栄通記

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2011年 02月 25日

1476) 「非連結展 ーEveryone has a meritー Vol.12」・たぴお 2月21日(月)~2月26日(土)

○ 非連結展
   ーEveryone has a meritー Vol.12
     

   
 会場:ギャラリーたぴお
      中央区北2条西2丁目・道特会館1F
      (中通りの西側の郵便局のあるビル。)
     電話・林(090)7050-3753

 会期:2011年2月21日(月)~2月26日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:11:00~19:00
     (最終日は、~17:00?まで)

 【参加作家】
 柿崎秀樹 西城民治 能登健一 林教司 藤川弘毅  

ーーーーーーーーーーーー(2.21)

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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 作品点数は少ないのだが、男の渋さが漂っている。
 一人一人の作風が、意力を外にまき散らすのではなく、結局はブーメランのように自分の方に返ってくるタイプだからだろう。美術作品とは所詮そういうものかもしれない。二本差しで「オレが、オレが」と外に立ち向かっても、いつも自分自身の「何か」に引きずられている。無我夢中の間は向かうところ敵無しだが、時間が経てば進撃が止まり、はたと立ち止まり、廻りを見つめる。そこには自分しかいない。

 一人一人の作風は全然違っている。まさに非連結展だ。永劫回帰の腕振り運動から、マリリンモンロー讃歌のポップ調とあるのだが、なぜか抹香臭く感じてしまった。沈鬱、喜ばしき沈鬱展だ。


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     ↑:柿崎秀樹

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 技法的にはフロッタージュかどうかは分からないが、気分はフロッタージュそのものだ。まさに肉体の表面の「シワ」なり、体から発する「気」をつかみ取り、陽炎のように立ち上げる。自由運動のように腕は反復を繰り返し、こすり取ってはは壁に貼り付け、貼り付けては擦り付け・・・、はたと我に返って、描いた紙を握りつぶしては「壁」に殴りつける。突き進む怨念。
 作家の動く行為と止まる美術が連動していて、静かな興奮が涌いてしまった。作家の充実したコンデションを感じる。


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          ↑:西城民治。過去の作品。

 作家は過去の作品を時系列的に当館グループ展に出品している。今回は最終期の「狭い意味での現代美術」と題されている。

 不思議なものだ。決して柿崎秀樹作品を意識しての出品ではないのだが、上手い具合に呼応している。
 この作品は一種の鎮魂譜だろう。その視線はアメリカ合衆国を向いている。銃痕を残す米国に、「もうそろそろ静かにしなよ」と、言っている見たい。その同じ視線がまろやかに柿崎・魂に語っているよう。「どこまでもどこまでも、立ち上がれ・・・、立ち上がれ・・・」。


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          ↑:能登健一

 場つなぎのように、そこにモンローのポスターがある。モンロー、そこにいるだけで微笑みたくなる。永久の象徴のようにモンローがある。


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          ↑:藤川弘毅


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 どうも袈裟姿の坊さんが連想されて困った。阿弥陀号の坊さんが、強者どもの死骸が散らばる野を歩いている。弔われることなく逝った人への供養だ。
 球が数珠に見えるからだろう。廃棄物で成り立っている作品、朽ちた物達が何かの力で束ねられ、一時の化身に見えるからだろう。
 「数珠一つ 南無阿弥陀仏の 声すなり 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」


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     ↑:林教司


f0126829_11125896.jpg 中央の小さい真四角2点が新作で、他は既発表作品。

 新作にまつわる話、茶色にまつわる話などなど、技法の苦労談だども聞けれたが、全て割愛。作品感想に徹しよう。

 新作はまだ生っぽい感じで、試作と言った方がいいだろう。原点回帰、再出発だ。

 原点回帰とはいっても、展示された旧作は林教司らしい秀作だ。
 筆跡を残さない一様な赤茶色、裸体と性器を連想してしまう膨らんだ絵画、封印するかのような番線による十字しばり、全ては女体の肌での物語だ。

 エロスを表現している、なのだろう。
 限りなき女体への賛美と鎮魂歌には違いない。が、どこか冷めた空気、相手を客体・物にしかねない距離感を思う。それは美術行為の性かもしれない。音楽や演劇の同時進行性の中での歓喜やエクスタシーとの違いだろう。長く相手を見つめ、溺愛直前の絵描きがいる。見つめる対象を客観視せざるをえない林・美術、エロスの彼岸?そんな林作品の魅力を思った。

by sakaidoori | 2011-02-25 13:40 |    (たぴお) | Comments(0)
2011年 02月 24日

1475) 「small works (小品とポストカード、CDの展示会)」・cai02 2月18日(金)~2月28日(月)

○ small works 

   (小品とポストカード、CDの展示会。)
 
      


 会場:CAI02 raum2,3
      中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
      (地下鉄大通駅1番出口。
    ※注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
          昭和ビルの地下2階です。)
     電話(011)802-6438

 会期:2011年2月18日(金)~2月28日(月)
 休み:日曜・祝日  
 時間:13:00~23:00

 【参加作家(予定)】
 HOSHI クスミエリカ keiko kawano 置田貴代美 ミウラコータロー kensyo sea 山岸せいじ 江波戸剛 pater 孝月裕実 伊藤直美 坂田幸代 あさい いづみ ウリュウユウキ jobin 藤井湖弓 タカダ ヨウ 片山亜耶 庄司紗和子 花龍 伊藤沙弥香 土岐美紗貴 竹田あやこ 廣島経明 三日月ジュン 金子ゆり 林由希菜 伊藤詩帆 kohei sasaki(not/c) 他

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.10)

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 とにかく小さい小物が壁をにぎわせている。全部で何人だろう?DMの参加予定者は30人以上だ。
 確かにうるさいのだが、一人の展示は横幅で区切られていて、他人とごちゃ混ぜにはなってない。だから一人一人の作家と対話が出来る。それに、作品は下から上にと縦に伸びているので、こちらも身をかがめたり伸ばしたり、顎を上げ下げとなかなか忙しい。上下を見ていると、何とはなしに左右の作品(作家)に目移りして、その内に体を横に移動して、めまぐるしい映像シーンのように次から次へと微妙に違う作品が通り過ぎていく。

 そんな身体運動を伴いながら、個々の作品とはそれなりに感情移入出来るのだが、誰が描いたかという固有名詞は不得要領で困ってしまった。字が小さいのと、ネームカードがどこに貼られているのか見つけにくい。
 そんな訳で、以下の作品には作家名がわからないのが大半です。お許しを。

 それではランダムに作品掲載です。


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     ↑:手前の一番右側の作品は「kennsho」。

 小さくてもエロスです。宝箱にいつも女性を隠しているみたい。


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 ←↑:「HOSHI」。

 マジックによる線描画。
 きっちり黒い線を描いている。白の余白と相まって白黒がよく目立っていた。
 1枚70円。お気に入りが格安なので即一枚!



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 ←↑:「花龍(かりゅう)」。

 球体人形を手がけるそうです。可愛い少女、吸血鬼など、美しくて欠落したものに惹かれるそうです。



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          ↑:「山岸せいじ」。

 山岸せいじさんにとっては、こういう展示は手慣れたものでしょう。下地の壁をフローリングの床仕様にしていて、チョット目立ちます。


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          ↑:「ミウラコータロー」。

 渋めの背景に顔オンリーというのもそれなりに目立つものだ。顔と言っても、あくまでもデザイン感覚だから、人畜無害だ。


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          ↑:庄司沙和子、「A to Z」。

 指人形です。「目標1万個」と書いてあった。ホント?早く作って、どこかの会場で展示をしよう!!その時は是非教えて下さい。
 素敵な指人形でした。


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     ↑:左から2番目が「片山亜耶」、その右隣が「タカダヨウ」。

 なかなか泥っぽいコーナー。小さな箱庭で血遊び子供遊び。


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          ↑:「?」。


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          ↑:左右とも、「?」。


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          ↑:「keiko kawano」。

 女の子を藁人形のようにして遊んでいる。「女の子」と「人形」は同義語なのだろう。


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          ↑:「金子ゆり」。

 少なりともアートです。なかなか格好良くて印象的。道教育大学の学生。


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          ↑:「sea」。

 ちょっとピンボケ気味ですいません。


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 小品ばかりなのに上手い展示だ。
 もっと大きな作品を見せたい、そんな人もいるだろう。次は大きさバージョンアップを、「middle works」を。

by sakaidoori | 2011-02-24 21:18 | CAI02(昭和ビル) | Comments(0)
2011年 02月 24日

1474) 「内海真治・作陶展」・さいとう  2月22日(火)~2月27日(日)

○ 内海真治・作陶展  


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2011年2月22日(火)~2月27日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.22)

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 今回の内海真治展は日用品の雑器と、それほどアクの強くない陶板などの飾り品が中心です。
 ゲテモノ好みの栄通としては、もう少し浮き世離れした暗い作品も見たかったのですが仕方がありません。
 それでも、茶碗やコーヒーカップの絵柄は間違いなく内海真治バリです。大雑把ですが、憎めない男のロマンが漂っています。中近東や南米などの異国情緒もあります。いつになく日本伝統美にチャレンジしていて、余白美を保った装飾的な図柄も混じっています。気楽にスルッと、何でもやっちゃおう精神です。真似の出来そうで出来ない遊び心です。上手いものです。
 さて、上手さは内海真治・焼きにとってはどうなのか?悪いはずはありません。同時に、手放しでも喜べない。ヘタウマの職人的巧みさでは困るし、仙人的夢想境に浸るだけでも困ります。日常に毒矢を吹き込む小坊主であらねば。矢が当たったところで、むずがゆい程度かもしれない。が、チクリとこないと面白くない。


 作品をランダムに載せていきます。


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          ↑:壁に飾られた絵皿。珍しく日本風なので多めに載せました。


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          ↑:ピンクピンクの可愛らしさ。


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by sakaidoori | 2011-02-24 10:11 | さいとう | Comments(0)
2011年 02月 23日

1473) 「『MITORAMA』 水戸麻記子・絵画展」・さいとう  2月22日(火)~2月27日(日)

○ MITORAMA

    水戸麻記子・絵画展
  


 会場:さいとうギャラリー
     中央区南1条西3丁目1
      ラ・ガレリア5階
      (北東角地。
      1階が日産のショールーム。)
     電話(011)222-3698

 会期:2011年2月22日(火)~2月27日(日)
 時間:10:30~18:30
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.22)

 大作は、ただ今構図を勉強中という感じで、画題の面白さのわりには迫力不足だ。
 小品は、ビシッと描きたい物を見定めて、しっかり強く輝いている。新規開眼の色爛漫ミトラマだ。
 中品・50号の「坂ビスケット氏」作品、今展の華だ。


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 犬の連作とハムスター肖像画です。


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 (クリックしたら大きくなります。)

 犬をしっかり描いている。ミトラマ風の剽軽さや冗談はなく、いつになくベタッとした色感で、こういうミトラマもあったんだなと驚く。
 ゲゲゲの鬼太郎ムードが無いだけ、かえって画家自身の素顔が出ている。
 一番右側の犬。凛々しく立った自画像だ。
 その隣の黒い犬。水戸作品に時々出てくる物怖じした不安げな顔、何かを心細く求める顔だ。
 一番左。写実・犬ばかりでは面白くないと思ったのか、ミトラマ・犬のお披露目だ。背景色、いつになく華やかで絵画らしい。他の犬以外の小品もそうなのだが悩み無し、たるんだところが感じられないのが良い。自信を持って描いている。

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     ↑:「ハムスター系譜」。


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     ↑:左側 「うなぎ 2001~2003」。右側 「チャイ 1998~2000」。

 この肖像画シリーズは、ミトラマ・ワールドの新しいバージョンだ。ミトラマ絵画にピッタリだ。描きたい物をバッチリ堂々と中央に収める。何の無理もない。服装、表情といかようにでも遊べる。今回のハムスターもいいが、生きた人間肖像画がも良さそうだ。札幌三十六画人伝とか、道内スーパー・ヒーロー物語とか。
 それにしてもきっちり、すっきりした色具合、犬シリーズ同様迷いを感じない。


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          ↑:「ピラニアとかぼちゃ」。

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          ↑:「じっと手を見る」。

 他の小品も堂々としている。
 「ピラニアとかぼちゃ」はその組み合わせの妙を描いたのだろう。そんなことより、「ピラニア」の描き具合が素晴らしい。色に人を食い殺す迫力がある。歯を尖らせ輝かせ、憎めないスタイルだ。

 「じっと手を見る」、タイトルが良い。色つやが良い。重厚なユーモアだ。傑作だ。


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          ↑:「レトロスペース坂会館館長 坂一敬氏の肖像」・50号。


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          ↑:「未だ荒野は燃えているか」。


 とにかく今展は色が華やかだ。その代表作が上段の肖像画だろう。
 ミトラマ絵画は多くのユーモラスを画題として取り上げる。が、ユーモラスさがシュールなもう一つの世界を展開するには今一歩と思っている。その理由は描きたいことを中央にドーンと構えて、他の賑々しい登場人物は脇役的存在で終わりがちだからだ。中央のメイン画題との駆け引きの薄さにあると思う。細々した冗談は絵全体の枠内でのユーモラスであって、絵を壊しかねない自動運動さに乏しい。
 上の絵は「肖像」という目的が定まっていて、それに全てが奉仕している。中央に描きたい人を据えて、絵画全体の安定感が始めからあるからだろう。自由に肖像人物を言祝ぐようにいろんな物を描き加えている。今作は色も今までになく踏み込んで華やいでいる。
 一点中心主義の構図、その華やいだ秀作だと思う。


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     ↑:左側 「燃え」、右側 「ごめんあそばせ」。


 さて、困ったことに100号の大作の余りに静かなことだ。

 中央にメインテーマを置く。ところが廻りに華やいだ添え物を置こうとはしていない。あからさまな線の世界を背景にしている。「そこに構図ありき」という絵だ。絵は構図を骨格に持つものだろう。だが、骨格をあからさまに見せられては面白くない。美顔を語るに、シャレコウベという骨を語られては面白くない。美肌の幽艶なる様を、皮膚学で語られても面白くない。

 水戸麻記子は「構図」に悩んでいるのだろう。一点中心主義の絵画を越えたいのだろう。
 彼女のユーモラスさをシュールと解したならば、デ・キリコやダリのシュールへの親しみがあるのかもしれない。シュール絵画の線の勉強があるのかもしれない。だが、彼等の絵は複合的視点でなりたっている。それらを繋ぐ妖しげで明快な意志の直線であった。だからその線は線として楽しめる。
 僕には上掲の大作が下絵に思える。さて、これから何が加わるのか?画家の悩みと課題は尽きないものだ。


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          ↑:「赤い唐辛子」。

 僕は実験的失敗作だと思っている。何かを「かましたい」作品だ。
 花嫁と石膏像とシャレコウベ、それを白で清楚に包む。全くミトラマらしくない。もしここで美人の裸婦が対比的に描かれていれば西田陽二氏の作品になりそうだ。ところが、美人ならぬ「踊るふざけ女」をギャグのようにして描いている。
 何を遊んでいるのだろう?イマイチ見えないのが意欲の空回りした失敗の所以だ。見事に散った失敗桜吹雪のよう。それもミトラマらしい。

 

by sakaidoori | 2011-02-23 23:23 | さいとう | Comments(0)
2011年 02月 22日

1472) ③モエレ沼公園 「SNOWSCAPE MOERE 6 (スノースケープ モエレ)」 終了・2月18日(金)~2月20日(日)

○ SNOW SCAPE MOERE 6 

   (第6回 スノースケープ・モエレ
  


◎ トーク・イベント  

    ・管啓次郎 × 佐々木愛 
    ・服部文祥 「サバイバル」

◎ 展覧会 於・ガラスのピラミットの雪倉庫

 【参加作家】
 今村育子 河田雅文+伊藤明彦 札幌市立大学山田ゼミ 澁谷俊彦 高臣大介 ICC+S-AIR創造資源開発「アートによる地域資源活用事業 Chen Hangfeng(上海) 村山修二郎(神奈川) 

◎ ワーク・ショップ  ビバーク入門・児玉毅 

◎ スノウ・ラウンジ 於・雪倉庫内

◎ 他 イグルー作り、子供雪合戦大会 
   

 会場:モエレ沼公園・ガラスのピラミッド[HIDAMARI]とその周辺 
     東区モエレ沼公園1-1
     電話(011)790-1231

 会期:2011年2月18日(金)~2月20日(日) 
 時間:11:00~17:00
     (19日は、~20:00まで)

 主催:当実行委員会 (財)札幌市公園緑化協会

※ 注意 ⇒ 時間や料金など、詳細はパンフを拡大して確認して下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.18)

 (1468①、1469②の続き。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 残りの展示作家2名の掲載です。


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     ↑:(左上の四隅にガラス作品がぶら下がっている。誰かがのぞき込んでいるのがわかると思います。)


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          ↑:高臣大介、(ガラス・オブジェによるインスタレーション展示。)


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 広い空間にお客さんのようにして温和しく四隅にたたずんでいる。
 う~ん・・・、小振りだ・・・、小さい世界だ。常連参加作家が、他の作家をおもんばかって遠慮がちに出品した感じだ。この広い空間に、この占有面積は寂しい。しかもガラスは白く、会場も白く、目立たないことこの上ない。目立つことが美術ではないが、目立って欲しい高臣大介だ。


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 雪倉庫に吊り下げられていた高臣・ガラス作品だ。どうということはないが、良いものだ。何の気なしに天井を見たら、何かがある、ガラス作品がある。作品がそこにある必然性など無いのだが、作品があれば人の意識はそこに向く。そして、その周囲に意識が向かう。何かの発見や気付きに繋がるかもしれない。
 この作品のように、悪戯小僧・高臣ガラスがそこそこに徘徊する。目立ちはしないが、しっかりと腕白振りで自己主張するかもしれない。


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 最上階の渡り廊下から外を見渡す。機械的構造ラインが目を覆う。建物に寄り添うように可愛く蛍火のように澁谷作品が輝いている。

 外から作品に近づくことはできない。2階のガラスの部屋から見て楽しむだけだ。僕らは何もできない。代わりに陽の光や雪の重なり、風の趣で作品はいろいろと顔をかえるだろう。


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 僕は澁谷俊彦・作品を屋外でみるのは初めてだ。白地にコンペイトウ色はよく似合う。マシュマロがとろけてしまいそうな甘さを思う。だが、雪の自然公園は広い。窓辺から離れたがらないキノコのよう。
 この作品の原点は円山CAIの半地下空間だった。暗闇で輝いていた。形を変え、色を変え、いろんな空間を渡り歩き、今外に出た。そういう意味では発展途上のガラスのピラミッド展だろう。
 この建物からモエレ山まで澁谷・キノコが道標になる。モエレ山から見下ろせば、そこそこで蛍のように輝いている。雪蛍だ。イサム・ノグチの土俵で、コンペイトウ色をノグチはどう思うだろう?ほほ笑むかもしれない。
 壮大な澁谷・灯り展、何かが見えてくるかもしれない。

by sakaidoori | 2011-02-22 00:06 | ☆モエレ沼公園 | Comments(2)
2011年 02月 21日

1471) ③「2011 第4回 道展U21」・市民ギャラリー 終了・2月10日(木)~2月13日(日) 編集 | 削除

○ 2011

   第4回 道展U21
 
  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2011年2月10日(木)~2月13日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

 (1457①、1470②の続き。)


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          ↑:中村文香(滝川高校)、「自然の音」。

 ググッとくる2人だけの世界だ。
 七色が強い線として満遍なく世界を覆っている。麦わら帽子の麦畑の2人だが、全くの2人だけ。
 2人だけの絵を描いたからといって、2人だけの世界にはならない。完璧に自分だけの世界を描くのは難しい。明るさの中に他者を拒み、メルヘンの向こう側で生きているみたい。


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          ↑:齋藤みなみ(札幌大谷高校)、「確かなこと」。

 こちらも2人を描いた絵だが、2人だけの世界とは違う。喧嘩する姿を誰かに見てもらって、うらやませたい姿だ。そのチョット媚びた姿が微笑ましい。絵を自然に楽しみ、しかも意図的に楽しんでいる。伸びやかな雰囲気が良い。
 「確かなこと」、それは君の気持ちだ。


f0126829_942279.jpg ←:上段
 相澤和奈(石狩南高校)、
 「路地裏にて」。







 ←:中段
 中泉遥(おといねっぷ美術工芸高校)、
 「違法建築ドラドラ」。








 ←:下段
 金子優希(札幌南高校)、
 「愛」。








 三者三様の表現がばらばらだ。主宰者側も、まとまりのある展示に疲れたみたいだ。
 ところが僕はこの偶然が気に入っているし、どの作品も個性的で楽しめる。

 上段作品。四角四面の構図で、正面が壁だから絶望的雰囲気だ。実際、タイトルは「路地裏」とあり暗いムードだ。ところが、壁に立つ少年たちはこちら向きで、壁を背にしている。絵全体も明るく、角張って建物を描いていないので優しい。秘密の楽しい路地裏のようだ。

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 中段作品。僕は線描なりの世界が好きだから、単純にこういう作品は好きだ。細かく描いた部分と、ザックバランに余白を取った部分のバランスを楽しんでいるみたい。ここは右半分を全部細密描写にしてもらいたかった。それの出来る学生だと思う。その代わりに、左半分は大胆な余白を取り入れても良い。さて、どんな余白描写にしようか?

 下段作品。襲いかかる男か、挑発する女か?確かに未熟な絵だ。だが、こういうストレートな「愛」の絵も沢山みたいものだ。今展参加学生の多くは「愛」に「性」に悶々としているはずだ。赤裸々な絵で発散しようではないか。


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          ↑:優秀賞・小川春香(釧路江南高校)、「META」。

 面白い絵だ。タイトルが難しくて僕にはダメだ。顔を越える「顔」?「顔という絵」の彼岸?




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 人物像中心の展示です。
 風景なども挿入して、変化を付けようとしている。心象という共通項かもしれない。しかし、ここは人物で徹底して欲しい。特に具象風景画は似合わないと思った。

 いつになく沢山載せてしまいました。サンクス!グッバイ!

by sakaidoori | 2011-02-21 10:41 | 市民ギャラリー | Comments(1)
2011年 02月 21日

1470) ②「2011 第4回 道展U21」・市民ギャラリー 終了・2月10日(木)~2月13日(日)

○ 2011

   第4回 道展U21 

  
    
 会場:札幌市民ギャラリー
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2011年2月10日(木)~2月13日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:

 主催:道展

ーーーーーーーーーーー(2.10)

 (1457①の続き。)

 第2室以降の記事です。

 4部屋に区切られた第2室に今展の最高賞や優秀賞が続々と展示されている。特に、第1室を見終わったすぐの隣室が、最優秀展示場という趣だ。

 ここで困ってしまった。部屋全体のムードが暗いのだ。これはどうしたことか?
 いわゆる具象表現力というか描写力は確かに高い。高いのだが強烈な色が少ない、派手さがない。具象描写に重きを置くと、色に対して心が大きく開かないのだろうか?


 何はともあれ、最優秀室の風景です。

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     ↑:中央の1点展示が、U21大賞・北本晶子(札幌開成高校)、「NEKOMESHI」。


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     ↑:左側 優秀賞・千葉美佳、「球の内」。

 ノドチンコの上に大事な宝石が載っかってしまった。「サー、どうしよう」と、興奮して体が燃える燃える黄色く燃える、絵筆が止まらない!
 あるイメージが浮かんで、それを下地に描き始めたら、グイグイ・グイグイと球を中心にして終わりなき絵画の世界に没入したみたい。無我夢中な感じが良い。


     ↑:右側 北海道新聞社賞・大門夕莉(札幌国際情報高校)、「Sweet Taste」。

 この絵には困ってしまった。この高校の校外展で既に見ていた。学生自身の説明文に反して、冷たい絵だった。全体が青みがかっていた。描かれていないショー・ウインドウのガラスが、作品と見る人を冷たく隔てていた。学生が断っていたように、未完成だったのだ。
 今作、冷たさはどこにもない。熊の縫いぐるみが暖かく収まっている。作成途上の未完成作品と完成作品とのあまりの違い、180°イメージが逆転してしまった。絵とはそういうものなのか?絵とはそういうものなのだろう!
 大門夕莉、勉強させてもらった。彼女はまだ2年生だ。来年はしっかりと見よう。

 (国際情報高校美術部校外展は②に続くで途切れています。近々書く予定ですので、その時に未完成作品とこの作品を同時掲載します。)


 この部屋は確かに皆な上手い。一切構わず好みを2点だけ載せます。高校生でないのが不本意なところです。


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     ↑:左側 STV賞・永川美保(札幌大谷大学短期大学部)、「さらば就活生、こんにちは社会人」。

 タイトルに反して、これからのサラリーマン(社会人)生活には夢が無さそうな表情だ。それでいて街の風景はふわふわ気分で軽く明るい。「社会生活、夢はないかもしれないが、小さな幸せはあるだろう。街もビルもそれなりに暖かいじゃないか。マッ、イイカ」
 そう、ケ・セラ・セラさ、人生は。絵描きさん、そんな気分を上手く描いているよ。


     ↑:右側 優秀賞・大谷九重(札幌デザイナー学院)、「花を受け入れた人」。

 この部屋全体が少し重いので、こういう絵はホッとする。
 タイトルから判断すれば、求婚を受け入れた人なのか?その割にはちょっとおすましさんのようだ。厳粛な気分を表現したかったのだろうか?
 七色のレースのかぶり物、蝶々のような花のような生き生きさです。



 さて、会場全体からランダムにお気に入りを載せます。10点を目標にします。


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     ↑:優秀賞・田村陸(おといねっぷ美術工芸高校)、「海景」。

 森本めぐみ風の華やかさと、三岸好太郎風の詩情を思った。そして少し夢見心地。これに何とはなしの不思議さが醸し出されたら。
 とにかくカラフルになったのが良い。宇宙の青から、海の青に取り組んでいる。同じ青でもきっとどこか違うだろう。海を描けば、どうしても水平線を描くことになる。空の部分を少なくして遠くに見せ、陸地を強く見せる構図だ。遙かなる水平線。空は七色、そこに鳥が飛ぶ。陸地は楕円形生物がうようよしている。
 見た目の生き物以外に、どこを切り取っても微生物が充満しているようだ。何かをはっきりと描こうとしている。何かを具体的に見ているのだろう。自分を取り巻く空気、見果てぬ空間に、今まではオンブされている感じだった。随分と脱却したものだ。


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          ↑:優秀賞・室谷優歩(札幌大谷高校)、「あっかんべー」。

 顔の汚れ感、表情、仕草、いいですね。こういうリアリズムは大好きだ。何一つ嘘はない。だが、これだけクローズ・アップされると嘘の塊で、嘘から出た誠だ。こちらも涙がでそうだ。


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          ↑:奨励賞・大橋リサ(北海道登別明日中等教育学校)、「春色」。

 けれん味なくイチゴだけを描く。上手くイチゴの形が描けたか?上手くイチゴの色が描けたか?上手く美味しそうなイチゴが描けたか?大きな大きなイチゴは、明るい春色を伝えたか?
 細かいことはよそう。描き手の大きな気分に拍手しよう。


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          ↑:奨励賞・高橋瑞穂(札幌東陵高校)、「手花」。

 さわやかな気分になる。
 個人的にはリアルな手がない方が好きだ。でも、描き手は自分の手にうっとりしているのだろう。ナルシストになっている。そこが人の手のさわやかさを求める僕の視点と、描き手の自分の肉体的美に惚れ込んでいる姿との食い違いだ。ナルシストには負けそうだ。


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          ↑:奨励賞・濱里楓(札幌旭丘高校)、「明日へ」。

 道の向こうに明日を見据えて、そこをしっかり描く、信念を込めて描く。リアルに強く描く。
 縦長の構図は上昇気分だ。
 地平線はかなり下方にある。空を広く取り、その存在を強調したいのだろう。
 視線は下向きになる。顎を下げ気味にして、強く前を見る。
 意外に道を大きく描いてはいない。道そのものよりも、道の途絶える消失点を見定めている。
 
 僕は道の向こうを描いた絵に興味を持つ。それは単なる風景のはずだ。だが人は突き進む方向に何かを思い感じる。それは人の性なのだろう。道を見つめる学生の作品を記録しておこう。


 (続けて③を書きます。)

by sakaidoori | 2011-02-21 09:06 | 市民ギャラリー | Comments(2)
2011年 02月 20日

1469)②モエレ沼公園 「SNOWSCAPE MOERE 6 (スノースケープ モエレ)」 2月18日(金)~2月20日(日)

○ SNOW SCAPE MOERE 6 

   (第6回 スノースケープ・モエレ)
  


◎ トーク・イベント  

    ・管啓次郎 × 佐々木愛 
    ・服部文祥 「サバイバル」

◎ 展覧会 於・ガラスのピラミットの雪倉庫

 【参加作家】
 今村育子 河田雅文+伊藤明彦 札幌市立大学山田ゼミ 澁谷俊彦 高臣大介 ICC+S-AIR創造資源開発「アートによる地域資源活用事業 Chen Hangfeng(上海) 村山修二郎(神奈川) 

◎ ワーク・ショップ  ビバーク入門・児玉毅 

◎ スノウ・ラウンジ 於・雪倉庫内

◎ 他 イグルー作り、子供雪合戦大会 
   

 会場:モエレ沼公園・ガラスのピラミッド[HIDAMARI]とその周辺 
     東区モエレ沼公園1-1
     電話(011)790-1231

 会期:2011年2月18日(金)~2月20日(日) 
 時間:11:00~17:00
     (19日は、~20:00まで)

 主催:当実行委員会 (財)札幌市公園緑化協会

※ 注意 ⇒ 時間や料金など、詳細はパンフを拡大して確認して下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.18)

 (1468①の続き。)

 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 屋内に作品を載せていきます。

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     ↑:地震測定紙のような紙と、その関連物が村山修二郎・作品。「太古の記録・春の記録/緑画 in 札幌」・生の草 木材 紙 など。

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     ↑:長い紙に描かれた部分図。

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     ↑:畳よりも大きな作品。山が描かれているが、分かりにくい。無理して山として見なくても良いのだろう。一種のイメージ画だが、どこかの地図が隠れている感じ。


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 壮大な絵巻物だ。可能性を感じるが、迫力というか印象がイマイチなのはどうしたことだろう。

 緑色に塗られた連山。色は雪の下で生きている雑草を紙にこすりつけながら描かれたものだ。だから薄い。札幌(場)を切り取る、生な自然と触れる、そこに作家の万感の思いがあるのだろう。それが絵巻物として、終わりなき連山という形になったのだろう。

 作品の道具立てには感心するが、描かれた花鳥風月画のような古風な伝統美・イメージ画と、大仰な現代的道具立てとがしっくりこない。
 道具は記録ということの象徴だろう。紙を繋ぎ合わせているのはイメージの集合体で、コンピューター的画像解析を連想してしまう。背景は現代的だが、絵の具は生が良い。・・・。
 しっくりこない原因は、こういう道具の一つ一つを説明せざるを得ないような知的さだ。作品の大きな意味になっていることだと思う。「知的さ」はいいのだ。「知的さ」が、作品全体の緊迫感なり迫力に先行して、「説明」という鏡で自己主張している。そこんところが、僕には作品の面白味を堪能できない原因だろう。
 それは「現代美術」の難しさというか、面倒な問題かもしれない。この作品自体には難しさはない。雪の下の生きた草を利用して、イメージ画を描いているだけだ。関連装置の解釈理解に差はあっても、ことさら難解ではない。
 問題は作家の「知」と、彼の作った「作品」との関係だ。今作は作品よりも知が優先されている。解釈が優先されている。

 次の外人の作品も、作品の要素には知的な説明がなされている。そういうことを踏まえても踏まえなくても、作品自体を楽しめた。


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     ↑:チェン・ハンフォン、「人口雪結晶」・リサイクルゴミ 鏡 木製フレーム。

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 建物の2階の一隅に置かれている。
 鏡を利用しての廃棄物による雪結晶だ。何よりも色があって明るくて綺麗だ。雪の白さを目立たせる作品が多かったので、この明るさは元気よくこちらに迫ってくる。
 この明るい世界から、閉ざされた静寂な空間に入ることになる。


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 宝石商に入ったような場違いな感覚に襲われてしまった。とても輝いている。作家が何を言いたいのかはどうでもよくなって、その美しさに感じ入ってしまう。美術家というマジシャンには恐れい入る。安直な品々、光りと影とガラスという背景、何のトリックもないがその美術トリックに満足してしまう。

 作家は語る。
 素材はゴミとしての広告紙やフライヤーの切り抜き。そのゴミはモエレ公園の地下にあるゴミを意味する。
 現代消費生活批判があるのだろう。鏡は現代人の「自己投射」を含意しているようだ。
 雪の結晶は北国を意味するのは当然だが、世界初の人口雪を制作した中谷宇吉郎博士へのオマージュである。

 説明を読めばなるほどと思う。だが、作品のインパクトを越える言葉はそこにはない。作品の余韻のようなものだ。強いていえば、外国人でもある作家が、中谷博士を持ち出したのには意外であった。


 さて、山のイメージ画とその装置、ゴミ雪の美しき幻影。
 ゴミ雪結晶は間違いなく簡易な方法による美しさとして僕の記憶に残るだろう。
 「山のイメージ画」は作品と作家の主張は強く印象に残らないであろう。だが、「緑のイメージ画」と「その装置」のアンバランスは間違いなく記憶される。この食い違い、作家の意思とは違った食い違い、その食い違いが僕の脳を悩ます。


 2人を長く書きすぎてしまいました。残りの作品は時間をおいて続く、ということで。

 

by sakaidoori | 2011-02-20 11:33 | ☆モエレ沼公園 | Comments(2)
2011年 02月 18日

1468)①モエレ沼公園 「SNOWSCAPE MOERE 6 (スノースケープ モエレ)」 2月18日(金)~2月20日(日)

○ SNOW SCAPE MOERE 6 

   (第6回 スノースケープ・モエレ)
 


◎ トーク・イベント  

    ・管啓次郎 × 佐々木愛 
    ・服部文祥 「サバイバル」

◎ 展覧会 於・ガラスのピラミットの雪倉庫

 【参加作家】
 今村育子 河田雅文+伊藤明彦 札幌市立大学山田ゼミ 澁谷俊彦 高臣大介 ICC+S-AIR創造資源開発「アートによる地域資源活用事業 Chen Hangfeng(上海) 村山修二郎(神奈川) 

◎ ワーク・ショップ  ビバーク入門・児玉毅 

◎ スノウ・ラウンジ 於・雪倉庫内

◎ 他 イグルー作り、子供雪合戦大会 
   

 会場:モエレ沼公園・ガラスのピラミッド[HIDAMARI]とその周辺 
     東区モエレ沼公園1-1
     電話(011)790-1231

 会期:2011年2月18日(金)~2月20日(日) 
 時間:11:00~17:00
     (19日は、~20:00まで)

 主催:当実行委員会 (財)札幌市公園緑化協会

※ 注意 ⇒ 時間や料金など、詳細はパンフを拡大して確認して下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーー(2.18)

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     ↑:河田雅文伊藤明彦、「ミニエベレスト」。

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 ガラスのピラミッドの雪倉庫での作品。

 なぜここにエベレストなのか?それは知らない。この作品が抜群のレベルなのか?それも分からない。
 北国の冬に、冬山を作って、冬ならではのイベントの象徴にする。人少なき倉庫会場は淡々とした冷気が漂っていた。「山だな~、山だな~。上手いものだな~」と小さな感慨に耽ってしまった。
 白を愛する河田雅文、自然のリズムを愛する河田雅文、文明批判も怠りない河田雅文、大きな顔を見ることができた。

 会場はささやかなネパール仕様だ。カフェがある。チャも売っている。ネパールの匂いがする。

 15年前、ネパールのエベレスト街道トレッキングを経験した。
 小学生、中学生、高校生と夫婦の5人連れだが、いっぱしの大名行列だった。同行の2人のシェルパーが荷を負担してくれるのだ。楽なものだ。15泊16日、最後はエベレストがわずかに見える地点であった。
 何をするでもなく、朝起きては食事を注文し、ようやく朝食を終えて出発。出発の前に宿に精算をするのだが、家族が多いので簡単に計算ができない。計算が下手なのだ。夕食、宿泊、朝食で安い場合は1500ルピー、4500円だ。
 先行するシェルパーを追うようにして、ようやく出発だ。2時間程あるいては宿に着いて昼食。注文を聞いてご飯を炊くスタイルだからなかなか食事が来ない。その間その辺をブラブラ。それから2、3時間歩いてはその日の宿泊場所に着く。
 食べて、ゆっくり歩いて、寝る、その繰り返しだ。子供に会えば、「ワッチャー ネーム?」、「ハウ オールド アー ユー?」の連発だ。これで気分はフレンドリーだ。後は簡単な英語とボディー・アクションだ。
 街道でネパーリーに会えば「ナマステー」だ。いろんな人が歩いていた。通訳と同行だから、彼にいろいろと説明してもらった。郵便屋さんに会って手紙を希望されたが出さないままになっている。
 寝るのは大変だった。とても寒い。板塀の可愛い家のすき間から、星空が見えた時もあった。寝袋一枚で過ごすのだ、暖房はない。真夜中は札幌の真冬以上の寒さだ。途中に起きてのトイレが辛い。一大決心で外に出るのだが寒い。男はともかく、女性には堪えるだろう。トイレは綺麗でそれぞれに風情があった。天然水洗という優雅なところもあった。トイレ百景で話は尽きないだろう。・・・。

 思い出とは楽しいものだ。ついついイベントに関係ない話で終わりそうだ。スイマセン。

 屋外の風景を載せます。


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 雪倉庫の上の部分。
 赤白のポールの立っているところで雪中宿泊体験をするのだろう。


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 黄色い樹?が札幌市立大学山田良ゼミの作品群。
 こういうイベントにはつきものの飾りだ。雪に黄色も悪くはない。可愛い感じ。

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 黄色い樹が作品ならば、赤白のポールは?ただの道標。
 アドバルーンは間違いなく作品です。風間天心の「スタンド.」。風の強さに負けて、その後は雪倉庫に一時避難した。後で会場掲示板の説明を読んだ。僕には冬の風との遊びとイメージしたが、かなり違ったようだ。


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 手前の六角模様は風間天心の「スタンプ」。
 面白いのだが、一望できないのが残念なところ。宇宙へのメッセージのよう。足跡も無い機械的な模様だ。自然の中にあって明らかな人工物ではあるが、人工的な雪祭りには悪くはない。
 モエレ山から幾つかその模様を見ることができるとのことだ。この日は寒くて登山は止めてしまった。


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 写真の下の方で可愛く色付いているのが澁谷俊彦作品。
 2階の窓縁で見る作品。もっと数があり、大きめのもあれば遠くからも見栄えがするのだろう。今回は身近にあるコンペイト色と傘だ。


f0126829_050591.jpg 屋内風景と屋外・澁谷作品は次回に。
 (②に続く。)



 

by sakaidoori | 2011-02-18 23:32 | ☆モエレ沼公園 | Comments(0)
2011年 02月 17日

1467) 「道都大学建築学科・駅逓模型展 『紋別市 旧上藻別駅逓所』」時計台 終了1月31日(月)~2月5日(土)

○ 道都大学建築学科・駅逓模型展

     「紋別市 旧上藻別駅逓所


    所在地:北海道紋別市上藻別297番地1
         (国登録有形文化財 上藻別駅逓保存会管理 鴻之舞金山関係資料他展示)
    公開期間:4月末~11月末
           9:00~15:30
           休館=月曜日


 会場:時計台ギャラリー 2階C室
    北1条西3丁目 札幌時計台文化会館
      (中通り南向き)
    電話(011)241-1831

 会期:2010年1月31日(月)~2月5日(土)
 時間:10:00~18:00
    (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(2・1)

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 (バカチョン・デジカメを間違って接写モードで撮ってしまいました。少しピンボケ気味です。)

 道都大学駅逓模型シリーズの第5回です。今回は紋別市にある旧藻別駅逓です。

 駅逓の場所は紋別市外から南に旧鴻之舞金山に向かって約20㎞強の位置です。道道305号線紋別丸瀬布線にあります。
 「旧鴻之舞金山」、まさしくこの鉱山に行く為の駅逓です。出発地は紋別。紋別は港もあり、オホーツク海岸の大きな拠点です。

 この地域一帯は明治維新以降、砂金取りの注目するところであった。そういう一攫千金を夢みる強者(つわもの)たちによって鴻之舞金山も発見された。1916(大正5)年にようやく採掘願いが出された。翌年、大手の住友が山を買い取り、いよいよ本格的に鴻之舞金山の歴史が始まった。
 旧藻別駅逓所は1926(大正15)年に官設の駅逓所として建てられた。鴻之舞金山が発展する中で、紋別からの中継地として必要だったのだ。鴻之舞までの30㎞強の距離は遠い。

 最初の建物の姿は、写真の後ろの屋根の低い部分だけです。高い部分は1934(昭和9)年に増築されたものです。金山の採掘量は1933(昭和8)年に国内2位になるほどだから、盛んになる鉱山の流れをうけて増築したのでしょう。見事金山は1940(昭和20)年に東洋一の実績を上げたのです。ですが、戦争により国策として採掘は休止となった。それに連動するかのように駅逓も1940(昭和20)年に業務を廃止し、駅逓取扱人・高地氏の高地旅館として再出発することになった。
 一方、拡大する金山の便宜の為に、鴻紋軌道が1943年に開通した。が、肝心の山は休止となっていたから、金山の整理物や残った人間の為にか細く営業するということになった。戦後に山が復活すると、軌道の活躍も期待されたが、道路が整備されて、あえなく1950年頃に廃止になった。
 期せずして、駅逓を改めた高地旅館も1949(昭和24)年に営業を中止した。道路が整備されては旅館の必要性がなくなったのだろう。

 ところで肝心の鴻之舞金山は1955(昭和30)年に最大規模の採掘実績を残した。そして、1973(昭和48)年に閉山となって、いまでは往時を示す施設も少ないとのことだ。
 僕はたまたま1979(昭和44)年頃、鴻之舞金山跡を訪れている。全くのゴースト・タウンで、多くの施設があった。夕方近いということで、ぽっかり現れた廃墟群の不気味さに戸惑ったものだ。豆電球の灯った建物が一つあったと記憶する。今思い出しても夢のような空間だった。真っ暗な夜道をドライブして帰ったのだが、薄気味悪かった。


 ながながと鴻之舞の概略を書いてしまった。

 今回の模型展示はいままでになく大作、力作だ。実寸が約22m×10m、その10分の1の縮尺だから、2m×1mを越える大きさだ。しかも今回は屋内の畳の様子などもキチンと作っている。屋根も広い。細かい板を張るのに苦労しただろう。磨りガラスもリアルだ。
 年々バージョン・アップの道都大学・模型駅逓だ。来年は馬や人間や小道具も登場するかもしれない。
 それはともかくとして、来年はどこの駅逓だろう。毎年楽しみにしています。


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          ↑:初期の建築。平屋建てで、約14.5m×10m。


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     ↑:平屋部分の飛び出た部分が正面玄関。


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     ↑:平屋部分の飛び出た部分が屋内のトイレや洗面所。


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     ↑:2階建て部分が増築部分。


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     ↑:増築部分の屋内風景。


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     ↑:増築部分。正面の三角屋根の部分は脇玄関。


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          ↑:脇玄関からの中の様子。四角いのは囲炉裏。


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          ↑:制作担当の道都大学生。ゴクロウサン。

by sakaidoori | 2011-02-17 23:14 |    (時計台) | Comments(2)