カテゴリ:創(そう)( 31 )


2015年 02月 22日

2466)「土岐美紗貴 COCOtU」 創 終了/2月4日(水)~2月15日(日)


土岐美紗貴 COCOtU      
 



 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2015年2月4日(水)~2月15日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)
 

ーーーーーーーーーーー(2.5)



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 押し花のような植物が版画として、土岐美学として再生している。
 作家本人は空間を意識して発表しているという。確かに、この白さこの余白このたたずまいはそうだろう。

 それにしても不思議なものだ。植物につきまとうエロスを全く感じない。「コレクション」という表現様式につきものの、性につながる妄想がない。
 今展、前向きな生命力、居住まいを正した端正な美に触れるばかりだ。作り手が若き女性だからだろう。自分自身がかく美しくありたいと祈っているようだ。「この空間は私自身、私はこんなに美しいでしょう」と言っているようだ。


 あれこれと言葉を続けても仕方がない。作品を載せて行きます。
 土岐美紗貴・卒業記念展です。一人の女性の門立ちを祝福しよう。



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 黒い斑点が特徴的だ。水墨画のよう。黒と線と余白、古典的東洋美を踏まえている。古典美との違いは、素直さだろう。一途な生命力だろう。若さからくる未熟ではなく、「作り手の若き力と女性としての自愛美」、という可能性だろう。




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 上掲の姿は、増殖へと発展し、「生命力のおぞましさ」へと変貌するかもしれない。しかし、そうはならないだろう。そういう領域の手前で楽しんでいる。

by sakaidoori | 2015-02-22 22:03 | 創(そう) | Comments(0)
2014年 07月 31日

2434) 「後藤和子展 『青の災禍』」 創 7月30日(水)~8月10日(日)

  



後藤和子 青の災禍       
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2014年7月30日(水)~8月10日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

ーーーーーーーーーーー(7.30)



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 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 後藤和子は「青の人」だ。空の青、海の青、川の青、滝の青だ。柔らかく優しく、では無い。筋骨隆々とした骨ぼったさで、激しく逆流もする。

 その愛して止まない「青き海」が、3月11日にまさしく逆流して人間社会に大きな災いをもたらした。自然が、青が、人々に恩恵だけをもたらしはしないことを後藤和子は知っている。だから激しき青が好きなのだろう。そうはいっても目の当たりに青のすさまじさだった。その青に対する鎮魂と、自然と人間社会との往還を再確認するのが今展のようだ。




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 このイスに座って正面を見る。すると、次のような絵画世界が拡がる。




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 この青い風景を見るだけで今展は充分かもしれない。

 二つの物語がある。



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   ↑:(上掲の部分図。)





 右側の作品--真ん中を左右に川が流れている。中央に道ができていて、誰かがこれから渡ろうとしている。
 作品は紙を貼り合わせているのだが、単純に貼り合わせてはいない。二枚の紙(支持体)は上下を互い違いにして、上下関係を否定している。貼り合わせは作家の理知的所作だから、「並列関係にしたいという思い」を確認すれば充分だろう。そのことによって、我々が何かに気がつけば幸いだろう。

 青のみによって表現された川と道と人と横断。もしかすると、それは僕の見当違いかもしれない。間違っても構いはしない。そういう「風景」をイスにもたれて静かに見る。「祈り」に誘われる人がいるかもしれない。「三途の川」を見るかもしれない。単に「青い風景」に心落ち着かせる人がいるかもしれない。







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 左側の作品は本来の後藤和子らしい激しさだ。結局、彼女自身はここから始まりここに還るのだろう。やはり「強い青」を求めて。


 今展はこのイスに座って二枚の青い風景をみるだけで充分かもしれない。白地に染まる青い風景を。



 
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 メビウスの輪だ。
 骨太の青の人だけあって、立体作品もゴツゴツしている。見かけの優しさを否定している。「生きるとはゴツゴツなのだ」と。

 今展は、このメビウス的連環で成り立っているのだろう。それが、3.11に見いだした画家の結論なのだろう。「あなたと私、わたしと貴方」はメビウスの輪のように繋がっている、と後藤和子には。それは彼女の夢や願望かもしれない。誰かと共有できると信じているだろう。それが画家というものかもしれない。





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   ↑:(上の作品の中を覗いた風景。)



 何に見えますか?僕は蓑虫(みのむし)だ。浪や津波を表現したものかもしれない。






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by sakaidoori | 2014-07-31 22:16 | 創(そう) | Comments(0)
2014年 07月 23日

2423) 「岩寺かおり展 『ハナノハコ』(陶芸)」 創 終了/7月16日(水)~7月21日(月)

  



岩寺かおり展 『ハナノハコ      
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2014年7月16日(水)~7月21日(月)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

ーーーーーーーーーーー(7.21)



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   ↑:(当日、ギャラリー創の前から西側の風景。見ての通りの晴天、良い気分。数分歩けば地下鉄中島公園駅。)






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 「ハナノハコ」。

 焼き物を花形にしたり、花の絵付けをしたり、作品の中に花をあしらったり・・・これは「ヤキモノとハナ」です。それは陶芸の基本なんだけど、そこから「ハナノハコ」に発展したのでしょう、「ハコ」という要素を組み合わせてちっちゃな楽しみや夢を膨らませています。

 「ハコ」。
 日本人は「入れ子」が好きなのです。コタツに入って、小さな物をあれこれといじり回しこねくり回し、「あ~でもないこ~でもない、これは上手くいった」とか言いながら小さな世界で一人遊びをするのです。小さな物はハコみたいなものです。ふたを開けて中身を探すように、よりちっちゃくなって何か良いものがないかと探すです。

 岩手かおりさんは花が大好き。もっともっと花の表情をみつけようとして、花をハコにしたのです。そうすれば花は四角にも三角にもなれる。中に入れば花の秘密はいつまでも。ふたを開ければもう一度生まれ変わるかもしれない。

 「ハコ」の命はどこにあるのでしょう。何かを入れること?その形、模様?ふたを開けた時の喜び?閉じる時の秘密感?それって花と同じでは・・・そんなことを岩寺かおりさんはいつもいつも思っているのかもしれない。



 今展、全作が「ハナノハコ」ですが、メインは以下の磁器に花模様を絵付けしたハコ作品でしょう。



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 昔懐かしのお菓子が入っている。なんだか涙がでてきそう。





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 他の作品もいくつか掲載していきます。



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   ↑:「HANA箱」シリーズ。



 これは面白い。小さなティッシュ箱に幼い花が並んでいる。「小さき花たち」だ。




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by sakaidoori | 2014-07-23 09:53 | 創(そう) | Comments(0)
2014年 07月 15日

2411) 「梅原育子展 (陶芸)」 創 終了/7月9日(水)~7月14日(月)

  



梅原育子     
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2014年7月9日(水)~7月14日(月)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

ーーーーーーーーーーー(7.14)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)






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 野焼き作品。ふくよかな個展だった。

 京都育ちの京都在住で30歳位?
 日用品は皆無。強いて言うならば気の利いた置物でしょう。大胆とか、エネルギッシュ、新奇、燃えるチャレンジとは距離をおいた作風だ。普通に普通にそこにあって、陽に当たれば適度に輝いている。ふっくら造形も柔肌に包まれて愛おしくなる。、土からにじみ出たような自然な七色、いえ、あんまり自然に感じるから、美のお姫様が描いたのかなと思いたくなる。
 魅力の大半は若さです。全ては梅原育子という若いエネルギーと感性です。梅原育子を赤子のように抱きしめたい、そんな楽しい錯覚に陥ってしまう。

 会期中にお伝えできなくて残念です。
 ですから、個別作品をなるべく多く載せましょう。




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 上の写真、良い具合に日に当たって色がよく見える。「陶芸は色と形」と言いたそうだ。





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 二つ並んだふっくら君、右側の「コロコロ虫」は大きな作品の影に隠れ気味で、魅力を見落としそう。しかし、しっかり見ている人がいて、見やすいようにテーブルに移動した。じっくりじっくり鑑賞、そして、「これちょうだい」と静かに注文されていた。「どこが気に入りました?」「色が良いね。私、絵を描くのですが参考になります」なるほどなるほど。



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   ↑:お客さんに見初められた「コロコロ虫」。






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   ↑:「タネ」。




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   ↑:(上掲の部分図。)





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   ↑:「わらわら虫」。




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   ↑:上掲の「わらわら虫」を上から見たもの。







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   ↑:「あのお山」。



 憎めないネーミングだ。まったりほのぼの、どこまでもマイペースだ。






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 「ねこ」でしょう。「ネコ」と書くのがいいのか?とにかく「ドラネコ」だ。

 このネコたちをいたずらで後ろから撮ってみた。お尻の穴が丸見えだ。




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 決して凄く良い形とはいえないが、変な形が良い気分をポロリポロリとこぼしている。





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 ふふふ、アップを撮ったらお尻になっちゃった。「おばちゃまのトルソ」、にしておきましょう。


 梅原ワールドをあれこれ言葉にしても仕方がない。「造形美がどうのこうの」とか、「野焼きならでは色合い」とかの切り口で言えないこともないのでしょうが、やっぱりあれこれ言っても仕方がなさそうだ。それは長所か短所か?とにかく良い気分一杯の梅原育子ワールドでした。京都の人だ。また見る機会があるといいのだが。

by sakaidoori | 2014-07-15 22:37 | 創(そう) | Comments(5)
2014年 02月 10日

2243) 「千田浩徳 個展」 創 2月5日(水)~2月10日(月)

  



千田浩徳個展   
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2014年2月5日(水)~2月10日(月)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで) 

ーーーーーーーーーーー(2.9)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


   1991年 北海道江別市出身
   2014年 今春、道都大学卒業(予定)。シルクスクリーンを学ぶ。



 全体タイトルも個別タイトルも一切無し。
 「これを見よ!」だ。いや、実際の本人のムードで言えば、「僕の世界を見て下さい。僕の気分を感じて下さい」だろう。ハンサムで爽やかそのものの青年だ。




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 上掲の会場風景、その中の個別作品はそんなに悪くない写り具合です。ですが、以下の個別作品掲載では随分と色味が違うかもしれません。特にピンクが悪い。作家には、その辺のことは断りを得ていますが、何とも申し訳ありません。色味そのものよりも、こんな感じで色を出したいんだ、という作家の感覚を気遣って下さい。




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   ↑:(小品群。)



 このコーナーの色は比較的良い方でしょう。以下のピンク系は、この色味だと感じて下さい。




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 上掲写真の左から2番目は、下の写真の色味に近いのでは。



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   ↑:(DM作品。こちらの方が原画に近いかも?)




 大作はシルクスクリーンの3刷りとのことだ。やはり淡さを表現したいのでしょう。取り巻く廻りの空気感なり、心象気分でしょう。
 淡さは感じるのだが、薄さも感じる。変な言い方だが、深みや拡がりのある薄さ淡さがもっとでればと感じた。その辺はシルクスクリーンの重ね刷りの技術に負うところが大きいとは思うが、最終的には色なり、絵画という距離層の追求、探求に帰着するのだろう。


 間違いなく重くなってはいけない。だから、版を沢山重ねたくない。重ねれば重ねるほど暗くなるから。でも、重ねないと深みのある淡泊さがでてこない。
 「深み」と「淡さ」は矛盾するか?言葉としては相反する面が強いが、芸術とは天の邪鬼のようなものだ。物事を反転したり、裏から見たりとどんでん返しで悪戦苦闘するものだ。非視覚的感性を視覚に置き換えるのだから、無理なのだ。無理を承知で、その無理がたまらなく好きな人たちが美術、芸術を目指すのだろう。見た目とは違った、どこか歯車がかみ合わない感性の持ち主かもしれない。
 さて、醤油顔のハンサム青年・千田浩徳、どんな苦しい顔をして新たな深みにチャレンジするのだろう?
 





     -------


 以下、ギャラリー近くの中島公園入口付近の様子。




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by sakaidoori | 2014-02-10 14:18 | 創(そう) | Comments(0)
2013年 09月 25日

2223) 「桑田卓郎 展 “芬芬”」 創 9月20日(金)~9月29日(日)





桑田卓郎 展 “芬芬  
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2013年9月20日(金)~9月29日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

 企画:当館 

ーーーーーーーーーーー(9.22)



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 磁器です。

 まーま-まーま、可愛いというか優しいというか、ふんわかムードで見ていて飽きません。
 カップルの愛愛カップとか、ちょっとリッチに玄関先にとか、今日は気分を代えてお洒落にコーヒータイム、そんな横文字言葉で褒めそやしたくなります。

 釉薬仕上げではないとのことです。触れば色と色との間には少しばかり段ができていて、塗り仕上げのようですが、技術的にはよくわかりません。これも若き巧みのなせる技であり感覚でしょう。

 そんなことはあっちに置いて、とにかく愛(め)でましょう。ゆっくりテ-ブルを回っては作品を触ってみましょう。

 会期はまだまだ充分あります。
 ちょっと中島公園に立ち寄りまっしょう。窓からチラリと鑑賞し、心静かに気分ワクワク若者心で、笑みを浮かべて、重たいドアを一気に押して御入場。担当者・本城さんの幸せな顔が出迎えてくれるでしょう。



 以下、同じような写真が続きますが悪しからず。小さな親切、大きなお世話でしょうが、栄通からの朝の挨拶代わりです。



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by sakaidoori | 2013-09-25 07:50 | 創(そう) | Comments(0)
2013年 09月 01日

2181) 「建築家・田中裕哉 はかるとちえ 展 ~ガウディ建築を解く~」 創 8月23日(金)~9月7日(土)

    

建築家・田中裕哉 

はかるとちえ
 

   ~ガウディ建築を解く~  
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
        南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2013年8月23日(金)~9月7日(土)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

 企画:当館

※ ギャラリー トーク    ⇒ 8/24(土) 16:00~
※ オープニング パーティー ⇒8/24(土) 18:00~

ーーーーーーーーーーー(8.31)

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 閉廊時間ギリギリに駆け込んだ。今展を急いで見に行ったのではない。「何があるかな?何かやっているだろう」、そんないい加減な訪問だ。

 当館企画の大きな柱である建築関係とは直ぐにわかった。が、何なのだこの絵は?



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 中世ヨーロッパの市街地絵図面のようなものが延々と続いている。
 「う~」、目を白黒して眺めていると、某人が近づいてきて、「札幌に住んでいるかって?いえいえ、スペインが拠点でそこで仕事をしている。ガウディにはまった人間なんだ。稚内の男で、僕と歳は同じなんだが、8年がかりでこの公園を描き上げたんだ。実測しながら、よくやるね!そっちのサクラダ・ファミリアの絵ね、同時進行で描いてたみたいだよ。
 樹とか、そういう図柄は図面としてはたいしたことはないんだ。階段、これが基準だね。手前の直線、これが良いよ!よく見てよ!!商売で描いたわけではないんだ、ガウディが好きなんだね」

 と、いろいろ教えてくれる。絵の手前も海の模様と思うが、図面上は樹と同じで単なる飾りではなかろうか?さして図面としては重要性はないと思うが、ぞっこん惚れ込むエンドレス快感直線だ。

 ガウディに関係した公園のようだ。とにかく全貌を見て下さい。図面屋の絵です、階段などの設置物は実測通りがこの図面の価値です。絵としては、正確の描こうとする緊張感、連続する直線の尽きないエネルギーに関心しまくった。


 とにかく公園です。全体立面図です。世界遺産にも登録されています。何という公園か、考えながら見て下さい。僕は存在は少しは知っていたが、全く知識不足に等しかった。



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 (黄色く見えるのは、図面の保護カバーのためです。ちなみに、原図はスペインにあり、これは覆製です。覆製が何枚も世界を飛び回っているそうです。)



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 物知りならば、この図で何処だかを確信するでしょう。



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 この部分図、たまたまの切り取りなのだが我ながら惚れ惚れする。手前の直線世界のボリュームとリズム。陸地との境界線の強さ。余白と描かれた世界のバランス、もうこれだけで夢の世界に入りそうだ。

 よくは知らないが、原設計者は、もう一つの夢を作ろうとしているのだろう。



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 この部分図も泣かせるね。な~んにもない!あるのは直線だけ。その直線を大きくしてみよう。



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 「グエル公園全体立面図 縮尺100/1 (1989年) 田中裕哉 制作」

 作図に関する思いが書かれてあります。呼んで下さい。


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 「・・・8年がかりの実測とデーター分析によって生まれた5.2m×1.1mにも及ぶ作図の集大成である」



 実測データ、これは原スケッチなのだが、展示してあります。図面の上部に飾られている。なんだか撮影に気後れしたのと、スケッチの意味を理解できなかったので撮り忘れてしまった。すいません。



 今展のメインは上掲の図面です。結果としての絵も大事だが、図面屋はスケッチのほうに価値を見いだすでしょう。

 建築の卵氏は絶対に見たほうがいい。
 線描画の好きな方、
 都会図なりのヨーロッパ風景を絵画に取り込みたい方、
 膨大なエネルギーに接したい方、
 ・・・
 とにかく絵としても興味が尽きない。その制作過程、制作動機を含めて、非常にオタクな「建築設計展覧会」です。





 他の作品も写真だけ掲載します。

 建築屋の、図面師の正確さへの溺愛、線に対する愛情を見て下さい。




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by sakaidoori | 2013-09-01 16:37 | 創(そう) | Comments(0)
2013年 08月 05日

2129) 「因幡都頼展 『室内あそび』」 創 7月26日(金)~8月11日(日)

    

因幡都頼展 

      「室内あそび
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
       南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2013年7月26日(金)~8月11日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

 企画:当館 

ーーーーーーーーーーー(8.1)


 昨年見た。今年も、こうして会えるとは嬉しいものだ。企画者にお礼だ。



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   ↑:「気づかない」・木製パネル アートグルー 墨 水干 アクリル。



 20代という若い画家による日本画。
 上の作品を見ると、「女性画・美人画」を得意としているのがわかる。

 「綺麗な女性を美しく描く、それはある程度できる。しかし、それだけでは面白くない。醜い男も描いて遊んでやろう。さて、どう遊ぼうか・・・」、そんな展覧会だ。

 この遊び心が天性のものか、あるいは画家として生き残るための模索の一環か?
 どちらにせよ、将来の大作のための下準備だ。きっと、美女は中心になるだろう。因幡都頼はロマンチストみたいだから。その美女に何が絡むか?鳥獣戯画のような生き物か?地獄変のような修羅か?逆に水仙一輪を手にする天界・菩薩図か?

 そのうちに本格的大作を見ることができるだろう。その時に、「あの時の因幡都頼がこうなったのか!」と喝采を贈れれば。今は彼の細々した遊びに、ゴチャゴチャ言わずに一緒に楽しもう。




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   ↑:「嘘はウソを呼ぶ」・和紙 アートグルー 金属粉 墨 アクリル。




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   ↑:「いつか風は吹きますよ」・和紙 アートグルー 金属粉 水干 アクリル樹脂。


 細い物を長く伸ばすのが好きみたいだ。花の芯みたいなものか。引き寄せては引っ付き離さない。女が生き血を吸う道具か?繊細な愛の行為かもしれない。



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   ↑:「見たい、言いたい、聞きたい」・、木製パネル アクリル 膠 金属粉 水干。



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   ↑:「自分が思っているより」・和紙 膠 金属粉 アートグルー 墨 水干。



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   ↑:「たこ足配線」。



 無意味な駄洒落が続く。見てやって下さい、笑ってやって下さい。この冗談、見に行って下さい。



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   ↑:「日はまた昇る」・和紙 アートグルー 金属粉 水干。



 素晴らしい青だ、素敵な線だ、素敵な構図!・・・などと美学論を語ろうか。それは野暮というものだ。なぜなら、「日はまた沈むから」。



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   ↑:「後でやる」・和紙 アートグルー 金属粉 水干 墨。




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   ↑:「河童図」。



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by sakaidoori | 2013-08-05 20:45 | 創(そう) | Comments(2)
2013年 04月 19日

2018) 「松浦進 展 『profiling』」 創 終了4月5日(金)~4月14日(日)

    


松浦進 展 

 profiling
 
 


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
       南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2013年4月5日(金)~4月14日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

 企画:当館 

ーーーーーーーーーーー(4.13)



 今回は個別作品の案内はありません。3枚の会場風景で楽しんで下さい。写真をくりっくすれば大きく見えます。ムードだけでも伝わればと期待します。



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 黒を背景にして人物を表現している。画題や画風はいつもと同じだが、遊び心を極力抑えて、人を大きく見せている。なにより、作家の姿勢が大きく頼もしい。会場なり作品を大きく見せていて気持ちが良い。

 それにしても随分と成長したものだと感心する。「ドーンと人物を描けばどうなるか?大きく描くにはどうすればいいか?」・・・、そもそも大きく人物を描きたいという衝動がなければ話は進まないだろう。その直向きなエネルギーと美学が今展にはある。
 確かに、作家にとっての「人物とは何か?」という根本問題はあるだろう。喜怒哀楽を表現したいのか?それでも生きているという存在感に重きがあるのか?いやいやそんな重たいテーマではなくて、遊んでいる自由な姿にも関心があるだろう。デザイン的な人の影にも興味が尽きないはずだ・・・。
 だが、結論があっての美術表現ではないだろう。描いたものがその時の結論だろう。最後の結論は永遠の楽しみだ。長く描き続ければいろいろと変わりもする。全てが答えと言い換えてもいいかもしれない。


 この会場の面白さは、「今回の作品展、担当の本庄さんも喜んでいるだろうな」と、企画担当者の顔と協調できることだ。企画展とは企画者の主張や美学でもある。企画者の顔が浮かばない企画展はダメだろう。
 正直、ギャラリー創にとって、なぜ「松浦進」なのかがつかめなかった。遊び心やひ弱さに惚れたのかな、と思ったりした。が、今展、黒くはあるが清々しい、何より若者のスーッと伸びたエネルギーを感じる。そういう強さと、今風の優しさが松浦美学を醸し出している。「そうだったのか」という思いだ。難点は破綻の少なさだ。若さというボロが少ない。
 作家の成長は彼の問題ではある。が、当館も力になっているのだろう。

by sakaidoori | 2013-04-19 10:51 | 創(そう) | Comments(0)
2013年 02月 22日

1936) 「大泉力也 個展 『たとえば、そこにいる私が夢で』」 創  2月8日(水)~2月24日(日)



大泉力也 個展 

  「たとえば、そこにいる私が夢で
     


 会場:ギャラリー創(ソウ)
       中央区南9条西6丁目1-36
        U-STAGE・1F
       (地下鉄中島公園駅から西に徒歩5分。
       南9条通り沿いの南側。)
     ※駐車場は2台分完備
    電話(011)562ー7762

 会期:2013年2月8日(水)~2月24日(日)
 休み:火曜日(定休日)
 時間:11:00~18:00
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーー(2.14)

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 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 すっきり小奇麗な個展だ。模様はモノトーンで角張っているが、なんんとなくリズミカルで、人の足や人体、機械仕掛けのからくり人形にも見えて、ちょとした不思議さを醸し出している。その不思議さが、タイトルの「たとえば、そこにいる私が夢で」という、ムニャムニャな世界を暗示しているのだろう。

 抽象模様により心象世界を顕にすること、都会的デザインセンスで美的統一感を保つこと、この両者を両天秤しながら大泉力也の表現は成長している。流れとしては、意味不明な心模様過多な世界は影を薄め、デザインセンスで平衡感覚を保とうとしている。それでも人間が大好きだから、おしゃれに人の匂いを残さずにはおれない。シャイな男だから、顔をはっきりさせるなんて野暮なことはしたくない。どこまで「人間」を引き受けるかも楽しんでいるようだ

 今展で見せたデザイン性は益々強くなるだろう。イメージの一人歩きを許さずデザインに包み込んでいくだろう。だが、大泉力也の基本は「心模様(心象性)」というイメージだ。しかも安定している。私自身は、その時々の心の表現に注目していきたい。そこに重きをおいて見続けていきたい。

 何枚か個別作品を載せます。タイトルに画家のこだわりを感じる。


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          ↑:「swing」。


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          ↑:「踊る人」。



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         ↑:「babe 1」






 

by sakaidoori | 2013-02-22 23:38 | 創(そう) | Comments(1)