栄通記

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カテゴリ:写真)光映堂ウエスト・フォー( 2 )


2010年 04月 08日

1255) 光映堂ウエスト・フォー 「濱田トモミ 『夜を行く 2010』」 終了・3月16日(火)~3月28日(日)


○ 濱田トモミ
    『夜を行く 2010』


 会場:フォトギャラリー ウエスト・フォー
    中央区大通西4丁目6番地(駅前通り)
     カメラの光映堂(本店)2F      
    電話(011)261-0101

 会期:2010年3月16日(火)~3月28日(日)
 休み:21日(日)・定休日
 時間:9:00~18:00
     (最終日は、~16:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(4・8)

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 「夜を往く」というタイトルだから、繁華街なりの猥雑な雰囲気なのだろうという先入観で会場に入った。

 確かに「街」ではあるが、「もう一つの街」とでも言うべきか、「猥雑」さは微塵もない。「街」とは「人」と同義語だが、「人」は点景にすぎない。だから直接的な音もない。人のいない街、そこに「もう一人の自分」の影を探す、あるいは影と共に歩くという雰囲気だ。ワンテンポ遅れてやってきた自分を、今という空間で垣間見る行為というべきか。音は後ろの方で、写真とは関係なく流れている。
 「街」とは言ったが、撮影者のこだわりは「夜」だ。だが、僕には「街の夜」が基本にあると思う。人間行為の大いなる痕跡が「街」であり、その「街」と平行に歩めなかった心理の残映がこれらの写真群だ。

 それにしても写真はまろやかでコンパクトだ。なにより綺麗だ。撮影者は影のようにして街の片隅にたむろしているのだろう。その時空の美意識の反映でもあろう。ロマンティシズムだ。美しく飾りたいという女性心の反映でもあろう。ロマンはあるが自分の影をしっかり見るんだというギュッと詰まった意志を感じる。ストレートな正直さだ。写真の美しさ以上に、濱田トモミのひたむきな眼差しが印象的だ。

by sakaidoori | 2010-04-08 09:39 | 写真)光映堂ウエスト・フォー | Comments(0)
2008年 10月 13日

784) 光映堂ウエスト・フォー 「食?毒!不明!!きのこ写真展」 終了・9月30日(火)~10月12日(日)

○ 小林孝人×廣島経明
    『食?毒!不明!!きのこ写真展』

 会場:フォトギャラリー ウエスト・フォー
    中央区大通西4丁目6番地(駅前通り)
     カメラの光映堂(本店)2F      
    電話(011)261-0101
 会期:2008年9月30日(火)~10月12日(日)
 時間:9:00~19:00
     (日曜日は、~18:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーーーー(10・11)

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 ↑:入り口。作品は左から、小林孝人・廣島経明の作。

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 ↑:会場風景。(ピンボケですいません!)

 あー面白かった。何て愉快な写真展。(以下、敬称は省略。)

 会場を遠目に一望した瞬間は、普通のきのこ・写真展に見える。大いなる期待もせずに順番に見ていくと、チョッと変だなと思い始める。「そういえばこれは、2人展だったな。二人の関係はどうなっているのだろう?」

 出だしの展示は二人の作品が交互だ。そのうちに二枚ずつの展示になっていく。
 小林孝人はきのこをきのこ様のようにして、中心にすえての撮影だ。ビシッとしたきのこだ。
 廣島経明はきのこを擬人化して撮っている。極端に接写したり、うそんこきのこを登場させたり、きのこ一人一人?の表情を楽しんで撮っている。
 この二人の兼ね合いが実に絶妙なのだ。小林きのこはお山の大将のようにして、廣島きのこを子分のように従えている。逆の見方も出来る。廣島きのこが小林きのこをからかうようにして群れ遊んでいるとも。

 薄暗くてじめじめしたきのこの住まい、二人は明るくカラフルに撮っている。はいつくばってきのことにらめっこしている。何て素敵な大人達であろう。
 以下、別々に作品紹介です。

○ 小林孝人の場合

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 ↑:左から、「キンチャヤマイグチ 食用」、「モリノコフクロタケ 食毒不明」、「ネッタイベニヒガサ 食毒不明」。


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 ↑:左から、「アカイボカサタケ 食菌」、「○○○○のシスチジア 食毒不明」。

 小林孝人はカラー写真も撮るには撮るのだが、モノトーンの世界を得意としている写真家だと思っている。過去を閉じ込める静謐さ、それは過去と云う時間性を引きずった心象風景でもあろう。
 だが、きのこを撮る氏は別人のようだ。実に堂々ときのこの今を正面から撮っている。きのこだけは過去に封印することが出来ないのだろう。今生きているきのこが大好きなのだろう。


○ 廣島経明の場合

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                ↑:「ベニテングダケ(クローズアップ) 毒菌」。

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 ↑:左側、「整列!(ベニテングダケ」・・・(撮影者のコメント。カタツムリもいます。後日知ったのですが彼等の大好物です。少しかじられています。)
 ↑:右側、「大発見!(特大ベニテングダケ)」・・・(レコードのLP版位の大きさで直径30cm。
 
 ベニテングダケ家族だ。夫婦に子供達。右の写真はその大きさよりも夫婦が草に囲まれて記念撮影みたいです。子供達が楽しそうに取り囲んでいる。


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 ↑:「ヒカリサカタケ(パロディ科) 人畜無害」・市内大谷地自宅室内 。(一升瓶の中に出現する気まぐれきのこ!)


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 ↑:左側、「キイロアミタケノコ(パロディ科) 人畜無害」・市内北海道大学構内。(人工循環芸きのこ!)
 ↑:右側、「コイヌノエフデ 食不適」(まるで深海の生物、動きそうです!) 

 
 廣島経明は七色に輝く宇宙創成時の作品しか見たことが無かった。固い人というイメージを作家に持っていた。だが、今展でそのイメージをかなぐり捨てよう。被写体とカメラを自由に往来する撮影者ではないか。そのユーモア精神は本当に嬉しくなる。そういえば、氏は3Dに見える覗きカメラも作っていた。遊び心の旺盛な人だったのだ。


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 ↑:左側、小林孝人「○○○○ 食毒不明」。
 ↑:右側、廣島経明、「かくれんぼ(イヌセンボンダケ) 食不適」 (ローアングルで見つけました!)

by sakaidoori | 2008-10-13 22:37 | 写真)光映堂ウエスト・フォー | Comments(0)