栄通記

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2007年 07月 23日

268) カフェー・れんがギャラリー 「藤谷康晴個展&ライブ・ドローイング 」 7月20日~7月29日

○ 藤谷康晴 個展  「IN MY HEAD」

 会場:カフェー・れんがギャラリー (旧 鎌田志ちや)
     中央区南10西9・南向き
     電話(594)8681
 会期:2007年7月20日(金)~7月29日(日)
 時間:11:00~19:00・月曜は休み

○ 藤谷康晴 ライブドローイング  「脳内遊戯」

 日時:7月22日(日)
     17:00~19:00
 ※17時からクローズまでの約2時間のドロ-イングライブです。
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 昨日行われたライブ・ドローイングの報告です。(写真は後で載せます。)

 初めて訪れる場所。車がすれ違うには狭すぎる中小路にある。南向きの民家風情の入り口、靴のまま入るのは憚れる狭さ、入って直ぐの喫茶ルーム、もごもごと訪問客のように建物を徘徊して隠し牢のようなレンガ部屋が今回のライブ会場。

 明り取り、風通しの窓は隙間を残して閉められ、新装成ったような綺麗なレンガに覆われている。蒸し暑い部屋ー前回が光暑き路上のライブであったが、ここは心にひんやりと迫ってくるジメジメした場所だ。天井にはアートマンでのライブ作品を細長く切って10本ほど吊り下げている。まるで卒塔婆のようでお盆の宗教臭さがある。時々以前の作品をアレンジして会場の模様に使うことがある。毎月行っているライブの継続と断続の意思と受け止めている。今回の下げ物、見る人の好みの分かれるところ。個展は作家の気持ちの反映、どういう気持ちか探る手がかりになるだろう。

 今回は時間を切ってのライブだ。2時間弱。傍に寄って見ていると気づきにくいが、時折入り口に立って、時間の経過で作品を見れば直ぐに気が付くことがある。作品を制作しているのだ。作家自身が時間を区切って抽象絵画を描いているのだ。左右の壁には数枚の紙がランダムに張られている。小さい物で、これらはメインの作品に迫る為の作家の前戯のようなもの。メインの支持体(紙)は正面にビシッとたわんですえられている。青く四角形。壁に留められないのでぶら下げている。紙をやや押さえ気味に描き進むのだ。紙には近在の景色をフロッタージュして、張られている。木目、レンガ壁、砂壁などが薄く掏り取られている。真ん中に張られ藤谷絵画はその模様を攻めるように油性の黒マジックで仕上げていくのだ。最後は水性の白インクで模様を付け、紅で赤ラインを走らせて作品は出来上がる。そう、時間内に無事出来上がった。作家が時計など見たシーンなどない。初めは閉店を気にしていたのかと思ったが、フットワークよろしく体がライブ終了予定時間と作品の出来栄えを確認しているのだ。全体をデッサン風に描き始め、暫時肉付けして行き、マジックではあるがフロッタージュの下地効果もあり分厚く出来上がった。真夏の太陽なような赤い世界に黒点が飛散している絵が。

 前前回の「まかしぶ」以来、作家はライブを作品制作に重きを置いているようだ。出来上がった作品を絵自体として見れることに主題が移行したようだ。それ以前は落書きのように部分部分に情念をぶっつけ、その集成として作品が出来上がったと思う。だから、時間無制限にすれば最後は線で埋めつくされた真っ黒な作品になると思う。作品を切り刻んで利用しようともあまり不自然ではない。爆発型ライブといえよう。今展は回帰型ライブといえよう。誰もいない部屋で青年が壁や床の模様ばかり見ていて、その壁や床を呪うように自己の情念で破壊しようとした。今は、その情念で自己の壁や床を築きあげようとして、エネルギーの集約と方向を見つめているようだ。

 都会の建物に親しみと不条理を見た青年の二面性だろう。絵はどこまでビルディングを壊せれるのか、どこまで再生できるのか。

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by sakaidoori | 2007-07-23 10:31 | (カフェ)れんが | Comments(2)