カテゴリ:   (いろへや Dr.ツクール)( 5 )


2008年 11月 27日

821) Dr.ツクールのギャラリー 「雪ちゃん・展」 (会期は不定期)

○ 雪ちゃん・展 (仮称)

 会場:Dr.ツクールのギャラリー
    中央区南11条西13丁目・プラハ2+ディープ・さっぽっろ2階
    (東南角地の2階建てアパート風の建物の2階)
 会期:? (不定期)
 時間:? (建物の鍵が開いている時間)
ーーーーーーーーーーーーーーーー(11・23)

 チQ君の部屋を後にして、2階のギャラリーを見て廻った。
 「シカク・ギャラリー」という所では「案内板」でも紹介した写真展が、無人の会場でしっかりと並べられていた。

 「Dr.ツクールのギャラリー」、半間のドアを開けるとトロイの木馬のようなお馬ちゃんがピンクに包まれていた。


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 入り口の長靴はたまたま置いてあっただけです。
 どうもこの部屋はピンクが似合う。似合うというか、ピンク仕立ての作品だ。前髪はピンク色で束ねられ、大きな目が愛くるしく潤んでいる。大きな馬だ。制作者のDr.ツクールさんに名前を聞くと、「ユキちゃん」。漢字か平仮名かカタカナかは聞くのを忘れた。

 Dr.ツクールさんがユキちゃんの隠し技を披露してくれた。

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 このユキちゃん、今夏の芸森でのイベントに参加したとか。詳細は全然分からないが、お帰りはギャラリーになった。
 この建物に立ち寄る機会があれば、2階のユキちゃんも見てあげて下さい。

by sakaidoori | 2008-11-27 20:40 | (いろへや Dr.ツクール) | Comments(0)
2008年 05月 26日

629):Dr.ツクールのギャラリー 「いちご いちえ」・インスタ 終了・5月10日(土)~5月25日(日)

○ いちご いちえ(ささき みずほ展)

 会場:Dr.ツクールのギャラリー
    中央区南11西13
     東南角地の2階建てアパート風の建物が「プラハ2+ディープ・さっぽっろ」で、その2階にある小さなスペース。隣がいろへや。)
 会期:2008年5月10日(土)~5月25日(日)
 時間:?:00~?:00(おそらく、いつも開放しているのでは?)
ーーーーーーーーーーーーーーーー(5・25)

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 実にノー・テンキなハッピーな展示会だった。部屋中の壁にサクマのいちごキャンディーの包み紙をびっしり糊付けして、枝を置いて模型のいちごをぶら下げて(いちご食い競走みたい)、床には適当にぬいぐるみやお供え風のいちごキャンディーの山盛りがあったりしているだけ。写真で見ると、一瞬は草間弥生風にみえるかもしれないが、狂気性とは違って、ただただいちごキャンディーの包みを壁に貼ることの作家・みずの喜びがあるだけだ。そうなんだ、ただこの一点の為にみずは初個展をしたのだ。


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f0126829_11372116.jpg ぼくはみず・こと、ささきみずほのことは全然知らない。会場でお会いしたが、若い女性、ただそれだけだ。
 この日は写真家・ウリュウユウキ展の最終日とのことで、慌てて見に行った。(その報告もするつもりだが、少々遅れます。)誘われるままに、2階に行き、「驚きますよ」という案内でドアを開けた。間口半間(90cm)奥行き1間半(270cm)?の空間がピンク、ピンク、ピンクなのだ。
 僕はこういうのには驚かない。ただただ嬉しくなって仕方が無い。何が嬉しいかって?見ればすぐに分かるのだが、美術の技が上手いとか、ことさらセンスが良いとか、何かのメッセージを伝えたいかとか、そういうことを求めての展示会ではないのだ。多分、「部屋中を包みで埋め尽くしたい、それだけでは寂しいから、何か飾りもしよう、何を飾ろうか?とにかく壁を包みで埋めよう!」それだけだったと思う。そういう一途な感情というのかエネルギーが小さな部屋を埋め尽くしているのだ。
 ぺたぺた、ぺたぺたと壁に貼っているみずの後姿が見える。入り口左側の張り面は糊のベタベタ感が残っていて、壁を触る手に冷たく伝わる。彼女は入り口のここから張り合わせたのだ。そして、あまり上手に張れなくて、糊が表にくっついてしまったのだ。要するに失敗の痕跡だ。あー、残念なのは天井を張り忘れたことだ。忘れたのではなくて、天井という存在に気付かなかったのだ。きっと彼女はそのミスを心地良く悔いているだろう。「次はマルシマに文句を言わせない部屋を作ろう」と。

 いちごが踊っていた。宙に浮いていた。キャンデーの臭いがした。いちご・いちえ(一期一会・絵)だった。


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by sakaidoori | 2008-05-26 11:57 | (いろへや Dr.ツクール) | Comments(2)
2007年 09月 29日

327)いろへや 「田中康晃・展」・インスタレーション 9月27日(木)~9月30日(日)

○ 田中康晃・展
    『小宇宙』 vol 01

 会場:いろへや
    中央区南11西13
     東南角地の2階建てアパート風の建物が「プラハ2+ディープ・さっぽっろ」で、その2階にある小さなレンタル・スペース。
 会期:2007年9月27日(木)~9月30日(日)
 時間:13:00~21:00


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 田中君は関東出身の道都大学・デザイン科の4年生。今年になって、北広島市民ギャラリーの個展を含めて精力的に発表しています。

 製作は障子紙に舞い落ちる雪をちりばめて、青いスプレーで色を落とし、色の付いた雪を払い落として残った色の世界。雪の部分が白で、余白が青ということになります。その上からコーティングして、色落ち防止や紙の補強をしています。

 今展では、その作品を幅1m、奥行き3mの一段下がった空間、下から30cm程の高さに水平にして、真ん中を垂らし気味にして展示しています。垂れた箇所には水が溜まっています。イメージとしては紙の上に残っていたであろう雪が解けて流れて淀んでいるということです。その凹んだ部分に、下から白と青の照明を当てて、模様の付いた障子を浮かび上げる、雪の化身である白い部分を膨らませています。写真ほど紙の皺はきつくなく、自然なデコボコ感が走っています。雪が障子に落ちる時の音も収録していて、会場に流れています。

 会場に着いたときは既に日没、人気も無く薄暗い建物の中を二階の知った場所に。男靴が一つ、「あー、作家がいるのだな」と思いながら、狭い入り口から中を覗き込むと・・・、手前のちゃぶ台の部屋の青年を素通りして、何やら奥にうずくまった物が見える。暗がりに綿を敷き詰めているようだ。作家に声を掛け、彼を無視して作品の「場」にたたずむ。「綿と思ったが、紙なのか。ふんわりと優しい紙だなー」改めて、製作者の顔を見る。醤油顔のハンサム・ボーイだ。誰もいない、電気も点いていない。ようやく作家の笑顔が幻想の世界から人の温かみのする場に誘ってくれる。作品の説明を聞く。関東育ちの青年が「雪」に憧れて、この地を訪れ、雪を彼なりに閉じ込めようとしての成果である。今展と合い通じるような作品達が頭を過ぎる。「此処にも、何かに託して自分の思いと研鑽している青年がいるんだなー」彼の笑顔が等身大に近づいてきてまぶしい。音響効果が作家の気持ちに反して、心地良く伝わってこない、もっともっと、現場の収音に対して、研ぎ澄まされた「耳」になって欲しい。それにしても、単なる一枚の紙を、選んだギャラリー空間に並べる。タイトルにあるように、自分の作品で空間を遮り、自分だけの「小宇宙」を作りたいのだろう。その意欲、次も期待したい。

 雪近きこの時期に、改めて我々は雪を身近な物として付き合っていたのだと気づかされた。田中君は「雪」の何に魅入られたのだろう?

by sakaidoori | 2007-09-29 23:44 | (いろへや Dr.ツクール) | Comments(1)
2007年 09月 22日

322)いろへや 「藤谷康晴ライブ・ドローイング」 終了・9月15日(土)~9月20日(木)

○ 藤谷康晴ライブ・ドローイング
    ー黒くぬれ!ー

 会場:いろへや
    中央区南11西13(東南角地の2階建てアパート風の建物が「プラハ2+ディープ・さっぽっろ」で、その2階にある小さなレンタル・スペース。)
 会期:2007年9月15日(土)~9月20日(木)
 時間:11:00~19:00

※15日(土)に11時から19時までライブを行い、二日目以降は展示になりま

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 ↑:入り口の様子。いろへやは狭い。だから入り口も狭い。女の子の秘密の部屋といった感じ。

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f0126829_0144253.jpg 上の写真がライブ・ドローイングの「作品」だ。今回は作品として見ても面白い。幅1m、奥域3mぐらいの空間、上部の明り取りがやけにまぶしい。デザイン的構成のいろへやの奥の間を囚人の闘いの場に変えてしまった。鑑賞者は手前のピンクと黄色のちゃぶ台の間でマジックの走る音と同時に見下ろすように対座したのだろう。

 色は黒のみ。線はマジック、街並の道路図のような直線と克明な異形の生命体。鬼が都会を徘徊している。スプレーの黒魂が目に迫る。斑点がどこか不気味で痛ましい。左右の上の方に一本の線が引かれ、そこから行く筋も線がたれ落ちている。中途で力尽きた線。床までたどり着き、あたりを侵す線。ペンキだろうか。ライブはマジック、ペンキ、スプレーの順ではなかろうか。線で表された形あるものが侵食、破壊されて、最後に人型の量魂を中心に藤谷の闇の世界が立ち現れたのだ。この部屋はブラック・ホールだ。明り取りの隙間から全てを引き込み、藤谷の魂で壁にその姿を貼り付けたのだ。僕達は知っている。原爆が落とされ、生きた人間が影として壁に貼り付けられた姿を。それは酷く残忍な世界だ。女の子の隠し部屋という半日常性の裏側に同次元の藤谷の狂が同居している。シンナーの匂いが女の残り香のように藤谷の世界に狂おしく迫る。それは藤谷が発した道具の印のはずなのに。

 可愛いいろへやー犯す線、女ー男。綺麗な部屋で心休まる作品を見るのも楽しい。ミスマッチの中で藤谷君のように蠢き、格闘し、「オレを見てくれ」という場も刺激的だ。
 藤谷君はフロッタージュも重要な表現手段にしている。今回は逆フロッタージュと見た。広島に拘る岡部昌生、彼に見てもらいたい「作品」だ。だがこの「絵」は既に無くなった。壁に直描きされ、既に白く塗りつぶされたと聞く。黒き闇の中に静かに帰っていったのだ。何事も無かったかのように。何と潔い態度だろう。

 藤谷康晴、実に愛すべき青年だ。だから次も見に行くのだ。


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by sakaidoori | 2007-09-22 23:06 | (いろへや Dr.ツクール) | Comments(0)
2007年 07月 21日

266) いろへや 「チQ・ライブ&いろへや」 終了

○ ライブドローイング 「チQ 29→30」

 会場:いろへや
    中央区南11西13
     東南角地の2階建てアパート風の建物が「プラハ2+ディープ・さっぽっろ」で、その2階にある小さなレンタル・スペース。
 会期:7月12日~7月15日
 時間:12:00~20:00

 以前に速報的にチQライブを紹介しました。新ギャラリー「いろへや」と一緒に、もう少し書きおきしておきます。


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 いろへやは狭い。畳一枚と半分程の長い部分と、一間に満たない真四角の部屋を継ぎ足しただけの広さだ。黄色に塗られた床板の真四角の部屋に3人で一時を過ごした。僕とチQ君とギャラリーの下見に来た先客と。合計年齢110歳位の男達。おもちゃのような円いちゃぶ台を囲んでの歓談。狭いが西側の床の高さと同じ窓からの明かりとそよ風で、アットホーム的な空気が流れている。
 地球君はライブをするわけでなく、そこに居ること訪問者と語らうことを楽しんでいるようだ。おそらく、最終日がライブとしては本格的になっていくのだろう。「29→30」とは30歳になった記念の意味。話の中で、毎年誕生日に何かがやれればと、言っていた。誕生日に何かをするということは恥ずかしいことではあるが、作品発表ということ事態も恥ずかしさを伴うものだから、開き直って個展をするというのもいいかもしれない。誰かが祝ってくれてプレゼントの一つくらいは当たるだろう。一石二鳥だ。恋が芽生えれば一石三鳥だ。
 ドローイングは適当に引き裂いた色用紙にマーカーで描いていくもの。カタカタとマーカーを振っては描き、振っては描くの繰り返し。振ることや音でリズムをとって気持ちを高めているという感じ。マーカーだから線自体に濃淡などの肉筆性はない。ポップポップ、デザインデザイン・・ポップポップ、デザインデザイン・・僕自身はこんなリズムで作品を眺めていた。ポップポップ、デザインデザイン、イロイロ、ヘヤヘヤ・・・・。


 ところで、「いろへや」は再開したプラハの一隅にある。いや、プラハは再開とともに「PRAHA2 + deep sapporo」と名称を改めた。どうもネーミングがややこしいのだが、二つの者の合体と受け止めてはいけないようだ。今までの核と成る「PRAHA2 」に新たな要素を「deep sapporo」と名づけての命名のようだ。
 そんな事はともかくとして、人のめぐり合い、会話の中で遠藤可奈子さんがレンタルルームを開設したのが「いろへや」。彼女自身が密やかに温めていた構想の一貫かどうかはしらない。今回の個展が第1回である。場所の立地条件や何やかにやと、そうそう直ぐに繁盛ということにはならないだろう。まずは知人がどの程度利用していくかで始まるであろう。僕も某人に紹介した。若い人向きの今風の浮いた空間だ。場が人を育てると聞く。同時に人が場を育てもするだろう。「場」と「人」と「作品」の新たな三角関係。
 
 窓を背にしてちゃぶ台に本を置いて、せんべいをかじりながら小さな公園を下に見ながら、牢屋代わりに色部屋で終日(ひねもす)ポツネンととどまってみようか。
 担当者・遠藤さんとメールのやり取りをしました。「いろへや」の案内に関することです。用件をそのまま抜粋します。


質問にお答えします。
 
> ①貸しレンタル料を「1日、1000円」と具体的に書いていいのですか?
 書いても結構ですよ。
 (美術の展覧会やイベントなどにご利用ください。使い方はいろいろ。1日からレンタルできます。)

> ②連絡先ですが、 deep_iroheya@yahoo.co.jp でいいでしょうか?  
 はい。 「担当 遠藤歌奈子」って書いておいてください。
 「P2+d」のサイトの方も載せてください。
 http://www.prahaproject.com/P2d.html
 (「P2+d」とは「PRAHA2 + deep sapporo」のこと。)

> ③何か紹介文の中に遠藤さんのほうから具体的なメッセージがあれば送ってください。
 『「いろへや」は小さくて、ちょっと変わった空間ですが、この場所に影響をうけて、ここでしか出来ない作品が生まれるのではないかと思っています。私自身も場所をお貸しするだけではなく、一緒に展覧会作りをしたいと思っています。』

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 ↑:玄関?

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 ↑:第1室、ちゃぶ間。

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 ↑:ちゃぶ間から第2室の狭く細長い部屋。換気口の明り取りが素晴らしい。本当に牢屋、雪隠部屋になってしまった。右壁は薄青く見えるが白です。青壁に光が当たって不思議な色構成になった。

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 ↑:ギャラリーのある建物。東向き。いろへやは2回の西向きのへやですから、写真には入っていません。

by sakaidoori | 2007-07-21 11:39 | (いろへや Dr.ツクール) | Comments(0)