ二軒西隣。)
     電話

 会期:2012年5月9日(水)~5月13日(日)
 時間:9日、10日、11日 12:00~23:00 
     12日         10:00~23:00 18:00~ 歓迎会
     13日         10:00~20:00

ーーーーーーーーーーーーーーーー(5.12)

 当館は初登場だと思います。
 参加者は40名以上と盛り沢山、会場風景を多めに載せて、その概要を楽しんで下さい。
 気になる撮影者や見知った人達をピックアップして②で何人か紹介します。


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 エレベータで6階へ、左に進めばそれらしき案内壁が目に入る。
 壁の左側が会場だ。
 狭い通路にも小さな写真がびっしりとある。

 通路を進めば広い広間だ。
 作品は至る所にびっしりという感じだが、よく見るとパネル一枚に整然と発表領域が区切られていて、意外に見やすい。ただ、作家名が分かりにくい。記号のようなペンネームだったり、レイアウトにネームプレートが埋没して飾りになっている。こういうグループ展ではよくあることで慣れっこだが、気に入った作品を見つけた時に、誰が誰だか混乱してしまう。これが若いということだ。


 作品は四角い部屋の三面の壁にグルリと貼ってある。中央にはH型の島パネルが立っていて、そこにもびっしりだ。
 似た作品同士を近づけての展示だ。だから、全体はうるさいが気に入った作品に当たれば、そのゾーンは自然に気分が良いだろう。僕の場合も気になる作品は3箇所ほどに固まっていた。

 以下、ダラダラと会場風景を流します。個別作家は②に続く


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by sakaidoori | 2012-05-12 00:23 | OYOYO | Comments(4)
2012年 05月 04日

1730)「高橋彩美・写真展 『ゆめのわ』」 資料館 5月2日(水)~5月6日(日)

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○ 高橋彩美・写真展 

     「ゆめのわ
        


 会場:札幌市資料館2階3室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731

 会期:2012年5月2日(水)~5月6日(日) 
 休み:
 時間:10:00~19:00
      (最終日は、~16:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(5.3)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)



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          高梁 彩美 (たかはし あやみ)

              1990年 札幌市生まれ
              2011年 札幌ビジュアルアーツ専門学校卒業 
                       (会場プロフィールより)

 ざっと会場を見渡しただけでも、若い女性による子供のスナップ展だとわかる。普通に子供達が好きで、色が好きで、ちょっと言葉を添えて、「写真個展、しちゃいました」という雰囲気だ。写真技術を誇示するでもなく、しんみり心象世界を訴えるでもなく、極端な接写やアングルもなく、「面白い雰囲気、貰っちゃいました、撮っちゃいました、ペタペタ貼っちゃいました」そのものだ。
 それに、写真展としてはダブった作品も多い。ピンボケではないのだが、焦点バッチリからは微妙に遠い。「これだ」という絶品の一枚はあるのか?

 そうなのだ、それらが欠点ならば簡単なのだ。そう言えないところに今展の悩ましさがある。高橋彩美の写真生理に感心してしまった。

 
 本人は何も考えてないという。きっとそうだろう。
 だが、高橋彩美の目はキツイ。「瞬間」にたいして鋭敏だ。構図だ、ピントだ、シャッタースピードだ、そんなことにはお構いなく、感じるところを迷わずバチッだ。続けてバチッ。潔い判断力だ。連続によって被写体の微妙な心理、空気、存在をえぐる。被写体と言ったが、おそらくそれらは撮影者の影なのだろう。だから、良い写真など眼中にない。自分自身を覗き見しているのだから。おそらく、自我が目覚めた少女が、自分自身や廻りを時には突き放し、時には途方にくれて撮っている。
 今回は「0才から10才までの子供」がテーマだ。確かにあどけなさオンリーの作品もある。一方で、覗かれる子供、不安、喜び、一人でいる事の意味を思う作品も多い。「子供のままでいたい、大人に成りたい成りたく」と。その子供らを、強いボケや、怪しげな黒や、ウソっぽい白と入り混じって、高橋彩美の夢は拡がっていく。確かに「夢」だ。子供の頃の夢、かなわなかった夢、今子供に託す夢・・・。異性に目覚める前、遊びながらも他人に自分をさらす子供ら。思春期直前の「写真という夢の世界」だ。


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 右側の作品の青と白が記憶に残る。普通の楽しい動物園、お天気も最高、でも寒々している。


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 何とも言えない覗き見アングルだ。


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 恥ずかしいのですが、今展での一番のお気に入り。思春期なんですよ。
 いつの間にか大人になるモデル嬢、いつの間にか大人になった高橋彩美。


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 間違いなく佳作。笑顔と冷ややかさ、そして時間差の妙味が詰まっている。通好みだろう。



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 会場中央を赤で染めたかったのだろう。でも子供は天真爛漫というわけではない。
 2枚も必要ないかもしれない。自選個展だから、こういう主張も生きるのだろう。要するに高橋彩美は強情なのだ。



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 なぜ子供はこういう顔をしたがるのだろう。変身願望?


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 被写体との関わりで感想を書いた。しかし、本展の魅力は写真そのものにあると思う。色を伴いながらも「黒」や「白」の強調、明るさと暗さの対比、ボケてるようでボケてはいない距離感などなど。ただ、それらが魅力あるものとして表現されるには、「良き被写体」との出会いがなければならないだろう。そして今の高橋彩美の情動は「子供」に向いている。
 子供作品を見つつ、子供を無視して写真を楽しみ、ブログを書くのに子供を楽しんだ次第です。



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by sakaidoori | 2012-05-04 15:42 | 資料館 | Comments(0)
2012年 05月 03日

1729) 「大坪俊裕・写真作品展」 資料館 5月2日(水)~5月6日(日)

  
○ 大坪俊裕・写真作品展          


 会場:札幌市資料館2階2室
      中央区大通西13丁目 
       (旧札幌控訴院。
       大通公園の西の果て)
      電話(011)251-0731

 会期:2012年5月2日(水)~5月6日(日) 
 休み:
 時間: 9:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーー(5.3)

 猫だらけだ。ほとんど同じ子猫、コネコ、こねこ。
 笑った、笑った、大笑いした。
 まずは全作品をお見せしよう。


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 個展は良いね~。好き勝手、見せ方勝手、撮り方勝手、色自慢、猫自慢、写真自慢だ。

 勝手勝手と書いたが、作品を見てもわかるように、大きな筋の通った個展だ。
 接写して表情に迫る、色味は強み、被写体のリアリティーを再現する、などなど一貫している。
 これでもか、これでもかと、ねじり八巻をして猫に食らいついている。その姿勢をあまりに正直に露出している。そこが良い。実に良い。「写真は露出だ」と、猫の姿をかりて叫んでいる。
 その叫びに猫が応えてくれたかどうか?ただただ大きな目をパチクリぱちくり。おすまし顔で撮影者を見ているだけかもしれない。「オオツボしゃん、可愛く撮れた?好きにして」、「まかしてガッテン、取り巻くるぞ~」と、猫と大坪俊裕氏との無言劇はすすみ、そして今日は春。桜も爛漫だ。


 
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※ 当館3室では、「高橋彩美・写真展 『ゆめのわ』」も開催中。
 こちらは若い女性。子供のスナップ写真展です。ファージーで強い作品群です。面白い!!当展の「猫」と組み合わせると、お互いに2割り増しのお楽しみ。お勧めです。 

by sakaidoori | 2012-05-03 21:47 | 資料館 | Comments(0)
2012年 04月 16日

1707)①「HAKONIWA 写真展 (5人展)」アイボリー 終了・9月2日(木)~9月14日(日)

 
○ HAKONIWA 写真展 (5人展)     

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 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
       NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(251)5100

 会期:2011年9月2日(木)~9月14日(日)
 時間:11:00~19:00 
   
 【参加作家】
 ayumi suzuki(@yumi) thugaAugust11 クスミ エリカ 佐藤さゆり 安藤ひろみ 

ーーーーーーーーーーーーーー(4.11)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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 DM写真、身長は同じに見えるが、名々が「あっち向いてホイ」だ。勝手流で楽しそうだ。そんな、それぞれの個性に期待しての訪問だ。

 なかなか賑やかな展示だ。展示ばかりでなく、お客さんも賑やかで華やいだムードだ。女性展で賑やかということもあり、こちらは少し気後れしてしまった。冷静に、そして引き気味に作家毎に見て廻る。
 ・・・それぞれの作風はかなり違っていて、こちらのピントを合わせるのに戸惑う。合成で作っている写真、スタジオ的に光と色が主人公の作品。被写体を普通にしっかり見つめ、自分の好みを素直に表現している作品。視点の違い、感覚の違い、そして「仲間」であること、そんなグループ展だった。

 展覧会はとっくに終わり、かなり時間が経っています。thugaAugust11さんとは多くの会話をしたので、彼女を中心にして、記していきます。


○ thugaAugust11 の場合


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 旅行での、気に入った風景撮りだ。が、この作品群で「旅行」の強さはない。地味だが、何処に行っても変わらぬ自分の感覚の強さがある。

 どんな感覚?被写体に一歩踏み込んで撮る。全景は無視する。
 レンガ等の被写体の固有性はあるにはあるが、それは写真の持つ特性で、メインの主張ではない。撮りたいのは「窓」、「ドア」、「穴」、「何もない中央の空間」だ。それを包む絵画的構図だ。多くの輪郭直線が作品をよぎる。直線、脇見をしない撮影者の感性に合っているのだろう。それだけではキツイ感じだから、装飾的に植物を挿入する。全部の作品とはいはないが、この構図でほとんどが埋まっている。ランダムな沢山の展示なのに、この頑固さは珍しい。
 それでは至極統一感のある展示かというと、そうでもない。一見、何でもかんでも並べているように見える。統一した視点と不統一な見た印象、何故だろう?
 おそらく、作品として出てきた結果に対する自覚が少ないのだろう。「撮りたい」、「自分好みのアングル」に対する感覚が強くて、作品という自分自身との対話が少ないのだろう。
 それと、彼女にとって「植物」の意味の自覚度だろう。メインなのか?飾りなのか?飾りとしたならば強すぎないか?恐らく、植物が好きなのだろう。どこにでもあるような草花にスポットライトを当てたいのだろう。だが、そのことが作品力を高めているかどうか?

 一度、植物抜きで、「穴」なりなんなり、被写体に徹した作品のみで個展をされたら。しかも行儀良く一列に並べてみる。明快な何かに徹してみる。不満なことが見えるかもしれない。



 一人の撮影者にながくなりました。②に続く。

by sakaidoori | 2012-04-16 13:30 | 北専・アイボリー | Comments(0)