栄通記

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2006年 12月 31日

1)野上裕之・酒井博史 年越し彫刻・テン刻ライブ 

○ 野上裕之個展 「NU」

 場所:テンポラリー スペース
     北16西5 斜め通・東向き
 期間:12月26日~1月14日(日)  年末年始に関係なく月曜日のみ休
 時間:11:00~19:00

 野上君、1980年旭川生まれ。現在26歳、若い彫刻家である。今展は二度目の観覧、作家とは初対面である。挨拶程度の会話をした。初々しい表情だ。「サッポロ イヤー ブック」のプロフィール写真のイメージでは、どこか角張って、きつい感じだが、全く予想に反した第一印象だった。坊や然とした受け答えに愛着を感じる。しなやかな中にどんな鋭さを秘めているのだろうか。

 尾道市の民家を借りて制作活動しているという。メキシコに短期滞在して最近帰日したという。一時帰省中のあわただしい個展である。この夏急逝した村岸君への追悼展でもある。充分な時間をかけて制作した作品展ではない。村岸君亡き後、作品として何とか彼に報いたいという思いの先行した展覧会である。偶然かもしれないが、年末年始がからんだ回顧・再生展である。若い個展である。青年だから出来る個展である。

 総合タイトル「NU」。ギャラリー・オーナーの案内メールにはいろいろな語呂合わせ的な説明がなされている。更なる解読によると「MO・NU・MENTO」かつ「MOMENTO」、前者は「記念碑、墓、像」で後者は「一瞬、刹那」。「インスタレーション的なこの一時に、墓場ともいえるこの場所に、像を記念碑を建てるのだ」

 作品は三点のみ。会期前半に徹夜で順次制作し展示していくというスタイル。尾道市の旧家から持参した和風建築木材、寸角程度の長材を組み木のように合わせて、長さを生かして直立させている。一つは手。シンプルに誇張された長い手。一つは動物の顔を彫ったトーテンポール風の直立物。僕はこの顔を古代メキシコで栄えたオルメカ文化の巨石人頭だと理解している。最後にイス。なんとも実用性では危なっかしいが、三角形を基本にしてキラリと光る物を感じる。ゴッホのイスと同様、このイスは誰の為のイスなのか?
 
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# by sakaidoori | 2006-12-31 18:27 | テンポラリー | Comments(8)