栄通記

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2013年 08月 31日

2179)「瀬尾勇人 個展 『病気な日本展』」ト・オン・カフェ 8月16日(金)~9月1日(日)

瀬尾勇人 個展

  「病気な日本展
         

 

 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
      中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
      (地下鉄中島公園駅下車。
      北東に徒歩2分。北東角地。)
     電話(011)299ー6380

 会期:2013年8月16日(金)~9月1日(日)
 休み:(展示入れ替えのため、隔週月曜日は休み。月曜日祝日の場合は翌日。)
 時間:月曜~土曜 10:30~22:00
     日曜日   10:30~20:00
 電話:(011)299-6380

ーーーーーーーーーーーーーーー(8.31)

 夕方、雨が降りそうで降らないじれったさ。

 しっとりムードのTO OV cafeの風景。それ、あの赤い看板が。
 タイトルは「病気の日本」。ここは「病気?元気?健康的?」、夜露越しの喫茶店。



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 ギャラリーの窓はキラキラ。白い車が路上駐車、誰か乗っているのかしら、誰を待っているのかしら。
 右側のビルディング、大都会の証・・・。



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 外からの絵画の眺め。さー、一気にギャラリーに入ろう。




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   ↑:「流れる赤い雲」。



 大きな絵だ。150号?大きなだけではない、立派なものだ。今展はこれに尽きる。
 部分図を載せます。理解の足しにして下さい。



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   ↑:(ともに、上掲作品の部分図。)





 人の顔で埋まっている。涙模様もある、よだれ顔もある。それを画家は雲という、流れているとも言う。「赤い雲」と名付けるが、「ピンクの雲」だ。
 空は健全な水色、人顔が雲で、普通のゆな普通でないような顔だ。漫画的な模様も入れて、「病的」と言えそうな言えなさそうな。健全この上ない「流れる雲、漂う顔、せめぎ合う人たち」と思っても構わない。少なくとも遠目には

 草間弥生のピンクのボート作品を思い出す。親指(それは男性性器でもある)のような物が、無数に固まってボートの形をなし、発光ピンクで全部塗りつぶしていた。遠目にはピンクは美しく可愛いが、近づけばグロテスク以外の何者でもない。性と狂気の支配する怨念のボートだった。

 今作品はそんな狂気は意図していない。だが、健全そうに見える顔に病気を、ピンクの病気を見ているのかもしれない。それは自分の鏡として。

 だが、画家の意図が何であれ、若者らしい清々しい作品だ。他の作品と抱き合わせて考えると、魅力溢れる作家だ。さて、その魅力をどう伸ばすのか?




 一方の壁面作品を載せます。



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   ↑:「プリクラ」。




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   ↑:「AさんBさんCさんDさん」。





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   ↑:「言葉の形」。




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   ↑:「昼 夜 朝 夕方 朝」。



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   ↑:「サラリーマン達」。



 多才というか、自分の持っている技術、技法、組み合わせを楽しんでいる。ポップ調、ブラック・ユーモアと批判精神は旺盛だ。さすがは「病気の日本人」と挑発するだけのことはある。惜しむらくは作品数の少なさぐらいだろう。しかし、それは時間が直ぐに解決するだろう。彼はまだ大学2年生だから。



 カウンター近くに高校時代の作品があった。




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   ↑:「他人と私」。


 この作風で通しても「上手い」と言われるだろう。
 「高校時代に習った技術よ!おさらば!!」そんな自覚を宣言するような「瀬尾勇人・個展」であった。



   1993年 旭川生まれ
    現在  道都大学デザイン学科造形芸術専攻 2年




 頼もしき大学2年生だ。
 もっともっと大きく遊べばいいのだ。社会批判に自己批判!何でも批判して試せばいいのだ。




f0126829_22475422.jpg →:「飛ぶ魚」。



 

by sakaidoori | 2013-08-31 23:05 | (カフェ)ト・オン | Comments(0)
2013年 08月 31日

2178)①「第58回展 新道展」 市民ギャラリー 8月28日(水)~9月8日(日) 

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第58回展 新道展 



 会場:札幌市民ギャラリー 
     中央区南2東6(北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2013年8月28日(水)~9月8日(日)
 時間:10:00~17:30
      (最終日は~16:30まで。)
 休み:月曜日(定休日)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.30)


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   ↑:佳作賞・一般 宇流奈未、「森羅万象」・180×90×7㎝ 墨 アクリル。


 1階ロビーの作品。
 大きな作品だ。ということは出品の大きさ制限が拡大したのか?これほどではないが、他にも大きな作品があった。これは良いことだ。 
 当協会はひところインスタレーションで会の独自性を出そうとした。失敗した。理由は参加作家にではなく、協会自身にあった。あまりにインスタレーションに無理解だった。同様に、新奇な作品には関心が薄い。「実力よりもやる気」を標榜していたはずだが、おかしな事態だ。「派手なやる気」よりも、「淡々とした継続力」を選んだ。それが市民派協会としては自然な流れだろう。

 その理由は見続けていたら納得した。参加作家の主流は主婦的中間女性の市民派で占められていき、堅実穏健な絵画だから。今回は、そういう意味で、ある種のまとまりがあり、会員達の淡い変化の狭間を見れて、そういう変化は楽しめた。新奇、斬新、無手勝流の新人作品はほとんどなく、鑑賞も淡々と進んだ。

 無料配布の展示案内、出品目録によると、出品点数301点(301人)、内訳のおおよそは、会員約110名、会友約50名、一般約140名。一般の内初出品者が17名。
 会員の比率の高い会だ。ある程度の年数を積めば仲間として会員に迎えるのだろう。良いも悪いもない、そういう会なのだから。
 だから1階は会員主体、2階は一般主体と見て大過ない。当然1階の方が安定感はあるしレベルは高い。
 2階の一般作家作品なのだが、画題を大きく描く作風が多かった。画題に直向きに取り組んでいる、ということか。悪くはないが、一つの様式、あるいは会の流行だろう。主婦的な市民派絵画のある種の姿の反映だろう。大きな作品の中に、構図とか、なんたらかんたら考えようとしたら、画題を大きくしたら簡単に解決できそうだ。描きたいのを大きく、それで全ては終わりだ。後は背景を適当に処理する。

 男女の比率も数えたいが止めた。おそらく圧倒的に女性が多いだろう。が、会をひっぱているのは男性だろう。


 今回は見ながら写真を撮り続けた。こんなことは初めてのことだ。以下、概ね展示の流れに沿って載せて行きます。だから会員中心の掲載になるでしょう。


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 以上が1階の全貌。


 以下、その姿をまとまって載せて行きます。


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 入り口から時計の反対回りです。壁面作品を全作載せてしまいました。随分と親しんだ作家が多くて、ついつい一気載せです。



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   ↑:佳作賞・一般(初出品) 小野勝、「興味津々」・F80 パステル。


 もっとも新鮮な作品だった。色がさわやかでふんわり。「壁」に向かうというより、児童がドア?模様をマッシュルームのようにして楽しんでいる。パステル画なんですね。




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   ↑:佳作賞・一般 丸藤真智子、「雪降る町」・S100 油彩。


 おー、久しぶりに見る丸藤真智子だ。マグ・マチコと名乗っていた。
 ベタベタ感は薄らいだが、太い線によるワイルド感は昔のままだ。かつては個展を頻繁にされていた。活動再開か?会えて良かった。




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   ↑:会員 佐藤愛子、「Mama」・F100 ミクストメディア。


 佐藤愛子、元気印の代名詞のような人なのだが、今作は寂しい雰囲気。違った意味でこちらも寂しくなった。愛犬になにかあったのか?



 ②に続く

by sakaidoori | 2013-08-31 08:42 | 市民ギャラリー | Comments(0)
2013年 08月 30日

2177)「『大 ほっかいどう マンガ展』の受付風景」 芸森 7月13日(土)~9月8日(日)

    


ほっかいどう マンガ展

  の受付風景
 
  


      
 会場:札幌芸術の森美術館
    札幌市南区芸術の森2丁目75番地
    電話(011)591-0090

 会期:2013年7月13日(土)~9月8日(日)  
 休み:会期中無窮
 時間:9:45~17:00 
 料金:一般・1,000円 高大生・600円 小中生・400円  

ーーーーーーーーーーーー(8.29)


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 館内は当然ながら写真厳禁だ。唯一撮影可能な入り口付近を記念に撮っておいた。


 ・・・。
 無事干渉終了。

 と、子供が一杯、誰かが何かをしている。



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 できたてのほかほか作品です。



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 おー、「ミカミ イズミ」もしっかり描いている。
 彼女も大の漫画家志望だ。シルクスクリーンとテキスタイルでいろんな表現をしている人だ。小物作りもしている。が、漫画家は大いなる野心なのだろう。



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 漫画家は子供達にサイン攻めだ。僕ももらいたかったが近寄れない。



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 マンガ展には子供達も含めてそれなりのお客さんでした。

 展示は、漫画を額装にして並べる、をモットーにしていました。グルグルと矢印に沿って見て回る・・・漫画博物館的なものです。知っている人にとっては面白いでしょう。目の悪い高齢者や漫画以外の漫画展を期待する人にとってはイマイチかもしれない。見せ方がワン・パターンで「漫画・ワールド」の多面的切り口には意が及ばなかった感じ。

 個人的には道内在住で漫画家志望の若者達への眼差しが欲しかった。やっぱり、どの分野でも功成り名を遂げないと美術館ではお呼びではないみたいだ。仕方がない。仕方がない。美術館は価値を再確認するところで、価値を試み作る冒険の場ではないのだろう。



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by sakaidoori | 2013-08-30 22:26 | ☆芸術の森美術館 | Comments(0)
2013年 08月 30日

2176)「川上りえ Landscape Will-2013 (川上りえ連続掲載②)」芸森・美術館前の池7月14日(日~'14年4月中旬

    


池の中インスタレーション

川上りえ 
Landscape Will-2013
 
  


      
 会場:札幌芸術の森美術館・美術館前の池
    札幌市南区芸術の森2丁目75番地
    電話(011)591-0090

 会期:2013年7月14日(日)~2014年4月中旬 
 休み:定休日は平日の月曜日
 時間:9:45~17:00 
 料金:無料

ーーーーーーーーーーーー(8.29)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 川上りえ作品の連続掲載としては、2150)の続きです。



 8月28日、透き通るような晴れだった。先の予定があるので10時前に芸森に行った。目的は「マンガ展」だ。


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 駐車場には既に大型バスが4台も止まっていた。バス会社は全部違うのだが、小樽の小学生ご一行だ。
 歩けば広場で彼等は打ち合わせをしていた。「マンガ展」が目的なのだろう。


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 美術館には足場を組んで「マンガ展」の大広告塔を作っていた。もっとも、全館に足場があるから、美術館屋外工事の足場だろう。ついでにど派手に広告塔にした。

 上の写真の右側の方に注意して欲しい。何やらがある。何か?



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 上掲の写真で作品がわかりますか?「わかりにくい!下手な写真だ!カメラマン交代!!」と言われそうです。
 下手なのはごもっともなのですが、わかりにくいのは現場に行っても同じなのです。鉄の線が回りの風景の中に溶け込んでしまって、何が何やらわからないのです。
 実態は、今まで中庭に展示していた作品を積み上げたものです。積み木ならぬ積む鉄です。一応、マッターホルンのような山形になっています。

 以下、しつこいぐらいに写真を載せてみます。並々ならぬ眼力で見極めて下さい。



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 より近くから撮ります。


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 もう載せるのは止めましょう。


 淡い蜃気楼のような鉄立体だ。積み鉄ならぬ罪鉄だ。こちらの理解を超えているから。
 でも、こういう不思議さが川上作品にはありがちだ。鉄枠だけでなく、鉄面もあれば「鉄」なりの存在を確認できる。そこから作品との会話も生まれよう。

 しかし、今回は間違いなくあるのに、見えない見せない近寄れない、という三重の鎧の作品だった。
 ただただ「マンガ展」の黄色と黒文字が目立つばかりだった。

by sakaidoori | 2013-08-30 22:17 | ☆芸術の森美術館 | Comments(0)
2013年 08月 30日

2175)②「北海道教育大学油彩画研究室 大学院生展(山越美里の場合)」 時計台 終了8月19日(月)~8月24日(土)

   


北海道教育大学油彩画研究室 

  大学院生展
      
        


 会場:時計台ギャラリー 2階 A・B室
      中央区北1条西3丁目 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年8月19日(月)~8月24日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

 【参加学生】
 山崎麻乃 村岡陽菜 清武昌 橋本知恵 山越美里   

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.23)

 2167)①の続き。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)


山越美里の場合


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 以上、全作品。
 幸い、学生との会話ができた。「壁」から会話は始まった。


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   ↑:「studio JJ」・油彩 キャンバス。



 僕は「壁」に興味を持っている。

 紀伊國屋書店のあるビルに、道教育大学の札幌街角派出所のような一室がある。美術の展示会場「サテライト」で、ご存じの方もいるだろう。そこで昨春、院生4人の展覧会を見た。展覧会としては清武昌に意欲を感じたが、他の3人は身内展の様相で、小品による自分の関心世界を軽く紹介していた。

 その時、山越美里が「壁」に取り組んでいるのを知った。
 僕は「壁」に異様に反応する。が、僕好みからは遠い作品だった。小品ばかりだから、個々の作品に深みのないのは仕方がない。そして、「壁」が好きなのもわかる。が、何故「壁」に拘るかが伝わってこなかった。以来、彼女の「壁」を見る機会があるが、思いは同じだ。
 「壁」の一襞一襞にのめり込むのでもなく、「人生(青春)の壁」とでもいいたい断絶感もない。異次元空間を想起させる象徴でもない。単に壁の質感が好きかというと、それほどマチエールを追求していない。「壁」の何に拘っているのかが伝わってこない。悪くいえば平々凡々、良くいえば自分のこだわりを溜め込んで、将来の爆発のためのエネルギー作り、と解していた。


 今作の壁も以上の意見範囲で収まるだろう。
 結局、好きだから「壁」を描いている、に尽きるようだ。
 そのことをあれこれ言っても始まらない。僕好みが反映されていないからと言って、とやかく言う問題でもない。

 それならば、彼女らしさが本当に出ているのだろうか?好きな画題を直向きに描く、それは制作の過程の問題であり、真摯さは間違いなく伝わる。それは大事と言うよりも画家としては当然なことで、そのエネルギーが結果としてどういう種を生んだかが大事だ。不特定の他人に見せると言うことは、その辺の緊張度が問われる。


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   ↑:「island」・油彩 砂 綿布。


 大学4年時の作品だが、彼女の持ち味としてはこれが一番良いと思う。何が良いか?威張っている。存在が太くて強いだけでなく、相手を見下ろしている。丸みを帯びて太く迫る、そういう絵画特質も充分に出ている。

 こういう威張った特徴ある個性的な「壁」を描けばいいのに、院に行ったとたんにおとなしくなった。自己のセールス・ポイント、チャーム・ポイントを自覚することなく、ひっそりと壁を描き続けた。


 思うに、社会的生活は知らないが、絵に対しては相当に自信家だったと思う。今は、自信喪失とまでは言わないが、自分の中にだけ入っているように見える。





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   ↑:「壁」・油彩 砂 キャンバス。


 今展の中で一番好きな作品だ。壁の外部を描いていないから。
 確かに壁に掛かるハシゴだとかチューブのようなものを描いてはいるが、それは壁の一部だ。
 そもそも、「何故壁を描くか?」という問題意識から出発してはいない。ただ好きな壁を描き続けることに意味がある。その時に、壁のもたれて遊ぶ仲間を発見して嬉しかったのだろう。ようやく描きたい世界に飾りが生まれた。壁も膨らみそうだ。

 この壁もどこか威張った感じがする。そこが良い。彼女の「我(が)」が心地良い。

 壁の象徴性とか、マチエールとか、そんな問題は二の次なのだ、彼女の作品の魅力は。ただ、描き手は意図的に何かを追求してはいないから、とりあえずは技術的に具象力を高める方向を選んでいる。少なくとも、絵は上手く見られるから。「上手く描きたい」という動機はあるのだから。




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   ↑:「01mo」・油彩 キャンバス。


 結局、彼女にとっての「壁」は支持体なのだろう。何かを描くための下地の世界。この壁で楽しく絵画物語を語りたいのだろう。いや、ようやく無意識に物語を作ろうとしている。

 おそらく、「壁」だけを描く時期は終わったのだろう。よくはわからないが、やっと何かを描きたくなった。遊びたくなった。ドアには無意味とも思える装飾的な飾りが侵入し始めた。標識にも、付随的な張り紙を楽しそうに貼った。

 絵としては支離滅裂な感じがするが、やっと太っ腹な両の手のひらの中を楽しく遊び始めた。

 威張り根性と細やかな遊び心、これがもっと上手い具合に両立したら、今より矛盾する形で赤裸々になれば面白い。
 方法はある。もっと自分に自信を持つことだ。絵の中だけでは威張っている自分を誇りに思うことだ。




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   ↑:「(路地だったか?)」・油彩 キャンバス。



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   ↑:「野町」・油彩 砂 キャンバス。



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   ↑:「Calle Toled MAD.」油彩キャンバス。





   1988年 北海道池田町生まれ
   2012年 北海道教育大学岩見沢校 芸術課程 美術コース 卒業



 他の3名も掲載したいのですが時間がありません。少なくとも個別作品の掲載だけはしたいと思っています。
 
 ということで、続かないかもしれませんが③に続く



 

by sakaidoori | 2013-08-30 10:01 | 時計台 | Comments(5)
2013年 08月 29日

2174)②「政和アートFes2013 【幌加内町一泊二日旅行 ③】

    

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政和アートFes2013  



 会場:旧政和小学校
     雨竜郡幌加内町政和

 会期:2013年7月27日(土)、7月28日(日)
        8月17日(土)~8月26日(月)
        8月31日(土)、9月1日(日)
 
 ※  変則的な日程ですから注意して下さい。 
    
 時間:10:00~17:00


--------(8.21)


 2169)①の続き。


 ①では体育館の中を見せました。グイグイと美術作品のある教室に行きたいのですが、やっぱり体育館の2階部分が気になります。この学校の歴史が詰まっている。素通りするわけにはいかない。



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 一番上に堂々と描かれている作品は、「幌加内町立政和中学閉校制作、昭和56年(1981年)3月20日」。制作者は、笠井正展、滝ヶ平直巳、又村敏、小松平由紀、他・・9名。



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 歴代の校長の写真が並んでいる。
 こういうのを見るのは初めてだ。他の学校の閉校の場合、トロフィーなどの関係遺品はどうなっているのだろう。一応、教育委員会が保管していることになっているのだろう。



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  平成17年9月、全校児童共同作品。
  題名、「ようこそ、政和へ」
  つくった人、1年・笠井陽太、3年・宮崎由衣、4年・宮崎祥也。

 そうか、閉校2年前の全校児童数は3名か!

  

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 おー、今展の中心人物の一人、吉成翔子の参加作品だ。(制作者、1年・松本圭史、2年・本間南、2年・吉成翔子。平成7年、1・2年共同作品。「すばらしい政和」。)

 作品の素材が泣けてくる。「学校園で取れた、ソバの実、豆、トウキビ。グランドでひろった・・・。学校の回りの・・・。政和づくしだ。
 当時の吉成翔子ちゃんが特に美術に優れていたから作ったのではない。中学生小学生1・2年全員集合だ。しかし上手いものだ。先生の指導があったとは思うが、感心感心で見上げて楽しんだ。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)




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 学校の模型。体育館は奥の大きな建物。
 現在の学校跡地の回りを歩いたが、校舎の左側にプール跡地があった。

 

 こんな感じで、学校の想い出を後にしよう。



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 体育館への渡り廊下に貼られている、かつて政和小学校の風景。



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 現在の政和地区の風景、と理解したらいいのだろう。



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 校舎一階の廊下にも、いろんな作品が盛りだくさんだ。とにかく、学校中をアートで、品物で、心で埋め尽くそう、それがこのお祭りのモットーのようだ。
 担い手は女性だろう。全館、古臭さが微塵もない。ほとんど使われていない旧校舎と聞く。綺麗にしたのだ。綺麗にしたから、もっと綺麗にと飾りたいのだ。この心は男性ではない。女性の本気、恐るべし。



 やっと2階に行く階段にたどり着いた。
 「ご苦労さんでした」と吉成翔子作品がお出迎えだ。


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   ↑:吉成翔子、「とことこ歩く」。



 一気に昇って、第一教室のドアを開けた。小物が並んでいると思いきや!



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   ↑:菱野史彦、「Annulus 」・鉄 スーパ―ボール。


 そのものズバリ、黒光りする銀河があるではないか!今展自慢の大作、傑作、爽快作だ。




 ③に続く

by sakaidoori | 2013-08-29 22:29 | | Comments(2)
2013年 08月 29日

2173) 「長谷川雅志 染色展」 さいとう 8月27日(火)~9月1日(日)

   


長谷川雅志染色展      
             


 会場:さいとうギャラリー 5階 B室 
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年8月27日(火)~9月1日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)     

ーーーーーーーーーーーーーー(8.29)

 沢山の発表歴のある長谷川雅志さん。でも、さいとうギャラリーは初めてだと思います。そういえば、先日の大同ギャラリーでのグループ展参加(「HANA展」)、あのギャラリー会場も初めてだったでしょう。
 新しい風が吹いているのでしょう、氏の仕事がいろいろな人に認められているのでしょう。

 今回の記事は、もっぱら会場風景中心にして進めます。見ての通りの作風です。いつもいつも駄文は必要ないでしょう。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)



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 長谷川雅志と言えば、やっぱりこの大風呂敷だ。舞台の大堂としてはバッチリで、実際それを想定しての作品だ。
 会場に行かれたら、何はともあれ、この作品の回りを徘徊して下さい。

 穴あき作品の裏側から、会場を逆に見てみましょう。




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 この霞んだ風景、見える人間模様だけでも、何かのドラマが始まりそうだ。






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 空調の風で作品がふわふわ、ゆらゆら、僕の心はそわそわ、わくわく。






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   ↑:(上掲作品の部分図。)





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 またまた左側のある穴暖簾?から景色を見てみましょう。



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 粋人の世界だね。要するに遊んでいるですよ。遊びは粋で徹底せねばならない。当然女気がないとお話にならない。
 「穴」と「線」、いろいろと好きに連想して下さい。



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   ↑:「点、点、点」。




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 長谷川ワールドをまだ知らない方、江戸人になったつもりで小粋に長谷川呉服屋を訪ねては。

 長谷川ワールドを知り尽くしている方、氏の最近の姿を博覧的に見れます。


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by sakaidoori | 2013-08-29 07:15 | さいとう | Comments(0)
2013年 08月 28日

2172) 「(古館章個展 ~シルクスクリーンを中心にして~)」 さいとう 8月27日(火)~9月1日(日)

   


(古館章個展 

シルクスクリーンを中心にして~)
     

 
注意 ⇒ タイトル等は正式名ではありません。


 会場:さいとうギャラリー 5階 室 
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年8月27日(火)~9月1日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)     

ーーーーーーーーーーーーーー(8.27)


 古館章さんは基本的にはブロンズ作家です。絵も描きます。
 「自由に楽しく」をモットーにしていて、作ること描くことが幸せでたまらない、そんな感じの気さくな作家です。皆さんが自分の作品を見て少しでも楽しんでくれたら、それはもう幸せ倍増、なのでしょう。


 そんな絵描き?が今回はシルクスクリーンに挑戦です。挑戦とはものものしい。何かのきっかけで道都大中嶋ゼミを知り、聴講生?という立場でしょうか、シルクスクリーン作品に取り組んだのです。
 今までの絵画は、「くつ」、「建物」、「風景」という画題に思い入れをこめた具象画でした。今回はミロとは言いませんが、黒縁ギラギラした抽象画です。色も赤、青、黄の三原色のみです。それらの色と黒と余白の白で、きままキラク古館ワールドです。


 小さな作品が子供楽団のようにして進んでいきます。会場風景をまずはご覧下さい。



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 本当は何点かの個別作品だけで今展の案内を終えるつもりでした。
 撮った写真を見ていると、可愛いというか愛着が湧いてきて、まとまった形ですが、全作品を載せることにしました。似た作品ばかりで面白くない!と、おっしゃらないで下さい。シンプル イズ ビューティフルをしつこい姿で堪能して下さい。

 後半の作品以外は全てシルクスクリーンです。


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   ↑:(以上、全てシルクスクリーン。)



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   ↑:(油彩画。)



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   ↑:(木版画。)




 はい、しつこく個別作品を4点載せます。



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   ↑:左から、「三原色と黒 3」、「三原色と黒 2」。(ともにシルクスクリーン。)


 作家の立体感覚を思う。



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   ↑:「三原色と黒 13」・シルクスクリーン。


 「結ばれ」を思う。もっとも、全ての作品は「結ばれ、交流、触れ合い、共に歩む」が願望としてある。その表明が今展は単純素朴に語っている。しかも楽しく。そこが良い。



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   ↑:「三原色と黒 16」・シルクスクリーン。


 一番変な作品だと思う。どこが良いかを言うのは・・・これもあり、という作品だ。強いて言うなら人間を表現しているのだろう。

by sakaidoori | 2013-08-28 22:39 | さいとう | Comments(0)
2013年 08月 28日

2171)「デジタル絵画研究室展 (北海道教育大学デジタル絵画研究生展)」 時計台 8月26日(月)~8月31日(土)

  


デジタル絵画研究室展 


北海道教育大学デジタル絵画研究生による展覧会 
      
        


 会場:時計台ギャラリー 2階 C室
      中央区北1条西3丁目 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年8月26日(月)~8月31日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)   

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.27)


 北海道教育大学美術研究室展が続く。案内も頂いたことだ。失礼かも知らないが、載せ続けよう。
 これからも形を変えて教育大グループ展は続くだろう。そうそう全部は掲載不能だろう。続けれる時は続けよう。



 当ブログ定型の全体風景から載せます。


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 もう少し小割にして載せます。クリックすれば大きくなります。それだけで今展の概要はわかるでしょう。
 それから、駄文が続きます。



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 2年生から4年生の参加、ほぼ全員集合でしょう。


 写真を見てもわかると思うが、発表姿勢がコンパクトで、新人2年生に会わせている感じだ。どう転んでも4年生の方が発表経験も技術も上だ。圧倒的に2年制を四隅に追いやる、そんな勢いではない。地元である岩見沢の狭い会場でなら仕方がない。ここは腐っても東京以北では最大級の街札幌だ。しかも時計台には一般的絵画ファンが沢山来る。もっと、2年生らしさ、3年生らしさ、4年生らしさを発揮して、自分の名前を、制作姿勢をアピールすればと思う。要するに、「オレだ、オレだ、ワタシだワタシだ!」だ。
 以上はデジタル研究室展だけではない。総じて全ての研究室展にある程度いえることだと思う。


 さて、当デジ研の特徴は、新絵画展といった感じだ。肉筆絵画を相対化し、デジタルを応用して絵画の可能性を広げようといている。その意味では、個々の作品の出来映えとは違って充分楽しんだ。写真を応用した作品が少ないのは残念だが、それは学生自身が「絵画」を主な動機として当大学に入ったからだろう。写真も自在にこなす、そうなればデジ研としてはバッチ・グーだ。
 それと、キャプションの自己紹介が面白かった。字も大きく見やすかった。

 やっぱり、各自2点は見たい。上下に組んだりして可能だと思う。どうしても無理だっら減らす・・・。





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   ↑:2年・松原将隆、「French Night」・Photoshop マット紙。


 写真のことを書いたが、いきなり写真のようなリアルな作品だ。いわゆるスーパ-・リアリズムだ。直描きしてパソコンに取り込み、そこで適当に加工してプリントしたのだろう。あるいはパソコンで描いたのかもしれない。写真はパソコンに取り込むのではなく、描く資料だろう。

 本人の説明書きによると、2歳から車を描き始めたらしい。車なら何でも描けるのだ。
 それほどのカ-キチならぬ、カ-描きだ。
 「車の松原」で覚えておこう。







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   ↑:2年・高橋一矢、「海溝」・Photoshop マット紙。


 抽象画が好きな学生が、とりあえず抽象に可愛くチャレンジ、でしょう。特に作品に言うべき言葉はない。

 本人とモジャモジャ会話をした。日ハムの糸井選手のようなワイルドでイケメンな男だ。そのパワフルさを生かして、「壁一杯抽象画運動」をしたらいいのに。
 聞けば、研究室には立派な複写機があるという。かなりの大きさがプリント可能だ。紙代は仕方がない。出来映えは問わない。「オレの抽象画とはどんなのだろう?」日頃感じている高橋・抽象ワールド、その試みを大きく見せて欲しい。




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   ↑:3年・白馬茉実、「ぐにゃり」・アクリルガッシュ モデリングペースト 水彩紙。


 なんぞで分厚く下地を作り、色を塗って、「ぐにゃり」だ。平面作品というよりも立体さながらの壁画みたい。というか、学生自身の自己改革のためのチャレンジ作品のようだ。深い意味はない。絵画と工作を同時の取り扱い、そこから再出発という意志だ。




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   ↑:2年・太田歩夢、「エスターテ」・SAI Photoshop 光沢紙。


 名前と同様に、淡い夢気分です。




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   ↑:2年・天野なつみ、「201308」・Photoshop 光沢紙。


 完全パソコン制作。普通の水彩みたいで驚く。
 画題的にも雰囲気的にもちょっと普通になりすぎたのが欠点。
 「爽やかさ」を求めていたはずなんだが、橋の「壁」が強調されて、主題とは別になったのも欠点。
 上の自然はあまりにも普通すぎたが、下の川と影は面白い。上部の三分の一は少しだけ空を入れて削りたいな。
 そんな会話を学生と交わした。絵に冒険心を、と思った。




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   ↑:4年 酒井安莉沙、「dreamin'」、Photoshop マット紙。


 さすがは4年生だ。色出しや雰囲気は上手いもんだ。
 自分と風景との隙間に焦点を合わせているのだろう。一種の心象風景みたい。真ん中の輝きは印象的だが、僕的には、目立つ輝きよりも、抜ける窓のよう部分があった方が不思議さが増すのではと感じた。
 学生は、見つめ直す風景よりも、自分を震いだたせる風景に感じ入ったのだろう。



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   ↑:(全作)4年 竹島亜実。左側、「exchange」・ペン画 インク つけペン 水彩紙。
   ↑:中央、「glass tank」・線描画をデジタル加工 ペン SAI Photoshop 光沢紙。
   ↑:右側、「spider web」・ペン画 インク つけペン 水彩紙。



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 線描画に拘っているから記録しておかねば。
 機械仕掛けで全面を覆うタイプみたい。描いている凄みは伝わる。が、描かれた世界の自己主張となると弱い。描く強い情念意欲意志と、作品としての結果に断絶があるようだ。画面を絵画としてまとめるからだろうか?これほど描くという行為をむき出しにしているのに、結果は何かを隠すかたちになっている。何故だろう?



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   ↑:4年 小島小夜、「言わない気持ち」・Photoshop インクジェット 顔彩等 画用紙 光沢紙。



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 先日、ギャラリーたぴおで個展を終えたばかりだ。実に格好良く焦点を絞っての展開だ。「言わない気持ち」と言うけれど、随分とちゃんと言っている。もっとも、その理解は誤解だろうが。
 朦朧として物言わぬ風情だが、大きな外の世界とチャンと向き合っている。自分の心の中のロマンスの世界から、自分と外との対話の始まりだ。



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   ↑:3年 佐藤菜摘


 当ブログではお馴染みの佐藤菜摘だ。これからも登場するでしょう。

 今回は感想省略。代わりに簡単なプロフィールを載せます。

     1992年 夏生まれ
          秋田県湯沢市出身、岩見沢市在住。

  「・・・、言葉も視線も難しいな、と思ってかいてます。



     ~~~~~~~~~~~


 この日はひどい土砂降りだった。

 時計台ギャラリーからの雨風景。左側の階段に注意して下さい。滝になっちゃった。



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by sakaidoori | 2013-08-28 19:05 | 時計台 | Comments(0)
2013年 08月 27日

2170)「私大合同展 (4大学美術部合同展)」アートスペース201 終了・8月22日(木)~8月27日(火)

    


私大合同展 

  北星学園大学アートクラブ 
 北海道工業大学美術部 
 札幌学院大学美術部 
 北海道武蔵女子短期大学美術部
  

              


 会場:アートスペース201 6階 A室  
      中央区南2条西1丁目7
       山口中央ビル  
      (東西に走る道路の南側。)
     電話(011)251-1418

 会期:2013年8月22日(木)~8月27日(火)
 休み:水曜日(定休日)
 時間:10:00~17:00

ーーーーーーーーーーーーーー(8.27)


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 美大に関係しない大学生が絵を楽しんでいる、できれば作品を通して、いろんな人と話をしたいな。大学の中だけの絵だから、街にでて皆さんと交流したいな、そんな展覧会です。

 参加学生が多いので、どうしても小振りになり、一人の作品数は一点になりがちだ。その辺はもの足りない。何人かはもっとはしゃいでもと思う。

 そんな中で、面白い学生に出会った。その1年の女学生作品を中心に語ろうと思う。
 その前に、全作品を載せます。



 会場を時計回りに進みます。


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 さて、お目当ての学生作品は--



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   ↑:北星学園大学1年・Wendie Takamiタカミ)。左から、「Kill me」、「Niki」、「The Light House」。


 作品としてはそれぞれが小さく光っている。左側は自虐的なのだが、絵としては凄みが薄い。もっともっと墜ちないと。
 真ん中は絵としては一番良いのだろう。良いはずだ。彼氏かどうかは知らないが、格好良く描いてあげましょうと、大きく相手と向き合っている。
 右側は幼稚さが魅力なのだろう。

 だが、今の段階で作品がどうのこうの言ってもしれている。まだまだだから。
 それよりもタカミの絵に対する意気込み、情熱は凄い。アートをもっともっとやりたい、と騒いでいた。ノーテンキなやる気はどこまで本気か、長続きするのかと心配もあるが、絵描きの卵としては好感度200%だ。いや、これほど前向きな、オーラ出しまくりの画家志望者は初めてだ。

 「今の大学を卒業したらフランスに行きたい。英語は大丈夫だ。今はフランス語を勉強している。自分の絵の型はまだまだだ・・・、私、アトピーだから自分の体を刻んで殺して生まれ変わりたい、そんな絵なんです。感情の起伏が激しいんです。この自分を刻んだ絵、鬱の時に描いたんです」

 「そうか、鬱の時か。ならば、凄みのある絵を描きたかったら鬱になったらいい。絵を描くから苦しむことはない。苦しみを全部絵にしたらいい」
 「それって、暗くないですか?」
 「暗いさ!だから良いんだ。自分の生の姿が絵に投影さえて、自分の絵になるんだ。そして鬱が回復したら、その時の絵を見せまくりに行ったらいい」

 ・・・

 そんな馬鹿話のような真剣なような、楽しき時間を過ごした。18歳の女学生と60歳の初老の会話だ。情景を想像して欲しい。

 とにかく沢山描くことだ。50号ぐらいも平気で描ける、時には壁で一気描きもできる。そして見せる機会を増やすことだ。
 大学1年とは素晴らしい。決して遅い始まりではない。頑張り給え。作品展がある時には教えて下さい。



 線描画、鉛筆画の類を記録したいと思っている。それらを含めて、何点か個別作品を載せます。



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   ↑:北星学園大学・平井美宇、「クワガタと猫」。




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   ↑:北海道武蔵女子短期大学・近間加奈恵、「線」。




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   ↑:北海道工業大学・高橋和奏、「夢中」。




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   ↑:北星学園大学・小杉茉由、「ひつじ」。

 描き手の小杉さんも羊さんみたいな人でした。優しさはそのままで、だんだんと強くしたらと思った。




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   ↑:北星学園大学・福永奈実、「#4046」。

 面白い絵だ。




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   ↑:北海道武蔵女子短期大学・桐木麻有、「珊瑚」。


 珊瑚よりも、青い世界の真ん中に何かがあるような感じがしたのが良かった。




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   ↑:北星学園大学・田淵圭祐、「女神」。


 シルバーの色は着色ではありません。
 シルバー粘土を乾かして、焼いて、磨いて、できあがり。と、田淵君は言っていました。
 小さいのが好きな田淵君。次回は最低でも10個だね。できれば30個!お願いします。



 タカミのスケッチ帳からもらった作品を載せます。


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by sakaidoori | 2013-08-27 23:51 | アートスペース201 | Comments(5)