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2016年 01月 15日

2480) 「戸山麻子展『森の囁(ささや)き』 」エスキス 終了12月17日(木)~2016年1月11日(月・祝)

戸山麻子 展 
   『森の囁(ささや)き
   




 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2015年12月17日(木)~2016年1月11日(月・祝)
 休み:水曜日(定休日)   
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.7)


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 久しぶりのエスキスだ。




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 夕闇、店内には楽しそうに人の声、青壁に作品がフワフワしている。子供の作品のようで、ポカンポカンと漂っている。






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   ↑:「太古の螺(ツブ)」・39㎝×31㎝。




 子供姿だ。四頭身の頭でっかちの子供たち、あっちこっちでヨチヨチふわふわ。

 「森の囁き」と作家は語る。そうか、ここは森なんだ。草木であり、もしかしたら不思議な生き物かもしれない。襲いかかる妖怪や小悪魔とは違う。他人と取っ組み合わず、勝手に生きている仲間たち?
 「囁き」・・・ふふふ、ささやいているんだ。互いが付かず離れずだ。大声を出して、「一緒にやろうぜ」って迫ったりはしない。
 ふふふ、何をささやいているのか・・・「今日のご飯のおかず、美味しかったよ、僕、頭から食べちゃった・・」・・・たわいのない言葉遊び・・・、いやいや音の掛け合いを楽しんでいるだけかもしれない。


 このたわいのない姿。これはこれでミニ社会だ。付かず離れず、それでいて互いを楽しむ、作家の願望社会かもしれない。

 作り手は作品の拙さを楽しんでいる。一方で、ちゃんとした版画も展示している。版画家?しっかりした技量を駆使している。それにくらべれば、この立体作品の幼稚感・・・幼稚なるが故に醸し出される空気感、存在感、それは若い女性の素直な気持ちだ。その気持ちが眩しい。




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   ↑:右側:「彼方へ 2」・コログラフ 四つ切り。







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   ↑:「コリス コリドウ」・シナ アクリル 銀箔。

by sakaidoori | 2016-01-15 11:05 | (カフェ)エスキス | Comments(0)
2014年 01月 30日

2329)「シーズン・ラオ(劉善 恆) 手漉き紙写真展 『凜』」エスキス 1月18日(土)~2月11日(火・祝)

  


シーズン・ラオ(劉 善恆)
手漉き紙写真展 

   『凜 spirit of snow
   




 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2014年1月18日(土)~2月11日(火・祝)
 休み:水曜日(定休日)   
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(1.28)



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 当館は完璧な喫茶画廊だ。鑑賞本意に立てばとても見づらい。だから、ここに来る時はオーナー氏の情熱に浸りにでかける。作品をあんまりあてにしないかというと、そこが悩ましいところで、結構知らない作家や、意外な世界に出会うことができていつも満足している。何故なんだろう?青い漆喰調の壁が特異だからか?オーナー夫婦の魅力か?今回もそんな恵まれた機会だ。新年早々幸せ気分だ。お薦めの写真個展だ。


 真っ先に見たのが入口にある次の作品だ。



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   ↑:(「凜 - spirito of snow -Hakodate 2009」・379×288㎜ 以上の資料は間違っているかもしれません)。



 実は、その後も深くはこの作品を見てはいない。見るなり、「銅版画?随分紙に拘っているな・・・、それともドローイング調の絵画?やさしそう・・・」、一瞬の判断だった。
 この作品は他とは異質だ。具体的世界がない。つかみ所のないふわふわ感と・・・水墨画だ。




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   ↑:「凜 - spirito of snow -Otaru 2009」・508×610㎜。



 「うっ、写真か~・・」

 この作品、あまりに構図なり枠がしっかりしていて、論理的言葉で終わってしまいそうだ。鳥居の前後で此方と向こうの世界が分断され、異界をするーっと横断し合う。手前の大きめの空間。奥の拡がっていく空間、一本の道が遠近を見定めて繋げている。そこに人が水墨画の点景のようにして天界と地界を往き来している。
 説明はいかようにでもできる。あまりに写真という情報が詰まっているから。だが、そんなことよりもあまりにやさしき世界が拡がっていて、これはもう実作を見て心地良い気分に浸るしかない。



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   ↑:「凜 - spirito of snow -hakodate 2009」・379×288㎜。


 (函館の冬をこんな風に見る人を始めて見た。大きく包み込むようにして全体への目配り。それでいて一軒一軒の建物への愛情。全体と個と雪の協奏曲なのだろう。)




 「やさしさ」、「周りに包まれ、全体と呼吸し合うやさしさ」、「強い拘りがあるのだが、すべてはやさしさと語り合いで感じさせないようにする」・・・「やさしさ」なのだ。僕はシーズン・ラオの世界をそう決めつけた。日本人の「やさしさ」が人間関係という倫理的なものならば、彼の場合は「異界や境界を見つめ、存在するやさしさ」と言うべきだろう。旅人なのだ。が、旅人の刹那はない。優しい雪だが、しつこく雪を追っかけている。

 そもそもシーズン・ラオとは何者なのだろう?
 マカオ出身の中国人で26歳。中国、韓国(朝鮮)、日本の共通項に拘ってあえて北海道に3年住んでいるという。





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 (以下、敬称は省略させていただきます。)



 シーズン・ラオ青年に「旅人・客人(まれびと)」という視点から語り合った。真っ先に彼は「旅人」という立場を否定した。彼曰く『確かにこの地に一生住むわけではないのですが、決して行きずりの路傍の人、観察の人ではありません。この北海道という雪ある土地に拘って、その根っ子を少しでもより良く知りたいのです。言葉も理解して、ここの文化を知りたいのです。中国とも韓国とも共通する何かがあると思っているのです・・・』しっかりした日本語で以上のような言葉をもらった。


 マカオと言えば日本人はカジノしか連想しないが、とてもやさしい『民族』だと思っている。そして、マカオという位置が、シーズン・ラオをコスモポリタン的視野を育てたのだろう。中華感覚一本に染まらず、常に東アジア人という意識で物事を見る。

 ・・・・・


 書きたいことは山ほどある。止めよう。以下、抱擁とやさしさによる自分探し、そして若者らしい遊び心で以下の作品を見て下さい。



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 (額装無し、浮かして立体感や影の演出だ。手漉き紙の効果だ。「手漉き紙」、手作りという伝統文化への拘りだ。暖かくふっくらしている。)




 以下の2点は対(つい)として見て下さい。撮影者の原点。過去と今です。


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   ↑:「凜 - spirito of snow -Abashiri 2013」・610×508㎜。





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   ↑:「凜 - spirito of snow -Macao 2008」・610×508㎜。






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   ↑:左から、「凜 - spirito of snow -Yubari 2012」・610×508㎜、「凜 - spirito of snow -Date 2009」・同左。








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   ↑:左側、「凜 - spirito of snow -Hakodate 2009」・288×379㎜。
   ↑:右側、「凜 - spirito of snow -Hakodate 2009」・288×379㎜。









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   ↑:「凜 - spirito of snow -Yubari 2009」・379×288㎜。




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   ↑:「凜 - spirito of snow -Asarigawa 2012」・379×288㎜。






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    ↑:「凜 - spirito of snow -Yubari 2009」・379×288㎜。






 

by sakaidoori | 2014-01-30 02:19 | (カフェ)エスキス | Comments(0)
2013年 09月 16日

2207)「経塚真代 KEIZUKA MASAYO 造形作品展 『ちいさくて見えない星』」エスキス 9月5日(木)~10月1日(火)

    

  
経塚真代 KEIZUKA MASAYO 造形作品展 

  ちいさくて見えない星
 




 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年9月5日(木)~10月1日(火)
 休み:水曜日(定休日)
     ※ 9/17(火)は臨時休業   
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(9.13)


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 ここは喫茶店。ドア横のショーウイドーに置かれていた作品。

 この作品で今展の半分の目的は達成されているかもしれない。

 半分とは、作品が作家の心象世界であること、作品そのものが発するムード、作品の質や技法、表現様式・・・夢見る世界?見果てぬ夢?喜怒哀楽?センチでロマンな私?そんなことを一瞬に感じる。館内で全体を見た後では、そこに「人間関係・・上手くやっていけない私の心、みんなで乗り越えれば怖くない」という社会性を加味すればいい。それらに感情移入して作品を楽しむ事ができる。

 上の作品で見えない残りの半分は、現在の作家自身の上昇志向だ。壁を乗り越えたい私!だ。
 今展のテーマは、「ちいさくて見えない星」だ。星とは「私」だ。それが見える半分だ。残りは「空に輝く星になりたい。みんなに見せて見られて、いろんな世界を作りたい、作品を通して、皆さんと交わりたい」、そんな心意気をオズオズと小出しにして、結果的には賑やかな個展になっていた。



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 小品をやや高めにしての展示。視線が作品を越えて遙か彼方に、なのだろう。それに、お客さんの迷惑にならないようにという配慮もある。が、台座の雲も邪魔をして下からでは見にくくなった。あまりにも仰ぎ見るなりすぎたようだ。
 「小さくて見えない星」なのだから、見にくくっても仕方がない。無意識な「見えない、見せない私」だ。


 雲に乗った作品を掲載していきます。少し多すぎるかもしれません。実は失敗撮影が多すぎて、その代用も兼ねます。


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 作品には一言メッセージが添えられている。
 意外にも星空を見つめる詩情ではない。少年言葉は歯切れは良いが、どこか言い訳的で教訓調だ。



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 正直、こういう自分自身に投げかける言葉はいらないと思う。美術鑑賞に説明調を避ける、という意味ばかりではない。あまりにも倫理調に陥って、経塚ワールドの持つ膨らみが損なわれ過ぎと思うから。選ばれたワン・フレーズで充分だろう。
 作品力を損なってはいるが、作家は書きたくて、お喋りがしたくてたまらないのだろう。何かが溜まっていて、はき出したいのだろう。本来は作品ですべきなのに。

 ところが、この作家の過剰精神が思わぬ形で発揮された。当館スタッフは展示の量に寂しく思ったのか、あるいは何かを感じたのか、「もっと作品を」という会話になったそうだ。結果、あちこちにいろんなモチーフの作品群が生まれた。
 どこまでが初期の想定外かは定かではないが、他の作品群を載せます。



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 「壁」を作って少年が越えんとしている。(この裏側も是非見てもらいたいのだが、撮影失敗!)
 当然、「経塚真代」の努力する姿だ。



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 何かの賞を頂いた、あるいは入選した作品?(「ニングル賞」?)
 受賞するだけあって、質は高い。ということは、他の作品の質は低いということ?悪いということ?どう判断するかは見る人がすればいい。作家が職人的質を求めて創作していくのか?質の意味を模索しながら進んでいくのか?質を前面に出して、永久に拘る寡作作家になるのか?量という過剰性も視野に入れながら、今を表現するのか?

 少なくとも、この展示は「壁」に拘っている。ならば、当分は吐き出す行為・過剰を経験すべきだろう。



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 一人異様に馬鹿でかい。思わず笑った。大きいことは良いことだ。それに、少年では無くて女の子なのが良い。何でも作れる人だ。何でも作らなくちゃ。



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 この娘っ子、何に喩えよう?
 キノ子?爆弾っ子?お洒落におすまし気取りっ子?







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 そういえば、小さな写真もあった。
 他にもいろんなバージョンを見つけれるでしょう。




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by sakaidoori | 2013-09-16 12:13 | (カフェ)エスキス | Comments(5)
2013年 08月 25日

2164)「浅川良美 木版画展 『いきもの万歳』」 カフェエスキス 8月15日(木)~9月3日(火)

  
      
  
浅川良美木版画展 

   いきもの万歳
 

               



 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年8月15日(木)~9月3日(火)
 休み:水曜日(定休日)
     ※ 8/12.13.14 はお盆休み。  
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(8.23)



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 入るなり、作品の大きさにびっくしちゃった。サイズも大きいが、直球一生道のような動物賛歌が目にドーンと飛び込んできた。






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 会場風景では個別作品が見にくいでしょう。でも、大丈夫。しっかりと撮ってきたので、以下の写真で浅川良美の「いきもの万歳」を楽しんで下さい。キャプションも一、二個載せます。駄洒落も織り込んだタイトルの言葉遊び、過剰なまでの思い入れ文章も味わって下さい。

 ちなみに木版画です。何版かは不明。そういうことで動物賛歌の邪魔をしたくないのでしょう。上手く「賛歌」が伝われば、技術技法はどうでもいいのでしょう。もし伝わらなければ・・・厳しい美術修行が続くのです。でも、動物大好き人間にとっては、技法習得、上達は二の次でしょう。「この動物界を見よ!、私たちもこの一員なのよ」その一念なのでしょう。

 ただ、木版画を選ぶと、一気に江戸時代精神が遺伝子の中から浮かび上がってくるのでしょう。どこか浮世絵風な味があったり、江戸文人の粋な遊び心があったりと、気分は超時代的精神で動物賛歌を、いや動植物に「ありがとう、万歳」と三唱です。



 奥から載せます。


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   ↑:「いざ、上陸」。




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   ↑:「こんな夜は・・・」



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   ↑:(上掲作品の部分図。)




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   ↑:「小春日和」。




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   ↑:「キミ曜日」。


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   ↑:「テリトリー」。


 この目は、タイトルから判断すると「侵入するかもしれない人」を見つめているものだ。本来は敵対者に対する鋭き視線、表情のはずだ。
 しかし、やさしい目だ。「それ以上侵入したら、ワタシはアナタを攻めなければいけない。だから、来ないで」と、哀願しているのか?
 あるいは、「ワタシはアナタと遊びたいのにそれはできない」という寂しい心持ちか?

 敵対者に対する野生味の乏しい作品だ。攻撃心露わは作家の本意ではないだろう。気分は中立的な表現にしたかったのだろうが、優しい作品になってしまった。それはやはり、タイトルの意図に反したものだ。
 作家自身の「人・社会に対するさりげない異議申し立て」の顔なのだろう。



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   ↑:「フンこらしょ!」。



 今展の作品群は生き物たちへの愛のまなざしであり賛歌だ。「清く明るく美しく」ではないが、結ばれることへの全幅の信頼だ。

 会場にはワーク・ブックがあった。
 生き物たちの別の側面、生きる生態をきっちりと表現していた。もちろん、彼等に対する愛は変わらない。優しいが、日本人はこういうのを見ながら食事はしづらいだろう。

 ワーク・ブックのA4サイズ・複製プリントから、会場作品とはチョット違う浅川ワールドを載せます



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   ↑:左から、「変身願望」、「飛べない蝶」。(ワーク・ブック作品集より。)



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   ↑:左から、「生きる、ということ」、「いのちを繋ぐ」。(ワーク・ブック作品集より。)



 長く作品を載せすぎたかもしれない。
 最後です。暗闇の入り口あたりの紹介です。


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   ↑:「夏の夜に何をかんガエル」。


f0126829_17452370.jpg →:「雨宿り」。

by sakaidoori | 2013-08-25 00:10 | (カフェ)エスキス | Comments(0)
2013年 08月 04日

2127)「黒川絵里奈切り絵展 『遠い記憶の物語』」 カフェエスキス 7月18日(木)~8月11日(日)

  

黒川絵里奈切り絵展 

  「遠い記憶の物語
               



 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年7月18日(木)~8月11日(日)
 休み:水曜日(定休日)
     ※ 8/12.13.14 はお盆休み。  
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(7.30)


 この日のお店はお客さんが一杯。アッと驚くエスキスだ。商売繁盛は大いに結構、こちらもついニンマリだ。瞬間、「今回は作品は見れないな」と、店内を見渡し、「キリエか・・・」、目をひっつけて見たいな。少し困ったが、「まっ、いいか」。結局それなりに長居したのでどうにか撮影できた。


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 これ一枚の全体風景です。


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 この空間、好きなんですが、なぜかいつも手振れ気味だ。カメラが明るさにごまかされるみたい。


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           ↑:(白い作品)「氷の宮殿」(アンデルセン童話より)。



 (以下、敬称は省略させていただきます。)


 白い紙と黒い紙を使っての切り絵。2種類の色の違いがチャームポイント。壁の青を意識したのだろう。切り絵が貼られた紙には淡い水彩風の色も付いている。そんな絵のような全体を見て楽しむもので、「可愛くておしゃれ」というのが第一印象だった。テーマはどれも一癖あるのを選んでいて、怖い話を静かな想い出にしているみたい。

 漫画「ヴェルサイユのバラ」のヨーロッパ王朝ムードを思う。が、異様に繊細な線や豪華さ甘美さは避けている。というか、「切り絵師の個性の強さ」を抑制しているみたいだ。万人好みに焦点を当てている。
 サロメの話に出てくる皿上の切られた首もある。が、不気味さからは遠い。作品全体をふわーっと見て、漫画の一コマのように物語があって、カフェ エスキスで上品に飾られていた。


 黒川絵里奈の画歴を見ると、切り絵作品は舞台等のチラシやパンフ、ポスターなどに使われている。今作がそれらの原作かはわからないが、今展がその延長上にあるのは間違いなさそう。というか、美術(修行)も1人黙々と屋根裏で線を引いていた、そんなオタク的な女の子ではなさそうだ。切り絵制作も2012年からで、つい最近だ。何かとの出会いの積み重ねが、彼女を切り絵作家にしたのだろう。ちなみに、1983年生まれという若さだ。

 だから、全てはこれからだ。
 紙を刃物で切る。その線を鋭く見せるか、(今はきつく見せたくない)、絹のあやかしの縞模様にするか、癒し・・夢への誘いにするか・・・、表現者・物語作家「黒川絵里奈」の始まりだ。
 始めはとにかく優しく・・・さて、第一印象で確認した癒し、その方向のみで進むかどうか?

 当面は顔表現は変わらないだろう。漫画がそうであるように、彼女もある種のパターンを好むようだ。人物の背景の飾りがどう変化するか?が、気になるところだ。

 初めて見る「黒川切り絵・物語」。
 札幌に切り絵作家は少ない。変化する切り口、線描、全体世界・・・期待しよう。





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   ↑:左側、「ハーメルンの夜」 ~民間伝承『ハーメルンの笛吹き男』より~。
   ↑:右側、「青い月夜の物」 ~『アーサー王伝説 湖の伝説』より~。



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   ↑:左側、「真珠とりの歌」 ~オペラ『真珠とり』より~。
   ↑:左側、「ガラテイアの目覚め」 ~『ギリシャ神話』より~。




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    ↑:「世紀末のサロメ」 ~世紀末美術・文学『サロメ』より~。



 個人的には一番好きな作品。
 背景がもっともっと官能美で満たされれば。そうすれば、個性無きようなスクッとした女性のシルエットが、肉声が薄いから、かえって想像のみで心が怪しくなりそうだ。



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by sakaidoori | 2013-08-04 13:32 | (カフェ)エスキス | Comments(0)
2013年 05月 27日

2074)「小坂英一 展 LINE ~あじわいのある線への挑戦~」カフェエスキス 5月2日(木)~5月28日(火)

    

小坂英一 

LINE  ~あじわいのある線への挑戦~              




 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年5月2日(木)~5月28日(火)
 休み:水曜日(定休日)
     ※ 5/13~5/15は臨時休業  
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)  

ーーーーーーーーーーーーーーー(5.26)


 (以下、敬称は省略させて頂きます。)


 相も変わらず、最終日近くになっての訪問だ。

 カフェエスキス美術展の特色は、企画であること、企画といっても作家自身の持ち込みで余程のことが無ければ採用されること、そして、作家の知名度が低いというか、初耳の作家が多いということ。発表作品に具象とか抽象とかの傾向はないのだが、なぜだか一定の方向付けを感じる。喫茶店だからか?青壁という強さを背景にするからか?場の持つ雰囲気だからか、オーナー夫婦の人間性というか、不思議なものだ。

 坂本英一、初めての作家だ。DMの印象では、線へのこだわりが強く、何より明るいというものだ。僕は線は好きだ。が、「線=明るい」というイメージは全く持っていない。「線=自己、主張、吸引、粘着質」が先入観だ。
 さて・・・。


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     ↑:ポスターカラー 木製パネル B1。

 真っ先に上の作品が飛び込む。
 「これほどドハデとは、明るいとは」、全く驚いてしまう。線には違いないが面だ。
 作家のいう人間味というよりデザインだ。チョーポップで元気で一杯だ。
 他の小品を見て気を落ち着かせよう。


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     ↑:ともに 「LINE」・パステル 木製パネル A3。
     ↑

 同じく明るいのだが、随分と印象が違う。輪郭がたゆたゆとしていて不鮮明だ。情を感じる。



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     ↑:ともに 「LINE」・パステル 紙 A3フレーム。


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          ↑:「LINE」・パステル 紙 A3フレーム。




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     ↑:左側の上下組作品、「LINE」・ポスターカラー 木製パネル A3。
     ↑:右側、「LINE」・パステル 紙 A3フレーム。



 パステルとポスターカラーの質感や発色の違い、描かれる紙と板の違いが微妙だ。僕はパステルと板の組み合わせ作品を選ぶ。ポスターカラー作品、元気よく描きたかったのだろう。あまりゴチャゴチャせずに、ゴチャゴチャ考えずに我が道を行く、だ。

 作家も居られて若干の会話ができた。パステルは3年?位前から始めたとのことだ。その頃まで、板にガリガリ鑿目を入れては、その小さな傷跡に着色していた。結局、情念刷り込み的な作業が、パステルと出会って、何かが吹っ切れたのかもしれない。ドロドロ吐き出し行為よグッドバイ、色々心によれよれ気分よカモンカモンだ。
 パステル、手作業の感覚を残しながら、陰影細やかで明るい世界だ。だったらポスターカラーも使っちゃおうと、画材などの無制約が新たな線の可能性になったのかもしれない。新鮮な追究心探求心で今展を迎えたのかもしれない。

 そういう僕の想像はともかくとして、自由になりたい線と面と色たちです。もしかしたら、「吹っ切れ リ・スタート展」かもしれません。「もっともっと色々、どこまでもどこまでも線々」と、作品達を励ましに行ってあげて下さい。
 明日の火曜日までです。



   ~~~~~~~


 ところで以下、グリコのオマケのような写真掲載です。


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 店内の天井です。空調設備が新調されたのがわかりますか?もし分かる方がいれば相当なエスキス・ファンでしょう。その他、細々と微妙に大胆に手直しが施されています。入り口もトイレも。3日間の完全休業による大工事でした。当店も、人知れずリ・スタートかもしれません。10年目の出来事です。そのせいか女将さんはいつも以上にハッスルです。マスターはマイペースでニコニコでした。


 
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 外では蚤の市です。今回で4回目。ですが度々の天候不順で、今日のようなお客さん繁盛とはいかなかったみたいです。
 僕も買いましたよ。

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 「ローズ・ド・サハラ」と言うそうです。
 チュニジアのサハラ砂漠、旧オアシス跡?などの砂中から産出されたもの。水と砂の中の石膏がつくる結晶だそうです。
 世の中には不思議なものがあるものです。そうい世界の不思議を目の当たりにして、こうして手に入れることができる、嬉しいものです。今日の僕の気分はチュニジアです。サハラです。朝ご飯は納豆でした。

by sakaidoori | 2013-05-27 10:54 | (カフェ)エスキス | Comments(0)
2013年 04月 21日

2021)「千葉加菜子 油彩画展 『出せない手紙と日々のこと』」カフェエスキス 4月4日(木)~4月30日(火)

  


千葉加菜子 油彩画展 

  「出せない手紙と日々のこと
             




 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年4月4日(木)~4月30日(火)
 休み:水曜日(定休日)
     ※ 4/9(火)は臨時休業  
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)  

ーーーーーーーーーーーーーーー(4.19)

 訪問日はたまたまの空いた日でした。で、パチリパチリと比較的自由に撮影ができました。それなりの写真報告ができると思います。

 まずは入り口の作家紹介スペース、そして作品の全体を載せます。



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 本当にこの日は少なくて、貸し切りで作品を眺めていた。時折マスターと美術のことを語り合い、作家のこともうかがい、日記のような作品群を飽きもせず眺めていた。ここはいっつもお客さんが一杯だから、時にはこういう時間も許されるでしょう。



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 さて、数ある作品の中で、一番のお気に入りはこれです。


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 暗がりの世界だから、ちょっとダークな気分。でも、取り立てて落ち込んでいるわけではないでしょう。しんみりと夜の街に思いを馳せているのでしょう。何となく闇を見て、何かがあるような、とても大事な物かもしれない・・・そんな気持ち、誰にでもあることでしょう。
 幸か不幸か、絵描きはそれを目の前に出すことができる。思い通りの世界を明るみに出したかというと、そんなことはないでしょう。「こんな感じかな?違うかな?でも、できちゃった、こういうことにしておこう」今回の作品群は、そんな気持ちで仕上がっていったのでしょう。「構図だとか、質感とか、バランスだとか、コンセプトだとか、画題だってどうでもいい。描きたい気分で、何のとなく思いつくことを描き続けてみよう。もし描けないなら個展はお流れかも・・・、でも、そんなことはないだろう、だって絵を描くのは好きなんだもん」そんな風に作品が流れている。


 ついでです、あまり人気(ひとけ)のない作品群の中から、人気の象徴のような家の作品を載せます。


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 植物が家を覆っている。きっと、何かが作家の心を覆っているのでしょう。それは友達かもしれないし、もっともっと探り出すものかもしれない。それを掘り当てるのも絵描きの努めかもしれない。


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 植物のようなドローイング?線描?が目に付きます。幾つか載せましょう。


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 次は変な作品です。もっとも、ほとんどの作品が変な感じです。「加菜子の部屋」の「加菜子の大事な心」ですから仕方がないでしょう。


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 上の全体写真もクリックすれば大きく見れます。ほんのチョッピリ、千葉加菜子の日記に付き合ってみて下さい。他人の心模様を垣間見るのも楽しいものです。


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   1989年 1月3日生まれ
   2012年 武蔵野美術大学を卒業後、札幌在住

by sakaidoori | 2013-04-21 23:28 | (カフェ)エスキス | Comments(1)
2013年 03月 15日

1974)「東日本大震災被災支援募金活動 ポストカード プロジェクト展」カフェエスキス 3月14日(木~4月2日(火

  
東日本大震災被災支援募金活動 

  ポストカード・プロジェクト展
           




 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年3月14日(木)~4月2日(火)
 休み:水曜日(定休日) 
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

 主催:はがきのわ at CAFE ESQUISSE 実行委員会 

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.14)

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 101名の出展者による486枚のポストカード展だ。「お好み3枚、500円」の即売展だ。売上の一部は2011.3.11東日本大震災被災地への募金だ。展示の賑やかさといい、志しといい、頼もしい展覧会だ。


 それ相応の数、狭きエスキスでどうなるのかな?と、様子をうかがい気味に入店だ。だが、関係者にとっては「かって知ったる我が店舗」だ、チョットお洒落に手際よく並んでいる。青地がくっきりしていて、カードがはっきり見えるではないか。これだけ揃うと小さきカードも威風堂々としていた。

 被災地支援だからか、被災地跡の無惨な風土写真はほとんどない。そこは僕には残念なところだが、それは僕の好みの問題だ。それに、もし大半が現場の写真だったら、それらを背に長きコーヒー・タイムもシンドイだろう。
 花あり鳥あり風ありの花鳥風月、自然美に憩いと、楽しませてくれる。絵画作品や海外のスナップといろいろありで、お気に入りはいくらでもあった。店内には適当にお客さんはいるのだが、「まずはカード」だ。ここでは珍しく立ち見のお客さんが、あちこちに移動しては真剣に壁を見つめる。実に良い風景だ。喫茶店ということを忘れた瞬間であった。そのオーラがオーナーのマダムにも乗り移ったのか、否、彼女自身がいつも以上にハイ・テンションだ。「カードを貼った、おー貼った貼った並べた並べた」と、女性特有のオーラが頭から突き抜けていた。眩しかった。


 適当に撮ったつもりですが、やはり撮り手の好みを反映しているでしょう、以下、カード風景を載せます。


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 「小林 大」だろうか?やっぱりそうだ。ネコばかりの版画家だが、最近の作品はきめ細かくて彫りが迫ってくる感じだ。今作、癒やしネコでないのがいい。


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 何の気なく撮ったのだが、「越後光詞」ではないか。明るくヒョウキンでなごませてくれる。




 最後に小生の選んだ作品3点です。


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 左側は、本当は縦長にして見て下さい。前回、当展で個展を開いていた「imstum(内山睦)」。

 中央は、「K.Kawamura」。石狩湾の難破船?

 右側は、「husky」。非常に気に入っている。絵画のようだ。
 人ばかりが写っているのだが、顔が一つもない。後ろ向きの頭の黒が印象的。赤と緑がリズミカルで、青がチャーム・ポイントだ。何より、女の子は何を見ているのだろう。視線の先には年配男性がボケて小さく写っている。計算して撮れる瞬間ではない。撮影者の嗅覚と日頃の鍛錬の成果だ。



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     ↑:「imustum」。

by sakaidoori | 2013-03-15 10:16 | (カフェ)エスキス | Comments(0)
2013年 03月 10日

1964)「内山睦 展 『幻想植物譜』」 カフェエスキス 2月14日(木)~3月12日(火)

  
内山睦〉展 「幻想植物譜」  


imustum Drawing Exhibition 

     ”Botanique”
         



 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2013年2月14日(木)~3月12日(火)
 休み:水曜日(定休日)
      ※2.19(火)は臨時休業 
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(3.9)



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 ここは喫茶店だ。若きオーナー夫婦が大の美術好きで、健康健全ユーモラス、チョッピリ変で、時にはかなりの変さを隠しながら展覧会を開催している。いたって健全志向美術は喫茶店という営業戦略上の問題だ。それなりの常識路線で、偏った集客を避けている。その展示方針は、不思議な漆喰風壁面とオーナ夫婦の人柄も重なり、美術愛好家の人気スポットの一つになっている。

 しかし、今展はかなり変だ。今年の札幌は、今でも積雪1mを越えるという狂い雪だ。このちょっとした異変にオーナーも気が緩んだのか、チョット変、かなり変、凄く変な個展を開催した。それでも、「内山睦・絵画ワールド」からしたら入門編のような展示だ。ここで開催できるギリギリの世界だ。まずは、展示された線描ワールドを載せよう。




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     ↑:左側 「採集・記録日 2012年7月 東京 杉並区 27.5×38.7㎝ 画用紙 ペン」
     ↑:右側 「・・2012年7月 札幌 西区・・」



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     ↑:左側 、「・・2012年10月 東京 杉並区・・」。
右側、「・・2005年9月 パリ・・」。



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     ↑:左側、「・・2013年1月 東京 杉並区・・」。
右側、「・・(?)・・」。



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     ↑:左側、「・・2013年1月 東京 杉並区・・」。
     ↑:右側、「・・2005年 パリ 240×340㎜・・」。



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          ↑:「・・2009年 パリ 254×254㎜ 画用紙 グァシュ 水彩」。



 今年初めてのエスキス訪問。というわけで、オーナー氏の顔を正面に見たくてカウンターに陣取った。作品はほとんど見えない。
 四方山話に花が咲き、そのうちに「内山睦・作品ファイル」を見せてくれた。3冊、一ページに油彩作品の普通サイズ写真を何枚か貼ってある。2,3ページめくった。一気に見た。厖大な量だ。クリムト風サイケな色柄と模様で、女を描いてはいるが官能美ではなく、ある種の自画像だ。今展の線描画にもいえるのだが、似たような世界が飽きもせず延々と繰り返されている。油彩だから全面描き込んでいて、そこが線描画との違いだ。余白美なしの「描く描く描く描く」の「オンリー、オンリー、マイ・ウェイ」だ。イメージありきではない。湧いてくるもの、出てくるもの、時には降りてくるもの、引っ付いているものを、あぶり出すように、払いのけるようにして絵を描き続けている。

 その絵画ファイルを見た後に、今展のドローイングを見たわけだ。圧倒された油彩とは違って、余白があり、線の薄さも手伝って、まさしく「コーヒー・タイム」として見た。一癖も二癖もあるコーヒー・タイムだが。
 一見、イメージありきを思いかねない。だが、違うだろう。ことさら絵画上のイメージを想定する必要はないのだ、内山睦の場合は。作品に余白があろうと、構成なども必要ない。ただただわき出てくるものを日記のようにして腕を走らせて、画用紙に足跡を残しているのだろう。そうすることが生きる証なのか。
 「生きる」、やはり、根源にあるのは「生命、生命体、生命力」だろう。一つ一つの点や線や形は、画家自身の力の現れだ。ランナーが走らないと気が狂うように、自身の生命力を形に出さないと、自身に食い殺されないかもしれない。描かないと、自分自身が見えなくて、「自己と自分自身」が分裂するかもしれない。内山睦、もしかしたら「画家」と呼べないかもしれない。「絵を描く人」、あるいは「絵と呼ぶものを描く人」なのかもしれない。


 期日は明後日の火曜日までです。幸い、終了時間は限りなく遅い。「ゲテモノ好き」、「狂い咲き好み」、「キレモノ好き」、「オタク族」、あるいは、「自己探求派」、「生命礼讃派」等々、そんな非日常で過剰な言葉が好きな方、お見逃しなく。行けばオーナーに尋ねて、作品ファイルをひもといて下さい。




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     ↑:左側、「・・2005年10月 パリ・・・」。
     ↑:右側、「・・2001年 パリ 297×413㎜ 画用紙 ペン」。



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          ↑:「2009年3月 パリ 画用紙 グアシュ 水彩」。



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          ↑:「2001年9月 東京 杉並区 379×455㎝ キャンバス ペン」。



    1978年   生まれ。札幌育ち。
               19歳から独学で絵を描き始める。
    1998年9月 早稲田仏文、途中退学。
    2001年9月 渡仏。
    2005年5月 パリ第8大学哲学科学部修了。 
    2006年6月 日本へ帰国。
    2008年9月 再渡仏、パリ第8大学哲学科修士。

             ・・・2009年9月大学院を中退、日本帰国。現在東京在住。

 画歴を見ると、東京とパリが発表の場だ。4、5年おきの個展と、他にわずかな出展歴。札幌では初めてのお披露目か?彼女の油彩個展を札幌で見る機会は少ないだろう。なんとか、あの大量の油彩を一望の下にみたいものだ。

by sakaidoori | 2013-03-10 09:39 | (カフェ)エスキス | Comments(5)
2012年 09月 21日

1805) 「越後光詞・アクリル画+α展」 cafeエス・キス 9月13日(木)~10月9日(火)

  
越後光詞・アクリル画+α展         


 会場:カフェ エスキス
     中央区北1条西23丁目1-1
      メゾンドブーケ円山1F
      (南東角地)
     電話(011)615-2334

 期間:2012年9月13日(木)~10月9日(火)
 休み:水曜日(定休日)
      ※9.18(火)は臨時休業 
 時間:12:00~24:00
     (日・祝日は、~21:00まで)

ーーーーーーーーーーーーーーー(9.17)

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 右側のDMをいただいた時、イメージしている「越後光詞」とは違うなー、と思った。ビッシと決まった横文字、耳の白地の無いワイルド感、青色の剥き出しの意匠は壁と一体になりそう。心を落ち着かせて、黄昏時のジャズを聴く思いだ。人型のような線描はリズミカルなだみ声になりそう。男味の漂うお洒落なDMだ。

 ところが、画家本人のムードは少し違う。「夕闇にウィスキーを傾け、物静かに男ムードを醸し出す越後光詞」にはならない。百万歩行進曲で人生を遊び楽しむ、そんな自由人・越後光詞だ。洋物のハイカラ要素もあるのだが、決してネガティブな人間模様にはならない。明日のメシが心配でも、「ピンクピンクでこの部屋を埋めるのだ」、そんな勢いと生命力の持ち主だ。

 だから、DMのお洒落加減には違和感を覚えた。
 しかししかししかし、今思えばそんな先入観はよくなかった。

 ここのDMは当館が全て制作している。企画もないわけではないが、ほとんどは出品者の希望で展示されている。だから、数少ない実作ではあるが、それと向き合ってオーナーはDMのイメージを作っていく。どのDMも綺麗で統一感があり、展覧会の様子を的確に捉えている。
 それでは今回のDMは間違ったのか?違うだろう。過去の情報にこだわらないで、正直に作品のムード・主張に耳を傾けた結果だ。越後光詞にこういうダンディーな面があったのだ。先入観強き僕には永久に気づかないことかもしれなかった。氏の剽軽な振る舞いは人を心地良くだます処世術かもしれない。

 基本は自由人・越後光詞です。今回はお洒落で少しキザに見えます。以下の作品で楽しんで下さい。支持体は麻袋で、生地の感剥き出しが今回の特徴です。
 (全てにタイトルが付いているのですが省略します。)


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by sakaidoori | 2012-09-21 07:30 | (カフェ)エスキス | Comments(0)