栄通記

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カテゴリ:アルテポルト・ART SPACE( 4 )


2013年 04月 29日

2033)「増田寿志 展 [Nature]」 北海道文化財団ART SPACE 3月28日(木)~5月24日(金)

  

増田寿志
           Nature
      


 会場:北海道文化財団アートスペース
      中央区大通西5丁目11 大五ビル3F
       財団法人北海道文化財団内
      (南向一方通行道路の西側のビル)
     電話(011)272-0501

 会期:2013年3月28日(木)~5月24日(金)
 休み:土・日・祝日 
 時間:9:00~17:00 

 主催:当館

ーーーーーーーーーーーーー(4.22)


 ペンによる細密画。テーマは動物、そして自然。


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          ↑:「オオワシ」ペン インク。


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     ↑:「ハイタカ」・ペン インク。



 線描自体を好む普段の視線からから離れて、画題を中心にして楽しんだ。

 何と言ってもやさしい。
 動物を愛しているから、全体の息吹を伝えたいのだろう。体の部分部分の力強さや不思議さ、激しい動きの躍動感や野性味ではない。自然と一体化している普段の姿の全体像が大事なのだろう。線自体を見せる意識は薄い。それでも線画に拘るのは、動物の肌感というか生き物を触りたくなる気分で、一筆一筆を愛でているのだろう。

 線画の魅力は描き手の息吹が直接に反映することだと思っている。だが今作、情熱の直接生は薄い。むしろ、描き手の情感を殺して、動物のふくよかな肌、全体とのバランスに主眼がある。その為の「線」だ。それでいて、愛情表現のためには淡々とした線の重なりが必要なのだろう。情熱を殺しつつも情熱的に淡々と線がある。



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 可愛いですね。
 この写真は原作のペンの勢いや、全体のムードがそれなりにお伝えできたかもしれません。以下の作品も、この作品印象でご覧になって下さい。



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          ↑:「エゾシカ」・インク 鉛筆 アクリル。



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          ↑:「スズメ」・ペン インク。


 スズメなのに凛々しい。見慣れたスズメなんですが、ハッとしてしまった。



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          ↑:「キタキツネ」・インク 鉛筆 アクリル。



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          ↑:「エゾユキウサギ」・ペン インク。



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          ↑:「冬の霧多布湿原」・インク 鉛筆 アクリル。


 他の作品と違って白が印象的。アクリルを画材に使っているのに初めて気付く。



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by sakaidoori | 2013-04-29 09:01 | アルテポルト・ART SPACE | Comments(1)
2013年 03月 06日

1956)「石川久美子 展 ~感じる土のチカラ~」 北海道文化財団  2月8日(金)~3月19日(火)

  
企画展vol.12 

石川久美子 展 
           感じる土のチカラ
      


 会場:北海道文化財団アートスペース
      中央区大通西5丁目11 大五ビル3F
       財団法人北海道文化財団内
      (南向一方通行道路の西側のビル)
     電話(011)272-0501

 会期:2013年2月8日(金)~3月19日(火)
 休み:土・日・祝日 
 時間:9:00~17:00 

 主催:当館

ーーーーーーーーーーーーー(3.5)

 DM作品、チョットヘンチクリンなので見に行った。
 ドアを開けるなり、想像以上にヘンチクリンで思わず笑ってしまった。久しぶりに見る初物喝采展だ。


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     ↑:「cube pig」・2008年。


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 どうですか!この見事なお尻!「ひ~っぷ」と言いながら、思わず触りたい。ゴメン、さわっちゃったよ!両手でやさしく包んじゃったよ。
 こういうお尻、男には作れないんだよ。男はそこに、美と愛とロマンを求めるから無造作には作れないのよ。「人生の安定感の権化・オッカサン」なんかも思ったりする。崇高なる哲学的面持ちで、「生命・豊穣の象徴」などとのたまわったりする。それなのに石川久美子はアッサリふっくらとお尻を見せている。厭らしさなど微塵もない。女性自身の肌の質感、肉そのもの感は無駄口を蹴飛ばして、本当の生きた肉のお尻が目の前にあるようだ。これを肉感と言わずして何と言おう。



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     ↑:「音瀞(イントロ)」・2005年。


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 黒人のような黒光りするむちむち感に、溢れでる肉々美を自慢している。男はこの「黒美人」の前でただただかしずくしかない。



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     ↑:(メモが不確かなので、以下の記録は間違っているかもしれません。「音器」・2005年?。)


 お尻とオッパイが石川久美子の造形の根っ子だ。それを成り立たせているのが「肌」で、肌のうねりや充実感、生命力だ。そこにユーモアや、人と人との語らいや、生き物や土や空気や水への信頼が交じり合って石川久美子作品はつぶやいている。「私を愛して」と。



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     ↑:「秋雨の余韻」・2008年。



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     ↑:「音色 ~ギターの旋律」・2010年。


 「ネ~、私、前が良い?後ろが良い?」、とつぶやくのは阿部典英は氏だ。が、石川久美子はただただ「私の綺麗で堂々とした体を見よ!」と、言うばかりだ。



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          ↑:「星時雨の粒」・2010年。




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     ↑:左側、「黒猫のミックが変身したら」・2012年、右側、「とりの木」・2012年。


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          ↑:「記憶の小瓶」・2010年。



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 「それでは皆さん、また石川久美子とお会いしましょう。その日まで、お体にお気を付けて下さい」

by sakaidoori | 2013-03-06 10:34 | アルテポルト・ART SPACE | Comments(0)
2012年 12月 18日

1920)「佐藤隆之展 「全てを抱きしめる天使の翼」 北海道文化財団 11月29日(月)~1月25日(水)

  
企画展vol.11 

佐藤隆之展 

       「全てを抱きしめる天使の翼
     


 会場:北海道文化財団アートスペース
      中央区大通西5丁目11 大五ビル3F
       財団法人北海道文化財団内
      (南向一方通行道路の西側のビル)
     電話(011)272-0501

 会期:2012年11月29日(月)~1月25日(水)
 休み:土・日・祝日、12・29~1・3 
 時間:9:00~17:00 

ーーーーーーーーーーーーー(12.14)

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 紙細工師よろしく、虫たちをいくつもいくつも作っては並べて見せて、「あ~、虫だ虫だ~、いっぱいあるな~」と驚かせていた「佐藤隆之」、その人の個展だ。

 今回は紙ではなく、針金?による動物細工だ。羽根による翼もある。作家のことを紙使い師で、小さめが得意とも思っていた。針金で骨格を巧みに組み立てて、のんびりと大きく見せているのには驚いてしまった。

 氏の作品の特徴は親しみやすさだ。優しく手にとって、遊びたくなる。スキン・シップしたくなる。
 今展、会場が事務所の一角だ。氏のカバーしたい子供たちが出入りするところではない。物好きな大人のおもちゃが集まったような空間だ。それに、ここで見ず知らずの鑑賞者に会える可能性も低い。だって、事務所に美や芸術やアートなどを人は求めはしない。しかし、今展の作家はそんなことにはお構いなく、力一杯の大きな生き物たちを登場させている。やはり、作家は心優しき良い人みたいだ。

 「佐藤隆之」、必ずもっともっと知名度が上がるだろう。だから、彼の作品が人目に止まる機会も増えるだろう。子供が喜ぶ世界だから、公共美術館からも人寄せ作家として重宝がられるだろう。そういう普通の人気は間違いなく頂戴するだろう。楽しく親しめる世界をグイグイ突き進んで、今より10倍も100倍も笑みが止まらないような作品を作ってもらえれば。それはどんな作品かはわからないが・・・。



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          ↑:「すべてを抱きしめる 天使の翼」・2012.7.28。


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 このペンギンはスチール・ケースの上にあるので、そんなに大きなものではない。



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by sakaidoori | 2012-12-18 23:50 | アルテポルト・ART SPACE | Comments(2)
2012年 03月 19日

1664)「樫見菜々子・展」 アルテポルト 3月5日(月)~5月2日(水)

  
○ 樫見菜々子・展  


 会場:アートスペース・アルテポルト
     (財団法人北海道文化財団・内)
      中央区大通西5丁目11 大五ビル3F
      (南向一方通行道路の西側のビル)
     電話(011)272-0501

 会期:2012年3月5日(月)~5月2日(水)
 休み:土・日・祝日
 時間:9:00~17:00 
     (最終日は、~17:00まで)

ーーーーーーーーーーーーー(3.7)

 初めて紹介するギャラリーです。

 場所は、大通美術館のあるビルディングの3階、(財)北海道文化財団の事務所の入り口ホールです。そんなに広い会場ではないし、事務所の入り口でもあり、くだけた空気感です。顔見せ的雰囲気ともいえます。実際、僕の見た範囲では、きつく強く迫る勝負展はなかった。それに、平日の午後5時までの運営ですから、なかなか行きにくくもあった。

 そんな場ではありますが、ギャラリーであることには間違いありません。発表者もくだけた雰囲気を前提にして、その人のスタンスにあった発表をすることでしょう。どんな場所も「関係者ー発表者ー見る人」のせめぎ合いで場の個性が発揮されると思います。


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 ドアを押して右手を見れば・・・、こんな風に見えます。「アレッ、今日は何もないのかな?」と、思うわけです。そんな風に人をだましながら、すでに「樫見菜々子展」は始まっているのです。


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     ↑:「見える空気」・290×134㎜。


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 「見える空気」というタイトルに惹かれて、一つの作品をいろんな角度から載せてしまいました。
 しかし、「見える空気」というのも、変なタイトルです。人は空気を見はしない。空気という大海の中の何かを見ています。だから、普通は「見ない空気」です。ですが、樫見菜々子さんは「空気」に着目する。この形定まらない木々のシルエットを前にして、「空気を見なさい」と言っているのでしょうか。それは「見えない空気」でもありましょう。


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     ↑:「untitled」。


 これは「見せない空気」です。チラリズムの美学ではないでしょう。包むことによって見せなくし、見せなくすることによって、包まれた全体が見えてくるのです。でも、上部は空いているので、気持ちは出入り自由です。


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     ↑:「untitled」。


 同じ作品です。角度を替えた2枚です。
 「見せる、見せない。これは何?これはこれ」何だか鏡の国のアリス状態です。


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     ↑:「untitled」。

 でも、何だかいじらしい「見える、見えない世界」ですね。ラブリーの人と言われる所以(ゆえん)です。



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 樫見作品でゆったりしながら、音楽です。ビデオもあります。もちろん本だって。
 樫見ワールドには本が出てきそうですが、なぜだか登場しません。なぜでしょう?

by sakaidoori | 2012-03-19 00:03 | アルテポルト・ART SPACE | Comments(0)