栄通記

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2014年 03月 29日

※※) 台北気まま旅行です。再開は4月2日?かな。



 最近は休みがちです。どうもすいません。

 今日から4泊5日の小旅行です。台湾台北に行ってきます。気ままな物見遊山です。帰国後再開したいと思います。4月3日頃からです。よろしくお願いします。

by sakaidoori | 2014-03-29 10:50 | Comments(5)
2014年 03月 20日

2377) 「杉原潤一個展」 さいとう 3月18日(火)~3月23日(日)

   

杉原潤一個展      
     
             


 会場:さいとうギャラリー 5階  
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
     電話(011)222-3698

 会期:2014年3月18日(火)~3月23日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(3.19)


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 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 杉原潤一は今春道都大学を卒業する。中嶋ゼミ生だからシルクスクリーンを学んだ。

 幾つかの作品傾向があるのだが、以下の作品群が抜群に良い。それをまず載せます。



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   ↑:「ある角度からの町」。




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   ↑:「町娘猫 ナターシャ」。





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   ↑:「無人の町」。





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   ↑:「かくれんぼ」。






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   ↑:「chik-show天国」。






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   ↑:「町外れの家」。



 青年・杉原潤一の真夜中のロマンだ。人の姿はない。人家があるから必要ないんだ。青年はちょっぴり寂しがりやみたいだから、お家を積み木のようにして、その影に隠れている。一本の道、行こうか行くまいか?それに、大好きな動物があちこちで番人をしている。今は人無し風景の方が夢が膨らむ。



 卒業記念展を兼ねているから、「シルクスクリーン、しっかり学んだ作品よありがとう!」そんな感じで近作旧作が誇らしげに並んでいる。デザイン性なり不思議な造形美なりと若者らしい格好良さも表現している。先に載せた作品群はそういう「上手さや格好良さ」ではなくて、自分だけの物語、本当の自分らしさをやっとつかんだ喜びだ。シルクスクリーンは棚に上げて肉筆画だ。技術の習得はせねばならない。でも、覚えた技術を全て使い切れば良い作品ができるか?そうはさせないのが美術の女神だ。木版画のような上掲の作品群、女神が微笑んでいるみたい。

 建物の輪郭線、屋根を這うかっちゃき線、上手い線の必要はない。本物らしさをなぞる必要もない。下手そうに見えても「その人らしさ」が「線」に乗り移れば、見る人は嬉しく楽しく心が躍る。あちこちに破線も見える、かっちゃきかっちゃきで「腕が鳴る鳴る法隆寺」だ!絶好調の杉原潤一だ。




 他の作品も見て下さい。ほとんどがシルクスクリーンでしょう。




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   ↑:左から、「猫背猫『マツ』」、「猫背猫『ハルオ』」








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   ↑:「さよならアンダーソン」。




 以前に見た作品。自分好みだ。








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   ↑:「海中運河」。





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   ↑:よくばりケイティ」。




 杉原潤一版「花鳥風月」だ。自信と自慢の一作だろう。





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   ↑:左から、「マカマカ」、「土曜の『牛』の日」。

by sakaidoori | 2014-03-20 23:18 | さいとう | Comments(1)
2014年 03月 20日

※ 栄通の案内板  3月(2014)

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   ↑:(以上、12月28日入れ替え。)





   ~~~~~~~


[栄通からの掲示板]

2014.1.26記

 寒中お見舞い申し上げます。
 さて、遅まきながら新年の初アップです。今年も宜しくお願いします。




栄通の案内版以前の記事


 【連絡先】

 〒 003-0021 
 札幌市白石区栄通11丁目1番7号     丸島 均



    
お願い!! ポスター、頂けませんか。



※ 写真をクリックすれば、大きい画像がみれます。栄通記&案内板ともです。
※ 展覧会の案内等があれば、この欄にコメント下さい。


【最近の記事】




3.20
・「小林宗二個展 『くろ』」 創 3月26日(水)~3月31日(月)
・「平成25年度 札幌新陽高等学校 書道部・美術部 校外展」市民g. 終了/3月15日(土)、3月16日(日)
・「北海学園大学2部写真部 写真展『Spring has come!』」アートスペース201 3/27(木)~4/1(火)

3.18
・「第28回 北海道墨人」市民g. 4月2日(水)~4月6日(日)
・「合田早苗水彩画展」 さいとう 3月25日(火)~3月30日(日)
・「第42回 アルディ会展(道新油絵教室)」時計台 3月24日(月)~3月29日(土)

3.17
・「いわならべ 道教育大学岩見沢校美術コース 日本画研究室」時計台 3月24日(月)~3月29日(土)
・「EX12th 札幌圏大学生合同写真展」市民g. 3月26日(水)~3月30日(日)
・「第13回 サッポロ未来展」 時計台 3月17日(月)~3月22日(土)

3.16
・「チカホ3周年記念Public Art Reserch Center3 [PARC3:small word]」チカホ 3/12(水)~3/16(日)


3.9
・「JART4TH Japanese Emerging Artists Exhibition(チエの場合)」(米国)WAH Center 2/28(金)~3/9(日)
・「おびひろ現代アート2014」 (帯広)市民ギャラリー 3月2日(日)~3月16日(日)
・「清武昌展 -狭間によせて-」 ト・オン・カフェ 3月18日(火)~3月30日(日)

3.8
・「清武昌展 -狭間によせて-」 (深川)東洲館 3月16日(日)~3月30日(日)
・「藤女子大学写真部写真展 三月展」 アイボリー 3月11日(火)~3月16日(日)
・「抽象派小空間展」 たぴお 3月10日(月)~3月22日(土)

3.7
「『Timeless2:時の回廊』Work In Progressプロジェクト報告展」ポルト 3月4日(火)~3月23日(日)
・「Gleam groove(グリーム・グローヴ) 第1回『希望の光』展」品品法邑 3月16日(日)~3月23日(日)
・「自己紹介展 札幌で活躍するアート・デザイン系学生による合同展」 ポルト 3/25(火)~3/30(日)

3.6
・「内海眞治個展 『モダンフラワー』 Styling:高橋道男」 さいとう 3月11日(火)~3月16日(日)
・「柏木志泉書展 『降』」 ト・オン・カフェ 2月28日(金)~3月9日(日)

・「本間弘子・版画展 『いく星霜』 -星星の競演-」 さいとう 3月11日(火)~3月16日(日)
・「卒業制作展2014 北海道教育大教育学部旭川校 美術分野」(旭川)デザインギャラリー 3/11(火)~3/17(月)

・「JRP・日本リアリズム写真集団 札幌支部 写真展 2014」 資料館 3月11日(火)~3月16日(日)
・「小樽商科大学 写真部 三月展」 資料館 3月11日(火)~3月16日(日)
・「楽しい版画の世界」 北のモンパルナス 3月4日(火)~3月29日(土)

3.5
・ 「守分美佳」 ミヤシタ 3月5日(水)~3月23日(日)
・「堀内つつみ写真展 『過ぎいく時間、人の気配』」 富士フォト 3月7日(金)~3月12日(水)

・「今橋香奈子 『夜明け前』」 STVエントランス 3月3日(月)~3月23日(日)
・「朝地信介日本画展」 レタラ 3月1日(土)~3月30日(日)
・「小坂耀一 木彫工芸 作品展」 エスキス 2月13日(木)~3月11日(火)
・「斜里窯中村二夫作陶40年」 さいとう 3月4日(火)~3月9日(日)


3.4
・「2014年 行動展 (北海道地区作家展)」 時計台 3月3日(月)~3月8日(土)
・「ぽんち展10周年記念写真展 ポンチ展」 資料館 3月4日(火)~3月16日(日)
・「北海道教育大学岩見沢校 芸術課程一年生(8期生)展覧会 『crEIGHT 」市民g. 3月5日(水)~3月9日(日)

3.1
・「photrip冬写真展」 エッセ 2月25日(火)~3月2日(日)
・「塚崎聖子 小品展」 (カフェ)北都館 2月26日(水)~3月3日(月)
・「北海学園大学1部写真部2013年度卒業展示会」 アートスペース201 2月27日(木)~3月4日(火)


ーーーーーーーーー

2.26
・「古畑由理子 油彩画展 ~上川空知への旅~」 (深川)東洲館 2月16日(日)~2月28日(金)
・「 藤山由香展 ~手を振らずに~」 ミヤシタ 2月12日(水)~3月2日(日)
・「柏木淳風 書展 『艶逸』」 ト・オン・カフェ 2月18日(火)~2月27日(日)


2.10
・「カトウタツヤ個展 『浮遊感』」 粋ふよう 2月10日(月)~3月1日(土)
・「北海道大学写真部冬の写真展(当館全室)」 資料館 2月18日(火)~2月23日(日)

2.6
・「高臣大介ガラス展 ~ひびきあう。~」テンポラリー 2月18日(火)~2月23日(日)
・「三年目の池袋モンパルナス」 北のモンパルナス 12月3日(火)~3月1日(土)(1月は休廊)
・「第48回藤女子大学 卒業制作書展 併載:わかな書展」 市民g. 2月19日(水)~2月23日(日)

2.5
・「対展 ~若手による二点一組の写真展~ (企画/丸島均 岩村亮太)」アートスペース201 2月13日(木)~2月18日(火)
・「相原正明写真展 『しずくの国 Spirit of Nippon』」 富士フォト 2月28日(金)~3月5日(水)

2.4
・「土岐美紗貴展 "へんしつ”」 創 2月12日(水)~2月17日(月)
・「札幌学院大学写真部 卒業記念展2014」 アイボリー 2月11日(火)~2月16日(日)
・「2013年度 北海道教育大学修了・卒業制作展(札幌)」サテライト (&岩見沢) 2月7日(金)~3月9日(日)

2.2
・「(コレクション展)裸婦研究 (企画展)『In My Room』(高橋知佳 更科結希 町嶋真寿)」本郷新 1月18日(土)~5月11日(日)
・「第五回卒業制作展 + 第八回書作展 墨響(北海道教育大学)」 市民g. 2月19日(水)~2月23日(日)

-------------

1.30
・「防風林アートプロジェクト2013-14」 (帯広)防風林 2月1日(土)~2月16日(日)
・)「笹森衣里 -じかんぐすり-」 STVエントランス 2月3日(月)~2月23日(日)

1.29
・「豆本のキコキコ商會 大寒の新作発表会&原画展」 スカイホール 1月28日(火)~2月2日(日)
◯講演)「OYOYOゼミ公開講座 ~記念スタンプにみる博物館の楽しみ方~講師:みかみ うこん」OYOYO 2月6日(木) 20:00~22:00 500円

1.28
・「シーズン・ラオ(劉善 恆) 手漉き紙写真展 『凜』」エスキス 1月18日(土)~2月11日(火・祝)
・「札幌大学写真部 卒業記念写真展 『写真見ない?』」 市民g. 2月26日(水)~3月2日(日)

1.27
・「第17回 多摩美術大学版画科OB」 さいとう 1月28日(火)~2月2日(日)
・「亀井由利」 さいとう 2月25日(火)~3月2日(日)

1.26
・「菱野史彦 『My Funny Stove』 第3期収蔵作家展」六花亭・福住店 2月1日(土)~2月28日(金)
・「風の彩・本田滋絵画展 《風色の街・ハミングの歌》」 (カフェ)北都館 1月22日(水)~1月27日(月)

by sakaidoori | 2014-03-20 14:47 | ★ 栄通の案内板 | Comments(20)
2014年 03月 20日

2376)①「第13回 サッポロ未来展」 時計台 3月17日(月)~3月22日(土)

   



第13回 サッポロ未来展        




◎ 会場:札幌時計台ギャラリー  
     中央区北1条西3丁目・札幌時計台文化会館
      (東西に走る仲通りの北側のビル)
     電話(011)241ー1831

 会期:2014年3月17日(月)~3月22日(土)
 時間:10:00~18:00 
     (最終日は、~16:00まで)


◎ 会場:青森県立美術館 コミュニティーギャラリーA・B・C  
     青森県

 会期:2014年3月29日(月)~4月6日(土)
 時間:10:00~17:00 
     (最終日は、~15:30まで)




 【参加作家】& 【各種イベント】
 (パンフを拡大して確認して下さい。)

 
ーーーーーーーーーーーーー(3.19)




多人数参加で、しかも全館びっしりの展覧会です。とても詳細には報告できません。最後は尻切れトンボになると思いますが、深く考えずにだらだらと綴っていきます。



 まずは、当然ながら2階A室の風景から始めます。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)




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 当館で一番広い空間だが、あえてモザイク的小品群だとか、立体作品の制作過程写真群の展示だ。贅沢というかもったいないというか、一捻りした空間だ。


 

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   ↑:佐藤舞。1985年青森市生まれ、武蔵野美大在籍。




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   ↑:佐藤舞、「再生」・2012年 FRP 45×45×50㎝。




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   ↑:佐藤舞、「祈り」・FRP。



 目を閉じて、上向きの姿勢が好きな作家だ。佐藤舞の「祈り」はそういう姿勢なのだろう。前向きな何かを求める「祈り」だ。









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   ↑:佐藤広野、「The White Sights arise twice」・2013年9月~2014年3月 紙 アクリル絵具 20×93㎝が10組。(1982年青森市生まれ、同市在住。)



 自由連想、心象風景・・・イメージの連続をあえて2段組にし、しかも10組というそれなりの量だ。基本は「色」と「風景」と「人」だろう。もちろん、空気だとか風とか何やかやと小さい世界から沸き立たせたい。佐藤広野版「パンドラの箱」だ。
 興味が湧いてくる作品群です。佐藤広野の湧出を、以下楽しんで下さい。




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   ↑:左側、宮地明人、「そこに在るということ」・2013年 木製パネル 綿布 アクリル絵具 162×130.5㎝。
   ↑:右側、佐藤仁敬、「ツミキのミライ」・2013年 パネル 油彩 194×162㎝。



 期せずしてというか、宮地明人と佐藤仁敬の2人展になっていた。

 宮地明人は妊婦や赤ちゃんが画題になってはいるが、見た目は決して明るくない。「静謐」と「沈鬱」と「女」を通して存在を追求している。なぜだかだんだんとかつての佐藤仁敬調に親和している。


 佐藤仁敬は凄く暗いタイトルで、やはり「現代人の在りよう」を追求していた。気分は同じなのだろうが、最近は軽やかになった。かつての宮地明人の明るさを思い出した。







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   ↑:谷地元麗子、「虚無」・2013年 綿布 銀箔 岩絵具 162×162㎝。



 「猫と裸婦の谷地元麗子」だ。
 裸婦の造形に苦心している作家だ。そこが満足すべくできないと先には進めない感じだ。それに表情も苦労の産物だ。

 いつも妖艶さを期待している。今作、意外にも清楚だ。猫の表情は愛くるしい。静謐、清楚か・・・それに猫の親しさ。性欲、官能、欲望とは真逆だ。期待の方向を修正しないといけない。





 以下、B室他を簡単に載せます。もう1、2回は報告したいと思っています。





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   ↑:(以上、2階B室。)








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   ↑:(以上、2階C室。)




 ②に続く

by sakaidoori | 2014-03-20 11:03 |    (時計台) | Comments(0)
2014年 03月 19日

2375)「藤女子大学写真部写真展 三月展」 アイボリー 終了/3月11日(火)~3月16日(日)

   


藤女子大学 写真部写真展

    三月展
    


  
    
 会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
      中央区南2条西2丁目 
      NC・HOKUSENブロックビル4階
      (北西角地、北&西に入り口あり)
     電話(011)251-5130 

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)   
 休み:
 時間:11:00~19:00 
     (初日は、15:00~。最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(3.15)


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 モノトーンの作品が会場の機能的雰囲気と合っていて良い感じ。が、会場は広くて、その広さに負けた。確かに経験不足の低学年も参加している。仕方がないと言えばそうなんだが、やっぱり部としての発表経験を伝統として生かし切っていない。会場に負けないぐらいの大きな気持で作品を他人に見せたらいいのに。折角の意欲が小さく見えて残念に思えた。




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 「いどあゆみ(2年)」は沢山写真を撮ると宣言している。その心意気は素晴らしい。ここに記録しておこう。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)




 被写体は非常にオーソドックスなものばかりだ。極端な黒出しや露光過多もなく、一定の幅を静かに歩んでいる感じだ。淡々とした日常ともいえる。
 そうなんだが、全作モノトーンとなると、日常の中の非日常みたいなものがかもし出されていて、グループ展の効果だろう。しかも若き女学生ばかりだ。際だった技量の冴えや強い個性からは遠い。が、初々しさ素直さ、写真をしたいという心は気持ちが良い。懐かしい味がした。これに意図的強さが加わればと思った。





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   ↑:3年・竹中春奈



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   ↑:「庭」。



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   ↑:「それでも」。



 今展一の作品群だ。というか、学生作品としては惚れ惚れするできだ。

 何が良いか?しっかりと対象世界を見つめ、その強い姿勢が被写体を視野から飛ばし、撮影者の「目」と「姿勢」のみを見る方に残像として残している。

 上の僕の写真では、「普通の写真では?」と疑問に思う向きもあろう。その通りです。被写体の魅力は皆無な作品群です。いいしれぬ技も見えてはこない。やはり、写真ですら原作でないと伝わらない魅力があるということでしょう。

 ただ、いつまでもこの被写体で撮影者は満足できるのだろうか?誤解を恐れずに言えば、「何」も撮ってはいない作品群でもある。撮影者の感覚と姿勢を際立たせる手段のようなものだ。(もちろん、当人はそんなことは思っていないだろう。)
 事物そのものへの強い関心が芽生えないのだろうか?視覚世界そのものに対して、強い写真動機が湧いてこないのだろうか?撮影者自身の人間的成長が写真世界を拡げるのだろう。5年、10年単位で変化成長する姿を見たいものだ。






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   ↑:1年・小酒井彩香、「春寒」。




 「白」を出そうと頑張った。

 素晴らしいことだが、モノトーンで白を魅せるのは大変だ。おそらく、「白自体」を追求しても無理だろう。そこが「黒」との違いだ。白は他との関係性がもっとも強い。白自体の色出しを研究しつつ、他との関係で白を際立たせる、しかも「光」というやっかいというか、必須な写真存在を常に念頭に置いていないといけない。






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   ↑:左側が竹中春奈、右側が小酒井彩香






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   ↑:1年・名畑響





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   ↑:3年・橋本つぐみ



 少し気合い不足と思うが・・・。
 昨年末、竹中春菜と2人展をした女性だ。竹中春菜はその勢いを今展にも持続した。彼女は春休みのようだ。雪解けを待とう。








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   ↑:1年・中村おとわ




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 とても面白い。
 タイトルを付けるならば、「闊歩するスカート」、あるいは「女の子はスカートよ」。
 ちびまる子ちゃんが中高校生になって、スカートを相手に格闘しているみたい。

 いっそのこと「スカート百態」にして、もっともっと遊んだらいいのに。それだけ撮れば、遊びを越えてイマジネーションが膨らむと思う。スカートのチラリズムは「性の象徴」であり、「見られる不思議」であり、「向こうの世界」への橋渡しだ。もちろん「男の願望」でもある。










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   ↑:以上、1年・平間理彩


 
 1年生だ。写真を撮るのが楽しいのだろう。自力で仕上げるのが嬉しくて仕方がないのだろう。この楽しみ喜びでもっともっと大きく大きく被写体に迫ってもらいたいものだ。

 ところで、今展一の展示占有量だ。エライ!
 というか、会場の割には学生一人一人の出品量が少ないと思う。一人分の空白地帯もあった。事情はともあれダメでしょう。おそらく、一人何mという量を指定しているのが問題なのだろう。一人一人は量に対して余裕を持たせて展示を考えている。結果、全体にすきま風が生まれる。量は量として、多めに作品を用意した方がいいと思う。隙間の美学よりもうるさい意欲の方が学生らしいから。







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   ↑:2年・尾初瀬陸子







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   ↑:2年・井戸あゆみ




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   ↑:1年・岩代亜子、「Life is...」。




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   ↑:2年・岩田千穂。左側は「lives」、右側は「うつす」。




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 着眼点が面白いと思う。








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   ↑:1年・植松沙蘭



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 植松沙蘭さんには恋人がいるのかな?頑張って下さい。








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by sakaidoori | 2014-03-19 22:25 | 北専・アイボリー | Comments(0)
2014年 03月 18日

2374) 「抽象派小空間展」 たぴお 3月10日(月)~3月22日(土)

  



抽象派小空間展 


    


 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
      電話・林(090)7050-3753

 会期:2014年3月10日(月)~3月22日(土)  
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)


------------(3.15)


 ギャラリーたぴおが少し模様替えをした。その様子をお伝えします。


 会場を左回りに載せます。最後の会場写真に注目して下さい。




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 ほとんどが佐々木美枝子・作品です。






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 入口ドア付近に仕切りができた。壁面積は広がったが空間は狭く区切られた。会場を見渡すことができなくなった。代わりに休憩所のような空間が生まれた。この仕切り壁、可変式と思ったがそうではなかった。
 奥の方に事務コーナーを設けた。




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 さて、展示の方だが「佐々木美枝子ワールドを囲んで」という雰囲気だ。
 てっきり小品構成のよるコーヒータイム展覧会を予想していたが、悩ましきピンクの佐々木ワールドに面食らってしまった。

 今回はリニューアルたぴおの紹介に徹しましょう。以下、作品を見ていって下さい。




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   ↑:右側、宇流奈未。左側、佐々木美枝子




 宇流奈未、いつ頃の作品だろう。もうすぐ北海道抽象派作家協会展だ。彼女はその同人になったと聞いた。きっと意欲満々で臨むことだろう。





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   ↑:以上、佐々木美枝子



 相変わらず不思議なピンクだ。こうして並ぶと怨念気分は薄くなった感じだが、それでも可愛いとか可憐とかは少し違う。「軽い気分、リズム」と呼べればいいのだが。






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   ↑:三浦恭三



 左側は生まれたてのミジンコで、右側は春の三浦・ファミリーランド、そんな春待ち気分の良い気分。






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   ↑:今庄義男


 顔を洗ってすっきり気分の「古里(コリ)」だ。








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   ↑:後藤和司



 織物の中で春を楽しんでいるみたい。










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   ↑:林教司



 銅版画みたいです。渋い。林ファンならば手元に置きたくなる。





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   ↑:名畑美由紀



 北海道抽象派作家協会の同人です。今年はどんな作品で・・・いや、どんな姿勢で臨むのでしょう。いつもいつも期待している人です。なかなか期待には応えてはくれませんが、楽しませてはくれます。





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   ↑:鈴木悠高



 「黄色の人・鈴木悠高」。ですが、最近は黄色離れしています。人生は長い。絵画道も長い。いろいろとさ迷わなければならないのでしょう。

by sakaidoori | 2014-03-18 16:52 |    (たぴお) | Comments(0)
2014年 03月 18日

2373) ①「JRP(日本リアリズム写真集団)札幌支部 写真展 2014」 資料館 終了/3月11日(火)~3月16日(日)

  



JRP(日本リアリズム写真集団)
札幌支部 
写真展 2014
 

   ~特別招待作品 「フクシマの怒り」ほか 渡部幸一   




 会場:札幌市資料館2F ミニギャラリー1・2室
     中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院
      大通公園の西の果てにある建物)
     電話(011)251-0731

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~18:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーー(3.15)


 会場は二部屋。
 まずは、それぞれの全体風景です。




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   ↑:(以上、広い部屋の第1室。)





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   ↑:(以上、狭い部屋の第2室。)




 支部会員、ゲスト、招待と、9名のグループ展。

 昨年に引き続いてのもので、同様の場所と会場規模だ。作品気分も昨年同様と思いきや、予想外の気合いの入れようだった。昨年は自然体というか、普段の写真スタイルをそのまんま展示した感じだった。今回は、「見せる」、「見られる」ことをより強く意識して展示に臨んでいる。その強さなり、取り組む姿勢が見ていて爽快だった。

 ところで、このミニ・個展レベルの全員を全て報告できるだろうか?ここが今展の唯一の悩みだ。極力沢山報告と言うことで、できるところまで話を進めていきます。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)








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   ↑:吉川優子、「SOLITUDE」(セルフタイマーで撮るもう一人の私)




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 「アモーレがいっぱい」の吉川優子だ。西洋景色のフラットな壁にドアがあって、その前を人が通り過ぎていて、そんなささやかな色づいた演劇空間を眺めては、「イタリア大好き!壁大好き!ドアや窓大好き!ピンクに黄色に青に七色大好き、だからアモーレ大好き」、そんな世界の人だ。

 僕もドアが好きだから気になっている人だ。もっとも僕のドアは抜けた世界、未知なる向こうへの出入り口だ。だから視覚的象徴にもなりがちだ。

 吉川優子の場合はどうなんだろう?
 今作、かぶり物のセルフ・ポートレイト、夜景などで、一見すると今までとは違うが、作品構造はそんなに違わない。ただ、「ドア」の意味を具体的にいろいろと探っていている。「ドア」から誰かが出てきて、吉川風景の前で横になって立つ。横向きでなければならない、なぜなら風景を横断する人だから、愛(アモーレ)運び人だから。
 タイトルは「寂しい」とあるが、僕にはロマンチックに見える。マッチ売りの少女は貧しく寂しいかもしれないが、マッチの明かりに夢を託したい。おとぎ話のような、ロマンチックでノスタルジックな夢気分を、愛に変えて「ドア」からこの世に運ぶ人、今回の吉川優子はそんな人になりきろうとしている。見る人と同時に発信する人へ少し変身したみたいだ。











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   ↑:nakky、「飽和都市」。




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 モノトーンで黒々と「飽和」だ、アジアの活力だ。

 ナッキーは人間大好きなロマンチストだと思っている。中央の大きな女性顔にそのロマンが漂っている。だが、女性美に溺れることなく、バチッと人に迫っている、その背景として都市がある。

 黒の強いモノトーン、それは写真虚構だ。どういう虚構を構築して、チラリズムとしてのリアルさが垣間見えるか?「飽和」し臨界点を越えれば何かが結晶として立ち現れる。都市の場合はゴミか?だが、撮影者はヒューマニストだ。都市に秩序美を見、一人一人の生きているパワーを確認している。だが、溢れる人混みをどう撮るか?都市の「個」を見つめること強く、「個+個+個・・・」は迂回して見つめるばかりだ。「群れ」として見ている、それが「飽和都市」か?「強い個」と「群れ」との関係はどういうものなのか?ナッキーの視点は真摯で具体的だ。



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   ↑:湯浅啓喜、「癒しの動物達」。



 札幌市円山動物園、厚真町、沖縄県本部町、名護市からの「癒しの動物たち」です。



f0126829_1145999.jpg 「・・・動物達をみて少し癒されてみませんか?」と語りかけています。癒されたかどうかは別として、左の組作品(上:沖縄県国頭村、下:沖縄県名護市)がお気に入りです。


 動物の間の抜けた表情、それに空の青さです。沖縄の空だ。だからか。




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                                           ↑:(札幌円山動物園。)




  






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   ↑:朔太郎、「DIGITAL AZIA」。




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 カルカッタ(コルカタ)だ。

 カラーは白黒に比べればよりリアルだ。だが、普通に撮ったのではアジアの喧噪さは伝わらない。そこで加工だ、工夫だ。露光過多で白を白昼夢的に飛ばし、色はもっともっと元気カラフル、視野も魚眼レンズ風にして世界を一つに閉じ込める、しかし焦点を一点に閉じ込めない・・・それはデジタル加工なのだが、撮影者自身の生理の再構成でもあろう。賑々しく、うるさく、ゴチャゴチャはちゃめちゃ、そして愛を込めて。

 僕はこれを書くために随分と朔太郎の写真を見返している。確かにうるさい。だが、写真の特徴か、朔太郎の写真感覚か、もの悲しい気分になってきた。一心不乱に被写体の生理を伝えようとすればするほど、全てが静止画になり時間が止まっていく。日本の日常はゆるやかでも小さな川の流れがある。意外にも大河の流れの一コマのような朔太郎世界が、大河なるが故に時間が袋小路でさ迷っている。





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 ②に続く

by sakaidoori | 2014-03-18 13:28 | 資料館 | Comments(2)
2014年 03月 17日

2372) 「小樽商科大学 写真部 三月展」 資料館 終了/3月11日(火)~3月16日(日)

    



小樽商科大学 写真部  三月展 



 会場:札幌市資料館2F ミニギャラリー3室
     中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院
      大通公園の西の果てにある建物)
     電話(011)251-0731

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーー(3.6)

 《本編に入る前に、雑感。

 15日(土)、16日(日)と五つの写真展を見た。社会人の有志展が二つ、北海道支部展が一つ、大学写真部展が二つだ。そのうちの一つが前回掲載の「ポンチ展」だ。全てを掲載するつもりです。

 全てがグループ展だった。特に社会人のは充実していた。大学生展もそれなりにチャンとしていたし、何より正直な初々しさが楽しかった。

 24名の社会人撮影者をグループ展で見たのだが、やはり他人から独立した個展を見たい。個展が無理ならば2、3人展だ。「個」でしょう。確かに現在の美術表現は自己表現と同時に社会との関わりを重視している。安直性、利便性とは違った意味で、グループ展の意義もわかる。が、「自分が何を見つめているか、生みたいか、表現したいか、かつ自分の思いのままに展開する」ということは個展でなければ実現できない。
 もちろん、個展として他人に見て貰えるだけの力量を積まねばならない。だが、そのレベルを誰が決めるのかというと、当事者以外にはいない。「卵が先か、鶏が先か」ではないが、「グループ展参加=個展の始まり」だ。
 絵画を含めて、もっともっと「オンリー・ワンとして、俺が俺が精神の個展」が増えて欲しい。》


 閑話休題。本編の小樽商科大学写真部の三月展です。会場風景を始めに載せます。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)



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 全体の印象は小さくまとめている。それぞれの関心を確認している。

 もし確認に重きがあるのだったら、テーマ性にこだわらずにあれこれ沢山出して、自分の好み(偏り、傾向)を気づいたらいいと思う。
 おぼろげながらでもテーマ性なり特定の被写体に関心があるのなら、未整理状態でもいいから沢山出したらいい。どうしても沢山出すべきだ。なるべく大きく。なぜかというと、写真技術向上の王道だから。作品選択センスを磨く王道だから。
 「王道」とは言ったが、あくまでも僕の信念を言ったまでです。それぞれが何でもいいからそれぞれの「王道」を見つけて欲しい。いろんな王道があるはずだ。





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   ↑:4年・浅沼青夏



 よくぞ小樽商大生がヌードを撮った。それだけでアッパレだ。

 マネキンと生のヌードの対比が撮影者のセールスポイントだ。
 ヌードと言えば官能美だが、作品は悩殺からは遠い。まるで人体ですらマネキン的に撮っているみたいだ。モデルや撮影者が若くて、「官能」から遠いからかもしれない。比較の効果を高めるためのマネキンが、意外にも強く機械美や機能美を発揮していて、それに引っ張られたのかもしれない。

 果たして浅沼青夏(男性)の意図はどこにあるのか?対比自体を楽しんでいるのか?
 

 ヌードですら機械美になったのは面白いのだが、作品自体はひ弱だ。被写体との距離感、写真という枠への収め方が安定的で・・・(おそらく、ヌードから生理を削いだのはそれが根本的鯨飲だろう)・・・撮影者の生理が写真から浮いている感じだ。「浮く」が本来の目的か?



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 浅沼作品を自分好みにトリミングしてみた。



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 例外的な作品。
 後ろ向きの下着姿、こういチラリズムのほうが生身の性を感じる。受付嬢は「行為前」とズバリ指摘した。単にチラリズムを楽しんでいた私はいきなり現実に戻ってしまった。








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   ↑:2年・貞廣千里




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 人や動物の「見つめる視線と表情」だ。どこかに「見つめ合う」という関係性があるのだろう。そういう関係性は強く撮らないほうがいいのかもしれない。

 ちょっと気になる表情、そんなことが好きな人か。







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   ↑:4年・岩井峻


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 心象風景か?
 寂しい風景ばかりだ。殺風景という個性的現場だ。強く撮れば撮影者の個性が引き立つと思うが、岩井峻はそれを好まない。気になる「風景」をさりげなく記録するようにしてパチリ。









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   ↑:4年・藪星花




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 被写体をま~るく小太りにしてしまう。そういうボリューム感の好きな人だろう。
 ならば堂々と中央に大きく撮ればいいのに。自分好みの造形としっかり四つに組み合って、その塊を抱けばいいのに。

 何を撮っても自分のボリューム感にできるのは大きな個性でありセールスポイントだ。この感覚を磨いて被写体と大きく向き合えばいいのに。








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   ↑:1年・橋爪翠




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 人のスナップ写真の方が抜群に良い。どこが良いかというと、余りに普通に素直にパチリ、そこが良い。好きな彼氏を見つけたら、胸キュンキュン・・、そえでも普通に側に近づいて、冒険をするでもなくニッコリ笑ってパチリ。普段着の笑顔が好きな撮影者だろう。普通に普通に人が撮れる、これも特技かもしれない。






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   ↑:1年・武藤昇太



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 あ~、何て素直なのだろう。気になる被写体を真ん中にしてパチリ。しかも優しく優しく。遠くで見守るタイプかな。
 俗に言う日の丸写真だ。日の丸写真で多いに結構。この撮影スタイルで一向に構わない。ただ、表現として続けるとなると難しい。なぜなら、あまりに個性が無いように思われるから。

 今回は「優しさ」が作品を包んでいてほのぼのしている。この姿勢を貫けるか?別の味わいを発見できるか?写真技術を高めながら、初々しさを保ち得れるか?






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   ↑:2年・佐藤愛香里、「彼女とバイオリン」。




 いろいろと頭で考えて工夫する人だ。被写体とはいろいろな距離を保ち、彼女の表情の綾に迫ろうとしている。しかし、そういう工夫とは裏腹に、どの写真も収まりがいい。おそらく、「彼女とバイオリン」で何を表現したいかが弱いのだと思う。多分、バイオリンは装飾だろう。だったら、彼女にもっともっと近づいて撮る!眼差しの真剣さ、額の汗ばみ、指先の可憐さ・・・。あるいは、舞うように弾く可憐な全身スタイルなどなど。
 思うに、佐藤愛香里自体がバイオリンの音色に酔っていないのでは。「彼女」と「佐藤愛香里」と「バイオリン」が一つの音楽世界を共有していないみたい。




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 撮影者が語っていたが、この写真は他とは違った雰囲気がある。
 残念なのは、作品が小振りでその良さを強烈にアピールできなかったみたい。




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 またまた好き勝手に佐藤作品をトリミングしてみた。モデルの指があんまり可愛いから。






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 佐藤愛香里の課題は「冒険心」だろう。あるのだが、定型枠にはめがちだ。冒険を晒すのは好まないのか?そうとも思えない。こうして僕のブログに納まるのだから。また会いましょう。

by sakaidoori | 2014-03-17 22:41 | 資料館 | Comments(0)
2014年 03月 17日

2371) 「ぽんち展10周年記念写真展 ポンチ展」 資料館 終了/3月4日(火)~3月16日(日)

ぽんち展10周年記念写真展 

  ポンチ展
   




 会場:札幌市資料館2F ミニギャラリー4室
     中央区大通西13丁目 
     (旧札幌控訴院
      大通公園の西の果てにある建物)
     電話(011)251-0731

 会期:2014年3月4日(火)~3月16日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:9:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで。)

 【参加作家】
 大友俊治 大友亜希子 神田心 氏家美里 岡島貴衣 福本昌史 大友はずみ 

ーーーーーーーーーーーーー(3.15)




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 (以下、敬称は省略させていただきます。)




 相変わらずの、「元気一杯、写真大好き大好き写真展」だ。
 「ポンチ」だからといって風俗や性描写で闇夜侵入ではない。当然、ドキュメンタリーでバリバリ社会派という野暮なことはしない。あくまでも健朗健全讃歌で、笑いあってハッピィーだ。もっとも、細かいところは表現者に違いがある。というか、そのギャップを楽しもうというのが真のネライかもしれない。

 ということで、全体の関係をハスに見ながら、会場を左回りに歩きましょう。





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   ↑:福本昌史


 さわやかとも言えるし、渋いとも言えるし、普通とも言えるし、心にしみるとも・・・。

 会場では大友ファミリーの家族一杯運動に押されていて、それに入口付近だから何となくプロローグ的風景として通り過ぎてしまいがちだ。作家にとってもそれでいいのかもしれない。だって、「昼夜の境界線」だから。

 ファージーな境界域を色としてしっかり撮りつつ、「境界線」として「昼」と「夜」を分かつ。別つことが目的なのか、その線域を見つめることが目的なのか・・・綺麗な写真色に託している。









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   ↑:神田心



 一歳ぐらいかな?お父さんに似てるかな?お母さんに似てるかな?







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   ↑:左側から、大友俊治、大友亜希子




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   ↑:左側から、大友亜希子、大友はずみ、大友俊治



 大友ファミリーだ。大きな大きな家族旅行だ。それぞれの視点には微妙な違いがあるでしょう。が、以下ごちゃ混ぜにして載せます。



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   ↑:大友亜希子



 ファミリー旅行記念としては変な写真だ。何だろう?









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   ↑:福本昌史。モデルは「shiho」。




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 「しほ」、「札幌では珍しいコスプレシンガー」ということです。









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   ↑:氏家美里



 外国のハッピー・カラー、ハッピー・リズムを楽しんでいる。青が突き抜けている。空気も、建物も、何もかもがフラットに乾いている。これも楽園だ。




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   ↑:岡島貴衣、「stare」。




 「ポンチ展」におけるこの強さは異端だ。異様ともいえる。社会派リアリズムではないだろうが、
柔な心象世界とはおさらばだ。昨年からのことだ・・・と、思っている。

 昨年は黒出しモノトーンに惹かれて、強烈に被写体に向き合っていた。今年は、やや距離を置いている。というか、余裕を感じる。
 何を見ているのか?ゴミというわけではないか、とりたてて有益なものでもない。人の痕跡?気になるのだろう、これらのモノゴトが。美学として?人の生理として?人為は丸出しの被写体だが人物は避けている。

 「stare」、調べてみる。「凝視する」とある。「強く見つめる」・・・どんな感じで岡島貴衣・脳で再構築されたのだろう?強く見、強く表現する姿勢に強い関心が向く。






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by sakaidoori | 2014-03-17 16:08 | 資料館 | Comments(2)
2014年 03月 16日

2370) 「内海眞治個展 『モダンフラワー』 Styling:高橋道男」 さいとう 3月11日(火)~3月16日(日)



   


内海眞治個展 
モダンフラワー 


 Styling:高橋道男
     
     
             


 会場:さいとうギャラリー 5階  
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
     電話(011)222-3698

 会期:2014年3月11日(火)~3月16日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーー(3.6)


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 「モダン・フラワー」、何て素敵な響きだろう。恋し懐かしシャッター街の「スナック現代」だ。

 「モダン、モダン、モダン・・・」。
 かつて「モダン ガール」を「モガ」と呼んだ時代があった。「モダン ボーイ」は「モボ」だ。昭和初期前後の頃という。それ以前には「大正ロマン」華やかし頃で、やはり洋物に憧れだ。明治には「鹿鳴館」が赤裸々な洋式崇拝だ。

 「モダン、モダーン、モダ~ン」。
 古きを愛するロマンチスト内海眞治だ。愛と哀しみを込めて「モダン・アート(展)」で現代に勝負してきた。
 天才が軽々越える常識ライン!彼は超凡人姿勢で常識愛というボーダーラインを越えんと、あれこれチャレンジしてきた。涙ぐましい努力だ。一つの頂点がメタボによる中年女性美讃歌であった。今は軽々した境地だ。メタボだとかドロドロという赤裸々な闘いではダメだと悟ったのか、「美の権化」である花にいろいろと味付けだ。今ではとても恥ずかしくて冠し得ない「モダン フラワー」で「現代美術」にチャレンジだ。

 以下、ドン・キ・ホーテ的な氏の努力を見て下さい。
 「生け花師?」は高橋道男氏だ。セルバンテスで登場、意欲的助っ人です。




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 枯れ花にスプレーで色づけお化粧。





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 今展、「華やか」というよりも、すきま風をともないながら、何かを求めている感じ。手には花束、気持は天空、足下はふらつき加減、それでも進む内海根性だ。 





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 内海眞治氏と、氏の熱烈なファンである若き金属造形作家。
 内海氏、「これから、美術のことで彼女と多いに語り合わねばならん。栄通氏よ、早く帰り給え」。




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by sakaidoori | 2014-03-16 12:04 | さいとう | Comments(0)