栄通記

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カテゴリ:   (アッタ)( 1 )


2009年 03月 28日

952) アッタ 「アッタ・ギャラリー・オープン & 樫見菜々子・個展」 3月27日(金)~3月29日(日)

○ 樫見菜々子・個展
    [そらの跡]

 会場:アッタ・ギャラリー
    東区北8条東5丁目18-25・2階 
    (札幌駅より徒歩5分。)
    電話
 会期:2009年3月27日(金)~3月29日(日)
 時間:17:00~21:00 

 作家在廊予定:金・土曜日は19時から、日曜日は終日の在廊。

※ パーティー: 28日(土) 20:00~

ーーーーーーーーーーーーーーー(3・27)

 早速、昨日行ってきました。早く行ったのは理由があって、ギャラリーの建物の前の道路が最近気になっていたのです。そこは一度も通ったことがない。地図を見ればわかるのですが、札幌中心部から斜めに丘珠方向に向かっている。市内中心部とか途切れているところはあるが、ぐねぐねと曲がりながら丘珠に向かっている。札幌特有の東西南北の定型道路方向を無視するような道路です。
 
 現地に行ってびっくり、南進一方通行の一車線の狭い道路なのです。ギャラリーのビルは西側の2階、建物の真ん中にドアがあって、いきなり広い階段を2階に昇っての右側。左側はギャラリー・オーナーの大島慶太郎(映像画家)君と武田浩志(美術家)君のアトリエです。

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     (↑:真ん中のドアがアッタの入り口。隣が「田中絃姫(ヒョンヒ)・キムチ店」。

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 一度は場所を通り過ぎて、Uターンしての場所探し。おばちゃんの声がする、若い青年が建物の前にいる。武田浩志君だ。通り過ぎた僕らを心配して迎えにきてくれた、わけでは無いだろうが助かった。案内されてドアを開けると、スタイリストの大島慶太郎君が光を浴びて階上に立っている。ギャラリー開設の初日だ、上気したムードが2人の青年に立ち込めている。

 靴を脱いで会場へ。
 天井はくり抜いてあるのだが、わざとに2mの高さの樫見・天井を作って閉じこもるような狭くて可愛い部屋を作っている。中にはわずかばかりの手作りのぬいぐるみや小物が飾ってあるばかりだ。そして灯りが・・、その影があるばかりだ。
 そうなのだ、まず部屋を作ることでこの展覧会は成り立っている。部屋の中をどうするかは、別の問題だ。そして外光を拒否する。場を生かすという発想を拒否する。前回のテンポラリーでの個展とは違う。その時はその場の雰囲気を最大限に生かす、場と自分との関わりを検証するということがあった。今展は自分だけの感覚と力で場を作りきってみるというものだ。

 今展の空間、空間そのものは女性達が「あ~、可愛い!ステキ!!」という言葉で埋め尽くされるであろう。その言葉に作家は充分満足するだろう。「綺麗なラブリー展」なのだ。  だが、中年男性である僕にとっては、表現された「可愛さ」だけならばそんなに有頂天にはなれない。実際、「女の子の可愛い部屋」を訪れたならば、居心地は良くない。

 作家自身の原風景、そこから生まれる願望や希望や妄想をしっかり見つめる厳しさを展示に見る。作家のパワーだ。
 そのパワーは展示空間のあれやこれやの取捨選択を迫る。非常に理知的だ。計算し尽している理知さではなくて、嫌な物を寄せつけない怜悧な感覚だ。「冷ややかなラブリー展」だ。

 居心地の良い部屋です。明日までです。作家は在廊とのことです。アッタ・ギャラリーの今後の予定は聞いてこなかった。若い表現者のアトリエ兼ギャラリーも良いものです。

 場作りの展覧会に興味のある方にはお奨めです。ここが気に入った方が借りれるかどうかはわからない。オーナーと相談されたらいいでしょう。


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 4.5畳の広さ。白壁。天井は2m?床と天井はボア生地というのでしょうか?もっこり感が特徴。屋根裏からそのボア生地に光を当てて、うっすらとした陰影ができている。屋根裏には何かが回転しているのだろう、時折り明瞭な影が写る。
 ぬいぐるみや手作りの小物がわずかに展示されて、「これは何だろう?」好奇心をあおります。

 以下、会場写真を載せますが、狭い部屋で分かりにくいと思います。小物も載せますが意味不明かもしれない。会場に行くしかないですね。

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     (↑:遠くで光っているのは人口の仮の窓。部屋には窓が必要です。一切の機能的窓を排除して、心の窓を作っている。) 

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     (↑:何でしょう?)

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     (↑:天井。)

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          (↑:たんなる入り口の関節照明と思っていたら、定期的に影が流れるように生まれては消えていく。)

   小さな言葉が会場にある。その言葉の近くに小さな飛行機が飛んでいる。

      その時
      そらを見上げました
      しかしそこには何もありませんでした
      姿の見えない 空の跡

by sakaidoori | 2009-03-28 14:53 | アッタ | Comments(0)