栄通記

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カテゴリ:学校構内( 10 )


2014年 08月 19日

2450)③「第60回高文連石狩支部 美術展」 拓北高校 終了/8月6日(水)~8月8日(金)

       


  

第60回 高文連石狩支部 

   美術展
   
  


 会場:北海道札幌拓北高等学校
     札幌市あいの里
     電話

 会期:2014年8月6日(水)~8月8日(金)
 休み:
 時間:初日  ⇒11:30~17:00
    二日目 ⇒10:00~17:00
    三日目 ⇒10:00~15:30
   (以上は一般公開日程)
 

 【参加高校生】
 とても沢山。60校総作品数807点。  

 当番高校:北海道石狩翔陽高校
 主宰:北海道高等学校文化連盟石狩支部 

ーーーーーーーーーーーー(8.8)


 2441)①、2445)② の続き。

 会場は第一体育館、第二体育館、構内の廊下と盛りだくさんです。

 作品は線描・点描や切り絵などを中心に載せていきます。



 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 今回の会場風景写真は特に場所の明記はしません。それでも、始まりは第二体育館の風景からです。




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   ↑:(以上は第二体育館。)






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   ↑:東海大学附属第四 2年・沼館加奈子、「見据える。





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 切り絵だ。刻み線のゆらっとした自由な感じとか、シマウマの縞々模様の緻密さとか、切り絵の魅力たっぷりだ。高校生らしく自画像?も入っている。口を隠して見据える姿勢も凛々しい。

 色柄は「派手にした」と本人は解説しているが、それほどド派手ではなく、むしろスッキリ清潔だ。収まりの良い全体構成だ。そのことが学生の期待した「ハデさ」とは違うムードなのだろう。それに、白味が多い。この白は個人的には大好きなのだが、ハデにしたかったら白の領域が多すぎるのかもしれない。

 「ハデにしたい」のは、学生にとっては色だけの問題ではないのだろう。自分自身の気持ちや心を大きくしたいのだろう。そういう意味では、志は良かったが、まだまだだ。上手な人だ。もっともっと冒険心を沸騰させて、丁寧に丁寧に切っていけば、色だけでない「ハデさ」が画面から発散していくだろう。




 次の5点は全作札幌山の手高校だ。おそらく、似た感覚なので、顧問先生の好みや指導が反映しているのだろう。





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   ↑:左側、札幌山の手高校3年・山口辰哉、「存在」。
   ↑:中央、札幌山の手高校3年・宮田紗花、「救いを求めよ」。
   ↑:右側、札幌山の手高校3年・石川司、「時」。



 以上は全員3年生。次は2人とも1年生。



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   ↑:左側、札幌山の手高校1年・山崎逸紀、「異界の猫」。
   ↑:右側、札幌山の手高校1年・川野詩織、「ⅩⅡ時のシンデレラ」。



 相当緻密に線描を施している。肉声を伝えると言うよりも、装飾処理みたいになっていて、自分好みとは少しずれる。その装飾もアラベスク風の無限回帰に陥りそうだと、それはそれで大好きなのだが、そこまでの没個性にはならない。「高校生らしさ」第一の制作態度だから当然だろう。今は一所懸命に空間を模様感覚で埋め尽くして、その絵画エネルギーを財産として蓄積しているのだろう。ここからそれぞれが自覚的に先に進むと凄いことになるだろう。







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   ↑:札幌平岸高校3年・金子ひかる、「ナチュラルハイティーン」。



 こちらは同じ埋め尽くすでも、肉声200%の自己主張だ。「人生、愛も恋も憎しみも楽しみ苦しみモ、イッパイイッパイ!」だ。かなりオドロオドロ雰囲気が露出しているから、単なる見かけの明るさを問題にしているのではないだろう。何より、描いた本人がスッキリもっきりカイカ~ン、良い気分だと思う。だから絵は最高だと思う。








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   ↑:札幌東商業高校3年・福井杏奈、「邂逅する夏」。




 こちらは気分ドロドロだ。色もそれなりに多用しているが、やっぱり流れ落ちる黒い炎模様が圧巻だ。蝶々があったり、女の子が背中を見せて集まったり、舞台のカーテンみたいなのがあったりと、かなり象徴的に小道具を配している。

 「これが私の夏、これが私の良い気分」と、うそぶいている姿勢が頼もしい。「この世界だって綺麗なのよ」と呟いているのだろう。






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   ↑:札幌東商業高校3年・佐藤杏奈、「つながる」。



 「つながる」というタイトルに驚いた。てっきり「別れる、離れる、断絶する」と解した。

 確かに手の触れ合いに「つながる」を見ることができる。しかし、二つの世界(顔)の接続部分、その間を埋めている暗い闇は、「永遠の断絶感」を思った。一人の人間の崩壊に近いものを見てしまった。
 それにしてもこの「崩れ感、いや、学生のタイトルでは統合感」、確かに圧巻だ。漫画的だが、そのブラックユーモア的要素が人間の悲哀を感じる。黒に包まれたカラフルさも刺激的。







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   ↑:札幌西高校3年・高橋侑汰、「蛇神」。




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   ↑:(上掲の部分図。)




 画面の中には小さな蛇だらけだ。小さな蛇が集まった大きな蛇になったわけだ。
 蛇は気持ちが悪くて遠慮しがちが、人間にとってはユニークな存在だ。アダムとイブではないが、絵画上でも大事な存在だ。

 それにしてもこれほどの蛇にチャレンジするとは!エライ!









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   ↑:札幌白陵高校2年・佐藤茉依、「ダチョウ」。


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 細密画だ。細密表現もいろいろあり感心してしまう。見事なものだ。







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   ↑:有朋(通信)高校2年・小平朗寛、「“脳”インスピレーション」。



 これまた面白い作品だ。
 四畳半の一人部屋で、空想に浸っている感じだ。
 貧乏な四畳半かもしれないが、作品の線はふくよかだ。だから、作品自体に貧相さはない。青年が狭い空間で自分の手や顔を見ながら、自分自身と対話して、なんだか変な気分になってきて、その変な世界を覗き込む・・・でてくるでてくる夢物語、その前奏曲だ。








 なんとかもう一回は載せたいです。気分は「④に続く」ですが・・・





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by sakaidoori | 2014-08-19 14:42 | 学校構内 | Comments(6)
2014年 08月 15日

2445)②「第60回高文連石狩支部 美術展」 拓北高校 終了/8月6日(水)~8月8日(金)

     


  

第60回 高文連石狩支部 

   美術展
   
  


 会場:北海道札幌拓北高等学校
     札幌市あいの里
     電話

 会期:2014年8月6日(水)~8月8日(金)
 休み:
 時間:初日  ⇒11:30~17:00
    二日目 ⇒10:00~17:00
    三日目 ⇒10:00~15:30
   (以上は一般公開日程)
 

 【参加高校生】
 とても沢山。60校総作品数807点。  

 当番高校:北海道石狩翔陽高校
 主宰:北海道高等学校文化連盟石狩支部 

ーーーーーーーーーーーー(8.8)


 2441)① の続き。



 ①では第一体育館の様子を載せました。

 この②では、構内の様子を伝えます。
 写真を撮る時は生徒を挟んで先生方の講評会の真っ盛りだった。作品を見たい撮りたいという立場からだと、いささか困るのだが、こういう風景なり講評の様子を垣間見るには良い機会だった。何事も一長一短、現場に合わせて楽しむのが一番です。載せたくなるような作品にも会えなかったかもしれない。でも、これだけの作品群だ、個々の作品力よりも、「高文連美術展」の雰囲気を少しでもお伝えしたいです。




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 受付け近くの階段から3階に行く。すると、広間に沢山の作品群。

 以下、適当に進んでいきます。





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   ↑:札幌啓成高校3年・中嶋栞、「グロテスク」。



 明るい絵だ。でも、顔はつっぱている。「ふふふ・・」という感じでタイトルを見ると「グロテスク」だ。ここで学生の説明文を読めばその意図はわかるのだが、読まなかった。お花さん満開の「明るく素直な満開の花々」、「変な顔、自画像?」、そして「グロテスク」、ちょっと不思議な三角関係を記憶しておこう。


















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 絵画作品の画題は女子高校生。そしてキャンバスも人物のようにして並んでいる。「私がイチバンだわ。何言ってんの、ワタシよ。エッ、ワタシだってば・・・」そんな楽しいのか、怪しいのか、ワイワイガヤガヤのお喋りも聞こえてきそう。





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   ↑:札幌西高校2年・貝澤由紀、「思いで旅行」。



 色がいろいろ、明るくって楽しくて賑やかで、そしてそして何より可愛いのが好きなのだろう。だから、ビーズとかをコラージュ感覚?で貼り付けている。でも楽しいばかりじゃ面白くない。それに、「絵に自分がなくてはつまんない」、だから、いろんな表情の自画像を描き込んでいる。楽しい絵だが、「あ~、自分って何なんだろう?」という声も聞こえてくる。

 彼女自身が何なのかは知らない。言えることは、もっともっと色を使って人生をチャレンジしたらいい。コラージュも、するならするでもっと大胆にしてみたらいい。人生の冒険は至難だ、心を開くことも角が立つ。せめては絵の中だけでも波瀾万丈でありたいものだ。





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   ↑:札幌西高2年・中田結依香、「回顧」。



 札幌西高の生徒の具象表現力は巧みだ。おそらく、顧問先生の指導が熱心なのだろう。

 中田結依香もしっかりしている。お母さんを中央において大きめに描いてはいるが、メインの画題は左側の娘だ。わざとにメインテーマを脇にて、強調表現を高めている。顔を含めて一所懸命に描いていて、油彩特有の濃密さが伝わってくる。顔表現の乱れは拙さかもしれないが、かえって生きている少女らしい。

 さて、中田結依香と会話することができた。写真を使っているとのことだ。写真の使用、それは良い。
 もし、写真を真似る感覚で描くのならば、沢山写真を撮るべきだと思う。メインの写真が1枚あるとしたら、その写真風景の周りをぐるっと10枚ぐらい撮る。ついでに空だけも、地面だけも撮る。四方八方もついでについでに撮る。そんな写真20枚位を並べて、じとっと写真風景とにらめっこしたらいい。そういう全体の中で構図を考えたり、風景の取捨選択をする。何より大事なのは、その場の風なり空気なり臭いを思い出して、絵画に溶け込ませたら!心すべきは写真はあくまでも手段です。
 とは言っても、「写真の通りに描く」ことに最大限の楽しみがあるのならば、それはそれで描き手の美学だから、上記の言葉は意味をなしません。「絵画技術」修得に全精力を注げば、より早く写真の通りに描けるようになるでしょう。それは「個人表現の美術・芸術」ではなく、「巧みを競う工芸」に近いかもしれない。






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   ↑:札幌西陵高校3年・川崎乃佳、「vakker」。



 ファンタジックで綺麗な作品だ。溢れんばかりな真夜中なのが僕は好きだ。昼間は普通にそこにあって、なぜだかお月様が明るくなるとみんなが活き活きしてくる。





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   ↑:札幌西陵高校2年・齋藤希季、「ごろごろーど」。



 これまた元気だ。一つ一つを頑張って大きく描こうとしている。そこが良い。オシクラ饅頭でホッペを膨らましている。負けるわけにはいかない。みんな頑張るのだ~。






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   ↑:札幌厚別高校2年・中澤菜那、「階段」。




 寂しい絵だ。その寂しさがよく伝わってくる。おそらく、寂しい絵を意図的に描いているのではないだろう。人もいない。おそらく、人物を描きたいと思っているはずだ。が、描けないのだろう。この階段に自分を託している。上に昇れば明るいか?「天国?」、行きたくない。下に降りれば暗いか?「地獄?」、行きたくない。

 学生本人の作品解説に、「明るい絵が描けないんです」とある。描く必要はない。それでも何か描きたい!嘘のない自分を描けばいい。美術ほど自分から離れて行けば行くほど魅力のないものはない。

 確かに拙い絵でもある。が、拙いが故に寂しさがとても伝わってくる。良い絵だと思う。







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 二つの中庭を見ることができた。そのうちの一つです。贅沢な高校だ。

by sakaidoori | 2014-08-15 11:52 | 学校構内 | Comments(2)
2014年 08月 09日

2441)①「第60回高文連石狩支部 美術展」 拓北高校 終了/8月6日(水)~8月8日(金)

  


  

第60回 高文連石狩支部 

   美術展

  


 会場:北海道札幌拓北高等学校
     札幌市あいの里
     電話

 会期:2014年8月6日(水)~8月8日(金)
 休み:
 時間:初日  ⇒11:30~17:00
    二日目 ⇒10:00~17:00
    三日目 ⇒10:00~15:30
   (以上は一般公開日程)
 

 【参加高校生】
 とても沢山。60校総作品数807点。  

 当番高校:北海道石狩翔陽高校
 主宰:北海道高等学校文化連盟石狩支部 

ーーーーーーーーーーーー(8.8)


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 いつもは市民ギャラリーで開かれている。実際、書道展は市民ギャラリーで8日から10日の予定で、つまり今開いている。
 市民ギャラリーは秋から休館になるが、そのためか?あるいは、今会場の拓北高校が市内高校統廃合の関係で廃校になるらしい。そのための記念催しかもしれない。


 それはそうと、僕の関係者が参加しているわけでは無いのに、わざわざのあいの里の高校探訪。見たい気分はやまやまなのだが、行く前はチョット恥ずかしかった。
 が、いきなり校門付近で知り合いの先生に会い普段のギャラリー気分に還った。


 グルグルっとゆっくり校内を廻って、それから第一体育館に行った。そこから写真を撮り始めた。なかなか壮観な風景だ。そこから始めます。




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 最終日ということで学生が一杯だ。気に入った作品に対する学生の感想文、学校単位の講評会と、さすがは高校の公行事だけあってマンパワー演出に事欠かない。最後は作品搬出と続くから、だんだんと高校生は集まるだろう。

 学生一杯だが、大半は女子だ。今展を支えているのは各高校の美術部なのだが、部員の大半は女子だからだ。男子が全部体育系に行くわけではない。多くの男子にとって高校段階では美術は路傍の存在なのだろう。
 そして女子だ。元気が良い!その女子学生を交えた体育館での作品風景をお伝えします。





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   ↑:左側、札幌新川高校1年・西野夢郁香、「不安の海」。
   ↑:右側、新川高校2年・丸茂千乃、「朝日から」。





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 会場としては市民ギャラリーよりもこちらのほうが抜群に良い。校内の渡り廊下も展示しているが、この第一体育館は圧巻だ。天上は高い。会場は四方八方に広くて、風の向きも、人の交差もいろいろで愉快だ。キャンバスも良い。おちゃんこする女子高校生も可愛いものだ。




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 さて①では個別作品を1点だけ載せます。



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   ↑:大谷高校1年・高橋優里菜、「羊が一匹・・・」。



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   ↑:(上掲の部分図。)



 新聞紙が羊になった。羊は草木を根こそぎ食べるから、きっと新聞紙を腹一杯食べたのだろう。だって、新聞はパルプだから。
 何ともユーモラスで学生の溢れるエネルギーが直接に反映していて素晴らしい。
 確かにリアルな「羊」かというと、そうではない。特に顔は目口鼻が不透明だし。それは技術の拙さだろう。しかし、僕は若き人間の多情多感な渦巻く力、塊として見たから、目口鼻が不透明な方が良い。




 ②に続く。時間が空くかもしれません。

by sakaidoori | 2014-08-09 13:24 | 学校構内 | Comments(2)
2012年 06月 18日

1793) 「札幌大学大学写真部 文連祭」 札幌大学構内 終了・6月16日(土)、17日(日)

 

○ 札幌大学大学写真部 

    文連祭
 


 会場:札幌大学2号館1階2103教室
     豊平区西岡3条7丁目3-1
       札幌大学構内
     (水源地通沿いの西側)

 日時:2012年6月16日(土) 10:00~18:00 
           6月17日(日) 10:00~16:00 

ーーーーーーーーーーーーーーー(6.16)

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 「文連祭」、札幌大学文化部連合発表祭の略称だろうか?出店などもなく静かなものだった。ジャズ研だとか演劇などの寄り道もしたいのだが、何の準備もしていない。ただただ写真部の教室を探して、学生とあれこれと会話して、それなりに楽しい時間を過ごしてきた。
 充分に時間はあったのだが、最後は慌ただしく写真撮影だ。不用意に撮ってしまったのでピンボケばかりだ。会場の全体風景は伝えたいのだが、それが全滅状態だ。どうしても全体ムードを伝えたいのでピンボケを使うことになったが、誠にすいません。


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 会場全体は黒パネルということもあり暗がりだ。気分は暗室再現だ。会場を囲むようにして狭い通路が廻っている、その回廊をもごもごと見ていく。

 モノトーンが多いが、それは意図的だ。写真活動の原点として「白黒」作品を手がけるということだ。
 恐ろしく沢山出している学生もいれば、たった一点という人もある。一点出品者には「喝」と言いたいが、これだけの人数だ、そういう学生がいても仕方がない。これではイカンと思えば次回は頑張るだろう。そういう積み重ねで自己を高めていって欲しい。

 沢山の出品者にはそれだけで親近感が湧く。その中でも特筆は2年生の外崎うらん君だ。

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     ↑:①。

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     ↑:以上、外崎うらん


 他に3点の白黒作品が別に置かれていた。乗り物、都会の雑踏、植物だ。
 数ヶ月前にも彼女の作品を見ている。とにかく写真に対する情熱は抜群だ。今展では何でも撮っている、しかも粘着的にだ。そして、見せ方もいろいろと工夫して勉強中だ。
 今回はスタジオ的な「作る作品」は廃して、自然に社会にと攻撃的に闊歩している。基本は「物語」だ。一瞬の切り取りは、何かの物語の始まりだ。何を見ても、次から次へと妄想が湧いてくるのだろう。

f0126829_9583863.jpg ①の作品群はセルフ・ポートレートだ。スタジオ的作りではないが似たようなものだ。本人が演技者として登場する、主役だ。部員が撮影協力だ。彼は彼女の僕(しもべ)のようにして働いたことだろう。
 「私のここを撮って、この角度・・もっと接近して、ダークよ、あんまり鮮明じゃダメだよ、さー今よ、シャッターを押して・・・。後は私が加工するから」、そんな撮影風景だろうか。この自己中、自己愛、情熱、執着心は素晴らしい。
 まだ2年生だ。学生を武器にし、若さを武器にし、女の子を武器にして突き進んで欲しい。頼もしい学生写真家だ。





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          ↑:1年?・松井信太郎、「美的観念の喪失」

 たった一枚では物足りないのだが、この写真は面白い。どこか世間を斜に構えているような、すねた男の距離を感じる。
 ・・・ビル群や世間は相当にオレに近い。廻りのカップルも悪くはない。しかし、しかし、オレは何をしているのだろう。このビル群を憎むべきか、愛すべきか?他人を認めるべきか否定すべきか?いったいオレは何処にいるのだろう?・・・
 そういう意味で、タイトルの「喪失」はあるのだろう。


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          ↑:4年・小野寺夏生、「“旧”小学校」

 小野寺君は他にも大きめの白黒作品を2点出していたが、抜群にこの小組作品が良い。撮影者の正直な気持ちがあらわれていて好感が持てる。おそらく、小さい世界での手作りを楽しむタイプなのだろう。いわゆるオタク派だ。
 作品のフレームは手作りだろう。飽きることなく丹念に作ったのだろう。中には記録としての「旧・小学校」が入る。大事にしなくっちゃ、大事に作らなくっちゃ。男の優しき愛とロマンだ。
 ただ、学生展の中で、この4点というのは寂しい。今回は一つの通過点だろう。卒展に合わせて、大作共々沢山の作品を見たいものだ。あー、卒業までに時間がない。頑張ってくれたまえ。




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          ↑:3年・吉田幸平、「~春が過ぎ、もう夏~」


 (ピンボケ気味ですいません。)
 普通に素直に明るく強く撮っている。白や、紫やいろんな花の色も見たかった。
 この姿勢が基本だ。一方で、学生だから、この視点でもっとアグレッシブな展示や取り組みも見たいと思った。



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          ↑:1年・某君


 (撮影者とは大いに会話ができた。以下、その時語れなかった印象記です。)

 これに倍する出品だ。おそらく、写真が好きで好きで溜まらないという段階だろう。普通に素直にパチリだから。実に素直だ。木訥というか、田舎的香のする撮影者の心だ。田舎根性が悪いわけではない。ただ、ここから相手に迫るなり、離れるなり、被写体との楽しくも激しい格闘戦に持って行かなくては、写真の記録性に負けるだろう。健闘を祈る。
 

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          ↑:3年・及川


 ムードも出ていて写真は上手いと思う。が、本当に何を撮りたいかが定まってはいないのだろう。とりあえずは、そのセンスの良さ人の良さで何でもこなせる。では、これを見せよう・・・とは、ならないのだろう。

 センスの良さ、線の細さが邪魔をしているのかもしれない。その線の細き良きセンスを、そのまま生かして何かの「美」を表現したらと思った。クサイ表現だが、「愛すべき対象をそのまま素直に表現したら」と思った。




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          ↑:伊藤大介


 包み込むようにして仕上げている。何より良いのは、被写体を大きく撮って、ムード過多に偏していないことだ。自分の距離感や美学を持っているから、きっと何をとってもしっかりしているのだろう。



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f0126829_11131573.jpg →:外崎うらん

 ピンボケですいません。記録のために載せておきます。

by sakaidoori | 2012-06-18 13:04 | 学校構内 | Comments(7)
2011年 10月 24日

1589) ②「2011年墨人札幌夏期合宿 山の手小学校の樋口雅山房の場合」 終了・8月4日(木)~8月7日(日)

○ 2011年 墨人札幌夏期合宿から

     山の手小学校に於ける実践風景

        樋口雅山房の場合

 

 会場:山の手小学校 +某ホテル
 日程:2011年8月4日(木)~8月7日(日)
 時間:

 主催:墨人会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.6)

 (1588番の①に続く。)

 さて、樋口雅山房の書の流れを載せます。お題は「乱」。


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 どの書家も、書き始めの精神統一の仕方をお持ちだろう。氏はしっかりと沈思端座する。



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 たっぷりと墨を溜め込み、その重みを楽しみながら、歳とも体力とも対話しながら足を進めている。最後の筆の埋め込みに注意して欲しい。がっぷりと筆を突き刺しねじ込み、黒墨の中に毛跡を刻み込んでいた。

 明瞭に他の方とは動きの張りが違う。それは足さばきに現れているが、おそらく呼吸法が違うのだろう。吸って止めて吐いてそのテンポと腕のリズムが宜しい関係にあるのだろう。足腰はそれを支えるのだろう。氏はスポーツ系の人ではないだろう。書が氏をスポーツ人にもした。

 白黒のメリハリの明快な字である。乱れない「乱」だ。二人の小坊主というのか、二匹のひよこと言うべきか、上向き加減に遊んでいるようだ。氏の雅さか遊び心か、禅問答にも見えてしまう。「ひよこは書を喰うか?」何と雅山房禅師は応えるのだろう。




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 合宿最後の夜の研鑽も終わろうとしている。9時も過ぎている。良いものを見させてもらった。





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by sakaidoori | 2011-10-24 21:29 | 学校構内 | Comments(0)
2011年 10月 24日

1588) ①「2011年墨人札幌夏期合宿 山の手小学校に於ける実践風景」 終了・8月4日(木)~8月7日(日)

○ 2011年 墨人札幌夏期合宿から

     山の手小学校に於ける実践風景

 

 会場:山の手小学校 +某ホテル
 日程:2011年8月4日(木)~8月7日(日)
 時間:

 主催:墨人会

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(8.6)

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 実に壮観な風景だ。夏とはいえ、既に戸外は真っ暗闇だ。自分の字に一所懸命な大人達、若いとは言えない風貌も見受けられる。淡々と一字に打ち込む姿が目の前一杯にある。

 「墨人会」のことを、某新聞に「・・・在野の前衛書作家集団・・・」、と会員の樋口雅山房は語っている。今、その「在野」性や「前衛」性を語るのは止めよう。この実践風景と、その印象を素直に報告しよう。

 本州方面から25名、道内から11名の36名の参加。ホテルに合宿し、「顔真卿と建中告身帖」に関する臨書研究報告と議論、そして当山の手小学校体育館での実践表現研鑽が実施された。スケルージュ表を頂いたが、まことにびっしりと予定が組まれていた。予定終了後に、道外の方達はそれぞれに北海道を楽しむのだろう。会の公式予定には漫遊等の息抜きは組み込まれていなかった。


 「顔真卿」、唐の後半の代表的な書家だ。その特徴を一言で言えば、「看板文字の大家」だ。ワイルドな個性的文字は破綻的個性を重視したい美術家にとっても面白い存在だと思う。
 顔真卿は省略して、今少し会場風景と個人の書き姿を載せます。
 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


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 書に新聞紙は良く合う。紙紙紙紙・・・、黒黒黒黒・・・、隙間隙間隙間隙間・・・、そして「文字」が神棚のように輝いている。


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     ↑:「毬(まり)」を書いている吉田敏子、その字。

 吉田敏子さん、彼女の熱意・頑張りが合宿成功の大きな力になったことでしょう。ご苦労様でした。
 「吉田敏子・書」、字そのものへの拘りと、字の黒と余白の白との美意識に留意している。失礼な言い方ではあるが、字の拘りを減らして、美意識を剥き出しにした試みをされたらと思っている。より感覚的な書を意図的に試みてはと思う。極論を言えば、「字」を捨てるのです。
 それにしても「毬」とは難しい字を選んだものだ。字画の多い字だから大胆に省力せねばならない。この字に対して、円環運動の全体の中で細身の骨格で体をなし、白黒の対比の美学ごどう実現するかを確認しているようだ。


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 年配者に混じって若い女性も参加だ。道外の方だろう。ベテランの指導を仰いでいる。
 太い線の割にはあっさり淡泊な字の体つきだ。一所集中というよりも、筆を大きく運ぶのが楽しくて仕方がないのだろう。


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 「女」かな?女が女を書いていた。自分を書いているのだろう。熟女のさわやかな動きだった。


 全体に女性の比率が多いので、動きがおとなしく見えた。「字を書いている」という動きだった。
 「書」は書きぶりや、その動作を見る芸術ではないだろう。だから、「芸術的動き」は必要ない。だが、良き動きが良き筆跡となり良き痕跡を留めるという考えも起こる。パフォーマンスとしての「書」、舞踊としての「書」の可能性もあるだろう。そういう意味では、力を蓄えた動きは少なかった。女性軍にスポーツとしての「書」をもっともっと考えて欲しい。

 さて、我が愛する樋口雅山房の動きと書を②でお見せしよう。

by sakaidoori | 2011-10-24 20:29 | 学校構内 | Comments(0)
2011年 10月 20日

1583) ②「藤女子大学写真部 籐陽祭展 (第48回 藤陽祭・藤女子大学祭)」 藤女子大学 終了10月15・16日

○ 藤女子大学写真部 籐陽祭展
      (第48回 藤陽祭・藤女子大学祭) 
    
           踊る大走写戦



 会場:藤女子大学北16条キャンパス
     北区北16条西2丁目
      本館6階655教室 
     
 会期:2011年10月15・16日(土・日) 
 時間:10:00~18:00
     
ーーーーーーーーーーーー(10.16 日)

 (1582番の続き。)


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 「100人の笑顔」です。部員全員集合の笑顔スナップ集です。何だか明るくて元気良くて羨ましいです。あんまりまぶしすぎて、ニッコリ笑ってサヨナラを言ってきました。


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 こちらも総合作品展。
 壁一面にTシャツが並べばもっと楽しいのだろう。でも、そうなれば写真展の雰囲気を壊すのかもしれない。それはそれで学祭的なんだが・・・。
 キチンと行儀良く並んだシャツ・・・、藤の女学生達はおとなしい性格なのかな。



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     ↑:柚原果林(3年)、「妖精といた夏」。

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 「一夏の爽やかで楽しかった夏の思い出」、そんな感じの少しセンチメンタルなスナップ集。ほんの少しボカシ風な感触で、そこに誰かを想っているのでしょう。
 サー、時は秋だ。直ぐに冬だ。雪の中にどんな妖精を見るのだろう。


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     ↑:以上、全て中出里菜(3年)。


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 どのスナップも素晴らしい。しっかり被写体を見つめ、強くシャッターを押している。濃いめの色合いは、子供達の生きる姿の覇気でもある。
 できることならば、もう少し大きめな作品で見たかった。もっと強い迫力が伝わるだろう。


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               ↑:内田優美(4年)。


 唯一の4年生作品。さすがに白黒のメリハリは今展一だろう。
 人物のいない都会風景の中に、一枚だけ見返り美人の街中作品を挿入している。両者のムードはかなり違う。それでも、脇を締めてコンパクトにキュッとまとめる姿勢は共通していている感じ。



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     ↑:熊林(1年)。


 それなりに大きな作品だが、オレンジのプレートも大胆に大きい。微笑ましい。
 「お昼・夕暮れ・もっと夕暮れ」の三点セット。明るさの違いが今回のテーマだ。残念だが、その主旨は成功したとは思えないが、それなりに面白い組作品だ。こういう風にしてモノトーンの、光の捉え方や表現力を身に付けていくのだろう。

by sakaidoori | 2011-10-20 17:26 | 学校構内 | Comments(0)
2011年 10月 19日

1582) ①「藤女子大学写真部 籐陽祭展 (第48回 藤陽祭・藤女子大学祭)」 藤女子大学 終了10月15・16日

○ 藤女子大学写真部 籐陽祭展
      (第48回 藤陽祭・藤女子大学祭) 
    
           踊る大走写戦


 会場:藤女子大学北16条キャンパス
     北区北16条西2丁目
      本館6階655教室 
     
 会期:2011年10月15・16日(土・日) 
 時間:10:00~18:00
     

ーーーーーーーーーーーーー(10.16 日)

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 白目の広い会場の中で、少しおとなしい展示だ。近々になるまで会場が定まらなかったらしい。場に合わせた作品作りができなかったのだろう。仕方がない。僕の場合、若い方の作品展は量にみなぎるエネルギーを求めている。要するに、若さのエネルギーに圧倒されたいわけだ。

 ところでエネルギーと言えば、当写真部のメリハリの効いた白黒写真パワーは有名だ。その白黒の性質だが、今展は強さよりもマロヤカであり微妙なムードだ。
 極端な心象風景に傾かず、それぞれの個性を楽しむことができた。
 多人数の参加者です。会話をした学生を中心にして載せていきます。

 
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 左側が本田みなみ(3年)さん、右側が金川史歩(3年)さん。なかなかの好対照の二人。
 本田さんは被写体との距離感も近くて粘着的だ。黒から白に移っていく階調がねっとりしていて元気が良い。「古くってもまだまだ生きてるぞ・・」と言っているみたい。

 対する金川さん、被写体に対しあっさりした愛情で迫る、白黒中間色で存在感や空気感を表現する人と理解している。今回、ちょっと作品数が少ないのが残念なところであった。
 「ゾウの花子」さんだ。標本ではあるが記念写真だ。黒はやさしく、白もやさしく・・・たんたんと花子に向き合っている。公開標本ということで、好き放題に撮影できなかったとのことだ。


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 以上、本田みなみさん。往年のモダンジャズのジャケットに使いたい。


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 以上、金川史歩さん。
 カラー作品、一番上のニギニギしく楽しい雰囲気が個人的には好きだ。撮影者は真ん中がお気に入りとのこと。やはりモノトーン感覚と言うべきか、闇が好きなのだろう。引き込む世界を作りたいのだろう。



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     ↑:白浜典子


 綺麗だ。なかなか魅せてくれる撮影者だ。一枚一枚は目・喉・手などを強調しながら、流れるような配置だ。部分の集積ながら全体へのイメージはしっかりして大きな世界だ。視点といい切り取りといい撮影根性といい素晴らしい。
 今展のモノトーンは湯気上がり気分だ。他にもモノトーンの引き出しはあるのだろうか?気になる白浜典子さんだ。


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     ↑:橋本つぐみ(1年)。


 1年生ということで撮影力・表現力はおぼつかない。何よりの弱点は被写体に対して遠慮がちなことだ。しかし、撮りたいテーマは明快で好感がもてる。

 左側右側は「手」がテーマ。撮影者同様に子供っぽさが露わだ。そういう意味では自分の世界を確認している「手の世界」でもある。沢山の手を撮って、ベタベタと貼ってみて、その「手」とにらめっこしたらいいのだろう。

 さて、右側左側が大いなる課題であり次回への宿題でもある。被写体は「レインボーマーチ札幌」というイベントだ。それは性的少数者の存在をアピールするためのものだ。社会性・文化性の高いテーマを選択したものだ。若者らしい真摯さが良い。しかし、作品を見てもわかるように、その表現力はまだまだだ。今回はこれで充分だろう。次回はググッと!!楽しみにしています。


 
 (なかなか書き進めません。もう少し載せたいと思うので②に続く・・・。)

by sakaidoori | 2011-10-19 18:19 | 学校構内 | Comments(0)
2010年 03月 01日

1214) ②大通高校 「アーティスト黒田晃弘さんのラウンジ教室」 終了・2月23日(火)24日(水)26日(金)

※ アーティスト黒田さんのラウンジ教室 ※
    講師:黒田晃弘

   
 会場:市立札幌大通高校・1階ラウンジ
    中央区北2条西12丁目
    (東西に走る道路の北側。道路東側は植物園。)
    電話

 会期:2010年2月23日(火)24日(水)26日(金)
 時間:1回目 → 10:00~11:50 
     2回目 → 15:15~16:45 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・23 26)

 (1214番の①の続き。)

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 ほんのチョッピリ最終日に訪問。
 窓ガラス一杯に生徒の作品が貼ってあった。なかなか壮観だ。聞けば、二日目にフィーバーしたとのことです。50枚以上、ということはそれだけの人が描いたわけだ。描かなくても廻りでワイワイガヤガヤと野次なり声援を贈って楽しんだ人も居るはずだ。皆な絵を描いたり見たりするのが好きなんだ。 

 その中で2枚だけピック・アップ。

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 幸いにも、先日の描き残していた女学生が現れた。最後の仕上げはこの会場だ。黒田さんに見られながら、作業の続きだ。

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 紫に宮殿の妖しげさが漂っているみたい。渋い色が好きな人かもしれない。

 模写した作品も見せてくれた。

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 原本は版画家・小林ケイセイ(敬生?)とのこと。原本はエッチングかと思ったが、小口木版かもしれない。氏は、それで有名のようだから。タイトルは・・・、忘れてしまった。
 写すこと自体が大変だったとのことだ。薄い部分で失敗したところがあり、消すわけにもいかずに濃い仕上げになったという。「模写」、全ての基本だろう。沢山したらいいのだ。なかなか良い物を見させてもらった。「コバヤシケイセイ」、記憶しておこう。


f0126829_1681234.jpg 左は、前回感動した人の最終的な姿だ。記録しておこう。


     ~~~~~~~~~~~~~~

 ところで、今回のアーティストによる課外授業、単なる思いつきだけのイベントではなさそうだ。
 話の始めは作家からか大通高校関係者なのかはともかくとして、学校側が外部のエネルギーを学内に取り込みたいという姿勢の表れだろう。
 今は2年生が最高学年だ。今年から3年生も誕生し、普通の高校の形をなす。いや、「卒業までに3年間」という形を取っていないから、まだまだ骨組みも固まってはいないのだろう。それに、今年の新年度から、札幌市立の定時制・通信制の学校もこの高校に統合されるとのことだ。午前・午後・夜間の通学、通信制、商業科も加わり、生徒数も1000人単位の大規模化することになるという。 
 今の建物は壊されて、新築に完全移転するそうだ。跡地はグランドになるのだろう。先生のとってもあわただしい日々が続くのだろう。
 そんな学校が、非全日制というスタイルの長所を高めるために、外部の知を感性をエネルギーを欲しているのだろう。そこに「アート」が当然加わる。
 今回のイベントは先を見据えた手慣らしかもしれない。居室にグランドにと外の人が入り込むかもしれない。あるいは生徒や先生が外に出るかもしれない。再び黒田晃弘氏が登場するのか?見知らぬ不思議なユニークな人が登場するのか?どんなイベントを企画するのか?札幌近圏の人が活躍できたらと思う。お金という実入りは期待できないが、表現者も自分を震い立たせる場になればと思う。
 偶然にも知人のアーティストから今回の情報を得た。黒田さんとは意見交換の経験があった。高校美術サークルの顧問の先生も顔見知りだった。気楽なギャラリー巡りの延長気分で楽しむことができた。


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     ↑:「札幌市立大通小学校 児童通用門」。

 旧大通小学校跡地が高校になったのか。

by sakaidoori | 2010-03-01 17:01 | 学校構内 | Comments(1)
2010年 03月 01日

1213) ①大通高校 「アーティスト黒田晃弘さんのラウンジ教室」 終了・2月23日(火)24日(水)26日(金)

※ アーティスト黒田さんのラウンジ教室 ※
    講師:黒田晃弘

   
 会場:市立札幌大通高校・1階ラウンジ
    中央区北2条西12丁目
    (東西に走る道路の北側。道路東側は植物園。)
    電話

 会期:2010年2月23日(火)24日(水)26日(金)
 時間:1回目 → 10:00~11:50 
     2回目 → 15:15~16:45 

ーーーーーーーーーーーーーーーー(2・23 26)

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 ひょうんなことから、似顔絵画家・黒田晃弘氏の出張授業を知った。
 場所は一昨年開講した非全日制・大通高校の1階ラウンジ。そこにたむろしている学生の自主参加だ。
 授業は二つ用意されている。
 一つは、学生にテキストの塗り絵を与えて描いてもらう。
 一つは、黒田さんが白板を前にして何やらお話をする。
f0126829_10594445.jpg 当然面白いのは学生の絵描きだ。側で眺めてはあれこれと彼女らと会話した。
 彼女達にしてみれば単なるリフレッシュであったろう。ノートにする落書きと違うのは、描いている様子を他人に見られること、何やかにやと質問されることだけだろう。始めはこわばった表情での丁寧語ではあったが、年の差なんて気にもせず受け応えていた。

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 僕は2度行った。
 1回目は初日の午後3時からのお絵かき時間。参加者は4名。互いに友達同士がテーブルに座り、相手にお構いなく自分ペースで描き始めていく。僕はその様子を眺めるだけなのだが面白い。4人の筆の持ち方も、タッチの違いがそのまま現れていて全く違う。鉛筆で輪郭を収め、色鉛筆、クレヨンとすすんでいく。気分の迷いはあるのだろうが、淀みなく筆は進む。こうして「絵描き体験」に参加しているのだから、普段から描くのは好きなのだろう。腕の運びやテンポ、見ていても気持ちが良い。


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 小さな塗り絵用紙が、一つ一つ物が入り込んでいく。薄い下地の線は消え、上から太い線が被さっていく。

 人物の輪郭にシャシャシャと色鉛筆が重なっていく。「何色重ねたの?」「○○、○○、○○・・・」10色あまりの色言葉が次から次に出てくる。頬をピンクにして応えてくれる。健康な顔だ。向かいの友達に感想を聞いたら、「普段はもっと大胆なのに~・・・、どうしたの?」。壁に落書きをするスプレータッチを得意としている学生らしい。今日は、小さな世界に思いをギュッと詰め込みたかったのだろう。
 一人はリボンの好きな学生だ。本人も赤い大きなリボンネクタイを締めている。飴玉をしゃぶりながらの夢見心地の絵だ。細かく描いた髪型の線は見えなくなってしまった。何事においても目立つのは濃く太い世界。その影で遊んだ細い世界は描き手だけのものなの。太い世界の支えだ。

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 本日の圧巻は上の絵だ。
 「鏡に写る夢見る少女」、ちょっとボーイッシュでオシャレな女の子を描きすすめていた。頭の中には物語が進行している。説明を求めたら、頬を染めてはにかみながら応えてくれる。そのたどたどしい言葉とは裏腹に、線に悩みはない。
 突然、背景を消し始めた。紙を動かすこともなく、「SAPPORO ODORI HIGH・・・」と描き始めた。チアガール風のポスターになった。大通高校を讃え始めたのだ。驚いたね~、このサービス精神、母校への愛情、学校に通う仲間達へのエールでもある。しかも、アルファベットをデザインとして頭に描けているのだ。等分線を引く出もなく、紙を動かす出もなく、斜めや反対になって文字を書いている。「栄通ペーパー」でも発行したら、彼女にイラストを頼みたくなった。もちろん謝礼はチョコレートで・・・。


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 さて、良い意味で困った学生がいた。テキストをヌリ絵感覚で描くことができない人だ。「絵」にしなければ気が済まないのだ。
 薄く丁寧に鉛筆で下絵を描く。そこまでは迷いがあっても描き直しができるから、筆先は軽やかだ。色、それもクレヨンが入り始めたら手が止まった。消されないから手が震えるのだ。結局、この日では描き終えない。また来る事になった。もー、やる気満々だ。見る方としては、「そんなに頑張るなよー」、「満足いくまでこだわったらいいのだ」という気持ちが混じり合う。
 画題はヨーロッパ中世の宮殿、そこに住むお姫様だ。さて、どんな結末と相成るか?気になるから、最終日にも見に行くことにした。

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 1日目の参加者の作品。未完成のお二人を加えて8名の参加。
 午前の部も1時間ぐらいは描いていたとのことだ。



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 (余りにも長くなりすぎました。不本意ながら②に続く。)

by sakaidoori | 2010-03-01 16:44 | 学校構内 | Comments(0)