カテゴリ:JRタワーARTBOX( 17 )


2016年 05月 04日

2509)「北芳樹(美術家) [Around the Roadcones] 」JRタワーARTBOX 3月5日(土)~5月31日(月)

  
北芳樹(美術家)

Kit_A(a.k.a KITA Yoshiki)
Around the Roadcones
 
     
 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2016年3月5日(土)~5月31日(月)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.30)


 JP札幌駅、そこが作品の設置場所。

 駅の風景から始めよう。


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 映像だ。せわしない。
 画面は二分割され、「ロードコーン」が流れている。
 右側、目にも止まらぬ早業で、何が何だか分からない。「注意」して見続けていると、それが「ロードコーン」と気付く。僕は美術鑑賞家だ、そしてここが「美術展」と知っているから見続けた。果たしてどれだけの人の足を止めることができたか?
 対する左側はゆっくりとコマ送り、「ロードコーンを撮っているんだな」。


 (何を焦っている、キタヨシキ)。

 北芳樹は涙ぐましい努力で、「ここを見れ」と叫んでいる。
 なんて寂しいロードコーン、北芳樹にひな壇に飾られ、「見られているのか無視されてるのか」、気ぜわしく「ボックス」の中で一人走り回っている。

 愛すべき「ロードコーン」、いや、愛すべき北芳樹と言うべきか。何が哀しくて「ロードコーン」を見せたいのだろう。ロードコーンの形が可愛いから?赤白黄色のチューリップ模様が素敵だから?だって美術家だから。  
 「その存在を浮き彫りにする」と作家は自作を語っている。何の為に?「ロードコーンを人に見立てて、人の有り様を問う」ということ?現代社会への切り口?

 それにしても凄まじい早送り。札幌駅の人混みに負けじと走っている!焦っている!アタフタしている!そんなにどたばたして何処に行く、ロードコーンよ!キタヨシキよ!


 目にも止まらぬ作品ですが、以下、目に止まる形で紹介します。


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by sakaidoori | 2016-05-04 11:19 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2016年 01月 21日

2485)「経塚真代造形作家)[見ているのか 見られているのか]」JRタワーARTBOX 12月1日(火)~2月29日(月

  
経塚真代(造形作家) 

見ているのか 
    見られているのか
 
     
 
 

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2015年12月1日(火)~2016年2月29日(月)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.16)


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 ご存じ、駅前アートだ。ここでの魅力は通りすがりの人たちだ。楽しき通行人だ。
 しかも今回のタイトルは「見ているのか 見られているのか」だ。道行く人々を見ようではないか。幸い僕のカメラは彼等をピンボケでのショットだ。足早な彼等を見つめることにしよう。



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 通行人を何とはなしに見つめてしまった。
 次はお人形さんを見つめることにしよう。




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 単純明快な作品だ。透明な箱の中で少年少女がいる・・・立っている・・・こちらを見ている。無表情で。
 大きな姿だ。大きいから、「私たちを見てよ!私たちもあなたたちを見ているから」と、強い存在感を示している。果たして道行く人々はどれほど彼等に関心があるか?そこは人形の哀しさ、ただ立ちすくむばかりだ。その姿は作家・経塚真代という存在の象徴かもしれない。

 二人の人形の頭には月と土星がのっかている。周りにはチカチカ星だ。頭の中は宇宙気分?ここは宇宙?

 それにこの二人、同じ顔に見える。きっと、男とか女とか区別したくないのだろう。子供気分だけがあればいい。もしかしたら男とか女とかを作家は考え過ぎているのかもしれない。だって、タイトルも「見る、見られる」と同じ事を言っているから。おそらく、自分への拘りだ。自分という存在の有り様を強く問うているのだろ。

 だが、大きい作品で勝負した。経塚真代の自立宣言みたいだ。



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by sakaidoori | 2016-01-21 15:17 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2014年 07月 03日

2394)「磯崎道佳 [笑う鏡 smile on the mirror]」 JRタワーARTBOX 6月1日(日)~8月31日(日)

  

  
磯崎道佳 
笑う鏡 smile on the mirror]
 
     
 
 

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2014年6月1日(日)~8月31日(日)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(6.27)



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 刺激的なDMだ。すこやかな子供の笑顔。なのに二重画像風にして、「笑顔だけではないよ」と意味深である。詳細な作品紹介文も裏に書かれてある。字面の意味はわかるのだが、DMの笑顔との関係はわかりにくい。まさか単なる児童笑顔写真ではないだろう。何はともあれ直に作品を見よう。




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 作品はDMのイメージとは大違いだった。まず笑顔がない。背景の群れる顔は笑顔が基本だろうが不気味だ。鉛筆による描き殴り的雰囲気が異様だ。もっとも、DMの笑顔も二重画像的加工がなされていて、「単なる笑顔ではないぞ」と言ってはいるが。



 それにしても知的な作品だ。作品が知的であり、思考ありありなのは当然だ。が、真っ先に「知的」と感じる作品に出会うと、身構えてしまう。同時に、インスタレーション的作品はその場の臨場感も僕という受信器に訴えかける。ここはまさしく通りすがりだ。外出スタイルの公共空間まっただ中だ。個と群れと現代装飾と意外な接触の交点だ。
 この場の雰囲気に、この作品の知的さが馴染めない。
 作品は「遊び」を有力な武器にしている。どこか馬鹿さ加減も含んでいて挑発的だ。同時に高みな存在だ。

 興味深い作品だ。「鏡」、「写る」、「自己と他者」、「笑顔と不気味さ」、「孤独と群れ」、「過剰な描き込み」、「100均的使い捨て道具」・・・こんな要素で成り立っている。まさに「現代美術」だ。熟考に値する。が、札幌駅西口で熟考とは・・・。そんな気持になれない。
 この枠からはみ出して本当に「通路」という通りすがりに作品を置いてみたらと思った。半径1m、高さ2mの円筒にこの鏡を敷き詰める。もう一つの円筒には鉛筆ドローイング画がある。道行く人に鏡を見させてはどうか。もっとも、それは今展や今作の主旨とは違うのだろう。







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   ↑:(札幌駅前の風景。)

by sakaidoori | 2014-07-03 08:48 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2013年 09月 19日

2212)「毛内やすはる<美術作家> [結晶]」 JRタワーARTBOX 9月1日(日)~11月30日(土)

  

  
毛内やすはる<美術作家> 
    [結晶]
 
     
 
 

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2013年9月1日(日)~11月30日(土)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(9.14)



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 まるで空き広告スペースのようだった。賑々しくなく、注目を惹くこともなく、ひっそりとしている。チラリとでも作品の電波を感じれば、異様に丁寧に綺麗に何かが収まっているのに驚くだろう。

 確かに黒い背景で、目立つ意匠だが、ここは暇つぶしに動くところではない。その黒さも風景の一部となって顧みられないかもしれない。ことさら楽しいわけでもなく、奇を衒っているのでもなく、ただただ美しく輝いているだけだ。それとて、場所の明るさ華やかさ人混みの熱気に比べればどうということはないだろう。

 目に止めた人、その人は幸いだ。この忙しい場所で、たっぷりと時間をかけたやさしさに、ちょっぴり笑みを浮かべるかもしれない。

 「何でこんなものがあるのだろう?広告?何の?・・・おもちゃ屋さん?・・・星空屋さん?そんなわけはないだろう。それにしても綺麗なものだ。どれか一つ持って帰りたいな・・・」

 そんな人を待っているかもしれない。目に止まらなくても、「あー、そういえば暗くてピッカとしたボックスがあったな」と、ほんの少しでも記憶の片隅の残ればいい。こんなに輝いているのだもの。




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by sakaidoori | 2013-09-19 09:15 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2013年 07月 12日

2089)「西田卓司<現代美術作家> [カラフルから降るカラー]」 JRタワーARTBOX 6月1日(土)~8月31日(土)

  
西田卓司<現代美術作家> 

    [カラフルから降るカラー]

     
  

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2013年6月1日(土)~8月31日(土)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.11)

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 お馴染みの、「広告塔」のような美術作品発表現場だ。
 人混みの賑々しさにも負けず、周りの優秀な広告作品にも負けず、正々堂々ときらびやかさを誇っている。
 既製のプラスチック商品を積み木のようにして組み立てて、近未来都市?あるいは札幌モスク参上という姿だ。

 何ともいえない綺麗さ可愛らしさだ。手垢に染まらない新品都市だから、触れてはいけない哀愁さえ感じる。しかし、その愛でたくなる可愛さに、「危うさ」をも感じて欲しいと作家は願う。丁寧で克明で正直な作家のメッセージがDMに綴られている。このカラーは、「都市における日常の差異」であり、「世界に対する違和感」であり、「境界線」であり、「自分自身のリアリティー」と訴えている。

 要するにただただ「綺麗だね」では作家は不本意なのだ。不本意かもしれないが、ただただ「可愛いね」というしかない。
 もし僕が10代の青年だったら、好きな女の子をデートに誘うのに最適な場所だ。そして彼女といろいろと語り合いたい。「ねー君、こんな街に暮らしたいかい?」「もし君が住むのなら、僕は毎日遊びに行くよ。・・・・」そんな他愛もない会話で時間を過ごしたい。 




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by sakaidoori | 2013-07-12 23:56 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2013年 03月 04日

1951)「風間雄飛 [おちゃのこさいさい]」 JRタワーARTBOX 3月1日(金)~5月31日(金)

  
風間雄飛 

    [おちゃのこさいさい
     
  

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2013年3月1日(金)~5月31日(金)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.3)



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 極楽天国みたいに輝いている。ぐるりの黄色も、あんまりピカピカしていて、何が何だかわからない。近づいてお星様を見るように見上げてみれば、お祭りのお面だ。昔懐かしさもこみあげてはくるが、あんまり明るく光っているので、入ってはいけない宝の島に来たみたい。

 子供の頃の厭な思い出はなかったのかしら?あってもそれは過ぎ去ったこと。今は楽しい思い出だけを大事にして、いつまでもいつまでも心の中で輝かせていたい。厭なことがあれば、この輝きを外に出して、明日の励みにしよう。これを見ているお客様、僕と一緒になってうっとり気分になってくれたならいいな。僕には大きな望みはないけれど、このお面を見て、皆さんの頬が緩んだら嬉しいな。そして、こんな輝きが毎日の生活にあっったなら、皆な皆なもっとやさしくなって、ケンカとか、悪口とかが減るかもしれない。そうなったらいいな。・・・そんな風間雄飛の独り言が聞こえそうだ。



 あんまり良い気分になったので、通行人の皆さんも喜んでいるのではと思った。しばしその様子を遠巻きにうかがうことにした。


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 あー、絵は哀し。見られることなく輝いている。「僕を見て、見て見て、こんなに綺麗だよ」と言っているのに、そんな言葉は駅の賑わいの中では呟きにもならない。
 でも、風間雄飛はやさしい男だ。他人に強制することを好まない。見てくれることを信じていつまでも輝いているだろう。



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by sakaidoori | 2013-03-04 09:56 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2012年 12月 09日

1908) 「堺麻那 [Autofiction]」 JRタワーARTBOX 12月1日(土)~2月28日(金)

  
堺麻那  

    [Autofiction
     
  

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2012年12月1日(土)~2月28日(金)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(12.8)

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 左側、二本の柱の間で、人影になって小さく見える。


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     ↑:①。


 「札幌駅アート・ボックス展」、今展に対しては明快な楽しみ方をしている。「どれだけ目立つか」だ。廻りは一流デザイナーによる商業用デザイン空間で満たされている。それらに対して作品がどれだけの輝きがあるかを見ている。特に理念的主張をした作品の時には、まわりの機能性、商業性、刹那性に対してどれだけの存在感を示しているかを見ている。

 今作、単純に見づらかった。見づらさを逆手にとって、意外性があればいいのだが、残念だがそうは見えなかった。作家の真面目ではあるが、あまりに理念的主張は、雑踏の中で魅入らせて鑑賞させるにはチョット不具合のようだった。

 作品はプラスチック板の版画作品が10㎝ほどの距離を離して3枚ぶら下げられている。①の写真の右側をを見ると、板の端が見えると思う。版画作品そのものも写真などの転写で構成されているために、重なった映像みたいで不鮮明だ。その上に更に同じよう版画作品が重ねられているから、見にくいことこの上ない。

 もっとも、この「見にくさ」は作家の意図だから当然といえばそれっきりのことだ。
 作家の主張や意図はこうだ。人が認めた外の世界は一つの完結したものだと思いこんでいる。が、さまざまな情報の「積み重なり」によって、あやふやな存在として「自分の中に在る」ものだ。その、「積もり重なる外の情報と、それに寄って立つ人の認知世界を問い直す」ということが今展のテーマだからだ。現代人の認知世界の虚構性を暴き出し、「我々とは何か?世界とは何か?」を見つめているのだ。

 その志は素晴らしい。商業世界に囲まれて、それに物申す姿勢も若者らしくて好感が持てる。「訳がわかんない!だって見ずらいもん」と言われても、「わたしゃ世界を見づらいもんだと感じているんだもん、わかってよ」ということなのだろう。その姿勢を貫いて、「見づらいから、グッと心に響いたよ」と言われる作品を見せて欲しい。できれば駅の構内をつぶすような大きさで。



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   1987年 北海道北見市生まれ
   2008年 札幌高専 卒業
   2012年 札幌市立大学大学院デザイン研究科デザイン専攻 卒業



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by sakaidoori | 2012-12-09 13:12 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2012年 09月 25日

1810) 「高橋知佳 [仄見せる心」 JRタワーARTBOX 9月1日(土)~11月30日(金)

  
高橋知佳 

    [仄見せる心
     
  

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
     中央区JR札幌駅構内
     (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
     問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2012年9月1日(土)~11月30日(金)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00
      (最終日は、~20:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(9.7)


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 女の美、強さ弱さ、その内面性・精神性をじっくりと追求している。何よりもその直向きな姿勢が眩しい。

 錆色調の鉄で編まれている。破綻することなく、人体に統合されている。まるで細胞の世界を垣間見ているようだ。裸婦だが、官能美は薄い。若い女性が作るからだろう。にしなやかで、どこかはかない。心の中を体の中を、見せたい見つめたい、触らせたい触りたい。

 鉄という素材の絶対的堅さや冷たさは、肉体の柔らかさや暖かさとは相反するだろう。ましてや人の見えざる精神性とは相容れないだろう。だが、それは理屈というものだ。作家はナルシストのようにして針金を溺愛しているのだろう。編む鉄の感触が愛おしくて仕方がないのだろう。だから、増殖気味の鉄作品ではあるが、鉄の怖さがキバをむくことはない。全ては作家の夢幻の世界で調和している。
 確かに調和が基本なのだが、網目模様の重なりや、あまりにナルシストな雰囲気に浸っていると、何やら作家の幻がこちらに乗り移ってきそう。若さというエネルギーと一緒に。



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by sakaidoori | 2012-09-25 10:24 | JRタワーARTBOX | Comments(0)
2012年 06月 07日

1787) 「[北海道ツラの皮] 熊谷大介<ルチャマスク作家>」 JRタワーARTBOX 6月1日(金)~8月31日(金)

  
○ [北海道ツラの皮] 

      熊谷大介
  <ルチャマスク作家>   
  

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
     中央区JR札幌駅構内
     (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
     問合せ・JRタワー展望室アートチーム
          電話(011)209-5075

 日程:2012年6月1日(金)~8月31日(金)
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00

ーーーーーーーーーーーーーーー(6.7)

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 道行く人がチラリと流し目だ。がっちりと写真を撮る人もいる。実に良いことだ。廻りには時間と金を使った映像が、広告ボックスに流れている。それらに負けないぐらいの、「チョット驚く、アッと驚く」作品でなければならない。このアート・ボックスは初めからショー・ウインドを目的にしたような装置なのだ。その装置を逆手に使うぐらいの美術作品が登場した。

 
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     ↑:左から 「ザ★グレート・ホッカイドウ」、「半鮭人」、「メロン・マシーン」。

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          ↑:「モロコシボーイ」。


 確かに楽しい。が、「モロコシ・ボーイ」を見ていると笑い泣きをもらってしまった。根っからの間抜けズラというものは、全くの無防備だから安心して見れる。でも、そういう顔を長く見ていると、人は哀しくなっちゃう時がある。なぜだろう?
 上目遣いで上空の一点を見つめる眼差し、可愛いくて頬が緩んでしまう。だが、可愛さが過ぎるともの悲しくなる時がある。
 人形は可愛い、楽しい、夢がある。曇りなき表情をじっと見つめていると、なぜか人は嬉し泣きをするのかもしれない。


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          ↑:「kitakitsune」。

 それにしても、作品の一つ一つは綺麗だし、何より丁寧だ。普段の職人的な手仕事の延長だろう。

 ところで、「モダン・アート」として見たい人にとってはどう思うだろう?「漫画的ユーモア + 職人的巧みさ」に現代を撃つ力があるのか?もっともな刃だ。が、裾野の狭いホッカイドウなのだ。面白くないと思えばそれで良いだけだ。当企画の選定者だって、いつもいつも全員の意志が一致しての選定ではないだろう。それはここを見続けていたらよく分かる。おそらく、選ぶ側も「試み」をしているのだ。彼らの粋に感じて、いろんな分野のいろんな作品をもっともっと僕らは楽しもうではないか。

 「もっともっと楽しもう」という意味では、今展の作家・熊谷大介氏は「楽しみの見せ方第1幕」といった感じだ。「ショー・ウインド」という近代装置と「職人気質」がユーモラスを接着剤にして、何とも言えない笑いと哀しみを生んだ。同じバージョンであってもいいのだが、違う見せ方や、新たなマスク物語を夢見させて欲しい。


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by sakaidoori | 2012-06-07 23:54 | JRタワーARTBOX | Comments(1)
2012年 04月 08日

1694)「宮田章誉(あきよ)[昭和初期の農村 -知恵と労力の開拓-]」JRタワーARTBOX 3月31日(木)~5月31日(木)

   
○ [昭和初期の農村 ー知恵と労力の開拓ー] 

     宮田章誉(あきよ)
  
  

 会場:JR札幌駅東コンコース・JRタワーARTBOX
      中央区JR札幌駅構内
      (地上東コンコースの西壁面。東改札口の南側)
      問合せ・JRタワー展望室アートチーム
           電話(011)209-5075

 日程:2012年3月31日(木)~5月31日(木)  
     (会期中無休)
 時間:8:00~22:00

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.5)

 ■宮田章誉(あきよ)・とうきびわら工芸作家
   1943年 北海道留辺蘂生まれ
   2004年 会社定年退職後、独学でトウキビワラ皮で造形表現を始める
   2006年 蒼樹会出品 銅メダル(東京都立美術館)


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 「・・・これらの作品は二十歳までの農家に育った切実な体験を表現したものです。・・・」


 優しく綺麗な人形達だ。
 今回は癒し系だ。作者の言葉に惹かれて過去に感情移入したり、そのノスタルジックな美しさを見つめればいいのだろう。
 あれこれと「言葉」を投げかける必要はない。だが、ここは「工芸展」とは思っていなかった。「今をあれこれと考える場」だと思っていた。それでついつい癖としてつまらぬことに拘ってしまった。以下はその拘りです。


 美しく穏やかな人形だ。
 かつての手あかや泥顔はトウキビの乾燥した皮になり、生活のアクは微塵もない。
 僕は農家を知らない。だから、その中身を知らない。こうした美しい作品を前にして、共に語る言葉が見つからない。
 作家は「・・・今考えると計り知れない価値ある時代だっと思います」と語る。
 氏にとってはそうなのだろう。だが、「過去」が「桃源郷」になってボックスに収まっているように見える。見果てぬ夢を「過去に再発見」しているようにも見える。僕は過去も未来も、強い関心を持つがとりたてて美しくは見ない。いや、今の何かしら汚いもの、不完全なもの、それらに対して悶々としている姿勢に綺麗だと思う時がある。
 だが、自分の生い立ちに自身を持って「価値がある」と言える人が羨ましい。
 ノッペラボウの人生だった。取り立てて誇れる過去もない。過去を否定して未来を強く志向するタイプでもない。価値を強く発信できない。「今」に埋没しているだけなのだろう。


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by sakaidoori | 2012-04-08 18:39 | JRタワーARTBOX | Comments(0)