栄通記

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2013年 07月 31日

2122)「住吉直道個展 ~その参~」 ト・オン・カフェ 7月30日(火)~8月11日(日)

住吉直道個展 ~その参~       
 

 会場:TO OV cafe(ト・オン・カフエ)
      中央区南9西3-1-1
       マジソンハイツ1F
      (地下鉄中島公園駅下車。
      北東に徒歩2分。北東角地。)
     電話(011)299ー6380

 会期:2013年7月30日(火)~8月11日(日)
 休み:会期中無休
 時間:月曜~土曜 10:30~22:00
     日曜日   10:30~20:00
 電話:(011)299-6380

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.31)


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 会場の外から見ても、作品がわいわいガヤガヤ騒いでいる。外はまだ明るい。この明るさと中のグチャグチャ・ざわざわ住吉ワールドが合うのかどうか?気分楽しく店内に入った。



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 (以下、敬称は省略させていただきます。)

 新作、旧作入り乱れ、しかも額装有る無しと凸凹だらけだ。が、「汚く見せたくない」という明快な美学と、作家自身の「物語性への自覚」が、意外に全体を落ち着かせていた。作品同士は殺し合うことなく、楽しく小競り合いだ。


 もう少しまとめて作品群を載せます。額装された作品が新作です。


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   ↑:(左側壁面の主要部。)



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   ↑:①


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   ↑:②(①、②とも右側壁面の上部。)



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   ↑:③


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   ↑:④


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   ↑:⑤(③、④、5は右側壁面の下部。概ね下の方に新作がある。見えやすい配慮か?)



 
 もっとも、こういう「男のオタク性」が嫌いな人には無縁で掃きだめに見えるかもしれない。
 「大いなる掃きだめ」、良いではないか。作家が100%の人々に愛を求めなければ。それに「嫌いだから好き」という人もいよう。正直そうな顔をして、心の中は何を考えているのか?人とはそういう存在だ。絵空事の世界だ。そこに心の秘部を見つけて楽しむ人もいろう。無に食わぬ顔をして、心乱れてアタフタしているかもしれない。常識と非常識が交差する、それがギャラリー空間だ。
 


 住吉直道
 数年前に道都大(シルクスクリーン研究室)を卒業。作品が語っているように、学生時代からオタク的青年の心模様であり、妄想、迷走の世界だ。

 かつては、オタク的な「一人遊び」が頭の大半を占めていたのだろう。その世界を黙々と絵にしたりだったのだろう。その一人遊びがどう展開するか、あるいは他人に見せるか、とかは暗中模索で、まずは「住吉遊び」の断片が出てくるばかりだった。

 今展、一筋の骨格を感じる。起承転結的な物語ではないが、シュールな住吉妄想が水の流れる谷間を見つけたようだ。その自信なり明快な展望が会場全体を明るくしているのだろう。その流れが川になって海に辿り着くのかどうか?簡単に着いては面白くない。やっぱりチンして浮かび上がって、転んで病院に行って・・・、死ななければいいのだ。



 新作の小品を何点か載せます。


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 「世にも不思議」かどうか?「住吉・芝居」の始まりはじまり~。

by sakaidoori | 2013-07-31 12:37 | (カフェ)ト・オン | Comments(0)
2013年 07月 30日

2121) 「本田滋 絵画展 《夏彩の北街》」 さいとう 7月30日(火)~8月4日(日)

本田滋絵画展

   《夏彩の北街
    
             


 会場:さいとうギャラリー 5階 室 
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2013年7月30日(火)~8月4日(日)
 休み:月曜日(定休日) 
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)     

ーーーーーーーーーーーーーー(7.30)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)

 都会を風の彩で飾る人・本田滋。さて、今回はどんな街でしょう?
 まずは会場の全体風景から。


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 街の風景の間に、植物が変化を与えるような展示。
 今回の都会、随分と優しい。アット・ホームというか、誇張を押さえて丁寧に丁寧に人の息吹を感じさせる。そういう意味では、「風の彩」ではなく、「人の彩」だった。
 人の息吹を優しく感じると書いたが、「優しさ」はいつもの本田ワールドなのです。ところが、絵画することが楽しくて楽しくてたまらない人だから、色で遊んだり、極端な走り描きをしたり、いろんな絵画空間作りにチャレンジと、忙しく色々と立ち回っている。きっと、今後もこの「絵画・戦争」は続くと思う。そういう中にあって、豊かに静かにコーヒー・タイムのようにして「人々」と遊んでいる。そんな様子の作品群に見えた。


 全作品をいくつかにまとめて時計回りに載せていきます。
 画家の絵に対する愛情、やさしさをいつも以上に感じてしまって、ちょっと載せ過ぎかもしれません。


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 さて、次は特に気になった作品を載せます。楽しそうな七色の声が聞こえてきそうです。



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   ↑:「坂道の野菜屋さん」・S8。


 左側のゴチャゴチャ具象世界と、そんなのには構わない右側のシンプルな世界。対比が実に楽しく優しい。心うきうき野菜屋さん。



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   ↑:「公園の風さやか」。


 全く普通の世界です。画家・本田滋が絵の中で遊んでいる。可愛くスッポリはまっている。丁寧に丁寧に鳥と遊んでいる。




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   ↑:「鉄塔見える街」・S15。


 右側の丸い部分など、不思議な感じです。でも、不思議であっても何であっても、人の楽しい息づかいがムンムンしている。隙間無く本田・人間観で埋まっている。「やさしさ教」とでもいいたい。やさしきことに疎い栄通としては羨ましい。



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   ↑:「円山憩いの通り」・S15。


 やっぱり色々と絵画を探求している。いわゆる、空間研究です。それを七色の世界で埋めて、さも何もしていませんと、サラリと絵画問題を素通りしている。この辺がやさしさだけではない本田・ワールドの魅力でしょう。

by sakaidoori | 2013-07-30 23:28 | さいとう | Comments(3)
2013年 07月 29日

2120)「佐藤菜摘展 ~かげふみ~」 g.犬養 終了・5月29日(水)~6月10日(月)

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佐藤菜摘展 

   ~かげふみ
                



 会場:ギャラリー犬養 お風呂ギャラリー    
      豊平区豊平3条1丁目1-12 
     電話(090)7516ー2208 

 会期:2013年5月29日(水)~6月10日(月)
 休み:火曜日(定休日) 
 時間:13:00~22:30
 

ーーーーーーーーーーーーーーー(6.10)


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   ↑:(遠くに作品が見える。会場は店内喫茶室の一番奥です。二部屋の展示空間。)


 一月以上前の個展です。展覧会のムードは、真夏の今の時期にもピッタリです。

 いかにも女子学生とか若い女性が描きそうな、秘密の穴蔵落書きワールドです。「気楽キラク、私の世界、私だけの世界。ここにいると幸せなのよ。好き勝手にできるから。外の世界って、なかなか気楽にいきられないジャン。ヒミツの部屋、でもちょっと見せてあげる。だから本当のヒミツは少ないよ。でも、私のヒミツ、想像してみて。ふふふ」

 狭いながらもそれなりの数の会場風景を載せます。グチャグチャ言わないようにして進めていきます。

 まずは遠くからも作品が見える手前の部屋から。「ナツミおばけ」がそこかしこ。



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 狭い空間に随分と長居しました。
 さぁ、隣に行きましょう。



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 「ナツミおばけ」が泣いている。泣きたい時もあるさなー。


 さて、古めかしい壁と、狭い空間と、消される運命の落書き絵画の組み合わせ。今回の佐藤菜摘ワールド、いかがでしたか?

 「普通だね」、(僕)「何?普通だって!しかり。普通以上のことはしていないね」「でも、アッと驚くことを期待していたよ」、(僕)「狭い部屋でグチャグチャといじけ雰囲気で描いているんだ、佐藤菜摘が。小さい体を屈めたり伸ばしたり、落書きなのに難しい顔をしたり。僕はそれを想像しただけでも嬉しかったよ」

 で全てはここから始まる。こんな個展なら女の子なら誰でもできるかもしれない。だが、それを実行するのが大事なことだ。実行あってのみの美術だ。これを見た若き女性達よ!いや。老若男女を問わず、それぞれの世界を見せ合おうよ。いろんな場所を見つけて。



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 何やら男達は楽しそうだ。女の道、男の道、オレの道、貴方の道、それぞれの道。



     ~~~~~~~~~~~~



 道のついでにこの日の豊平川を載せておきます。
 2013年6月10日(月曜日)17時15分頃。


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by sakaidoori | 2013-07-29 19:07 | (ギャラリー&コーヒー)犬養 | Comments(4)
2013年 07月 29日

2119)「Kit_A(a.k.a) 『Speech Balloon』」 ミヤシタ 終了・6月20日(木)~7月7日(日)

      
      

Kit_A(a.k.a)(キタヨシキ 個展)

    Speech Balloon  


 会場:ギャラリー ミヤシタ
      中央区南5条西20丁目1-38 
      (南北の中小路の、東側にある民家)  
      電話(011)562-6977

 会期:2013年6月20日(木)~7月7日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(7.13)


 「何かがしたい」、とか「何かをみせる」という感じではなかった。

 「美術行為がしたくて、それも大きくしたくて、今はその準備中だ。いろんな準備の寄せ集めになったが、『寄せ集め』も僕の美術表現には欠かせないんだ。今は単なる集積風に見える。もしかしたらそれで終わるかもしれない。でも、オレはしたいんだよ、美術を、アートを。それをみんなで楽しみたいんだよ」
 そんな作家のストレートな肉声が会場一杯だ。


 会場左から流れるようにして?風景を載せていきます。現場の臨場感、真っ正面から美術している男の姿勢を感じて下さい。



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 久しぶりに、「男ど根性一本勝負」、のような個展を見た。気分がよかった。
 と同時に、この路線で大きく突き進むには(突き進むしかないのだが)、もう二山も三山も越えなければならないだろう。大変だ。とは思うが、やっぱり始めに書いた「男ド根性、これしかない、やるしかない」を貫いてもらいたい。

 一つ。
 作品の個々は見慣れた形式で、同時代人なりの表現の追体験に見えた。自分自身の試みにまではなっていないようだ。そういう意味で新鮮みに欠ける。
 だが、それは当然なのだろう。意図的に「只今勉強中、修行中」の姿を世に問うているのだから。

 二つ。
 漫画のコマ割を使い、物語的だ。自身の説明書きにもあるように「漫画」を意識している。
 漫画が漫画として成り立つ前提は、「独善的な遊び心」と思っている。歴史や現実を勝手に解釈したり、時空も無視したりと無茶苦茶性だ。それでいて何処にでもありそうな、もしかしたら明日実現するかもしない小さなロマンだったりする。小さな世界に何でもありだ。
 失礼ながら、今展を見る限り漫画的な「遊び心」とは体質を異にしているようだ。どちらかというと建築的で、骨組みのしっかりした構築性を思う。大きく表現する時には有利だが、ノー天気な漫画性、あるいは底抜けの遊び心とは違う。もちろん、今展は「漫画」ではないから当然なのだが。
 「キタヨシキ風」の遊び心の掘り起こし、が明日へのテーマかもしれない。

 三つ。
 本質的なことなんだろうが、やっぱり「何をしたいのか」がわかりにくい。
 仮に、そのきっかけを書くならば、「結ばれ」が隠れたテーマか。コマ割を使ったりしているが、「断絶感薄き結ばれ」を特徴としている。


 が、やはり元に戻るが、発表したくてたまらない精神は頼もしい。今はそれが大事だ。こういう作家がもっと多くでてきたら!作品が良いの悪いのなんて、二の次だ。作家は誰が何と言おうと、自作が最高というプライドがあるのだから。

by sakaidoori | 2013-07-29 12:32 | ミヤシタ | Comments(0)
2013年 07月 28日

2118)「明日への具象画展 第14回」 市民g. 終了・7月2日(火)~7月7日(日)

  

第14回 明日への具象画展  


 会場:札幌市民ギャラリー・2階ホール会場
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2013年7月2日(火)~7月7日(日)
 休み:
 時間:10:00~17:00
    (最終日は、~16:00まで。)

 【参加作家】
 遠藤健二 郷司明夫 佐藤影彦 砂山留美子 長井悦子 水野悦子  


 ※ 江別展 ⇒ 7月9日(火)~7月14日(日) 於:江別市野幌公民館

ーーーーーーーーーーーーーー(7.6)


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 市民有志の展覧会。

 参加作家の砂山留美子さんと親しくなったので、適時見ている。

 「明日への具象展」、堅実な具象作品ばかりだ。それでも男女の作家に、こだわりの違いを感じる。
 男性作家は、愚直なまでに自分好みに拘り、作品が収縮的だ。自己充足型と呼びたい。
 女性作家は、もっともっと外に拡散したい、外からの目も取り込みたい。意欲型だ。が、まだまだ遠慮がちだ。


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 それでは意欲型には一見見えない砂山留美子・風景画から載せます。


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   ↑:(全て)砂山留美子


 水平線に合わせるかのような展示。しかも、その線は概ね中心からやや上部だ。おそらく無意識に選ばれたラインであり位置であろう。その水平線を中心にして安定的に見せている。そういう意志や美学は無自覚かもしれない。


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   ↑:砂山留美子、「雲晴れて天塩川」・油彩 S12。


 上手くなった。
 一つ一つ、部分部分、一所懸命に丁寧に描いている。が、この丁寧さが全体に生きているかというと疑問だ。川を描きたいのか、線路なのか、線路に残る名残雪なのか、手前の雑木林なのか、雲に誘われる川の軌跡なのか、雲なのか、水平線を見やる人間の心なのか・・・。
 何と欲張りな人か。現場の風景に接した初心の感動を、絵を描き始めたら置き去りにしたようだ。あれも描こう、これも描こう、丁寧に優しく描いてあげよう。そのことが、全体で主張したいこととかみ合えば良いのだが、初発の動機が揺らいでしまった。描けば描くほど綺麗な絵、収まる絵、可もなく不可もない作品になった。それは水平線の位置でもわかる。上も下も真ん中も全てが画題になってしまうから。そして、全てに頑張る砂山留美子だ。

 かつて、彼女は何でもない風景の山腹をサラリと描いていた。そこに何かを見つめていた。空気感とか空虚感とか、何にもないふくよか感とか。そこを見つめる姿勢、そこを描きたい気持ちに好感をを持った。が、難しいテーマだから大変だとも思った。

 上手くなることは大変だ。枠に収まる一つの世界と調和しなければならないから。上手くならないといけないし、その上手さをそのまま出せば成功とも言えない。絵とは難しいものだ。



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   ↑:杉山留美子、「日の出」・油彩 F20。



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   ↑:杉山留美子、「夏の影」・油彩 F6。


 面白いタイトルで着眼点だ。が、他をやっぱり頑張りすぎて描いている。その頑張り具合と影とのマッチングが課題なのだろう。個人的には川と山の間の野原や山際あたりに魅力の影を感じるのだが。



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   ↑:長井悦子。左から、「コスモス」・F30。「秋宴」・F50。「心の儘に」・F15。



 中央の大作「秋宴」が目立つ。一見自然派に見えるが、間違いなく女を描きたい画家だと思う。それも都会的でおしゃれな女を。


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   ↑:長井悦子。


 乳房の脇の辺りの線、女の体をよく見ている。肌へのこだわり、植物画にはない堂々とした粘着性がある。女の女への願望だ。男が女を見る目ではない、男の女へのロマンではない。
 女の美、それは自分の体をいつも見ている目だろう。憧れ、願望、嫉妬も含めて。

 こういう画家はドンドンと女を描けばと思う。確かに背景などは様式化している。思い切って女を描きまくった経験不足からだろう。






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   ↑:水野悦子。左側から、「さんぽ・・・」・F6。「暮れの静寂」・M15。「蓮華麗容」・P100。



 大作「蓮華麗容」、写実力抜群で立派な作品だ。難点は何を主張したいかが強くもなく、弱くもないことだ。
 蓮の群生を、立派な蓮の葉を、蒼の空に対比して美しく描く。蓮の藪の中の暗闇も素敵でしょう。花も綺麗、茎もすくっと伸びて可愛い。この美しい蓮の世界・・・なのだろう。結局、あれもこれも欲張って強弱をつけずに描いた。軽い焦点がいくつもあって、目を楽しませてくれるが、心躍るまでにはいかない。
 きっと真面目な人なのだろう。物事に順番をつけるのがいやな人かもしれない。みんなみんな平等に愛しているのだろう。
 

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 寒々しそうに見えるが、川も空も建物も一つになっていて惹き込まれそう。
 手前の草々、こんなに頑張る必要があるのか?「暮れの静寂」との良き対話には感じない。






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   ↑:佐藤影彦



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   ↑:佐藤影彦、「希望に向かって」・F50。






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   ↑:郷司明夫


 建物や施設を画題にしています。





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   ↑:遠藤健二



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   ↑:「夜明けの台北市街」・F40。

by sakaidoori | 2013-07-28 11:54 | 市民ギャラリー | Comments(0)
2013年 07月 27日

2117) 「菅原美穂子パステル画展 ~蒼の中へ~」(カフェ)北都館 終了7月8日(土)~7月14日(日)

   


菅原美穂子パステル画展 

   蒼の中へ
        



 会場:カフェ&ケーキ&ギャラリー北都館
     西区琴似1条3丁目1-14
      (地下鉄琴似駅5番出口。
      第一病院向い)
     電話(011)643-5051 
 
 会期:2013年7月8日(土)~7月14日(日)
 休み:年中無休
 時間:10:00~22:00
     (土・日曜日は、~19:00まで。最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.13)



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f0126829_2291853.jpg   ↑:(良い表情で、良い光景です。僕のカメラがもっと良かったら、とついつい悔いてしまった。)






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 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 驚いた。通路状のカフェに作品がびっちりだ。菅原美穂子はパステルによるイメージ画だから、どちらかというと「癒し系」と書いても大過ない。そんな作風だから、作品数もほんわかムードに納めるのが普通だろう。

 全くこの頑張りよう、素晴らしいとしか言いようがない。本当に「癒し」を前提に書き進めて良いのだろうか?

 画題はほとんど人物で、人物しか描いていないと言ってもいい。
 描き方に二通りあって、愛情を込めて大きく人物を描く場合。
 人物もいるのだが、異様に余白をとっている場合。
 
 余白の多い作品の方が好きだ。「何か出てこい、湧いてこい、生まれてこい」と、心の中で呼び込んでいるみたい。そしてパステルの色も見るたびに強くなっていく。「この絵を見るみなさ~ん、幸せ気分になってね、何か良い思い出に浸って下さい」ではない。どうも、自分自身と対話しているようだ。自分の思い出の人、その人を見つめている。「会いたい。このパステルのもやの中から顔を出して!だから、もやってても強く描きたい」、そんな願望を感じてしまった。



 人物の顔は人形のようで可愛い。このあどけなさがある間は、どうしてもたゆたゆしい。感傷気分が先行する。相当に強い空間、強いパステルになってはいるが。
 それと、輪郭線を細く強く描いている。その辺にも絵の強さの秘密があるのかもしれない。
 「(そこに在るものへの)愛情」、「(想い出という)感傷」、「(いなくなったものとの再会という)願望」、「(絵によって夢をかなえたいという)意欲」、こんな心根の作品に見えた。


 以下、個別作品を載せます。
 沢山撮った。撮影失敗も多くあった。極力撮影順に選んで載せます。
 今となっては原作の大きさもよくわからない。似たような大きさで載せます。色も原画と相当違うでしょう。パソコンですから、それなりの複製と思って下さい。



 
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   ↑:左側から、「Blue frame 1」、「Blue frame 2」。




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   ↑:「想・・・櫻の頃」。


 菅原美穂子といったら、こういう作品が直ぐに頭に登る。そういう意味では、代表作的な作品。




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   ↑:「浮遊(羊雲の丘)」。





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   ↑:「二月のラブソディー」。





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   ↑:新緑(中庭)」





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   ↑:「(記録ミス)」。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)





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   ↑:「紡ぎ詩(ほおずき)」。

by sakaidoori | 2013-07-27 23:44 | (カフェ)北都館 | Comments(0)
2013年 07月 27日

2116)「田中綠 展」 ミヤシタ 7月10日(水)~7月28日(日)

   
      

田中綠  


 会場:ギャラリー ミヤシタ
      中央区南5条西20丁目1-38 
      (南北の中小路の、東側にある民家)  
      電話(011)562-6977

 会期:2013年7月10日(水)~7月28日(日)
 休み:月曜日(休廊日)
 時間:12:00~19:00 
     (最終日は ~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(7.13)


 1階と2階の展示。
 
 全作、人物なしの風景画ばかり。しかも名前と同じく綠や青が一杯。
 1階は普段の発表スタイル形式。2階は小ぶりで、普段とはちょっと違う普段着スタイル。


 海際や、その辺りの野原を連想させる風景画。いつもながらの田中ワールドなのに、随分と様子が違う。一言で言えば、軽くなった。

 まずはメイン会場の1階、全体風景を載せます。



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 木田金二郎ばりの早描き風で海のある綠の風景。金二郎は船なり何なりの郷土岩内の「風景」を描いている。その点では田中綠は全く違う。具象に拘らずに、その場の空気感に託す心象風景といった感じだ。だから、画題もどこにでもありそうで、勝手に作った風景にも感じる。

 具体性がないと書いたが、画家にとってはどこでも良いはずはない。ある時、ある場所の、ある存在感、空気感を描いていて、描き手にとっては間違いなく「描かれた具体的場」にこだわりを持っているはずだ。
 このこだわりが田中綠の特徴だった。どうでも良いような海際の風景なのだが、雲の流れに、野原の綠に、異様に頑張って強く描いていた。強く描く人なのだ。
 なのに今展、腫れ物が退いたのか、色が軽くリズミカルだ。こだわりを止めたわけではない。定点への固着からいったん離れて、画面全体、画題全体、自然全体へ視野と気分が拡がったのだろう。そして気分良く描いている。その気分の良さの延長に、今回の個展がある。しかも全館を田中綠で埋め尽くした。一個の作品の強さから離れて、建物全体を「田中綠」の屋敷、空間にしたかったのだろう。


 今展のメイン大作から掲載します。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)





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 いつになく小鳥を描いて可愛い。たまには小鳥も描きたかったのだろう。それに、小鳥の前を広くとって、その空気とお喋りしているみたいだ。そんな目に見えない会話風景も描きたかったのだろう。
 妙に素直さが倍加した。もともと生真面目で素直な人なのに。女性が自分の場所を見つけると怖いもの知らずになる。その前触れかもしれない。




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 2階の風景を載せます。作品はガラスに覆われていて光も強い。写真掲載には不向きですが、何点か載せます。



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 写真で見ると暗っぽくみえますが、それは強い外交のせい。光に当たって気持ちよく作品が泳いでいる、見るこちらも泳ぎたくなる、そんな気分です。

 「泳ぐ」、いいろんな泳ぎ方をしている作品群だ。強く、自由に、気ままに、こんな色か?あんな色か?ムードはこれで良いのか?確認確認、勉強勉強、楽しく楽しく・・・そんな部屋です。



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by sakaidoori | 2013-07-27 10:49 | ミヤシタ | Comments(0)
2013年 07月 26日

2115)「加藤宏子 彫刻展」 STVエントランス 7月22日(月)~8月11日(日)

  


加藤宏子彫刻展    
              

      
 会場:STVエントランス・アート
      中央区北2条西2丁目
       STV北2条ビル 1階ホール
      (南進一方通行の西側のビル。) 
     電話(011)207-5062

 会期:2013年7月22日(月)~8月11日(日)
 時間:月~金  9:00~18:00
     土日祝   9:00~16:00
      (最終日は、~15:00まで)

ーーーーーーーーーーーー(7.23)



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 今展はこれだ。この花だ。重複をいとわず、いろいろな角度からお見せします。作り手のエネルギーに、こちらも正面から応えたいから。
 この花が何を意味するか?共に感じようではないか。
 「な~んだ、単に大きな花じゃないか」、それでもいい。「花だ、命だ、賛歌だ」、でもいい。
 都会のビルに燦然と輝く花、本当はロビーのど真ん中に置きたかったのかもしれない。公園の中央で開く噴水のように。いろいろと想像してみたくなる。




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 さて、他の作品とも対話しよう。


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   ↑:(右側は、左の作品の部分図。)  


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   ↑:(右側は、左の作品の部分図。)







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   ↑:(上掲作品の部分図。)



 このブツブツ、何なんでしょうね。大きな花では外一杯に訴えかけ、このツブツブの世界では内に内にと僕らを呼んでいる。そこは気持ちが良いのか悪いのか?花が蝶を手招きしている。側に近づく勇気はあるか?白が・・・白が・・・悩ましい。



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 しっかり立った作品ばかりだ。「存在」を信じる姿だ。存在の証を美しく記録にとどめようとしている。
 美術家とは何かを信じる存在なのだろう。信をしっかり世に問うてもいる。その姿勢は眩しい。羨ましき存在だ。

 僕自身は「信」から遠い。「信、不信を問わず」に「見る」ということで、僕の前に作品はある。



 ※ 個々の作品にはタイトルがついているようです。どれが何だかはよくわかりません。会場資料を載せます。寸法等で、各作品のタイトルを判断して下さい。


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by sakaidoori | 2013-07-26 20:45 | STVエントランスホール | Comments(0)
2013年 07月 26日

2114)「自由美術 2013北海道グループ(36th)」 時計台 7月22日(月)~7月27日(土)

  

自由美術 
        2013北海道グループ(36th)
    


 会場:時計台ギャラリー 2階A・B室
      中央区北1西3 
       札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
     電話(011)241-1831

 会期:2013年7月22日(月)~7月27日(土)
 時間: 10:00~18:00 
      (最終日は~17:00まで。)

 【参加作家】
 17名。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(7.23)

 A、B室二部屋の展示。A室の方に実力者がひしめいています。
 そのA室の風景と、何点かの個別作品を載せます。


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 何はともあれ、栄通好みの3点セットから。



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   ↑:森山誠、「卓上 13-4」。


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   ↑:(上掲作品の部分図。) 


 「卓上」なのだが、「大きなベッド」に見えて、そのベッドの存在感、物量感!塊が魂のようにしてドーンと控えている。「卓上」ではなく、「卓」そのものだ。
 氏は線をスパッと引いて、空間を切るという作業をしている。まさに空間と格闘している。今作、空間よりも「物そのものが在る」に重きをなしている。時に剽軽な人物(自画像のような存在)を描くが、今回はこのベッドのような「卓」が人物だ。気合い、気力ともに充実し、エネルギーがほとばしっている。





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   ↑:高橋靖子、「気配[2013 夏]」。



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   ↑:(上掲作品の部分図。)



 これまた凄い。さわやかと言う事なかれ。湧いている、湧いている、情念が湧いている。
 それにしても、何という細やかさ!その細やかさの一つ一つが湧き上がっている。

 紅を塗った唇、いったんはきりりと仕上げた紅の跡。軽く拭き取って、乱れぬ程度に淡くぼかす。仕上げてはいけない。美しき紅跡、いつか仕上げる時があるだろう。爛熟直前の紅の跡。






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   ↑:佐藤泰子、「つり上げられる情景」。


 前2者の作品が、内に強く、外にも強く主張している。その点、今作はどこか泰然自若たる感がある。「自然の中で我が道を行く」という態度だ。自然賛歌や自然との共生ということは視野に入れているのであろうが、それを前提にして素通りしている。
 「我と自然、共に生きねばならない」だから自然との闘い、自分との闘い、絵画との闘い、その闘いの隙間を提示する。その姿は鋭い。男の日本刀でなく、女の・・隠された武器・・とでも言いたい。




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   ↑:杉吉篤、「羽のはえた女」。



 不思議な動物を描いていた。ようやく人物がでてきた。でてきたというのは、今までの動物ですら人間の代償のようにして見ていたから。
 描き方は同じ感じに見える。ユーモアが赤裸々でないこと、描かれた物が繊細な感じ、そこんところが以前とは違って見える。が、「人」の大作を意図的に描き始めたのだ。その移り変わりをゆったりと楽しもう。





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   ↑:永野曜一、「マリーヌ・テラス」。


 発色ギラギラではないが、独特の華やかさだ。
 テラスのテーブルを囲んで楽しそうにお喋りしている、七色の音楽と一緒になって。




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   ↑:北島裕子、「サンセット スクエア」。


 春の農園のよう。




 次は簡単にB室を載せます。


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   ↑:牧輝子。左から、「春の風」、「砂漠の風」。




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   ↑:工藤牧子。左から、「ユキノヒノアサ」、「ユキノヒナアサヤケ」。




 どの作家もそうなのだが、個展を見たいものだ。しっかりと定期的に開いている作家もおられる。が、まとまってみたことのない作家も多い。大変でしょうが、是非是非個展を。

by sakaidoori | 2013-07-26 16:50 |    (時計台) | Comments(0)
2013年 07月 25日

2113)②「第9回茶廊法邑ギャラリー大賞展」 茶廊法邑 終了・7月3日(水)~7月11日(木)

 
第9回 茶廊法邑ギャラリー大賞展  
   
    
 会場:茶廊法邑
     東区本町1条1丁目8-27
     電話(011)785-3607

 期間:2013年7月3日(水)~7月11日(木)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

 【参加作家】
 多数。


 ーーーーーーーーーーーーーーーー(7.7)

2112)①、の続き。

 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 前回と同じ会場風景から載せます。そして、個別作品を載せていきます。



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 (以下、敬称は省略させていただきます。) 



 人が沢山集まっている優秀賞・加藤公祐の作品から載せます。それと、都合で個別作品の写真のできがよくありません。全体写真の中から拡大してお見せします。


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   ↑:優秀賞・加藤公祐、「さやけき春の瞬き」。


 何より写実力がしっかりしている。枠一杯に花を描いて、見せ方もうまい。色も黒と赤で攻めて、渋く強烈だ。しかも真ん中に黄色を輝かしている。にくい配慮だ。強くて、目立つ。
 おそらく、道展や全道展に初出品しても何かの賞をもらえる実力だろう。


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   ↑:土岐美紗貴、「more」・(版画)。


 イメージありきの人です。若い学生で、空間と作品を抱き合わせてイメージの袋を膨らませている。 軽さ、浮遊感、そして若さからくる何でもありが魅力でしょう。今回はビシッと作品で勝負してきた。線の絡まりと形や動きが面白い。木のようで安定感があるような、パタリと倒れて線が勝手にどこかにはみ出すような・・・そんな一つの夢・・・みたい。

 現在開催されている、「JRタワー アートプラネッツ グランプリ展」にも出品しています。そちらは小ぶりですが、版画作品を巧みに立体にして見せています。しかも軽く。(今度の日曜日まで。)




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   ↑:津畑クミ、「少女の夢」。


 きっと紫が好きだと思う。ふんわかした丸みのある模様も好きだと思う。色も好きなはずなのだが、紫があまりにも好きで、女の子らしく派手に迫れない。そこが悩ましくて残念でたまらない。もっと色の発色が良くなったらと思った。 
 漫画のような顔立ちに、お下げ髪の線をぱっぱとあしらって、好きな線で自由に遊ばせて・・・できあがり。

 絵は自分に正直に頑張ったが、枠の黒が・・黒が・・重たく暗い。



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 ご本人です。教育大学生の低学年。きっと、もっともっと弾けるでしょう。



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   ↑:奨励賞・佐藤菜摘、「さまよう共通点」・油彩画。


 佐藤菜摘のタイトルは、いつも意味不明で困っている。どうも、画題に関係なく、本人の気分しのままかもしれない。画題の白い生き物と同様に、佐藤菜摘も「さまよっている」のだろう。こんなに明るく自由に振る舞っているのに。若いということはそういうことだ。

 ところで、この白い生き物、最近は頻繁に画題にしている。「夢食うバク」なのだろう。それでは面白くない。「ナツミお化け」と名付けよう。自画像なのだから。



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   ↑:小林由紀美、「白昼」。



 自然風景をバックにしたイメージ画だ。女子学生的な軽い華やかさ。山がある、空がある、雲がある、山の間合いは湖か・・・全てが画家の心を覆っている。ただただ夢見る気分なら、赤で自然を染めなくてもいい・・でも赤で風景を染めねばならない。ただの夢ではないから。自分なのだから。血を通わせなければならない。

 真ん中に自画像を赤裸々に描いている。ここまで描かなくてもと思うのだが、若いエネルギーがそれを許さないのだろう。



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   ↑:牧野充子、「ハウステンボス」。


 全作同様。これも大好きな部類の一つだ。

 この絵の良さは、全作と違い明るさ一本で攻めていることだ。明るさ一本、安易な絵画ということなかれ。影とか、窓とか、飾りとか、反対物をを描かないで、華やかさだけで攻めるのは難しい。
赤系のピンクと緑の補色で埋まっている。
 童画風な雰囲気で、幸せ一杯気分を維持している。人の笑い顔のような花だ。本人の代理自画像もあるだろう。



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   ↑:きみこ賞・亀田真央、「MIKA」・油彩画。


 ふふふと、笑ってしまった。楽しい絵だ。花に包まれ微笑むしかない。




 以下、不本意ながら作品だけを載せます。




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   ↑:奨励賞・氷川美保、「お邪魔するよ、旋律君]・油彩画。




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   ↑:優秀賞・野口秀子、「街ゆく風」・アクリル画。



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   ↑:中田登、「ART in art」。


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   ↑:市橋節こ、「追憶」。



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   ↑:本田滋、「瞬彩の大通り」。

by sakaidoori | 2013-07-25 22:35 | (茶廊)法邑 | Comments(2)