栄通記

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2017年 01月 18日

2542)「丸島均と100枚のスナップ写真を見る会 ~篠原奈那子 の場合」かでる2・7 終了/7月9日(土)14:00~



丸島均と100枚のスナップ写真を見る会

2016年期 第4回


篠原奈那子 の場合



場所:「かでる2・7」 8階 北海道市民促進活動センター
  北2条西7丁目(西南角地)
日時:2016年7月9日(土)
   14:00~

ーーーーーーーーーーーーー(7.9)



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 「スナップを見る会」は、基本はチカホの白いテーブル開催です。
 この日は、「見る会」終了後に群青展会合を予定。会議の前のスナップ漫談の時間です。

 本日の主役は、前回同様に藤女子大学写真部3年生の篠原奈那子さん。部長を務めています。秋の小樽鉄路展でも代表と聞いています。群青でも何やかにやと応援してもらっています。頑張る女子大生!充実の学園生活でしょう。


 さて、藤女子大と言えばモノクロです。篠原奈那子さんはその代表者でしょう。前回の平間理彩さんも代表格です。先輩にあたるから大御所的です。しかし、平間さんはフィルムを絶対視していない。かたや篠原さんはフィルム・オンリーみたいです。この日の持参写真がそれを物語っている。
 ということは、「パチッ」とシャッターを押す機会の少ない人かもしれない。数少ない写真を「ジトッ」と眺め魅入っているのでしょう。暗室での時の流れに身を置くのを至上の喜びとしているかもしれません。

 ところで、スナップを見る立場だと、今回の持参品はサイズが大きくて素通りして見るには不便です。そして、他の人のスナップは、作品化を考えないで、自分の気の向くままに撮ったものがほとんどです。見る方は気楽な感じで、大量のスナップで、撮影者の立つ位置・姿勢・眼差しを想像することができる。流れる雲を見るようにスナップを流し見することによって。
 その点、この日の見る会は趣が違っている。幸い、会議室だったのでテーブルに写真を並べてその全容をまばたきで見ることができた。見るには便利だったが、手に取る感触、持って見る親近感はいつも見ているスナップ写真を見る会には及ばなかった。


 さー、皆が選んだ組み合わせです。






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 選ばれたポートレイト。表情いろいろで、女もいろいろ・・・いろいろなのが女性なのかもしれない。



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 これを選んだ方はよくわかる。佐々木練君でしょう。




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 キリリと引き締まった組み合わせだ。不思議なものだ。こんな風な組み合わせが見えるとは!感心の一語に尽きる。



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 これも好組み合わせだ。ポートレートが抜群の効果を発揮している。この人物がなければ、渋い心象風景だけとして枠にはめそう。空間の中に、人の生きてきた時間軸が生まれたみたい。



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 続きに続く好組み合わせシリーズだ。鏡や花は間違いなく主役だ。が、全体の中で生きている。3枚あることによって、全体の膨らみや奥域が生まれたみたいだ。




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 これは間違いなく僕が選んだものでしょう。対作品として。タイトルは「冷や汗」。




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 これも僕が選んだのかな~?覚えていません。タイルは、「穴」。
 しかし、他の方の選定の方が余裕を感じる。僕の選び方は無手勝流か、キリキリ選定かどちらかみたい。

 篠原さんは「目」が好きみたい。



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 さらに1枚加わった!誰かが足したのだろう。こちらの方がおもしろそうだ。



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 この組み合わせ!篠原奈那子嬢も「参った!」とつぶやいたことだろう。




 思うに、今回の写真は多くが作品になったか、作品候補だったと思う。
 失礼だが、参加者の選定・シリーズの方が、撮影者本人が選んだ出品作群よりも面白く思えた。素材が白黒ということで、虚構を演じることができたのだろう。写真の一つ一つが普通のスナップよりも完成度が高いから、色んな組み合わせに対応できたのだろう。それに、選ぶ方はかなり自由に操作した。
 その点、篠原奈那子さんは世界を狭く置き換えて選び抜こうとしている。余計な要素を排除している。この余計な世界にめくばせできるようなったら良い個展ができると思った。




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# by sakaidoori | 2017-01-18 12:00 | 100枚のスナップ | Comments(0)
2017年 01月 18日

2541)「チカホで、100枚のスナップ写真を見る会 ~平間理彩~」チカホ 終了/2016年6月11日(土) 16:00~



「チカホで、丸島均と100枚のスナップ写真を見る会」


2016年期 第3回

平間理彩(藤女子大学4年) の場合


場所:札幌市チカホ①②番出入り口付近の白くて丸いテーブル
   (銀だこやモスバーガーの前!)
日時:2016年6月11日(日)
  16:00~

ーーーーーーーーーーーーー(6.11)


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 「スナップを見る会」、スナップ写真を沢山持って来て、ただただ見て楽しむものだ。スナップを通して,撮影者の写真姿勢、その心を僕は傍観者の視点で楽しんでいる。同席するのはほとんどが群青展参加の撮影者。彼等は撮る立場で楽しみ、勉強し、盗んでいるかもしれない。

 今シーズンは随分と開いた。3月から今年の1月まで、全部で16回。昨年の3月4月は絶不調だった。だから4月は閉店。秋も不調に陥ったが「見る会」だけは頑張った。
 なぜ頑張ったかというと、群青展を盛り上げるためだ。集まる人は少ないが、何かをしている姿だけは、何人かには伝わるだろう。伝わればマンパワーも、もっともっと膨らむかもしれない。


 というわけで。2016年度3回目の「見る会」です。

 今回は藤女子大学写真部4年生の平間理彩さん。

 藤と言えばモノクロです。実際、平間理彩さんの発表作品はモノクロだらけだと思う。ですが、こうしてデジカメなど、あれこれ撮っているのですね。

 この会のハイライトは、参加者がスナップを好みで選んで、どこが面白いかなどを楽しむことです。

 以下、選ばれた組み合わせを載せます。


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 テーマは「闇」ですね。



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 「カニ」と「家屋」の組み合わせで、「漁村の民家」ですか。ちょっと普通でした。



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 家屋では面白くないので、「自転車で逃げる逃げる女の子」の組み合わせ。こちらの方が抜群に面白い。タイトルがきめてですね。何にしよう~?



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 ピンボケですいません。




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 これは面白い!スケベに流れそうなシーンをググッと無機質空間が知性に置き換ている。



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 シブイ!!




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 この組み合わせは素晴らしい。誰が選んだの?
 どの一枚一枚にも人が見え隠れしている。作品全体が微妙に揺れている。心がザワザワする。3枚集まることによって、見えない世界の窓がポッカリと開き・・・その先には・・・。

 これを大きくして展示しても、作品として耐えられるだろうか?




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 これは多分、僕が選んだのでしょう。
 右側の写真、人の落ち着いたたたずまい、モノクロ特有の味わいがある。何より、撮り手と撮られる側の若さが画面を覆って眩しい。

 右側の写真は欲しいのです。でも、モデルが群青展参加者なので遠慮しました。
 それで、お持ち帰り用に選んだ丸島ベスト・スリーがこれです



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 何とも言えない組み合わせだ。ツー好み。




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# by sakaidoori | 2017-01-18 00:49 | 100枚のスナップ | Comments(0)
2017年 01月 17日

2540)「Traffic Moment 村岡陽菜 橋本知恵 二人展」 HUG 1月15日(日)~1月29日(日)  

Traffic Moment 
村岡陽菜 橋本知恵 二人展

北海道教育大学大学院油彩画研究室修了生、
村岡陽菜(2014年修了)、橋本知恵(2015年修了)による
二人展です      

    
 会場:HUG 北海道大学アーツ&スポーツ文化複合施設
      中央区北1条東2丁目4番地 札幌軟石蔵
   
      電話・011-300-8989

 会期:2017年1月15日(日)~1月29日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:12:00~21:00
     (最終日は、~18:00まで。)


------------(1.15)


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 ほぼにた年齢の女性2人展。道教育大+院で油彩を学んだ。
 実は、僕は彼女たちの学生時代の作品をかなり見ている。個展で見ることはなかったが、同期の作品群の中で親しんでいた。
 この日、記帳をしたのをきっかけに、村岡陽菜さんと話し込むことができた。といっても、昔から感じていたことを思い出しながら、今日の作品の感想を述べた。

 そんなわけですから、初めに彼女を掲載します。語りも必然的に彼女中心です。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)

◎ 山岡陽菜 の場合


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 今展を代表する大作だ。二紀展に所属しているとのこと。その出品作が中心か。

 都会の街角風景。黄昏れすぎの「ネオンの七色、人の黒きシルエット、夜空の青・・・そして意図的な影」が全てだ。影は線から面へと膨らみ始めた。より大きな闇のムードを漂わせている。だが、「闇」と言うには不思議性に欠ける。メインは健全な七色の世界。影はその明るさを引き立たせる役目のよう。

 都会のネオンの下の人の織り成すドラマ、それを村岡陽菜に求めてはいけないようだ。
 僕は求めたくて求めたくてウズウズしている。だから、闇にドラマが薄いのを不満に思う。絵画の構成において、マイナスの人間関係である三角関係のような浮き沈み、立体感が乏しいのを不満に思う。しかし、それは彼女に即した不満ではない。無い物ねだりというものだろう。

 黄昏時の闇夜に人の断絶苦悶を彼女は見ない。生きている一つの証、明日も生きることがあたりまえのように、淡々と良き日を終えた安堵を見ている。

 闇夜に健全な希望を見る!それは僕とは違う。違うが、言葉で示されたら間違いなく反発する。しかし、絵画は美しくそこにたたずむだけ。幸せな闇夜もあると信じたくなる。



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   ↑:「On the way」・2016年 キャンバス 油彩。




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   ↑:「weekend」・2016年 キャンバス 油彩。


 昔に比べれば自信を持って描いているみたい。学生時代は中途半端にロマンがかっていた。今は強く描いている。気持ちがスッキリしたのか?描くこと、見ること、生きることに変化が起きたのだろう。画面に幸せ感が強くなったみたい。



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橋本知恵 の場合




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   ↑:右側・「此処では喜劇ばかり」、2015年 キャンバス 油彩(以下同じ)。
   ↑:中央、「そこにいること」、2013年。
   ↑:左側、「誰がうそだといえましょう」、2014年。



 橋本知恵の人体といえば、どうしてもミケランジェロを思ってしまう。きっと彼女は随分と研究したと思う。力強い筋肉美、他を圧倒させる肉体のボリューム感、その肉魂が他者と絡み会って個の尊厳を発揮する。

 ミケランジェロの場合は神に対峙する人間がテーマだった。「個」の独立の問題が常にあった。
 キリスト教的神に無縁な橋本知恵にとって、この力強さは何と闘っているのか?おそらく、そういう問題設定が間違っているのだろう。ヨーロッパ美学を明治維新以来、いかに自分のものとするかと闘った日本人。その末裔の北海道の女子がパワフルなミケに魅入った。憧れた。一所懸命に彼を追っかけた。そこから逆に彼女は何かと闘い始めたのだろう。無意識下にあった青春の悶々と反逆精神に目覚めたのだろう。その途中経過が今展の作品群・人物群だ。

 テーマは「女である自分」と「他者との関係」と、決めつけよう。他者とは「家族という他者」だ。





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   ↑:右側、「はじまりのおわり」・2015年 油彩 キャンバス。
   ↑:左側、「だれがほんとを」・2016年。



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   ↑:「Amicus」・2016年。


 Amicus・・・どういう意味だろう?辞書によれば、ラテン語の「法廷助言者」あるいは「終生の友」を意味する語群の一部だ。



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   ↑:右側、「なつがとおりすぎていく」・2014年。
   ↑:中央、「スケッチ」・2014年。
   ↑:左側、「ものさし鳥の巣」・2016年。


 大学院修了後、旧作を交えてではあるが、こうして現在の絵画研鑽を押し出すことはとても良いことだと思う。
 職業画家でない限り、一年で描く絵画作品量はしれている。描き続けること、僕のような鑑賞家が若き表現者に願うのはその一点のみだ。

 確かに彼女たち二人の表現は古典的だ。しかも、中央の今風とは違い泥臭く野暮ったい。北海道内の画家として、海に囲まれて古き良き時代の古典絵画を純粋培養的に取り組んでいる感じが強い。しかも真面目に素直に実直に。絵描きとしてその気質は良い。しかし、現代の豊かで意味曖昧な不安な環境の中で、しかも全てが軽い中で、彼女等の実体的絵画を見ていると決められた絵画的約束時の中で個的ロマンを追っかけているだけのようで歯がゆい感じもする。
 しかし、無い物ねだりはできない。研鑽のこの時代をくぐり抜けて、よりなまめかしい個性的作品の誕生を楽しみにしよう。
 ルネッサンスから印象派まではヨーロッパ男性の美学だ。根本精神は「他者の支配」だ。根本的に、今の若き日本女性の感性と反すると思っている。
 「若き日本女性の感性としての絵画」、本当はこの2、30年に陽の目を見始めたものだと思う。可能性は狭くはないはずだ。僕自身を含めて、男の絵画感もこだわらないで突き進んで欲しい。

# by sakaidoori | 2017-01-17 13:15 | HUG(教育大文化施設) | Comments(0)
2017年 01月 17日

2539)「群青展座談会告知~僕はなぜ写真を撮るか?見せるか?・・・」アートスペース201 1月26日 18時~

群青(ぐんせい) 
   オープニング・トーク



出品者による写真を語る集い
 〜僕はなぜ写真を撮るか?見せるか?見せたいか?〜


 司会:丸島均
 座談:長内正志(札大4年) 
    篠原奈那子(藤女子大3年) 
    岩田美津希(北海学園Ⅰ部4年)
    野呂田晋 神成邦夫 吉田切羽

 1月26日(木) 18:00〜20:00 6階C室

 会場:アートスペース201 6階C室   
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418
 会期:2017年1月26日       
 時間:18:00~20:00

※ 展覧会の会期
【前期】2017年1月26日(木)〜1月31日(火) 10:00〜19:00

【後期】2017年2月2日(木)〜2月7日(火) 10:00〜19:00
 (各会期最終日は、〜18:00まで)

※ 会場は上記のアートスペース201 5階6階

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 展覧会初日に、群青参加者による座談会をします。
 テーマは、「僕はなぜ写真を撮るか?見せるか?見せたいか?」
 この場合の「僕」は若手を想定しています。ですから、ひな壇的場所には3人の学生諸君に座ってもらいます。

  長内正志(札大4年) 
  篠原奈那子(藤女子大3年) 
  岩田美津希(北海学園Ⅰ部4年)

 ミニ個展の中心3羽カラスです。気心も少しはあることでしょう。

 他の若手群青参加者が適時発言していくことでしょう。
 そして、年配者として野呂田晋、神成邦夫、吉田切羽の諸氏が司会者のサポート役です
 司会は私・丸島均。

 何かのテーマを語り合うという講演ではありません。極々身内の、写真に対する問題意識を公開で披露するというものです。

 基本は「写真行為をする自分とは何か?」です。若者たちの写真姿勢を会話を通して楽しむものです。

 ひな壇の3人は他者に対して主義主張をもって写真をしているのではないでしょう。個人的趣味、楽しみ、悩み・・・などなどで写真をしているのでしょう。それを聞いて何の役に立つのか?と思っておられる方は来なくて結構です。覗き見趣味でもかまわない、青年たちの気分・感覚・姿勢に関心のある方はご来場下さい。

 もっとも、若者が熱弁を振るって自己の思いを語るとは思われない。内なる問題意識を、丸島に乞われて、しかたなく披露するのです。たどたどしいものになるでしょう。私がうまく引きだせれればいいのですが、私自身がまれに見る自己中的人間です。他者の気持ちを引き出せるとは思えない。

 演壇者も語りがおぼつかない、司会者も怪しげだ・・・それで座談はうまくいくの?まっとうな疑問です。上手くいかなくても構わない。ケセラセラで進めていきたいと思います。

 群青展参加者も語ることでしょう。質疑応答もあるでしょう。突飛な展開になるのも良いが、あまり期待しないで下さい。
 2時間、群青劇場の幕開けです。

# by sakaidoori | 2017-01-17 07:00 | アートスペース201 | Comments(0)
2017年 01月 16日

2538)「札幌国際情報高等学校 美術部展」 アートスペース201 終了/1月5日(木)~1月10日(火) 

札幌国際情報高等学校
       美術部展
 



 会場:アートスペース201 5階E室   
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2016年1月5日(木)~1月10日(火)       
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~18?:00
    (最終日は、~17?:00まで。) 

ーーーーーーーーーーーーー(1.5)



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 札幌国際情報高校美術部-顧問先生の指導よろしきを得て、抜群の写実力を誇る美術部だ。要するに高校生にしては上手い絵画が多い。まるで、道展予備軍という卵みたいだ。
 以下、全作品を掲載します。


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 高校生の段階で、こうしてキチッキチッと描いている姿は好ましい。素直で端正で、与えられた表現方法を直向きに精進している。
 驚くべき事は、大半の生徒がこの美術部で油彩を覚える。そしてこの成果!かなりの高校生が美術系の大学を希望しているようだ。実際、道教育大学美術課程に進学する生徒も多い。
 今後はより個性重視で頑張って欲しいものだ。なぜなら、ただ上手い大学生は道外に山のようにいる。自分らしさを意識的に磨いて欲しい。

 この日は、受付学生の二人と会話した。僕の方は夕方までたっぷりと時間があるので沢山お喋りをした。学生君達、老人に付き合ってくれてありがとう。

 以下、何点か個別作品を載せます。
 1,2年生の多くの作品は、道展主催U-21出品の途中段階です。


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   ↑:1年・徳本柚希、「散歩」。


 (ただ今制作中。)

 屯田防風林内の風景だ。屯田に住んでいる私にとっては身近な場所だ。

 実景としてはいかに枯れ葉が落ちた秋でも、これほど梢の隙間感はない。遠景が、どこまでも透けて見えるということはない。実際、木々の隙間は何やかやで埋められ、遠景の木立には透明感はなくなるそうだ。

 ところが、僕にとっては隙間だらけの木々が上に向かって行く姿、何かを求めてひたすら背伸びしている立ち姿のほうが好ましい。高校生の、未熟な樹の表現力がたゆたゆさを増している。その頼りなげとアッケラカンな木立の姿に若さ・その生命力を感じる。

 とは言っても、完成形の作品は日の光は上部だけになり、より一層「光と木立の影」が引き立つのだろう。



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   ↑:1年・平山和(油彩)、「北の踊り子」。


 (ただ今制作中)

 全体が薄暗くぼんやりしている。だから、めりはりを付ける着色・上塗りが施されるのだろう。
 この学校は、「光と影」を表現の大きな手段にしている。そういう意味でよりメリハリを求められるだろう。

 しかし、この暗がりは不気味だ。何かが画面全体から出てきそうだ(上掲の写真は、丸島の加工のし過ぎで秘密性が薄らいでいます)。踊り子は画面の鶴の舞ではなく、暗がりにうごめく絵画自体のよう。作品が踊っている。空も、森も、大地も、生き物も暗がりの中から這い出てきそう。そういう意味で、僕はこの作品は素晴らしいと思う。
 ただ、描き手の学生に、絵画における「暗闇とは何か?」という意識と追求心が薄い。あくまでも制作の流れの中で薄暗い作品になったまでかもしれない。
 仕上がりを楽しみにしよう。



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   ↑:3年・鈴木紗弥、「静観」。


 この学校特有の光表現だ。やさしく暖かく・・・を大事にしている。
 壁のレンガの並べ具合がかわいい。光表現という技術的暖かさもいいが、こういう積み木具合の高校生らしさが愛おしい。




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   ↑:2年・近川亜希、「あきにさようなら」。


 (ただ今制作中)


 「あき(亜希)にさようなら」・・・なかせるな~。「(近川)亜希」という自分に「さようなら」と言っている。
 成長脱皮する区切りのために描いたのかな?
 おそらくバレーを習っているのだろう。そのバレーともお別れをするのだろう。

 「秋」の色の輝きは良い。しかし、人間が表情を含めてぎこちない。本人もわかっている。「これからもっと動きや存在感をだせるようにしていきます」・・・期待しています。




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   ↑:2年・西谷彩乃、「街いろ」。


 (ただ今制作中)

 高校生に限らず、若い女性が夜の街並みを描くと、ネオンの七色がとてもやさしい。

 「ネオンちかちか夜の街」には彼女たちが思うような優しさばかりではないだろう。そこが絵描きの限界か?はたまた実社会にお構いなく、色の可能性を楽しめる存在なのか?そこが絵描きの健全な証拠なのかもしれない。社会は無意識にそういう健全さ・あどけなさを求めているのかもしれない。特に日本では。

 お嬢さんたち、夜の街はもっともっと危険ですよ。ロマンには虚偽や暴力も引っ付いている。気をつけてね。



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   ↑:2年・斎藤和奏、「高揚」。


 「高揚」って、この絵のどこが高揚なの?確かに、ゴミゴミした世界を描き手の色彩感、まとめ具合で秩序化されてはいるが、この作意性が「高揚」なの?

 不思議に思って描き手の説明書きを読む。
 そこには、「この場所を発見した時のわくわくした気持ちを『高揚』という題名に込めました。

 なるほど。いろいろな「高揚」があるのか!命名する喜びがわからなかった!




・・・・


# by sakaidoori | 2017-01-16 17:28 | アートスペース201 | Comments(0)
2017年 01月 16日

2537)「会議室で旧作による半日の写真・ミニ個展&批評会 岩田美津希(北海学園4年」市民活動S. 終了/12月8日

会議室で旧作による
 半日の写真・ミニ個展&批評会


◎第3回 岩田美津希(北海学園大学Ⅰ部4年) の場合 


 会場:かでる2・7(8階) 北海道市民活動促進センター
     札幌市北2条西7丁目

 会期:2016年12月18日(日)
 時間:13:30~17:45
    
◯第1回 長内正志(札幌大学4年) の場合 (11月20日)
◯第2回 篠原奈那子(藤女子大3年) の場合 (12月4日)

協力:群青展(代表 丸島均)
    
ーーーーーーーーーーーーーー(12.18)

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 おっ、エロスだ!官能だ!スケベだ!いいね~!!
 しかも、挑発的、攻撃的、オンナおんな女・真一文字だ!

 撮影者の意図に関係なく男はこういうのを見てスケベ顔になる。撮影者・岩田美津希にあれこれ会話する気にならない。例えば、「あんたの体、良いね~。オレと寝るかい?」など言えるものではない。

 そこまでいかなくても、より真摯に、「セルフでしょう?誰かに撮ってもらっているの?自分で撮るの?こういうポーズ、どんな時に思いつくの?思いついたら即実践するの?」
 真面目に尋ねられれば、懇切丁寧に岩田美津希は応えるだろう。いや、それ以上に自分の写真動機や悩みも積極的に披露すると思う。 
 この日はまさにそういう場であった。「イワタは・・・」と、自分の気持ちをわかってもらいたい、わかってもらいたいと、女の子っぽい表情・声色で語っていた。真摯で可愛い。



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 白が好きな岩田美津希だ。秘め事は暗い世界、闇夜でするもの。なのに白昼夢的な世界を愛する。エクスタシー的官能美には興味が無いのかもしれない。夢、それも攻撃的表情で夢舞台を演出している。むつまじき和合からは遠く、血しぶきを愛する。
 裸の岩田美津希も良いが、服を着たほうがもっといい。裸の性迫るオンナより、意識と文化を纏った女の方が良い。ただ勃起するよりも、あれこれと感情を見る方が良い。
 服を纏った岩田、きっと騙したいのだろう。誰を?変身したいのだろう。何に?
 裸の女は血しかまとえない。それに引き替え、百面相の着こなしの豊かさ!女は何にでもなれる!変身した姿を信じるか?白昼夢として、一人一人の岩田を置き去りにするか?

 男はロマンとして、時には理想化して女性を愛する。時には暴力的な支配下に置いて愛玩する。女は男の願望に応えるものだと思い込んでいる・・・多くの男は。
 女・岩田は、そういう男への反逆か?いや、女らしさを男抜きで追求しているのか?男にはわからない世界だ。



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 多くの方に来ていただいた。
 長い間居てくれた。
 長内、篠原、岩田、三者三様の語らいの場だった。


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 左から、篠原奈那子、長内正志、岩田美津希。

 ありがとうございました。

# by sakaidoori | 2017-01-16 13:33 | 北海道市民活動センター | Comments(0)
2017年 01月 15日

2536)「会議室で旧作による半日の写真・ミニ個展&批評会 篠原奈那子(藤女子大3年」市民活動S 終了/12月4日

会議室で旧作による
 半日の写真・ミニ個展&批評会


◯第2回 篠原奈那子(藤女子大3年) の場合            

 会場:かでる2・7(8階) 北海道市民活動促進センター
     札幌市北2条西7丁目

 会期:2016年12月4日(日)
 時間:13:30~17:45
    
◯第1回 長内正志(札幌大学4年) の場合 (11月20日)
◯第3回 岩田美津希(北海学園大学Ⅰ部4年) の場合 (12月18日)

協力:群青展(代表 丸島均)
    
ーーーーーーーーーーーーーー(12.4)


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一番左側は前回紹介した長内正志君。
その隣の女性が今展の主役・篠原奈那子さん。
その隣の女性は藤女子大関係者。
その隣の男性は・・・。この日は隣のおじさんという感じでナナちゃんを見守っていた。お顔に似合わずやさしい方だ。



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 長内、篠原、岩田と2週間おきの個展だ。一つ一つは小さくキラリと輝き、青年たちに間違いなく「何か」を残したことだろう。その三つが重なり合って、一回り大きな青年劇に成長した。それを作ったのは彼等主役ではなく、訪問客たちだ。思わぬ人の入りだった。しかも、彼等は帰ることを忘れたのかしら・・・飽きることなくそこにいた。

 長内正志の場合は準備不足もあり、そこそこの入りだった。というか、僕はほとんど訪問客を期待していなかった!こんな場所に誰が来るのだろう?だから僕は最後まで居ると宣言した。誰も見なくてもいい!オレが見る!

 まずまずの成功裏に長内展は終わった。

 篠原展、群青フライヤーを関係者に渡す手配だ。その目論見も上手くいき、そこそこ以上の訪問客!しかも帰らない!狭い会場がむさ苦しい!
 藤女子大学関係者もかなり来てくれた。札大の長内君は、自分の大学との違いを嘆いていた。「良いな~、良いな~、藤はいいな~・・・」。まさしく、「藤の高嶺に、降る雪降る雪麗しく、見目麗しき乙女かな」と心で謳っていたことだろう。


 以下、作品を載せます。全部ではありません。半分?三分の二?


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 大きめの作品がびっしり引っ付いている。黒が眩しい。しかもこの黒、バライタという面倒な仕上げで、普通のフィルム仕上げよりも黒の色調が深い。撮影者は職人気質か?何かを撮る、というよりも黒を引き出すことに最大の魅力を感じているようだ。だから、見る人は作品の一つ一つを吟味して作品の魅力を語るより、会場に黒が踊っていることに魅了される。
 しかも、この三年間の作品をある程度はまとめて展示はしていても、どうしても全体のランダム感は拭えない。しかし、ランダムだからこそ、1年時から3年時までの黒表現の上達具合がファージーに配置されて黒が多方面に踊るという効果をもたらせた。おそらく、広くて綺麗な白壁に、時間をかけて作者好みで配列したら、一本調子で間延びしたものになるだろう。

 見る人は会場の黒世界と、とりとめのない被写体に篠原奈那子の可能性を感じたかもしれない。
 果たしてそうだろうか?黒の技術表現に、黒という装置に騙されているのかもしれない?

 ピン作として、飛び抜けて目を惹く作品がある。祖父の顔・目を撮ったものだ。歳をとった人間の表情の深みを黒がしっかり支え、老人の過ぎ越し人生の深みを表現している。人間リアリズム、社会派リアリズムそのものだ。しかし、他の人間を撮った作品の多くはセンチメンタルで弱々しい。祖父の作品は間違いなく例外だ。が、撮り手は例外という意識は無いだろう。おそらく、安心して接写し、被写体と黒表現があまりにマッチングが良かったからだろう。

 廃墟を撮った作品にも良いのがある。この場合も被写体に安心して迫り、いろいろ工夫して撮り、結果、黒が良き効果を発揮したのだろう。

 僕は黒表現のより未熟な淡い色調に、若さという魅力を感じる。素直で穏やかで瑞々しい!若さだ。あ~、若いな~!若いって良いな~!
 撮影者は心の淡いモヤモヤを作品化したいみたいだ。が、そのモヤモヤそのものに若さを感じる。

 会場をびっしり覆う黒の色調!倦まずたゆまず励んだ成果だ。素晴らしいと思う。
 しかし、やりたいことと、出てくる黒の魅力にギャップを感じる。
 黒は男が作った美学だ。そこに憧れがあるのだろ。憧れを越えて、「女にとっての黒」を見たいものだ。



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 当日頂いた作品。一番のお気に入り。

 帰路の後ろ姿。帰るところがある安堵感。黒がやさしく女性を包み、黒が若い生命力となって女性から発散している。
 女性自身が一日の最後の自転車旅行を楽しもうとしている。帰るところを明日を信じている。

# by sakaidoori | 2017-01-15 22:29 | 北海道市民活動センター | Comments(0)
2017年 01月 14日

2535)「会議室で旧作による半日の写真・ミニ個展&批評会 長内正志(札大4年)」市民活動S. 終了/11月20日(日



会議室で旧作による
 半日の写真・ミニ個展&批評会


◎第1回 長内正志(札幌大学4年) の場合             

   会場:かでる2・7(8階) 北海道市民活動促進センター
     札幌市北2条西7丁目

 会期:2016年11月20日(日)
 時間:13:30~17:45
    
◯第2回 篠原奈那子(藤女子大3年) の場合 (12月4日)
◯第3回 岩田美津希(北海学園大学Ⅰ部4年) の場合 (12月18日)

協力:群青展(代表 丸島均)
    
ーーーーーーーーーーーーーー(11.20)

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学生3人によるリレー個展を僕(丸島)は企画した。
会場はカデル2・7 8階にある北海道市民活動センターだ。
ここは市民活動を支える場所だ。打ち合わせとか学習会などで利用される。当然、美術や写真などの個展会場ではない。
しかし、個展形式による学習会ということで「個展」を実行した。実際、学習会なのだ!しかも、不特定者にも来てもらうために葉書大のフライヤーも作った。会場利用としてはフライング気味ではある。

12時半から作業は開始。まずは長内正志と丸島で会場作りだ。
隣室とは隙間があるのでびっしりとパネルで壁を作る。イスは片付ける。中央の机は移動だ。パネルに机を引っ付けて真ん中を空間にし、会場作りは万全!

次ぎに設営だ。パネルに作品をベタベタと貼る!貼りきれない作品はテーブルの上に置く!オープン時間近くになって篠原奈那子が手伝いに到着。一瞬で状況を把握したようだ。無言で手際よく手伝う。頼りになる助っ人だ。都合50分で長内正志個展会場は完成した。

会場の様子です。


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次は作品群です。個別紹介はしません。



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 作品群は全て旧作だ。今日の日のための作品はない。
 長内正志は大学4年生。学生は年間かなりの展示機会がある。普通にチャンと出品していたら、4年生になればかなりある。
 長内正志は写真が大好きだ。他人よりも沢山出品する。だから、枯れ葉も山の賑わいのごとくに作品数はある。その作品をできるだけ多く持って来て会場に並べる。その全貌をみるのがこの個展リレーの最大の目的だ。広い会場で、設営時間が長いと、あれやこれやと展示に時間をつぶすだろう。試行錯誤をするだろう。そして小賢しいテーマで作品群を仕分けするだろう。
 それをさせないのが今展の第2の眼目だ。つべこべ考えずに、一気一気に個展会場を作る。方法はただただ感覚的に壁に貼って机に置くだけだ。
 その自作の山と撮影者・長内正志は対峙する。「旧作たちよ、さようなら~。オレには明日に向かって撮るだけだ」と、なったかどうか?

# by sakaidoori | 2017-01-14 19:43 | 北海道市民活動センター | Comments(0)