栄通記

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2010年 07月 31日

1322) ①市民ギャラリー 「第48回 道都大学 中島ゼミ展」 7月27日(水)~8月1日(日)


○ 第48回 道都大学
    中島ゼミ


 会場:札幌市民ギャラリー 第5室
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年7月27日(水)~8月1日(日)
 時間:10:00~18:00
   (初日は、13:00~。最終日は、~17:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーー(7・30)

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 道都大学中島ゼミ展だ。現役、卒業生と混在。その違いや学年を明記しないのが特徴。

 見覚えのある学生や卒業生もいるので、関心は高い。
 同じゼミ展でも年々の様子がかなり違う。テキスタイルは展示様式が同じだから、雰囲気的には目立った違いはない。
 壁面作品群は、作品の大きさの違い、展示方法の個々の工夫などで、「小なりとも、一地域の主」という出で立ち、ポップ的画題を中心に、絶対抽象、心象風景、「現代絵画」にアタックと、それぞれを楽しめた。そんな訳で長い滞在となった。


 10名を限りに載せていきます。


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 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

 入り口の壁面作品の部屋、奥のテキスタイルの部屋と区分けされた会場構成。その中間に上掲のような密閉空間を用意している。なかな小粋な配慮だ。
 その狭い空間の正面の壁に松本ナオヤの3点が縦並びで飾ってある。

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      ↑:左から、卒業生 松本ナオヤ・「お前はどこへいくんだい?」、「From 2010 with love」(ともにシルクスクリーン)。


 三つの点で驚いた。
 それは余りにも正直で素直なこと。シンプルにかつ、濃密に仕上げようとする技術と感覚。たった3点なのに全部画風を変えている、それなのに無理がない。

 彼は「人」に強い関心を持っている。だが、「人」に向き合う前に、その人の動きや版画の技術によるトリッキーな処理で事済ませていた。それは人間表現をごまかすということではないだろう。自分の気持ちと表現したいことの整理・自覚の問題だと思う。人間を棒で殴りたいのではないかという画題もあった。几帳面で鋭い線が多数走っていた。そして、「全てはジョーダンだよ」という言葉を用意していた。
 今回、そういう態度が微塵もない。確かに青年らしいロマンティックさが濃厚だ。誰かを何かを「恋している」作品群だ。そのことがとても素晴らしい。
 いい絵に出会えた。


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     ↑:左側は堀成美、右側は西牧浩一。

 
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     ↑:卒業生 西牧浩一、「森は水を運んでいる」・シルクスクリーン。

 今展の中では技術・表現力でもっとも優れた作品だと思う。
 抽象だが、明らかに心象作品だ。もちろん、それを支えているのは具体的な自然観とか宇宙観のイメージだろう。
 広い広いこの世界を、狭い狭い作品に閉じこめる作家の行為、どれだけ深化・拡散されて作品としてそこに在るか、見られるか?若く美しい作品だ。個展会場でお会いしたいものです。


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     ↑:4年 堀成美、無題・シルクスクリーン 他。


 西牧浩一にとってシルクスクリーンとは、自己表現の全手段だ。
 対して、堀成美にとってはシルクスクリーンは技法の一部分でしかないようだ。同じ画題が繰り返し利用される利便性と、手書きの中に非手書き技法を挿入させる遊び心だ。

 モクモクとした「女の子」心を、白い壁に、白い絵画を背景にして遊んでみよう。私のこころのモクモクさはこんな感じかな?ちょっと違うかな?モクモク心(こころ)が体が浮かんでは隠れる。モクモクと。


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     ↑:3年 小野翔平、左から「zow」 「off」・シルクスクリーン。

 支持体の紙をそのまま画面構成として生かした作品。
 紙の白さ、版画作品枠の明快さ、青さ、ピンクさと気持ちよく目に飛び込んでくる。健康的なデザイン感覚。 


 (項をあらためます。続く。)

 

by sakaidoori | 2010-07-31 12:07 | 市民ギャラリー | Comments(0)
2010年 07月 31日

1321) 自宅の今朝の風景

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 本日は予定通り「酒井博史・フォークライブ」を開きます。
 幸い、僕の日頃の行いが良いので絶好の日和になりました。後は夕方の風を心配するばかりです。お客さんの数も気になるところですが、それは楽しい心配というものです。5,6人いれば宴会は成立するでしょう。
 関心のあるかたは、是非立ち寄って下さい。ライブ投げ銭500円です。食べ物は用意します。


 今朝の会場風景を載せました。何と豪華な広場でしょう。
 酒井君訪問を喜んで、アゲハが花に止まっている。そこでパチリ。

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 近づいても逃げないので、大胆にパチリ。

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 朝顔が咲いた。
 何代も同じ系統の種が続いているので、年々先細りしている。肥料の問題もあるかもしれない。
 今年は大胆に手抜きをして蒔いた。間引きを省略する為だ。数が極端に少なくなったが、大きめな葉になったみたいだ。日々、朝顔を楽しむ時期になった。


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by sakaidoori | 2010-07-31 10:23 | ◎ 自宅 | Comments(0)
2010年 07月 30日

1320) CAI02 「竹中里乃 『Nice to meet you』」展」 7月30日(金)~8月7日(土)


○ 竹中里乃 「Nice to meet you!」展

 会場:CAI02・raum2 3
    中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2 
    (地下鉄大通駅1番出口。
    注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
        昭和ビルの地下2階です。)
    電話(011)802-6438

 会期:2010年7月30日(金)~8月7日(土)
 休み:日曜日・祝日(定休日)
 時間:13:30~22:00

ーーーーーーーーーーーーーーー(7・30)

 何かを主張する、というよりも、自分の位置を確認する展覧会だ。
 だから、形はインスタレーション風展示だが、そのことの意味を考えるよりも、一つの出発展として見てきた。


 緑のテープが綺麗にぶら下げられ、カーテンになっている。
 小道具が整理されて並べられ、映画の背景のようだ。そのカメラ目線で浸入しよう。


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 以上。
 少し掲載しすぎて、見る人の気持ちを先取りしたかもしれない。
 リズムというか、流れの良い展示だ。「作業場」というゴチャゴチャした空間を、嘘の無い程度に整理して、気持ちよく「竹中里乃・工房」に入っていける。緑がチャーム・ポイントだ。そして、自然に彼女の「作品」に触れることができる。
 作品自体は箱物ワールドだ。小人人形を操ったり、アクセサリーを作ったり、お人形さんごっこみたいだ。展示空間全体が箱庭ワールドでもあろう。

 緑のテープの向こうに顔が見える。作家がいるのかな?と勘違いしながら入っていく。何だか自分が映画のカメラマンのようだ。覗き趣味が満たされる。

 夏の一時、CAI02の緑さわやかヒンヤリ・テープ・ルームをお勧めします。

by sakaidoori | 2010-07-30 22:55 | CAI02(昭和ビル) | Comments(0)
2010年 07月 30日

1319) 市民ギャラリー 「第24回 北海道墨人展 公開制作会」 終了・4月21日(水)~4月25日(日)


○ 第24回 北海道墨人展

 会場:札幌市民ギャラリー・1階第3室
     中央区南2条東6丁目
     (北西角地)
     電話(011)271-5471

 会期:2010年4月21日(水)~4月25日(日)
 時間:10:00~18:00
   (最終日は、~16:00まで。)

※ 研究会    ⇒ 4月25日(日) 14:00~ 会場にて一般公開
※ 公開制作会 ⇒ 4月24日(土) 13:00~ 会場にて
                25日(日) 11:00~ 会場にて

 【出品者】
  21名。 

ーーーーーーーーーーーーーー(4・24)

 樋口雅山房が在籍されているので、書展のなかでは毎回見るようにしている。
 本展作品を紹介する前に、公開制作風景を紹介します。


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 会場一杯に広げられた新聞紙だ。書が始まれば単なる保護紙として、この新聞紙に目を運ぶ人はいない。「字」と「数字」でびっしりと埋まり、リズムの為に写真と色がある。この上に大きな白紙が並び、「一文字」に書家が精神をぶっつける。書と新聞紙、実に相性の良い組み合わせだ。

 そんな戯言はともかくとして、真っ先に最後に登場した飛び入り書人・本田滋さんを紹介しよう。

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 まさに気合い一発、「エイッ、ヤー、トォー」と、一気呵成に書き上げられた。「望」である。
 本田滋さんは、昨年もこの制作発表会に飛び入り参加し、書いた字を記念に持ち帰られたと聞く。その時の字は「希」。つまり、今年と合わせて「希・望」である。

 氏とは絵画を通した知り合いである。何かにつけお世話になっている。だから紹介したい、ということもある。が、それだけではない。当然なことだが、墨人会の書家たちとは書きっぷりが全然違う。氏の参加によって、墨人の特徴がはっきりした。

 本田さんの神髄は「スピード」だ。スピードの為の「力」だ。野球で言えばバッターだ。何も考えず、きた球を打つ。歯を食いしばり、パワーを最大限に生かすべきバット振り抜く。本田さんは気合い声を張り上げて、後は力の流れで押し進み、最後に残った力を全部さらけ出して終わりだ。

 書家は「リズムと流れ」だ。それを生かすべく力に強弱を加え、紙に残る墨の「黒」を確認しつつ、筆を終える。目は筆先に集中し、紙面全部を眼中に描き、筆の腹が紙を走る。精神の集中は足さばきに現れている。
 それを明快に見せてくれたのは太田俊勝氏だ。
 氏は予定外の参加であった。
 筆全部を使い素早く太く円く、転じて筆先がいつ紙面を走るのかという溜め込み、息が詰まり会場には緊張感が走った。丸く小柄な体躯が、ゴムまりが踏みつけられて、破裂するかのような力感があった。
 できばえの「字」は、書かれたスピード感とは逆にみえる。素早く書かれた前半の太い部分はゆったり書いたように見える。点描ラインは神経質に素早く見える。

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          ↑:「危」。


 以下、写真だけを載せます。パフォーマンス書としては、女性陣は軽く見えた。一気にあっさりだ。


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 何と読むのだろう?どなたか教えて下さい。


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by sakaidoori | 2010-07-30 01:00 | 市民ギャラリー | Comments(2)
2010年 07月 29日

1318) ども 「大島龍・作品展 RESONANCE・海の聖母」 終了・4月22日(木)~5月9日(日)

○ 大島龍・作品展
   RESONANCE・海の聖母
 
 

 会場:ドラマシアターどもⅣ
    江別市2条2丁目7-1
      ドラマシアターども内
    (JR江別駅近く。
     駅を降りて右側へ千歳川に向かって徒歩3分ぐらい。レンガ造りの大きな二階建ての建物)
    電話(011)384-4011

 期間:2010年4月22日(木)~5月9日(日)
 休み:月曜日(定休日) + 5月4日
 時間:10:00~19:00

ーーーーーーーーーーーーー(5・1)

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     ↑:「群狼疾走」。

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 演劇会場を利用しての大島龍・版画展。「狼」と「青き海」だ。

 誰もいない会場に、いの一番に入場する。
 組み大作「群狼疾走」の中で、見事な「空白の部分」があった。剥げ落ちた作品は元通りに収まり復元された。だが、この「空白の部分・白い欠落」が気になった。


f0126829_1233817.jpg 闇夜に疾走する狼たち、怒れる獣たちだ。鋭いノミ跡といい爆発的様相を示してはいるが、動きに乱れはなく一方向を目指している。拡散志向であるべきなのに、僕には収縮的に見える。コスモス的な拡がり(闇)の中で、身近なある一点に「何か」を求めているような狼の動きだ。いかに狼の動きが激しくても、いかに多数の獣姿で群れようとも、この版画世界は感情爆発型ではない。迷いでもない。その「行き着く場・求める姿」の象徴として、この「白い欠落」があるように思えた。

 この「白い欠落」の探求が具象作品から抽象作品へ、青き海へ「海の聖母」へと受け継がれたのだろう。海、それはマクロコスモスだ。聖母、それはミクロコスモスだ。祈りにもにた男のロマンの旅路であろう。

 広い世界の中で、一点を求めて激しくのたうち回る。それが「群狼疾走」以前の画家の姿だったのだろう。以後の「海」シリーズでは、支持体の紙そのもの、紙に塗られる色そのものと対話しているようだ。「光を求めて、生命を求めて、その根源を求めて」という祈りにも似た精神行為かもしれない。
 だが、悟り安住する年齢には見えない。未だ65歳にならない。群れる狼の個としての哀しい表情、ここにも男・大島龍の姿がある。確かに「恋に恋する男のロマン」と指摘されるかもしれない。だが、見る者には愛おしくなる目だ。
 「海」の前で祈る姿は美しい。が、今は無き「狼」が「祈り」としてだけ再生されるのは寂しい。
 「海」に行かざるをえなかった精神、可能性を秘めた「海」なのだろう。


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     ↑:全て「RESONANCE・海の聖母  風紋・古代の情熱」。

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     ↑:ともに「天地交響」。


 (以下、メモ。)

 「海」シリーズは味わって見る、あるいは時間をおいて繰り返し見るという作品でしょう。その淡さに水彩を、重ねる塗り込みに油彩を連想する。
 狼作品の左側の「海」作品、大作です。本来ならば、「狼」とにらみ合うべき好一対の作品で、壮大な拡がりを展示空間に生んだことでしょう。場所の間取りや作品背景との関係で矮小化されたのが残念。この2点の対峙に作家の可能性を見る思いです。

 喫茶室の隣室にも小品が展示されていました。小品中心で、等身大の心地良さがありました。

by sakaidoori | 2010-07-29 13:22 | [江別] | Comments(0)
2010年 07月 28日

1317) ⑧ロシア旅行(4日目) 「⑧ハバロフスク(4日目ー其の一)・6月19日(土) 極東ロシア軍歴史博物館」

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 (8:24)
 バイキングの朝食。
 味は淡泊で、油も少なく、どの料理も苦労せず食べれた。パンも菓子パンあり、デザート、ジュース、コーヒー、お茶と品数豊富で大満足のホテルだ。
 問題は、料理を追加して取りに行っている間に、容赦なく食べ残しを片づけることだ。ウエイトレスが気ぜわしく立ち振る舞い、ひっきりなしに皿を片づける。座っていても、皿を直ぐに片づける。笑顔無し。事務的機械的な労働者である。その女性たちは大学生みたいで、若くていろんな民族の顔をしていて、おすまし顔が素敵だから、朝から目を楽しませてもくれる。


 さて、残りの公共施設観光を済ませにいく。ホテルのそばにある「極東ロシア軍歴史博物館」だ。美術館、考古博物館、音楽堂なども近くにある。
 20世紀初頭に建てられたもので、当時としては最大級の銀行ということだ。だから、内部は執務室的な部屋が連なっていて、その一つ一つをくまなく歩き回ることになる。写真撮影は100ルーブル(約300円)払えばOK。沢山撮ったのだが、面倒なので内部の紹介は省略。
 内容は17世紀初頭の探検家ハバロフの頃の様子。
 1958年のアムールスキー極東総統の活躍。その時に結ばれた北京条約でロシア領土ハバロフスクが誕生した。
 1905年当時の事件紹介。
 1918年~22年の日本のシベリア出兵と国内戦争。ソビエト誕生でもあり、ここから本格的な展示。
 そして大2次世界大戦と、写真、地図、資料、武器と沢山の戦争関連文物が続く。もっとも、英語無しだから、年号のみで解釈するばかりでこまかいことは分からない。後日、写真紹介したいが・・・。

 そして中庭に出ると、そこには第2次世界大戦(独ソ戦争)時代の戦車などが、ドドーンと並んでいる。輝く空の明りが兵器を一層たくましくしていた。


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     ↑:(後ろの赤い建物が戦争博物館。旧銀行。この中にびっしりと戦争資料が並んでいた。)


 やはり圧巻は戦車だ。

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          ↑:「T-34」。

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          ↑:「T-50」。

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          ↑:「T-54」。

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     ↑:右側、「T-80」。



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 (ネーミングは暫時書いていきます。)


 なかなか日本では見れない軍事遺物だ。戦勝国なるが故の誇示なのだろう。息子によると、鉄の武器類はどの町にもあるという。処理に困ったからだとも言えるが、これらによって国民統合の役目も果たしているのだろう。
 これらの武器はソビエト時代のものだ。そのソビエトは合衆国と「冷戦」を続けた。だからこの国には英語の国民教育は無い。そして負けた。もし、「熱戦」としての「敗戦」だったら、国内を他国が数年占領したならば、これらの誇らしげな戦争施設は残っただろうか?少なくとも日本には本格的戦争武器記念館は無い。100年前にロシアと戦った一艘の戦艦が横須賀市にある。1905年の日露戦争の生き残り、東郷平八郎を英雄にした連合艦隊旗艦・「三笠」だけが完全な形で残っている。


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 赤煉瓦博物館を後にして、東側の低地帯へと降りていく。降りきると、そこは札幌大通公園以上の拡がりのある憩いの場だ。昔は小川が流れていて、小川跡地は長々と公園になっている。そこを横断し、それから今度は登っていく。ホテルのあるメイン・ストリートの向かい側の教会に到着だ。間近に見えた立派な建築物だが、光燦々な日にはこたえる散歩こーすだった。


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          ↑:(歩んで来た道。)


 (続く)

by sakaidoori | 2010-07-28 16:55 | 【2010年 ロシア旅行】 | Comments(0)
2010年 07月 28日

1316) 大通美術館 「久守浩司・夕子 二人展 水彩と絵付け陶芸」 終了・7月20日(火)~7月25日(日)


○ 久守浩司・夕子 二人展
    水彩と絵付け陶芸


 会場:大通美術館 
    大通西5丁目11・大五ビル 
    (南進一方通行の西側。)
    電話(011)231-1071

 会期:2010年7月20日(火)~7月25日(日)
 休み:月曜日(定休日)
 時間:10:00~19:00
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(7・24)

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 久守絵画教室を主宰されている久守浩司さん、その奥さんの夕子さんの2人展です。水彩画と陶です。
 愛すべき久守夕子・器を中心に報告します。


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 真っ赤か、真っ赤か、そんな器たちだ。
 赤の、その色に深みがあるとか、綺麗な赤だとか、心の燃える情念を再現しているとか、美辞麗句を献辞するような、そんな赤ではない。
 それはあまりに普通の赤で、赤茶碗というには部分的な赤で、その普通の赤さ加減が眩しい。余りに余りに素人っぽい図柄に調和して、赤が大きく大きく見える。
 「自由さ」が信条だ。今回はさわやかなメルヘンが中心だ。日用雑貨の器に絵付けしているから、物語も限られているだろう。陶板に、小道具の集合世界へと、もっともっと大きく夢見るのだろう。


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 次は久守浩司さんの水彩画です。気に入った個別作品を載せます。

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     ↑:「スペイン風景(カダケス)」。

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     ↑:左側、「スペイン風景(バルセロナ)」。右側、「スペイン風景(サラマンカ)」。

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     ↑:「スペイン風景(カサレス)」。

 ヨーロッパ旅行中の風景を水彩で描いたもの。
 色を豊富に、ボカシを多用し、画面中央にも飛沫のように装飾を施し、水彩特有の「紙色の白」さえも白で塗り、華やかさを強調している。油彩的な感じだ。浮かぶ舟も、行き交う人達も旅情を高めてくれる。
 旅路での明るいロマン・・・一度はヨーロッパに、スペインに行きたいものだ。

by sakaidoori | 2010-07-28 11:26 | 大通美術館 | Comments(0)
2010年 07月 27日

1315) らいらっく 「三人展 ~流れ~ 山下あつこ・辻本ふさえ・久藤エリコ」 7月20日(月)~7月24日(土)



 三人展  ~流れ
   山下あつこ(オリジナル・キャラクター) 
   辻本ふさえ(水彩画・アクセサリー) 
   久藤エリコ(切り絵)
   

 会場:らいらっく・ぎゃらりい
     中央区大通西4丁目北海道銀行本店ビル1F
     (大通公園の南側。ギャラリーは入り口直ぐの左側。)
     電話(011)233-1029

 会期:2010年7月20日(月)~7月24日(土)
 休み:日曜日(定休日)
 時間:10:00~17:00
     (最終日は、~16:00まで。)

ーーーーーーーーーーーーーーー(7・24)

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 明るく元気の良い女性3人展。
 一見、お祭りやイベント会場での若者アート・ブースのようなにぎわい、小品の販売を目的にした催事場に見勘違いしそう。狭い会場でのびっしり作品が夏祭りの雰囲気だ。ところが、それは「展覧会」としてのムードづくりで、お客との語らいが大きな目的のようだ。
 そして、「明るく、楽しく」が共通の空気なのだが、それぞれの作品に対する態度がかなり違うみたい。それが見事に作風に反映されていて、「ポップにアートに、明るく明るく、ワッショイワッショイ」の中に、それぞれが「もっと大きく拡がりたい」、「出てくる出てくるウーマン・レディースパワー」そんな心意気を感じた展覧会だった。

 そんな訳で、肩を凝らさずに3人を紹介していきます。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


○ 辻本ふさえの場合

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 ↑:左側、「情熱と平静」・アクリル 水彩 F10。右側、「あいたいというキ・モ・チ・」・水彩 F8。

 会場のプロフィールによると辻本ふさえは看護師だ。その言葉を知ってしまったから、どこかカラー・セラピー的な作品に思えた。
 色と感情表現とが一体なのだろう。しかも、感情はさわやかに明日を感じるというもので、「色が大好き、色の流れが大好き、心地良い雰囲気に包まれて、皆なと輪の中で触れ合いたい」、そんなことを目指しているみたい。 
 水彩画とアクセサリーに取り組んでいる。さわやかにまとめている。作品自体が少なかったのが残念なところ。


○ 山下あつこの場合

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 「エビフライの山下あつこ」です。もっとも、彼女は新道展にも絵画を出品しているし、重たい写真も撮っているし、「ポップに、アートにモダンに」何でもこなすマルチ表現者でしょう。「重なる重なる、膨らむ膨らむ、拡がる拡がる」作家だ。

 無手勝流にボンボン並べるのを得意にしている。とにかく溢れるパワーをてきぱき処理していく。今回、写真や言葉や絵を交えながら、ベタベタ沢山貼っている。
 確かに無手勝流なのかもしれないが、膨らむ世界を沢山の作品量で見せるのはなかなか大変なものだ。特に、若い表現者達のグループ展で、スキッパーな美学を目にする時がある。「過剰展示」を覚える前に、「過小展示」を愛し過ぎたからだろう。山下あつこの溢れる根性と膨らむ展示には感心した。


○ 久籐エリコの場合


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 切り絵の久籐エリコだ。
 過去の作品を含めて、小品中心主義。明るいムードと似た画題で統一している。
 今展に関しては小品をまとまって見れて良かった、これに尽きる。小さい世界に黒と色とが、巧みに乱れて心地良い。
 以下、今展に直接は関係しない久籐エリコ・メモ。

 久籐エリコには三つの制約があると思っている。

 一つは「切り絵」という技法と、その北海道での表現者の薄さ。
 一つは、画題の「アイヌ風」というロマンと古さ。
 一つは、画題であれ、展示方法であれ、他者との交流であれ、表現の幅であれ、チャレンジ精神の弱さ。

 前回の個展でようやく尻尾に火が付いた。次は大いなる失敗展が見れるだろう。


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          ↑:「Living roots」。


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     ↑:左側、「(少女?」。右側、「夏の名残」。

f0126829_17463131.jpg →:「夢想」。

by sakaidoori | 2010-07-27 18:16 | 道銀・らいらっく | Comments(0)
2010年 07月 26日

1314) 茶房法邑 「向中野るみ子・展」 7月24日(土)~8月1日(日)


○ 向中野るみ子・展
        
 ・会場:茶廊法邑
    東区本町1条1丁目8-27
    電話(011)785-3607

 期間:2010年7月24日(土)~8月1日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~15:00まで) 

※ 作家在廊日 ⇒ 土日のみ。

ーーーーーーーーーーーーーーーー(7・24)

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 実に明快な展示方法だ。
 細長い会場に入って、真っ先に上の写真の左側の大作を見せる。
 次ぎに目を転じて奥の大作群を見せる。下の写真へと目を行かせる。

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 この二つの大作群をやや近めと、かなり遠目に一気に同時に鑑賞者の視界に訴える。その間の小品は、明快に部屋全体の為の、そして大作の為の飾りだ。リズムをつくり、抽象花柄世界の演出だ。

 抽象作品で、会場を一幅の絵巻のように構成している。作家のもくろみは成功しているだろう。
 さて、それでは個々の作品と、作品そのものの流れはどうなのだろう?

 以下、大作を近間から順に載せます。

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          ↑:「ハジマリ」。

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          ↑:①「ココカラ」。


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          ↑:②「firast imprssion」。 

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          ↑:③「illusion」。


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          ↑:④「記憶のカケラ」。



 2年前(あるいは3年前)、時計台ギャラリーでの個展を見た。濃紺の海老茶ムード一色の大作群だった。今展と同じような画題と画風なのだが、とにかく画面一杯に抽象模様が施され、「押し出し、張り出し、突っ張りの向中野るみ子の一本勝ち!!!」、そんな個展だった。今時の若い女性には珍しいアプローチだと思った。
 8年ぐらい前の学生時代の画風を覚えている。青水色一色の世界で、長方形という形だけが自画像のように在り、全体で心模様を表現していた。ムンムンする抽象画だった。交流するが、他者を意に介さず、ゴーイング・マイ・ウェイの人のようだった。

 さて今展、見栄えの強い発色を無くし、色自体の深みを追求しているようだ。だからだろう、「間」の果たす役割が増した。
 いろんな色へのチャレンジ精神も見られる。早い話が絵が華やいだ。以前の、いかにも修行中という画家特有の一本気が薄らいだ。
 「重なる模様」が主な人だったが、「流れ」を意図的に組み入れている。しかも、大胆なフリーハンド・ラインで幾何学的直線と会話しようとしている。

 どれもこれも面白い変化だ。面白いが、どれもこれも「ただ今悪戦苦闘中」という画家の冷や汗を見る思いだ。例えば
 ①の作品、暗い部分を遠慮気味に取り込んだ。その美学的意味の追求が弱いから、腰砕けになってしまった。
 ②・③の作品、遠くから見れば見るほど、直線で区切られた分量・領域・世界、いわゆる構図がしっくりこない。更に、背景処理という画かない部分の力と、画いている部分の執着心とがアンバランスな感じ。
 ④の作品、濃い色を囲む2本のラインが何とも不自然だ。その部分のボリューム感がこの絵の命と思うが、気配りが弱いみたい。

 それらの多くはこれからの画業で解決されるだろう。継続は技術の習得を生む。失敗や下手さをごまかす術を覚えるだろう。「ごまかし」や「手抜き」、僕はとても大事なことだと思っている。
 全てはきっと上手くいくだろう。

 だが、最後まで残る問題がある。いや、常に付きまとう問題がある。それを今展で言えば、「何の為の『空間処理』か、『間』か?『構図』とは?『フリーハンド』とは?」。
 見る人間も問い返す時がある。「何の為の絵画か?何の為に見るのか?」

by sakaidoori | 2010-07-26 17:58 | (茶廊)法邑 | Comments(0)
2010年 07月 26日

1313) ②コンチネンタル 「交差する視点とかたちvol.4 (4名参加)」 終了・7月16日(金)~7月25日(日)


○ 交差する視点とかたち  vol.4

    
 会場:コンチネンタル・ギャラリー
    南1条西11丁目 コンチネンタルビル・B1F
    (西11丁目通の西側)
    電話(011)221-0488

 会期:2010年7月16日(金)~7月25日(日)
 時間:10:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

※ イベント ⇒ ○内田鋼一ワークショップ&スライドショー
           7月18日(日) 10:00~ 13:30~

          ○伽井丹彌クロージングパフォーマンス 「傀儡」
            最終日  於・当会場   15:00~15:40

※ 同時開催 ⇒ 内田鋼一・展 於・ギャラリー門馬

 【参加作家】
 伽井丹彌 内田鋼一 下沢敏也 阿部典英  

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(7・24)

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 昨日、「伽井丹彌クロージングパフォーマンス 『傀儡』」を観劇、なかなか見応えがあった。その報告もしたいが、何はさておき、残りのお二人の話から。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)

○ 阿部典英の場合

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     ↑:「ネェ ダンナサンあるいは飛べない面長始祖鳥」・2010年 219×326×120㎝ 木 柾 黒鉛 酢酸ビニール 他。


 「ユーモア 宗教性 女」の三つを阿部典英の切り口にしている。最近は「土根性精神」が加わった。「もー、やるっきゃない。これしかない。これで行くんだ」、そんな開き直りとも思えるような骨っぽく太い精神だ。
 今作もそうだ。タイトルは「飛べない始祖鳥」だが、僕には「飛ばない始祖鳥、飛ぶ必要のない始祖鳥、常にここに居る始祖鳥」だ。
 それは作家自身の気構えの反映だろう。だれに対しても非難や揶揄はない。だが、美術作品とは不思議なものだ。これだけユーモア混じりで強く存在されると、「オレはこれで良い。オマエはどうなんだ?共に仁王立ちするのか?しないのか?」、阿部典英の独り言が聞こえる。

 始祖鳥というよりもカフカの「変身」のような巨大わらじムシだ。伽井人形・「精霊」たちを下僕のようにして守っている。
 

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○ 下沢敏也の場合


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     ↑:「RE-volve」・2010年 75×230×180㎝。


 下沢敏也が明快な「形」を持ってきた。明らかに「人体」だ。ミイラの「陶棺」だ。
 形は全て丸みを帯びている。当然だ。「人体」に直線は無いのだから。
 その人体が大地から生まれるのか、崩壊して還るのか・・・祈りとして循環(revolve)がテーマだ。

 氏は形をなすものと、その崩れに関心を寄せる。その形成と崩壊を循環として捉える。「土」による陶を媒介にして、循環する世界を儀式として象徴的にドラマ化する。物語作家だとも言える。

 だが、氏は明快な形(具象)を避けている節があった。「美術作品における具象性の忌避」というのだろう。だから、明らかに「人体」と捉えたくなる姿を「抽象的」に、あるいは「抽象化」し、インスタレーション空間の地場を利用しつつ、物語を展開していく。だが、個々の単純な形に反して、その表面は鉄錆色をふんだんに使い、あまりに具象的で生々しい。だから、肉感性というか、具体的「物」の存在から離れられないタイプだと思っている。そういう人が抽象化に取り組む姿に、時々不自然さを感じる時がある。「人体を思うのなら、一度人体を作ったら良いではないか!!」それが僕の単純な考えだった。今その創作過程を垣間見ることができた。嬉しい限りだ。

 だからと言って、具象陶作家になるべきだ、などとは思わない。もっともっといろんな事に攻撃的になったらと思うだけだ。折角、「土根性・阿部典英」と毎年コンビを組んで企画展をしているわけだ。時には「ネェ ダンナサン あるいは下沢女神」、そんな作品があっても良いのではないいだろうか。


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by sakaidoori | 2010-07-26 14:45 | コンチネンタル | Comments(0)