カテゴリ:黒い森美術館( 3 )


2014年 07月 02日

2393)「山岸せいじ展 あわいを覗く」 北広島市・黒い森美術館 終了/4月28.29.30日&5月5.6.7日

   


山岸せいじ展 あわいを覗く  



 会場:黒い森美術館
     北広島市富ヶ丘509-22 
     電話(011)373-8239

 会期:2014年4月28.29.30日 5月5.6.7日(月、火、水曜のみ開催)
※ 注意 ⇒ 変則的な開催日程です。
        

 時間: 10:30~15:30 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(5.7)



f0126829_16273048.jpg




f0126829_16274345.jpg




f0126829_16275142.jpg




f0126829_16283267.jpg






 この展示、何と言うべきか!!

タイトルは「あわいを覗く」。しかし淡くない。「何とかしてあわいを覗きたい、その世界を何とかして見える世界にしたい、ここを訪れる人と共有したい。あー、ここにあわいがあるのか?あって欲しい」。『これでもか!これでもか!』と叫び続ける撮影者がいる。

 撮影者の激しさ、それは出品枚数の多きさだけではない。作品そのものが何処か焦りに近い。モノトーンの虚構性がその思いを強めている。


 最近は『ひとむれ』というテーマで都会の群像を「あわく」撮り続けている。不可視な世界への冒険でもあるのだが、ロマン性も強い。あまりロマンが強いと、「見えない世界」自体への追求が弱くなる。弱くなるのはまずいのだが、正直な撮影者ぶりには好感を持てる。
 しかし今展、ロマンを押さえている。人物撮影が極端に少ない。この方向を徹底させると、輪郭も不鮮明になると思うのだが、輪郭という人知はかなり残っている。
 全作輪郭不鮮明に徹すべきか?その必要はないのか?輪郭鮮明であっても「あわい」は見える(表現できる)かもしれない。だが僕には、強い作品の真ん中で、「輪郭とどう関わるべきか?」と思案する撮影者を感じた。



 今、手元のDMを見ている。タイトルの副題として「そこは素粒子が乱舞する処かもしれない」とある。「乱舞」、とある。今展は「あわい世界」と「乱舞」は共存しているのだろう。





f0126829_1720387.jpg




f0126829_17204915.jpg







f0126829_17222669.jpg




f0126829_17223952.jpg






f0126829_17255112.jpg
f0126829_1726096.jpg





f0126829_1726553.jpg





 以下、人物が入った作品です。



f0126829_17275498.jpg


f0126829_1728171.jpg






f0126829_17283457.jpg







f0126829_17335355.jpg










f0126829_17331094.jpg





f0126829_17332457.jpg


by sakaidoori | 2014-07-02 17:48 | 黒い森美術館 | Comments(0)
2013年 10月 22日

2274)「松田郁美 作品展」 北広島市・黒い森美術館 10月21.22.23日/28.29.30日(月、火、水曜のみ開催)

   


松田郁美作品展 



 会場:黒い森美術館
     北広島市富ヶ丘509-22 
     電話(011)373-8239

 会期:2013年10月21.22.23日・・28.29.30日(月、火、水曜のみ開催)
※ 注意 ⇒ 変則的な開催日程です。
        

 時間:10:30~15:30 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(10.22)


f0126829_18443191.jpg



 国道36号線から、竹山高原温泉に向かってに折れる。札幌からだと左折になる。
 上の風景は、左折して、やや高いところからの進行風景。



f0126829_18491723.jpg


 真っ直ぐ進むと「竹山高原温泉」の看板を通り過ぎると、すぐに会場入り口看板が見える。右折だ。
 上の風景は右折してすぐの景色。建物(会場)は見えない。ひるまず真っ直ぐ進むと、綠に囲まれた森の中、やや小高いところに立派な建物を目にする。



f0126829_18492940.jpg




f0126829_1850255.jpg



 (以下、敬称は省略させていただきます。)


f0126829_1902814.jpg




f0126829_20594222.jpg
   ↑:「(?)」。


 今展用の新作だ。綠や光をもらい、堂々とした姿だ。
 松田郁美の最近の取り組みでもある。正式名称は忘れたが、JRタワー公募展グランプリ賞作品、門馬邸での金属グループ展と、同じような作品を連続して発表している。もしかしたら、まだまだ大規模な姿で続くかもしれない。最後は全部を集めて、壮大な松田・宇宙になるのかもしれない。

 円環の連鎖、振幅だ。基本は内に内にエネルギーを溜め込んでいる。そこで、揺れる揺れる、接し接し、重なり合わさり、深く深く奥域で深呼吸。再び揺れながら、少しずつ拡がる・・・そんなイメージだ。タイトルはメモしなかったが、「光の粒子」だったか。
 形としては円(球)が基本で、入れ子になったり、重なったりと、空間を自由に浮遊する面持ちだ。

 パーツの集積が松田郁美の制作パターンだ。集積はランダムな増殖にはならない。彼女の場合はある定型へと形作られる。・・・それは美学を指向するものの定めではあるが、パーツにとっては幸せなのか?・・・今作は始めからパーツという役割はない。球を作る一枚一枚の面(パーツ)は、組み合わさるべくして組み合わさり、完全無欠の球という完成形に統合する。その上で、未知の可能性を見つめている。そして明確な「求むべく世界」との対話をしている。



f0126829_2103983.jpg




f0126829_2114423.jpg


 

f0126829_2143860.jpg




f0126829_2141792.jpg





f0126829_2151788.jpg




 それにしてもエネルギッシュだ。パワーと計画的構築とがバランス良く制御され、形を作り、それが新たなパワーを生みだすのか。





f0126829_2112349.jpg
   ↑:「波紋」・鉄 2012年。




f0126829_21131161.jpg
   ↑:「リズミカルな整列」・鉄 2012年。




f0126829_21132094.jpg
   ↑:(上掲作品の部分図。)




f0126829_21191379.jpg
   ↑:「わっしょい」・2012年 鉄 ステンレス 木 モデリングペースト。


f0126829_21223068.jpg




 以前にも当ブログに登場している。とても気に入っているので、再掲です。




f0126829_21341036.jpg
     




f0126829_21404690.jpg





f0126829_21345595.jpg






 ここは「黒い森美術館」だ。どうしても黒ならぬ綠の森を載せて締めることにしよう。


f0126829_21283175.jpg





f0126829_21302488.jpg





f0126829_21303930.jpg



 家の周りは散策コースになっている。ベンチ(イス)の好きなオーナーだ。あちこちにいろんなベンチを用意している。




f0126829_2133331.jpg





f0126829_21331788.jpg


by sakaidoori | 2013-10-22 21:47 | 黒い森美術館 | Comments(0)
2013年 07月 14日

2090)終了「松浦進 展 『cryptic』」北広島市・黒い森美術館 7月1.2.3・・8.9.10日

松浦進 展 cryptic 



 会場:黒い森美術館
     北広島市富ヶ丘509-22 
     電話(011)373-8239

 会期:2013年7月1.2.3・・8.9.10日(月、火、水曜のみ開催)
※ 注意 ⇒ 変則的な開催です。
        

 時間:10:30~15:00 
    
 企画:当館

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(7.10)


f0126829_23413999.jpg



f0126829_23423263.jpg



 緑に包まれた、というより、どっぷり森の中の美術館だ。

 国道36号線から「輪厚・竹山温泉」と書かれたでかい看板を目印にして、北広島方面に入っていく。直に温泉を示す看板に出会う。そこを通り越して2分ほど進めば、赤くて小さな「黒い森美術館」の標識に出会う。道路の両脇に設置しているから注意していけば見過ごさない。そこを半信半疑で右折して砂利道を進めば辿り着く。



f0126829_23582673.jpg




f0126829_23583852.jpg




f0126829_00046.jpg




 こんな感じの会場です。窓が一面の壁全部を占めているから、広さの割には平面作品の数展示には限度があるかもしれない。
 というか、その窓は緑づくしだから、そこを楽しむのがここの最大の特徴だろう。作品と緑の関係性だ。

 以下、松浦作品を載せますが、かなり写真写りが悪い。作品は黒い森ならぬ黒光りする表面だから仕方がありません。


f0126829_09450.jpg



f0126829_092884.jpg
   ↑:「イマハイナイ」。



f0126829_10434893.jpg



f0126829_1044213.jpg
   


f0126829_10481549.jpg
f0126829_10491482.jpg
   ↑:左から、「不安な眠り」、「あらしがくるのです」。



f0126829_1051316.jpg
   ↑:「無邪気で愛らしくて消えて欲しい」。


 背後に、室内から見える屋外の松浦風景を載せます。


f0126829_1054636.jpg
   ↑:(屋外での撮影です。屋内からでは少し違って見えるかもしれない。)


 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 人間大好き、人間のすること大好き、人間に関わること大好きな松浦進だ。だから、当然「人間」が画題だ。そして黒で表現する。「黒と人」が主題だから、内面追求型の作家と思いたくなる。今展のテーマも「cryptic (隠れた、秘密の)」という意味だ。「やっぱり内面表現か」となってしまう。

 でも、今展の作品群はあまり精神性を感じない。むしろ「遊びと」とか、「関わり」とか、健全な若者のありようだ。おそらく作家は人の動きや動作、微妙な感情表現を得意としているのだろう。だが、「人の内面」も気になる。それに迫れればとの願いもあるだろう。が、そこに全神経を集中するには作品自体の明るさ、楽しさ、可笑しさと矛盾する。作品自体の持つデザイン性ともどう絡ませていくのか?それに、本当に「黒」オンリーの作家なのだろうか?痛めつけるような「黒」に迫れるのだろうか?色味は隠し味程度の関心なのだろうか?

 道都大(シルクスクリーン専攻)を卒業してまだ日は浅い。が、めざましい成長だ。「人間精神の隠れた黒」、いつの日にか出てくるかもしれない。長く作家をすること、そこからきっと生まれるだろう。いろいろなことをもっともっと楽しめばいいのだろう。いろんなものが出てきそうで期待したくなる。



 緑に包まれた美術館、これほどスッポリと収まった場も珍しい。美術愛好家ならば知っていて損はない。今回が初訪問だった。事情が許せば、今後もその風景共々掲載しよう。


 建物の周りは遊歩道も完備しています。何枚か載せます。ただただ緑を見て下さい。それに森の黒も。




f0126829_11261877.jpg
   ↑:(美術館の裏側。)


f0126829_11274119.jpg



f0126829_11283854.jpg
 



f0126829_1129394.jpg












 

by sakaidoori | 2013-07-14 11:40 | 黒い森美術館 | Comments(0)