栄通記

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カテゴリ:   (カコイ・ミクロ)( 5 )


2008年 11月 27日

819) カコイ 「チQ・個展&ライブ(生誕記念イベント)」  終了・7月11日(金)~7月13日(日)

○ チQ・個展&ライブ
     !!新しい朝が来た!!

会場:ギャラリー・カコイ(CACOI)
     中央区南16条西8丁目1-30
     電話(011)300-8533
   
 ■山鼻宇宙Oランド O+1■
   -チQ 31周年記念ギグー

 会期:2008年7月11日(金)~7月13日(日)
 時間:11日→14:00~23:00
     12日→14:00~19:00
     13日→11:00~20:00

 ■チQ 生誕記念・ディナーショー■
 
 日程:7月12日(土) 20:00~ キック・オフ!! 1300円 (1ドリンク付き)
     ※オールナイト・イベント(布団完備!!) 
     ※ フード(カレー)/500円
     ※ライブ  飛び込みとか飛び入りを予定しています

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(7・12,20)

 先の週末にチQ君の展覧会があった。壁を全部黒く塗っての線描・落書きの世界だ。あまりに会場風景のムードが、この7月の時と違うので、その時の会場風景を先に載せます。

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 ↑:ギャラリー・カコイ。民家を改造したもの。玄関左側の窓のある部屋が今展の会場。

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 ↑:全景。(注意、7月12日に撮影。以下の撮影日は7月20日)

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 床の間がある、畳がある、欄間がある、完全日本間の白壁にマジックで色を重ねていった世界だ。
 太陽や女性や鳥はすぐに分かるが、よく見るとビルディングや道路らしき模様が、色の下になったりはみ出たりしてまとまった世界を作っている。「山鼻・宇宙・チQ(地球)ランド」が今回のテーマだ。早い話が古里・札幌、居住区・山鼻への賛歌だ。「ここはランド、歌え踊れや!日は明るく照らす、トリよオトコよオンナよ、幸せになろうじゃないか!」
 古里とは遠くにありと思うもの、近くにありて面倒なものと僕は理解している。若いチQ君が敢えて明るく賛歌せねばならない理由が彼にはあるのだろう。

 それにしても単なる落書きマン・チQ君と思っていたが、なかなか侮りがたい。
 マーカーは色の強弱がない。濃淡が出ない。微妙な絵画表現には向いていない。いわゆる画質感など求められない。全ての線は太さを別にすれば対等なのだ。主旋律(中心線)というものが無い。いわゆるバロック音楽的なポリフォニー(複旋律音楽)だ。
 バロックのクラヴサン(チェンバロ)はその形と弦楽器ということもあり、ピアノの前身のように思われている。だが、楽器思想が全然違う。強弱を表現できなくて近代市民の情緒的主旋律中心の音楽界から身を引いてしまった。
 そんなマーカーをメインに使う画家はほとんどいない。チQ君は一本一本のマーカーの出す線が八百万の神のように捨て難く愛おしいのだろう。名も無き草のようなどんな事物にも未練があるのだろう。優しい人かもしれない。
 それが古里への年齢以上に過剰な愛情表現となって、「夢・願望としての古里」を今描いておかなければならなかったのだろう。古里を目に見える「愛の対象」として引きずらないために。門出にしたいのだろう。

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by sakaidoori | 2008-11-27 15:46 | カコイ・ミクロ | Comments(1)
2007年 11月 13日

400) ミクロ 「足立成亮・江波戸剛・遠藤博美 写真展」  終了・10月26日(金)~11月11日(日)

○ 足立成亮・江波戸剛・遠藤博美 写真展 
     bye-bye “gallery micro.”

 会場:cacoi・カコイ(ギャラリー・ミクロ)
     中央区南16条西8丁目1-30
     電話(011)300-8533
 会期:2007年10月26日(金)~11月11日(日)
 時間:18:00~24:00(日曜は11:00~20:00)

 初めて行ってきました。新生ミクロ・・ではありません。名前を改めてcacoi(カコイと以後表記します)として出発です。「ミクロ名には愛着はあるのだが、いろいろと事情があってカコイにしました」とのこと。だから、写真展のタイトルが「バイ・バイ・ギャラリー・ミクロ」とあるのは以前のギャラリーの建造物が取り壊されるのを被写体にしてのバイ・バイ・ミクロ。これからは以前のギャラリーとは別の場であるという、宣言としてのバイ・バイ・ミクロ。ミクロは良い意味でも悪い意味でも、青年を中心にして群れて騒いでお祭り的な要素が強かったと思います。それらを全否定するわけではないでしょうが、場も名前も換えて、新たな思いを付加しようとするのでしょう。どういう風に変化するかは展覧会の進行によって明らかになるでしょう。

 今回の記事はギャラリー紹介を中心にします。

【以下案内パンフから】

・住所、連絡先は今展の会場と同じ。
・定休日は月曜日。
・駐車場五台分あり(1丁東側の北にA・B・Cと表示された空きスペースが在ります。関係者に場所を確認した方がいいでしょう)。

レンタル料金。一週間単位。1日貸し応相談。
 A⇒カコイ・ルーム。3万円。総合壁長さは12.75m。
 B⇒和室。1万5千円。〃11・18m。
 C⇒ちょっと不思議な場所。5千円。一ヶ月常設可能、1万円。

注意:以上の料金設定は2007年中のもの。設備が整い次第、改訂の予定。

 築造70年ですが、立派に改装がほどこされています。展示壁などは白を中心にしていますが、意匠なのでしょう、ざっくばらんなペンキ仕上げです。かなり広い。和室は天井をはずして、50cmほど高くする予定。照明は充分とは言えませんが、近いうちに完備するそうです。以下、写真展の紹介で部屋を想像して下さい。

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 ↑:B室、和室。足立成亮。

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 ↑:A室、カコイ・ルーム。遠藤博美。

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 ↑:A室、カコイ・ルーム。江波戸剛。

by sakaidoori | 2007-11-13 22:30 | カコイ・ミクロ | Comments(0)
2007年 05月 03日

165) ミクロ 「足立 成亮と仲間展」・写真 4月29日まで(終了)

○ 足立 成亮 写真展  「事の終わり」

○ 同時開催   「今までのmicro.」展
      micro.で展示をした方の作品をなるだけ多く集めます

 会場:ミクロ
    南5東3・南向きの古い一軒家 向かいがホテル・イーストコースト
    電話・代表 080-6093-0776
 会期:2007年4月23日~4月29日
 時間:13:00~22:00

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1階ではミクロ・オーナー足立成亮さんの個展。

 ミクロが解体されるからだろうか、解体前の作業現場風景の写真5枚程と、普通サイズのカラー写真を「迷走」と題して迷走風に壁をはいずり廻している。強烈な「事の終わり」というよりも、現状も一つの事実、その事実の前でどこか楽しんでいるような風情がある。解体現場の作業員は仕事に臨む緊張感は無く、そういう作業員の姿に作家は愛着を感じたようだ。「壊す」という事を通じて、ふわりと自分自身をもたげ、そこからの自己確認・居場所探しをしているようだ。迷走する写真群もさまよいつつも、さまよう足跡を笑みを浮かべて眺め、「これから僕はどこに行くのかな」と、軽く自問自答しているようだ。初めて足立さんの作品を見たが、「軽やかさ」が身上のように感じた。軽やかに次を目指し、軽やかさという壁を越えていくのかもしれない。


 2階はにぎにぎしく、しっかりとしたグループ展。写真、イラスト、ドローイング、小物の製作展示と若い人を中心にしてなかなか見せてくれる。
 入ってすぐの左の壁に山岸誠二さん、廣島経明さんと1点ずつではあるが、全体を引き締めている。あっさりと、2系列に作品群を分けて見た。個性と主張の強い「バリバリ派」と、ようやく自己主張をし始めた、せねばならぬとという自覚の高まりを感じる「たゆたい派」だ。当然、そういう枠組みに入りきれない怪しげな作品が全体を楽しい賑やかさにしている。

 バリバリ派から写真紹介をします。

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 ↑以前、2人展で紹介した伊藤也寸志君で、中央から左8枚組み。2人展とは違って、彼本来の好みの白黒ぎらぎらの作品。「俺を見ろ、俺を見ろ」とうるさく輝いています。ワゴン車の車の作品が好みで、何故かというと、どこか盗難車っぽくて中に怪しげな物を隠しているような、それでいて目立つ存在に気をとられます。

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 ↑左側のりんごの作品、オキタ ヒロミさん。りんごが浮いているんですが、軽い浮揚感というよりも、白黒と後ろの丸顔の女性の力強さによって、りんごがしっかりとこちらに迫ってくる。片目をつぶしてのりんごの位置が知的だが明快な意思を感じた。

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 ↑フクハラ リョウコさん。白地の壁にそのままマジックで描いた作品。左右に1点づつ描いてあるが、描写法・構図・表現力と全く異にしている。なかなかやるな~という感じ。左側の方が細密描写で好きな作品。


 それでは「たゆたゆ派」を紹介します。

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 ↑黒澤智博君。伊藤君の隣に並んでいて、彼とは同じ北海学園Ⅰ部4年生。どこがたゆたいかというと、彼はまだ写真に自己を写すという気持ちが、自覚が少ないのです。少ないが暫時そういう世界に踏み込もうとしているのです。掲載した写真は少しピンボケしてしまいました。この写真だけでは、さっき言った僕の主旨が伝わりにくいと思います。彼はこの展示のために5点用意して、幸い僕はそれらを見たのです。1枚1枚の作品は悪くは無いのです。街を歩いていてシャッター・チャンスを見つけては撮っているのですが、被写体の写真アングルが面白いという視点で、なぜその被写体なのかという追求が薄くて連作としては物足りなかったのです。それと、撮りたいものを真ん中に撮る癖があるようで、おとなしくなりがちで、グループ展ではなかなか人目につきにくい、主張が薄く見られそうです。ところで、下の道が真っ直ぐ伸びてどこかに雲隠れしたような写真ですが、個人的にかなり好きな作品です。彼が意識しなくて撮ったものですが、その無意識さがたまたま作品に自然な彼岸への姿が出ていて気に入っている。

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 ↑遠藤博美さん。北海学園の2年生か3年生です。一月ほど前でしたか、学園学外展で彼女の小さなポラロイド作品を拝見。遠慮がちな展示だった。おそらく、自己主張にてらいがあると判断した。他人に自分の世界を見せるということに今展で少し開眼したのではないだろうか。「何か描きたい、自己表現したい、他人に見せたい」、そういう気持ちが伝わる作品だと思う。目一杯取り組んだことでしょう。写真とて同じこと。写真が「写心」でも、「射真」であっても発表するからには見る人に何かを伝える意欲だけは欠かないでもらいたい。

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 ↑佐藤香織さん。おそらくこの人は、今燃えているのではないだろうか。ただ、何となく寡作な気がするので、たゆまなく書き溜めて欲しい。作品のかもし出すムードとは別に線の細さが気持ちの細さに見えてしまった。



 他の作品群。
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by sakaidoori | 2007-05-03 20:10 | カコイ・ミクロ | Comments(0)
2007年 04月 22日

153) 案内:ミクロ最後の展覧会とクロージング・パーティー

 ギャラリー・ミクロの足立さんから原井憲二個展紹介のお礼とギャラリー最後の案内をコメントという形式で頂きました。有り難うございます。残念ながら足立さんとは面識がありません。彼が体の大きな人なのか小さな人なのか、髭が生えてるのか生えていないのか、いい人なのかそうでないのか、年齢すら知りません。しかしギャラリーが閉じるとは寂しい思いのするものです。たとえ新たな場所に移転するとしても、関わった人たち、知った人たちには記憶としてでしか合うことはないでしょう。いえ、思い出として一人でも多くの人に残してもらいたいものです。私自身は3月以来の5度ほどしか訪問しておらず、詳しくミクロのことを報告する能力を持ち合わせていません。
 以下、足立さんの案内を「栄通記」の形式に直して再掲します。

 「micro.は今月末日をもって建物取り壊しのため運営を停止いたします。
クロージングパーティーを27日(金)、28日(土)の二日間にわたって行います。是非足をお運びください。

 尚、micro.最後の展示が23日(月)~29日まで行われています

○ 足立 成亮 写真展
      「事の終わり」

○ 同時開催
    「今までのmicro.」展
      micro.で展示をした方の作品をなるだけ多く集めます

 会場:ミクロ
    南5東3・南向きの古い一軒家 向かいがホテル・イーストコースト
    電話・代表 080-6093-0776
 会期:2007年4月23日~4月29日
 時間:13:00~22:00
      入場無料

 micro.最後の展示に是非足をお運びください。」

by sakaidoori | 2007-04-22 23:28 | カコイ・ミクロ | Comments(0)
2007年 04月 18日

146) ミクロ「原井憲二展」・インスタレーション 4月15日まで(終了)

○ 原井憲二展  「蒼の洞窟」

 会場:ミクロ
    南5東3・南向きの民家
    電話080-6093-0776
 会期:4月8日~4月15日
 時間:12:00~21:00

 2階建ての古い民家を2階に上がる階段まで蒼一色に塗りつぶしてしまった。とりあえず、一気に写真紹介しましょう。


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 綺麗に塗ったものだ。聞きはしなかったが、下塗りをして、2,3回塗ったのだろう。水性ペンキ。臭いもなし、塗りむらもなし、一瞬建物の古さを忘れてしまった。この場所は近々解体されるそうなので、何をしても自由ということなのだろう。。なぜ青なのかとうかがえば、青が一番多い色だからとのこと。確かに空、宇宙、海と青だらけだ。青といえば、芸森で見たイヴ・クラインを思いだす。当然作家もそのことは意識したらしい。

 それで、この空間に居るとなぜ青を塗ったかという疑問はどこかへ飛んでいって、ただただ、蒼に居る自分を体感するのだ。民家は基本的に狭い。そこで、立ったままで作家や訪問者と会話をするのだ。何とも何とも、不思議な視覚体験、会話体験である。絵画を見たときには、好き嫌いや、良い絵悪い絵の判断は一瞬である。僕はこの蒼の世界が「悪くない」と一瞬に判断した。しかし次が出てこないのである。去りがたく、知人にも合えたので、馬鹿話をしてかなりそこに居た。その部屋は僕に「ここに居れ」と、強いるのである。ここは日本人が住む為に造られた空間である。芸術の為の場ではなかったのだ。そこに棒立ちになり蒼に包まれた虚実の世界を遊ぶのである。知人との会話も、話した内容よりも、会話したことが記憶に鮮明に残ってしまった。

 作家・原井憲二、まことにまことに面白い男である、存在である。山口県出身で、来道してまだ1,2年とのこと。次回の原井マジックを楽しみにしよう。

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by sakaidoori | 2007-04-18 15:41 | カコイ・ミクロ | Comments(0)